騎士と魔術師   作:朱莉

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ども、ちょっと悩んだ末に投下

短いのとちょっと台詞回しがおかしいのは勘弁してくださいな




十一話

 

夢を…長い夢を見てたんや

 

その夢の主は騎士やった

御伽噺に出るような竜や巨人と戦う…そんな絵空事な夢物語

でもその夢はきっと、きっと本当にあったもんやと私は思っとる

 

私はその騎士の夢を掻い摘んで見るだけやった

何度か声を出して止めようとした

でも声は掻き消え代わりに響くのは騎士のむせ返るような怒声だけ

 

初めてそれを見たんはいつやったろうか…

思い出すことはできひんけど鮮明に見始めたんは最近の事や

 

私が見ていた夢は同じものを何度も見る…いや…それは違うな…

それは終わらない物語だったのだろう

騎士の世界の終わりを幾度となく私は見た

しかし世界は巡り巡る、何度も何度でも

でも私が見たんは数回、それも掻い摘んでみた景色を数回や

騎士からしたらそれは長い年月…それこそ御伽噺が二、三話できてしまうほどや

 

終わらないとわかってていても騎士は戦い続けた

自分と比べようもない大きさの竜にも竦まず

異形の化物の攻撃を容易く受け流しとった

でもその騎士やってただの人間やない

何度も体が死んだのを見た

何度も心が折れるのを見た

死んで体が朽ち果てて魂だけになっても騎士は戦い続けた

体が朽ち心が折れ騎士は不死になっても騎士は戦い続けた

 

剣で、矢で、毒で、炎で、雷で、呪で、

どんな死に様でも騎士は諦めることなどなかった

 

血など自分の軌跡を記すだけだと

命など自分の強さの糧になるだけだと

 

 

 

 

 

 

騎士の背を見るたびに何故か私は兄を思い出す

 

そして兄の名を口に出すとその夢から覚めるんや

どんなに中途半端でも兄の名を出すだけで目が覚める

 

一度それ以外の起床方法を模索したことがある

 

結果を言ってしまえばそれ以外になかったんや

体を揺すられようが何されようが私は起きんかったらしい

 

夢の中で赤目たちも見た

でも騎士からすると敵だったらしい

なんとも複雑な気分やったなぁ…

家政婦のようなイメージしかなかった私が悪いんやろうけども

 

あの夢は見る度に鮮明になるんや

 

最初こそ相手の名前もわからんのやけど、何度か見ると相手の名前がわかる

でも騎士の名前は一切わからず仕舞やったな

 

 

 

…にいちゃん…ほんま…何処に居るんや?

あれから何年経ってると思う?

 

あの事件でにいちゃんは石化して砕けた

そうみんなから言われた

最初こそ私もそう思っとったんやけど

あの夢の中で騎士が呪いで石化して死んだのにも関わらず動いとるから絶対にいちゃんは生きてる思うんよ

なのはちゃんやフェイトちゃんは信じてくれた

シグナムやヴィータは直感でそう思っとったらしい

シャマルやザフィーラも言わずもがな

 

そういやにいちゃんがクリスマスでみんなにプレゼントした指輪

あれロストロギア…とまではいかんけど魔法的にありえないもんやったんやで?

クロノ君から聞いたときに目ん玉飛び出るかとおもたわ

 

私ら三人には体力治癒効果、シグナムら四人には魔力治癒効果

たぶんすずかちゃん達にもなんか効果あるんやろ?調べてなくてもわかるわ

 

アースラの面々が驚く程の魔法具ってなんやねん…

シグナムから聞けば似たような指輪を仰山装備しとったって言うし

 

ほんと規格外やと思うよ

 

せやから…せめて顔は見せんでもええから…

何かしてるかくらいは知りたいんよ

 

…届かないとわかっていてもそう思わずにはいられんかった

 

 

 

 

意味がないと思っていてもいつか結ばれる。

そう願い信じて私は手紙を書く事にした

 

届ける場所は以前私が住んでいた家に

 

今、私は家から離れ別世界(比喩あらず)で働いていること

あの事件のことやその後のこと

手紙の内容はそこから始まり、数年に渡って今でも続いている

 

続く…というか続けてる

一切返事のない私の自己満足

 

あれから10年…だっけ

背も大きくなった。自分ではわからないけど賢くもなった

上司から「ちびだぬき」とか言われたこともある

青目の作った料理には程遠いけどそれなりに料理も上手くなった

というか青目の家事全般のLvはありえんと思う、今でも越えられる気が一切しない

 

にいちゃん…

 

ほんとに…どこにおるんよ

 

 

答える声などないのにそう思う

数年…いやこれから私が死ぬまで想い続けるかもしれない

でも思わずにはいられないんや

 

シグナムやヴィータ、ザフィーラとの模擬戦は兄を彷彿とさせるものがあるし

プレゼントの指輪を見るたびに思い出す

ずっと一緒にいた家族なんよ

置いてくことになるかもしれんと思っとった家族

 

実際置いていかれたのは私になるなんて思いもせんかった

こんな気持ちになるんね…

にいちゃんはこんな気持ちが嫌だから私にこないな思いさせたんかな

 

…それはないか

 

あの兄のことだ、それは絶対にない

私が嫌だと、誰かを不幸にしてまで幸せになりとうない

そういって断った蒐集を四人にさせたんは紛れもない兄だ

私が嫌と言っても私を想って行動した兄

 

 

…あれ、そう思たら今まで抱えていた感情とは真逆の感情が芽生える

とりあえず一発殴らんと気が済まない

 

 

私にここまで心配させたんやから殴らんといけん気がしてきた

 

 

いつか会えた時のために力をつけとこう

 

そう心に決めて二人の親友のもとへ軽い足取りで向かうことにした

 

 

 

 





もうひといきじゃ、ぱわぁをはやてに

いいですとも!!

くらえ、ひっさつ、とりぷるぶれいかぁ


とかなったら主人公は死ぬ マジで(非殺傷設定でも精神的に終わる)


JS事件の合間に話を詰める予定
予定なので省くかも
とりあえず青目の料理は天下一品です。器用なんでしょうね
赤目に至っては力仕事メインだと思ってます

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