幻想入りしたので普通に生活してみることにした   作:masakage

8 / 22
その8

 フランと約束したので今日も紅魔館に行くことに

 二日連続で教師を休むのはどうかと思ったが慧音はすんなり許可をくれた。

 ついでに家庭の事情で寺小屋に行けなかった子がいるから行かせてやりたいと頼んでみたところむしろ連れてきてくれと言ってくれた。

 慧音…本当に良い人だよ…

 

 

 時間をかけて紅魔館に到達、やっぱり遠い

 どうにか速く移動できる手段はないかと考えながら門を通る

 相変わらず門番さんは寝ていた

 もう門番じゃなくて案山子でいいんじゃないかな…

 

「こんな警備で大丈夫か?」

 

「大丈夫よ、問題無いわ」

 

「ふぎゃあああああ!?」

 

 気がつけば門番さんの頭にナイフが刺さっており後ろを振り返るとメイドさんがいた。

 元ネタを知らなかったら素で「ありのままn(ry」になっただろう。

 

「斎藤蓮様ですね、我が主レミリア・スカーレット様があなたに話があるとおっしゃっております」

 

「うおぅガチメイドだ…道わからないんで案内お願いします」

 

「無論そのつもりでございます」

 

 

 

 

 

 

 

「あなたが斎藤蓮ね」

 

 メイドさんに案内された部屋に幼j…彼女はいた。

 

 自信に満ちた不敵な笑み

 優雅にモーニングティを楽しむその姿

 溢れ出るカリスマ

 まあ俺が何を言いたいかと言うと

 

「寝ぐせのせいで見事にカリスマブレイクしてるな」

 

「え?しゃっ咲夜!!」

 

「承知しております」

 

 見事な手際でさっきのメイドさん…十六夜咲夜さんはレミリアの寝癖を直した

 てか恥ずかしがるレミリアを横目にメイドさんは恍惚の顔で寝癖を直していた

 わざと寝癖残していたんじゃないだろうか…

 

「ごほん!…あなたが斎藤蓮ね」

 

「テイク2ですか、ごほん!…そうだけどそっちはレミリア・スカーレットで違いない?」

 

「そうよ」

 

「……」

「……」

 

 無言、気まずい!話があるんじゃないの!?なんでダンマリ!?

 

「あのー何か御用で?」

 

「もう行っていいわ」

 

「え、要件無いの?」

 

「フランと普通に会話をしていた人間を見てみたいと思っただけよ。

 フランを寺小屋に行かせたいって事なら好きにして構わないわ。

 …能力であなた越しにフランを覘いてみたらフランは笑ってたしね」

 

「さよか、だったら遠慮なくフランを寺小屋に通わせるぜい」

 

「でも一応釘を刺しておくわ、フランを泣かせたら死ぬより辛い目に会うと肝に銘じておきなさい」

 

「レミリアお前……口元にクッキーの屑が無ければ最高にカリスマ溢れてたな」

 

「ちょ!!え?」

 

「お嬢様、御顔をこちらに

 

 

 …私が舐め取って差し上げます」

 

「ええ、おねg…いやいやいや待て!」

 

「早速フランのとこ行ってくるぜ、じゃあ…ゆっくりしていってね!」

 

 扉を閉めるときレミリアの声が聞こえた気がしたがそんなことはなかったぜ!

 

 

 

 

 

 

 場面は進んでここは寺小屋

 実験に成功したのでフランを連れてきたのだ。

 え、実験内容?日焼け止めクリーム塗っただけだよ。言わせんな、恥ずかしい。

 

「けーね〜、この子が家庭の事情で学校に行けなかった子だ。フラン、自己紹介」

 

「フランドール・スカーレットです。これからよろしくお願いします!」

 

「……れん、ち ょ っ と こ っ ち に こ い」

 

「フラン、ちょっと待ってな………何だ?慧音、何か用か?」

 

「この禍々しい妖気から嫌な予感はしていたがフランドールとは聞いてないぞ!

 何で真昼間に外に出て平気なのかとかあいつは495歳で子供じゃないとか突っ込みどころは色々あるが…

 私は人里の守護者だ、彼女のような危険な存在を人里に、ましてや寺小屋に通わせるなど…」

 

「先生が生徒を選り好みするなど言語道断!それにお前の言質は取ってんだ、問題はない」

 

「お前は詐欺師か!」

 

「まあまあ、話してみたら結構いい子だぞ?噂で人を判断したら駄目だぜ」

 

「…レンがそこまで言うなら、まあ寺小屋に通わせるぐらいは認めよう

 しかし、しかし!お前がちゃんと責任を持つことだ、いいな!」

 

「流石けーね!話がわかるゥ!よし…フラーーーーン!教室行くぞー!」

 

 許可も貰ったのでフランを教室に連れていき転入生だと生徒たちに説明した

 それにしても流石は我が生徒、フランが吸血鬼ということを言っても問題なかったぜ!

 むしろ

 

「フランちゃんっていうんだ、かわいいなー私と友達になろうよ!」

 

「なあフランドール、お前の背中についてるやつって宝石?羽?どっちなんだ?」

 

「吸血鬼って太陽が弱点じゃないの?…分かった!頑張って克服したんだね!すごーい!」

 

「えーと…レン!ちょっと助けて!」

 

「ん〜まあ転校生の通過儀礼みたいなもんだ、諦めれ」

 

 パワフルな生徒たちに質問攻めを受けていた

 この光景を見て慧音もちょっと安心したようである

 特にオチもない良い一日でしたとさ。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。