ポケモンの世界に転生したと思ったら元の世界に帰って来た! 作:みかん@
「トドメだよ!ガブリアス!《じしん!》」
「ガアァァァァァ!」
「コォォォォォォォ!?」
「コータス!」
よし!このバトル、私の勝ちだ!
唐突だがここで自己紹介しておこう。
私はイオリです。現在19歳な女の子?です。
そして《転生者》でもあります。
私が転生してきたのはかれこれ9年くらいかな?
つまり10歳の時からこの
説明するといわゆる神様的な何かに 、「間違えて死なせてしまった。お詫びに好きな世界に転生させてやる」とかなんとか。
前世の私はとにかくテンションが上がって、ポケモンの世界で!と答えてしまった。
そのあとは、「チート能力を授けてやる」とか言われてそれにも答えてしまった。
我ながら若かったな~としみじみ思う。
うん。今ならこう言える。
騙された、と。
間違えてとか言っていたが、詰まりのところ自分のミスを隠す為に私から同意を得たかったのだろう。
合意の元、行われたと言い訳がつくからね。
まあ、最初は大変だったけど今じゃ楽しく過ごせているから文句は言わない。
代わりに一発殴る。ほら、文句は言ってない。
さてさて私の説明は以上!これからポケモン達のケアをしなくちゃね。
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「黒いもや?《くろいきり》じゃなくって?」
「そう。なんだか最近、各地で発生しているみたいなの」
「なんか問題でもあるの?別に被害なんて無さそうだけど」
「それでも不気味なのよ」
私は今、友人のシロナと話していた。
最近各地で、多発している黒いもや騒ぎ。
町や港、森や山など。様々な場所でもやは確認されている。
シロナがテーブルに各地方の地図や資料を出して私に説明してくれる。
「限られた場所て言う条件はなく、様々な場所に現れているの」
「ふーん。でも何でシロナが調査しているのさ。こういうのは警察の仕事でしょ?」
「そうね。ただの興味で調べてるだけよ」
「ただの興味でこんだけの資料を集めますか?。本当にシロナは学者気質だね~」
「ふふ。そうね、私はそういう人だもの」
昔から変わらないな。シロナは。
するとシロナは発生場所を記してある地図の点と点を結び始めた。
「私の予想が正しければ、これはこう、繋がるはずよ」
「どれどれ~。......!?」
「どう思うかしら。イオリ」
参った。
多分、シロナの予想は正しいと思う。
だって、最初の発生場所と最後の発生場所を見ればすべて思い出せるもの。
これは、私の9年間の道筋だもの。
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「という訳でやって来ました、発生予定現場」
「あくまで予定だしいつ現れるか分からないわよ?」
シロナと話し合った日から5日後。
私が最後にバトルした、トバリシティの広場にやって来た。
スモモちゃんにお願いして広場に、警戒体制をしいてもらった。
最初は立ち入り禁止にしようとしたけども、あらぬ混乱を招くことになりそうだったので止めた。
まあ、私やシロナがいる時点で混乱を招きそうだけども。
「そういえば、貴女はどうしてバトルをしたのかしら?」
「あー、ここでバカなことをしていたトレーナーを見過ごせなくって」
「なるほどね。貴女はお人好しだもの」
微笑みながらシロナは言う。
あの時、そのトレーナーは年下の子達、しかもまだ初心者相手にバトルを申し込み金銭を巻き上げていた。
コータスやドラピオンなど、それなりに育てられたポケモンに対し初心者の子達はニャルマーやコリンクなど、まだ育てきれてないポケモンばかりであった。
いくらなんでも酷すぎたので、私はガブリアスやサーナイトで成敗させていただきました。
小遣い稼ぎで戦うなら年上にやりなさい。
え、私?おまもりこばん持って稼いでましたが何か?
「イオリ、さすがそれは酷いわよ」
「今は収入があるから、たまにしかやってないよ」
「たまになのね...」
世の中弱肉強食。但し相手は限る。
そんな風に話していると、冷たい風が流れ辺りの雰囲気が変わり始めたのを感じた。
私とシロナは、その事に気がつき警戒し始めた。
「おっと、まさかの当たりかな?」
「気をつけなさい。黒いもやの目撃と同時に行方不明者がいるらしいから」
「そういうのは早くいってほしいなー」
口では軽く、けども警戒は緩めない。
適度に緊張を解くのが、強さの秘訣と思う。
そんなこんなで黒いもやが、辺りに発生し始めた。
そのもやはとても黒く、いや暗く、日が出ている日中なのにもやが出ている所は何も見えなくなっていた。
「とりあえず、出て来て!エアームド!」
私は手持ちに連れてきた、エアームドをボールから出した。
私の持つポケモンは、この世界に来る前に
エアームドは、後者のポケモンだ。
故にゲームと違い、育てるのに四苦八苦している。
この世界は、データじゃない。
数字で表せないことなんて殆どだ。
けども、それが私にはとても楽しい。
「エアームド、《きりばらい》!」
「クアァァァ!」
エアームドに《きりばらい》を指示し、様子を見る。
名前の通り、霧を晴らす技だからだ。
しかし、エアームドがいくら《きりばらい》しても、黒いもやは一向に晴れない。
「お疲れ、エアームド。もういいよ」
「クウゥゥゥ...」
黒いもやを、晴らす事ができなくてエアームドは落ち込んでしまった。
ありがとね、といいエアームドをボールに戻した。
「さて、どうしますかねー。シロナは何かいい案がある?」
「そうね。諦めるのはどう?」
「はい?」
シロナが後ろを指差すので、後ろを見てみると。
そこには黒いもやがあった。
というか、左右にも黒いもやがある。
「どうやら、囲まれちゃった見たいね」
「ええー、どうするのよ」
「《きりばらい》が効かないじゃ、手の施しようがないじゃない」
「えらく冷静だね。私も行方不明の仲間入りするかも知れないのに」
「貴女と一緒だと、大抵の事に驚かないわ」
「それもそうだね。私、シロナのことを振り回してばっかりだったし」
「...よかった。自覚あって」
この世界で、シロナと会ってから色々した。
メガストーン探しに引っ張ったり。
ついでにフレア団を現地の子達と壊滅させたり。
ルギア見たいからジョウト地方に引っ張ったり。
ついでにちょっかい掛けてきたロケット団をかつあげしたり。
......うん、やりすぎたね。
でも、後悔じみたことなんてない。
だって、シロナと一緒だったから。
「という事で、てを繋いでくれるシロナ?」
「はぁ...、いいわよ。どうせ、また波乱万丈になるんでしょうし」
シロナと私が手を繋ぐと、もやに包まれ意識が暗転した。
二人は、世界からいなくなった。