幻想入りしたので普通に生活してみることにした   作:masakage

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その5

 斎藤蓮の一日は早い、今日も慧音に起こされ慧音の家で朝食を食べる

 

「この漬物うまし、早起きしたから飯がうまい!」

 

「私が起こしたんだがな、お前の部屋には外の世界の機械がたくさんあるんだろう?

 その中に目覚まし時計は無いのか?」

 

「こういう世界でオーバーテクノロジーなアイテムは使ってはいけないと思うんだ…

 ええ電源が無いからという言い訳をしてるわけじゃありませんよ?はい」

 

「レン知ってるか?そういうのを能力の無駄遣いと言うんだ」

 

「褒めるなy「褒めてない」…ところでけーねは何で目覚まし時計を知ってるんだ?」

 

「河童が作った物の中であったからな、よく考えればお前の家は河童にとって宝の山かもしれん」

 

「河童が我が家に来るフラグが立ったんですね、わかります」

 

 適当な会話をしつつ朝食を食べ終え寺子屋へ、今日は俺の初仕事である

 慧音にサポートしてもらいつつ授業を行う予定だったが

 

「慧音先生!ウチの主人が倒れて!」

 

「何!わかった診療所へ向かおう。ああでもレンが…」

 

「けーね、授業の資料とかある?」

 

「ああ、あることにはあるが…」

 

「なら大丈夫だって、ちょっと見してみ…これだけ丁寧に書いてくれてたら大丈夫だろ」

 

「そうか、だったらレン任せたぞ!」

 

「子供たちは俺に任せろーバリバリ」

 

「やめて!って何してくれるんだお前は!!」

 

 本能的に資料をバリバリ破ってしまった。これはもうてへぺろをせざるを得ない

 

「でも問題ない!これは能力で作った偽物…ごめん冗談が過ぎた頭突きは勘弁して」 

 

「そう思うなら最初からするんじゃない!」

 

「あべし!」

 

「………不安だ」

 

 

 

 

 

 という訳で俺の初授業はぶっつけ本番となった

 しかし普通の授業をするというのも味気ない、だから俺は

 

「え?この計算がわからないか…何でそこで諦めるんだよそこで!

 諦めんなよ…諦めんなよ!!どうしてそこでやめるんだ!?そこで!!

 もう少し頑張ってみてみろよ!ダメダメダメダメ諦めたら。

 周りのこと思えよ!応援してる人たちのこと思ってみろって!!

 あともうちょっとのところなんだから。

 お前ならできる!!きっと解ける!

 だからこそNever give up!」

 

 炎の妖精をリスペクトした授業をすることにしてみた。

 今の子供に足りないものは熱さだと思うんだ… 

 

「お前たちなら俺の熱い思いが伝わってくれると信じてる!だから…だからっ…

  俺 に つ い て こ い ! 」

 

「「「「「「「「「「レン先生!!」」」」」」」」」」

 

「私のいない間に何があった!!」

 

「けーね、今いいトコなんだから邪魔すんなよ…」

 

「どうしてお前は一日で子供たちと私以上の信頼関係を結んでいるんだ…」

 

 慧音がorzとなってた、パネェ…修造さんマジパネェ…

 慧音に「一体何を教えたんだ?」と聞かれたので「熱血努力友情!」と答えたら釈然としない感じで納得していた。将来的には「あいつらはワシが育てた」って言えたらいいな

 

 

 

 

 ~オマケ~

 

 夕刻、慧音は死んだ魚のような眼で帰路についていた。

 

「はぁ…」

 

「ん?どうした慧音、ため息なんかついて」

 

「妹紅か…私は教師に向いていなかったのだろうか…」

 

「ちょ、どうした!何があったんだ!」

 

「フフフ…わずか一日で子供たちの心を鷲掴みするし、子供たちの勉強意欲が上がってるし…

 もうレンにすべての授業を任せた方がいいかもしれんな…」

 

「重症だ…きょ今日は飲まないか?夜雀の屋台がおいしいって噂があってな」

 

「そうだな、今日は飲みたい…」

 

 

 

 翌日慧音が起こしに来なかったので何かあったのかと慧音の家に行ってみれば二日酔いで寝込んでいた。

 

「ハクタクって病を退ける存在とかじゃなかったっけ?

 医者の不養生ならぬハクタクの不養生だな、今日も俺が授業しておくぞー」

 

「うぅ…うわーん!」

 

「涙拭k…今日はゆっくりすればいいと思うよ…えーとああ!今日は俺が晩御飯ご馳走してやんよ!」

 

 からかおうと思ったがそういう空気ではなかったのでやめた。きっと疲れているんだろうな

 慧音の負担を減らすために明日も俺が授業しようと心に決めた。

 

「俺、慧音の分まで先生頑張るから!じゃあ行ってきます!」

 

 俺がそういうと慧音は

 

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