ポケモンの世界に転生したと思ったら元の世界に帰って来た! 作:みかん@
このくらいのペースでやっていきますね。
真っ白な空間。
それしか言いようがない場所。
私には、見覚えのある所だ。
なにせ9年前にも、ここにきたのだから。
「おや、何故一人残っているのでしょうか?」
「そういう貴女こそ誰ですか?」
そこにいたのは、金髪の女性。白い服に白い翼。頭には輪っかが浮いており、まるで天使みたいだった。
「私は、とある神に仕える天使のラミリスと言います。」
「本当に天使だったのか...」
「貴女は何故、ここに残っているのですか?他の方々は元の世界に帰したのですが...」
「それこそ私は知らん。むしろここは何処よ。さっきまで、シロナと一緒にトバリシティの広場にいたはずなのに...」
「え?シロナ?トバリシティ?」
何言っているんだこの天使。
当たり前の事を言ったはずなのにどうして驚く。
そんな私の疑問は、次の言葉でわかった。
「貴女は何をいっているんですか?
「は?」
何を言っているんだこいつは。
「確かに、
「あんたこそ何いってるんだ?この前までガブリアスでバトルをしていたばかりだが」
「だからそれはゲームの「出て来て、ガブリアス」うえっ!?本物!?」
らちが明かないと思い、手持ちからガブリアスを出した。この子は、ゲームの頃に育てたポケモンだ。
物理アタッカーに育てた私のお気に入りの一体。シロナのガブリアスとはとても仲が良い。
「まさか本物のトレーナー!?あのバカはなんてものを引っ張ってきたのよ!?」
何故かガブリアスを見た天使は、混乱した。何故だ?
「ってもしかして...。貴女!昔、神に会ったことは!」
「神って呼ばれるポケモンなら会ったことは...」
「むしろあるんだ!じゃなくって、こんな顔のジジィは見たことは!」
「ああ!こいつ!?」
天使に出された写真に画かれた神は、9年前に私をポケモンの世界に転生させた神だった。
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改めて話を聞くと、ある世界とポケモンの世界が混ざってしまったようだ。それは私を転生させた神が原因。
どうやら、わたしを転生させた際にできた歪みが世界と世界を繋げてしまったらしい。
「この資料に書かれた人物は、貴女でしたか」
「この9年間、大変だったよ。
そう、私は男だった。詳しくは割愛するが、9年の間で身体の成長に、心が追いつかなかった。
それはもう、荒れた。
具体的にいうとマグマ団とアクア団を半壊したほどに。そしたら、ホウエンチャンピオンことダイゴとたまたまいたシロナが共に私を停めてくれた。
色々あったけど二人は恩人だ。
「なるほど。では、ポケモンの世界に戻したほうが良いですね」
「それは構わないけど、シロナの行方は知らないかい?」
「...ちょっとお待ち下さい」
ラミリスはスマホのようなものを取り出して、なにやら操作し始めた。
その間、私はガブリアスを愛でることにする。撫でていると、特性《さめはだ》なので地味に痛いが、気にすることはない。ガブリアスは、これでも抑えているくらいだ。
ガブリアスはとても良い子だ。私を傷つけたくないという思いに、頑張って抑えている。
前に一度、特性の事を忘れて撫でたら、手が傷だらけになり騒がれたことがある。
ガブリアス自身、それに気を病んで距離を置かれたが、私はそれを許さずに首に捕まった。もちろん、《さめはだ》で血だらけになったが、私はガブリアスと向き合った。
傷つき血だらけになっても自分から離れないトレーナーに、感動したのかガブリアスは泣いた。
それからガブリアスの特訓が始まったのだ。
今では、私に撫でられる事を嬉しがっている。若干、痛いがトレーナーである私は我慢します。
愛でている最中、調べものが終わったのかラミリスはこちらに話しかけてきた。
「シロナさんの居場所がわかりました。どうやら、混ざった世界にいるようです。ですが日本にいるのはわかったのですが、詳しい事は...」
日本。
「んー、私もシロナと帰れないなら意味無いし。日本にいるのが確定なら、自分で探してくるよ」
「...よろしいのですか。と言いたいですがお願いするしかないですね。代わりにある程度、融通を利かせましょう」
「具体的にはどんな感じに?」
「貴女は手持ち以外に、沢山のポケモンを捕まえたのでしょう?なら、ボックスへの通信が出来る端末を用意します。他にもご要望があれば、端末から連絡してください」
それは嬉しい。今いる手持ちだけだと大変だからだ。
「随分と大奮発だね。いいの?」
「貴女はあの神の被害者です。9年間、なにもしなかった私達からのお詫びのようなものです。その代わり、一つだけお願いがあります」
お願いか、それなら構わない。
「いいよ。何すればいいの?」
「...聞かなくっていいのですか?」
「私は、シロナと帰れるなら別に何やっても良いさ」
「...私からのお願いは」
まだ、転移完了しません。
次くらいには日本に辿り着きます。