騎士と魔術師   作:朱莉

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いろいろ手直ししていたら話の内容を無理やり直すことに。



今回は短いです




七話

 十二月に入り闇の書の頁も八割をきった頃。

 

 那由多殿は蒐集を人型の召喚した者たちに任せてクリスマスの準備をしていた。

 最近ずっと主と一緒にいられなかったから……と言っていた。

 赤目騎士たちは忙しなく家の中を動き回っている。

 時折、那由多殿が様子を見に来て軽く指示を出していた。

 

 

 そういえば那由多殿が召喚した者たちと手合わせをしてみたが、彼らは見た目通り騎士道精神で戦ってくれた。

 

 黒騎士はその強靭な体躯で怯むことなく真正面から打ち合った。

 彼の獲物は多く、それだけ私を追い詰めた。未だに完全勝利まではいかないほどの強さだった。

 

 銀騎士は竜をも殺せると謳われた大弓で競い合った。

 魔術的な物を一切使わず、ただ純粋な技量でやり合えた事に喜びを覚えた。

 

 青目騎士は戦いの基礎を思い出させてくれた。

 彼と戦ってから他の騎士との戦いで勝率が上がっていった。

 

 赤目騎士は受け流しの素晴らしさとその機会について学んだ。

 そのおかげで崩れた姿勢に放つ一撃の威力が格段に増した。受け流されない攻撃を出せるようになり、魔力弾でさえ受け流すことができることになった。

 

 那由多殿の着込む鎧を愛用しているガル・ヴィンランドなる者とも戦った、赤目から受け流しを学んでいなかったらもっと苦戦していただろう。順序が逆ならば完膚なきまで敗北していただろう。

 

 塔の騎士と呼ばれる大きな騎士とも戦わせてくれた、あの時は些か焦ったが相手の魔法抵抗力が低かったのに助けられた。

 

 

 彼からは学んでばかりだった。

 

 

 

 

 あの二人の魔術師との戦い以降、私たちは地球以外の世界で蒐集することになった。

 地球で蒐集するとなるのあの黒と白の魔術師が十中八九邪魔をしに来るからだ。

 

 問題視しているのはその二人だが、あの戦いの時あの場にいたのは二人以外にもいる。

 それは四人組が倒したようだが……やはりあの時、私がやるべきだったか……。

 まぁ、今思っても遅いことだが。(どのみちあの時の私じゃ倒せたかどうかも危ういだろう)

 

 

 あれから私の鎧はずっと暗銀一式だ。

 私の耐性の低さを補うのにこれほど合っている装備はないのである。

 

 大抵が私の趣味で……だが。

 

 

 あれから違うといえば指輪を両指と両足に仕込むようになった……くらいか。

 それぐらいせねば私では荷物になってしまうほど辛かった。

 

 空を飛べないだけでそれだけ労力を強いられた。

 

 

 蒐集とは関係のないことだがあの魔術師たちはきっとすずかちゃんの友人だろう。

 一度だけだが一緒に歩いているところを見たことがある。

 

 しかも同じ制服で――だ。

 

 ならばもし、はやてをお見舞いと称して遊びに来る可能性がある。

 はやては友達を欲しがっている……ならこれはきっと起こりうる出来事だ。

 あのとき知り合ったすずかちゃんの性格からして友達であるあの二人も誘って来てくれる可能性が非常に高いのだ。

 

 今では四人組も看病を普通にやっている。そこを見られれば闇の書の持ち主など特定も容易いだろう。

 

 

 管理局に顔を見られていないのは私だけ……になるのか……これはまいったな……。

 

 ならば主を偽るか? ただでさえ騎士たちに無理を強いているのに?

 

 考えるのはもうやめよう。思い通りにいかないのは普通だ。

 一度外の空気を吸って気持ちの入れ替えをしよう。

 

 

 そう思い私は散歩に出ることにした。

 

 





7月になる前に投稿したかった。

話の展開が早いですね
短いなりにもあと何話か挟んで12話くらいは作りたいものです。


そんなお話


2015/1/23 改行、空白、文章、記号追加。
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