騎士と魔術師   作:朱莉

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急展開劇場始まります。

だいたいそんな感じ。

あと主人公の性格がおかしい。

そんな感じ。




四話

 

「で、どないするんにいちゃん?」

「どないするもなにも……はやてはもう決めているんだろう? なら私が言うこともないだと思うのだけれど?」

 

 

 あの後、本に魔力を蒐集するとかそんなことを言われた。

 本当はそんなことを言わずに私の能力でなんとかしようと思ったがはやての前ですることじゃない。ゲームなら「次の週で」とかできることも現実では無理だ。なによりはやてにそんな私を見せたくない。

 避けられるものは避けるべきなんだ。

 決してひよったわけじゃない……そう思いたい。

 

 それに主ははやてだから私の言うことは聞かないと思うんだ。

 

 

 四人組の名前を聞いた。

 まずポニーテールの女性がシグナム。

 はやてよりも小さい少女がヴィータ。

 犬耳の生えた男性がザフィーラ。

 おっとりとした女性がシャマル。

 魔法とか云々の説明もあったけどはやては混乱していた。

 けど私は変な能力もあってか、落ち着いていた。

 そうかー魔術しかつかえないのかー……でも純魔は攻略には持って来いだよねぇ……。

 とか今はどうでもいいことを考えるくらいの余裕はあった。

 

 

「えっと、伺いたいことが」

「なんでしょうか?」

「……はやて、ちょっと4人組借りるよ?」」

「どないしたん?」

「もう遅いから向こうでこれからのこと話し合ってくる。はやてはもう寝なよ?」

 

 

 そう言って四人を連れて部屋から去っていった。

 

 

 

 

 リビングにて彼女たちの私服を作るために採寸してもらっていた。

 流石に私が図るわけにはいかないので「してもらって」いる。

 ザフィーラは狼になれるらしいので服はいらないとのこと。

 

 

「計り終わりました」

「ありがとう。あと好みの服あります?」

「何も聞かないのか? いきなり魔法とか言われて驚いてなかったしよ?」

 

 

 ヴィータは私の態度を不思議に思ったのか聞いてくる。

 というか君の方が一般人的な反応心得ているとか……どういうことなの……?

 一応これでも驚いているんだけどなぁ。

 

 

「年長の私がはやてにそんな姿を見せるわけにはいかないでしょう?」

「そりゃ、まぁ、そうだけどよ。怖くないのか?」

「そんなことないですよ。……それに」

「それに?」

「私も似たような力がありますからね。もし蒐集の機会がありましたら私から取ってもらっても構いませんよ」

「似たような力?」

 

 

 証明というわけではないが、結果論だが彼女たちは魔術のことを説明してくれたのだ。

 私も説明しようじゃないか。

 

 実は、この辺りからだいぶ動揺していて自分の感情がおかしかった気がする。

 所謂「もうどうにでもなーれ」状態である。

 あのゲームで言うなら倒したと思っていた敵に後ろから襲われて焦って足を滑らす直前……かな?

 

 

「赤目」

【Ja…】

「うぉ?!なんだこいつ」

 

 

 騎士たちは床から現れた騎士甲冑に驚きつつも警戒し戦闘態勢に入る。

 それに驚いた赤目も武器を取り出そうとするが片手を上げてなんとか一歩下がらせる。

 

 

「私の能力の一つです。今は三体ほどですが、このような召喚ができます」

「……強さは?」

 

 

 シグナムはうずうずしながらそう聞いてくる。

 騎士の血が騒ぐのだろうか?

 

 でも魔術師と戦わせたらスロットの魔法によっちゃ完封されるよなぁ……。

 視認外から毒霧放置したら回復も挟まないから……でも今は会話はできないけど私の言うこと理解するし、よほどのことがない限り倒されないと思う。身内贔屓もあるけど。

 うん……わからないから無難に答えよう……そうしよう。

 

 

「さぁ?平和な世の中では戦う相手がいませんので……」

「そうか……」

 

 

 そんなに明らかに落胆されたら傷つくじゃないですかぁ?!

 

 でも試しに戦って赤目が倒されたらどうなるんだろう?

