幻想入りしたので普通に生活してみることにした   作:masakage

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その11

 寺小屋での仕事も終わり家でゆっくりしようと思ったが

 フランが家について来ると言ったので一緒にまったりすることにしよう

 しかし帰路にて最近大活躍の第六感に反応が!!

 

「霊夢の霊圧が…消えた…っ?」

 

「霊夢がどうしたの?」

 

「う〜ん詳しくはわからんが霊夢の元気が無い気がする」

 

「じゃあ博麗神社に行ってあげようよ!!」

 

「フランはええ子やなぁ・・・良お〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」

 

「えへへ」

 

 フランを撫でる撫でる撫でる、まあ気持ち良さそうだしいいだろう

 初めて会った時はちょっと暗い一面もあったが今はすこぶる良い子である

 

 これが教育か…

 

 胸が熱くなりながら博麗神社に向かおうとした時、見覚えのある侍っ子に声をかけられた

 

「お久しぶりですレンさん」

 

「ああ荷物の子か、久しぶりー妖夢、今日は荷物持ってないのな」

 

「そういう認識をされているのですか…それよりレンさん

 これから白玉楼で一緒に暮らしてもらいます」

 

「新手のプロポーズキターー!やったぜ!フラン!へへっ…へっ」

 

「おめでとーレン!」

 

「え?いやそういう訳では無くて…」

 

「即行フラれたぜ…」

 

「よしよし」

 

 フランが頭を撫でてくれた、胸の次は目頭が熱くなってきたぜ…

 

「レンさん、隣の方は?」

 

「俺の教え子でフランって言う子」

 

「生徒さんですか………どこかで聞いたことあるような」

 

「まあ最近寺小屋に来たからあまり見たことないのも仕方あるめえ

 …何の話してたっけ?」

 

「えーと…これから白玉楼で生活してほしいと言いました」

 

「ああ、プロポーズ→わが世の春が来た→そう考えていた時期が俺にもありました…で良かったっけ?」

 

「……もう面倒くさいので単刀直入に言います

 我が主のせいで家計がヤバいのであなたの能力が欲しいです」

 

「色々と残念な理由だな…」

 

 さっきはトキメキを感じていたのにやっぱりこんな結末か…

 絶望していたところにちょっと必死な形相でフランが反論した

 

「駄目だよ!レンがいなくなるの嫌だし…

 レンが寺小屋からいなくなったら誰が教師をやるの!?」

 

「慧音!けーねいるから!忘れてあげないで!!」

 

「フランちゃん、申し訳ありませんが彼を連れていかないと色々とヤバいので…」

 

「エンゲル係数がヤバいんですね、わかります」

 

「…フフフ、小数点を四捨五入したら100%になるんですよ…」

 

「うおぅ、目が病んでやがる…」

 

 なるほど、苦労人キャラか、てかほぼ100%ってどんだけだよ…

 俺が呆然としているとフランが妖夢に近づいた

 

「とにかく力ずくでも連れて行きます!」

 

「…ふーん、じゃあ妖夢、私と弾幕ごっこして勝てたらいいよ」

 

「弾幕ごっこですか、私は強いですよ?」

 

「なら大丈夫だね!アハハ、すぐ壊れないデネ?」

 

「ハッ狂気!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レンーー!勝ったよー」

 

「…みょん」

 

 結果はフランの圧勝であった

 それにしても俺は最初この子と弾幕ごっこしようとしたのか…

 

「フランのレベルが高すぎる件について、色々と凄すぎだろ

 まさか分身殺法まで使うとは…大した奴だ…」

 

「…ねえレンさん、この子ってもしかしてフルネームは

 フランドール・スカーレットっていいますか?」

 

「おお、よく知ってたな。吸血鬼でレミリア・スカーレットさんの妹だ」

 

「…この子が悪魔の妹だったとは」

 

「まああれだ、百聞は一見に如かずって言うだろう

 会わなきゃどんな子かはわからんよ

 妖夢はそんなだからいつまでも妖夢なのだって言われないか?」

 

「み゛ょん!何で知ってるんですか!?」

 

「俺が斎藤蓮だからです(キリッ

 

 

 

 

 …なあフラン、何か忘れてないか?」

 

「何かあったっけ?」

 

「…まあいいや、今日は俺の家に寄らずそのまま帰りなさい

 今から来たら帰りが遅くなるしな

 それから妖夢、適当に食糧見繕ってやるから白玉楼とやらの永住は勘弁してくれ」

 

「はーい!」

 

「ありがとうございます!また来ます」

 

「また来るのかよ…」

 

 今日も騒がしい一日でした


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