ニセコイ~楽の双子の兄~   作:式龍

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第3話サガシモノ

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「無い!無い!なーい」

 

「どうしたの?楽?」

 

突然楽が騒ぎ出したのを見て紳が聞くと焦った様子で言ってきた。

 

「あのペンダントがないんだよ!」

 

「う~ん、どこで落としたか覚えてる?」

 

焦った様子の楽に聞くとなにかを思い出したかのように千棘のところに向かった。そして千棘にそのペンダントを探すように言った。千棘の飛び蹴りのせいでどっかに言ったんだから探せと言うのが楽の言い分らしい。小咲にが何かあったのか心配してきていたが事情を説明した。そして千棘は探してあげる代わりに学校で話しかけるなといっていた。

 

「えっとちなみにえっと名前は」

 

「紳で良いよ。一条だと楽と分かりにくいだろう?」

 

「分かったわ!紳君は別よ!」

 

と言ってきた。言われたときはビックリしたがそのあとからも初日だったので紳が色々教えていた。

因みに紳と楽は飼育係なのだが、キョーコ先生に

 

「あ、桐崎は飼育係に入れといたから!」

 

「「は?」」

 

「マジで?」

 

紳はどうやら自分は厄日だと思っていた。飼育係の仕事は動物や植物の世話をすることだ。

 

「あ、これ楽がケガとか捨てて会ったものを拾ってきたやつだ!」

 

「は?これ全部?」

 

「ああ、全部!」

 

驚いていて千棘はポッカンと口を開けていた。暫くして千棘は植物の水やりだったがバケツを持ってきてかけた。

 

「っておい!桐崎さん!かけすぎ!」

 

楽は適量を調べて計りながらやっていた。

 

「「細っか!」」

 

千棘と紳は二人で突っ込んだ。量はこれからは紳がはかることになった。紳が計った餌を動物たちにあげ終わるとペンダント捜索を開始した。

 

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「桐崎さん!ごめんね!弟のペンダントを探すの手伝ってもらちゃって」

 

「あんたさ···本当にアイツと兄弟!?紳くん滅茶優しいじゃん!」

 

千棘は感激したように紳を見る。紳はそうかな?と言って首をかしげた。思い出したかのように言った。

 

「あ、そうだ!桐崎さん!俺と友達になってくれないか?」

 

「え?本当に?いいの?」

 

「いや、誘ってんのこっちだから···まぁ良いけど!」

 

こうして二人は友達になった。このあと二人で仲良く探した。小咲も楽の近くで探すの手伝っているのだ。

 

(紳くんどうしてこんなに優しいんだろう?少しドキドキする)

 

しばらく探しても見つからず、一週間が経過したある日千棘は

 

「ああ~もうやってられるかもうやってられるか!?」

 

「どうしたの?桐崎さん!」

 

「それがね」

 

千棘が愚痴を溢した。それも不機嫌そうに紳は首をかしげて聞いてきた。

 

「クラスの女子に聞かれたのよ!あのモヤシと付き合ってるのかって!」

 

「はぁ!?」

 

そう言うと楽が反応した。紳は楽に視線を向けた。

 

「そんな噂が流れてんのか?」

 

「俺とは噂流れないな?」

 

「お前の場合困ってたら迷わず助けるからじゃねーの?」

 

「そうかな?」

 

楽の噂が流れて自分の噂が流れないことに少し残念がっていた。と千棘は楽に

 

「もう一週間よ!?いいかげんあきらめなさいよ!!」

 

千棘はため息をつきながら言った。その時小咲が通りかかった。

 

「きっともう誰かが持ち去ったか、ごみと間違えて捨てたのね!」

 

「···んなのわかんねーだろ!それにあれは俺にとっては···」

 

「フン!大の男がたかがペンダントを失くしたぐらいで、あんたお気に入りのクマさん無くしたら夜も寝られないタイプ?」

 

千棘はうんざりしたように楽に言った。千棘は続けて楽に

 

「どーせ好きな子にもらったとかなんでしょーけど!あーいやだいやだ!昔のことをズルズル引きずって女々しいったらないわ」

 

それを聞いて楽は昔の女の子が思い浮かんで拳を強く握って叫ぶようにいった

 

「うるせぇーよ!だったらもう探さなくて良いからどっか行けよ!」

 

そういい終わるとポツポツと雨がふりはじめてきた。その場は静になり、千棘は立ち去った。紳は少し悲しげな顔をしながら千棘を追いかけた

 

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「桐崎さん!」

 

「紳くん、どうしたの?」

 

後ろを振り向き千棘はさっき言った事を若干後悔したような表情をしていた。紳は少し笑って言った。

 

「話をしよう!」

 

そう言って紳は説明した。楽と自分の思い出を。千棘は紳も傷つけてしまった事にオロオロしていた。

 

「ご、ごめん!あ、その、そんなつもりじゃあ」

 

「大丈夫!分かってるから!それにたぶん楽の方が大切にしてると思うよ!楽はいつも持ち歩いていた。約束した日から忘れずにね!だから、多分楽の方が傷ついてる。別に謝るのは真っ正面から謝る以外にもあるよ」

 

「···手伝ってくれるの?」

 

「勿論!だって弟と友達のためならね!」

 

そう笑顔で言うと千棘は赤面した。その笑顔にキュンっときたのだ。

 

(なに今の!何かキュンって!ドキドキが止まらない!どうして!)

 

と悩んでる千棘をよそに紳は首をかしげていた。

 

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千棘はペンダントを見つけ出して楽に投げて返したようだ。それで取り敢えずは仲直りができたはずだ。紳はこれからも友達でいようと思っているがこのあとにその関係が変わる。

 

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