 

 だいぶ前、車に轢かれそうになってるフェレットを助けたときは車の方が大破してたからそこまで柔じゃないと思うんだけど……魔術師相手だと物理防御関係なさそうだからあんまりあてにはならないか……。

 

 もしも一度倒されたMOBは復活しない。とかだったら戦力……というか任せてる家事全般が回らなく……というか今は自己紹介だよ! 考えるのはあと! やることやらないと。

 

 

「あとは……こんなこともできますね」

「おぉ……」

 

 

 手のひらで火の玉を創りだす。

 この火の玉は呪術の「混沌の大火球」熱量が相当あってボコボコと気泡がでている。

 

 そして今思ったけどあの本浮いてたよな? 本が浮くならこいつら飛べるの? 聞いてみる? よしきいてみよう。

 

 

「あの……皆さんは……というか魔術師って空、飛べるのですか?」

「全員が全員ってワケじゃないだろうけど、一応飛べるな」

「ぇ?」

「あ、単身でって訳じゃないからな? そりゃ道具使わねーとダメだぜ?」

 

 

 え? 道具使うにしろマジで飛べるの? 流石にそれはないわー。ヘルカイトの背中に乗って空は飛べるけど単身はないわー。

 あの翼、私の背中に生えないかなぁ……無理だよなぁ……。

 でもやったらできそうだよなぁ……指輪なんて指の数だけ装備できたもんなぁ。

 

 ……ならできるんじゃ? 今度ひっそり練習しようかな……。

 

 

「……私は空は飛べないです」

「なるほど」

「私の能力の説明もしたところで、今はもう遅いですし一旦寝ましょうか」

「……」

「今日は、はやての誕生日ですからね。手伝ってもらいますよ?」

 

 

 「はやての誕生日」を強調すると快く了承してくれた。

 

 主の事となると話は別物なんだろうきっと。

 

 

 思ってることと口に出していることが全く別で本当に良かった。と心底思う日だった。

 

 

 

 

 

 でも、

 

 まだこれが世界が優しくない理由じゃない。

 

 それはあの日から数ヵ月後に起こった。

 

 

 

 

 石田先生……彼女は医者で、はやての足の病状を診てくれている。

 定期検診で何度か訪れても結果は同じか、悪化していた。

 

 でも今回はだいぶ違ったんだ。

 

 

「え?」

「はやてちゃんの麻痺は進行しています」

 

 

 そう彼女は言った。

 最初は足だけだったそれ。

 そして今は下半身全体にまで麻痺が進行していた。

 

 

「このままでは最悪、麻痺は全身を巡って最後には心臓が……」

「……」

「もちろん、こちらは精一杯努力させていただきます」

「はい……」

 

 

 はやての誕生日まではそんなことなかったのに――

 ……もしかしてあの本のせい?

 そう思うしか私には答えが見つからなかった。

 

 

 

 

 家に帰りヴォルケンリッター(四人組の名前、あの本の守護騎士の総称らしい)にその事を話したら、私の思惑が当たってしまったようだった。

 もしかしたら、本の魔力にやられた可能性がある……と。

 蒐集して本の機能を停止するしかないと。

 

 ……なら蒐集するしかないじゃないか。

 でもはやては……私の知るはやてはきっとそれでも……。

 

 四人に相談した後にはやてにその話をしたら案の定帰ってきたのは「拒否」だった。

 

 はやては蒐集に関して「しないで欲しい」と言っていた。

 蒐集が終われば足は治るかも知れないのに、だ。

 

 蒐集ということは何かから持ってくるということを理解して。

 私のために誰かが不幸にはなってほしくない。悲しそうな表情ではやてはそう言った。

 

 でも私は諦めたくなかった。はやての望みはなんでも叶えたい私だったがそれだけは叶えたくなかった。集めなければはやてが死ぬ。そういうことになったら私のとる行動なんて一つしかない。もしそれで彼女に嫌われても私にはそうすることしかできない。

 

 そう思って休みの日に私から魔力を蒐集してもらった。

 埋まったのは十頁程度だった。

 その日、はやての調子が良くなった。

 

 でも数日で調子は戻ってしまった。

 

 ならどうする? そんなことわかりきっている。

 でもはやてがそんなことをしても喜ぶわけがない。そんなこと考えなくてもわかる。

 

 

 だから、

 

 

「これは私のエゴ」

 

 

 必ず、

 

 

「蒐集するよ?」

【Ja……】

 

 

 あの笑顔が見れなくなる時、それはきっと私の心が折れる時だろう。

 

 

 





エゴだよそれh


話のぶっ飛びようが半端ないです。

主人公の性格がおかしいのは平常心を保とうとしていて失敗していてでも本人気付いていない。
という取り返しのきかない状態です。

ヴォルケンリッターをヴォルゲンリッターと勘違いしていた。恥ずかしい(/ω\*)


赤目には「Ja」って言わせたかったんです …ドイツ語です。了解です。特に理由はないです。
ちなみに青目は喋れないです 喋っても言葉ではないです。Guooooとかそんな感じ。



そんなお話。

2015/1/23 改行、空白、文章、記号追加。
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