アタラクシア高等部に天夏達が侵入した頃、門矢士は単身で研究員としての役割を自分なりに演じていたのであった。
門矢士は行く先々で服装を強制的に変えさせられられているようで、小野寺ユウスケのクウガの世界では制服警官でまたある時はバイオリニストなどと言った専門職の服装に変えさせられていたのであった。
今回は白衣だったので、アタラクシアの研究員としての役割を与えられたのであった。
道中で小野寺ユウスケと居候先の光写真館の孫娘の光夏海とはいつも通りに二手に別れて行動することになったのである。
「しかし、この世界には仮面ライダーはいないが、どうして?」
「それはボクも気になっていたよ」
「海東‼ 今度は何を盗む気だ?」
「ハート・ハイブリッド・ギアの資料なんだけど。どうもひっかかるんだよね」
「珍しいな」
門矢士はいつものように単独行動をしているとそこに仮面ライダーディエンドの変身者で異世界を渡り歩いては珍しいお宝を盗んでいる男にして共闘することもある海東大樹が現れたのであった。
彼もこの世界に「仮面ライダー」という存在が異世界組しかいないことに違和感を感じていたのであった。
以前にも似て様な経験をしたが、それでも仮面ライダーとは関わっているのだ。
お互いその点に関しては同意していたのであった。
「オレが知る限り、開発したやつは他人の命すら弄ぶ奴なんだろうな」
「そうか。ではまた会おう」
「ああ」
門矢士は以前、剣崎一真の世界ではない仮面ライダーブレイドの世界で遭遇した事件で自らの研究を完成させるために人の命を弄んで自らジョーカーアンデッドになって口封じに適合者を殺そうとしたBOARD社長たちのことを思い出したのであった。
その時はまだ海東の事は知らなかったのだ。
そんなことはさえて置き、二人は怪しまれると困るので別れたのであった。
「夏みかん達が何か掴んでくれればいいんだが?」
と言いながら研究室に戻って行ったのであった。
一方で、
「ウソだろ・・・」
「最終学歴が・・・」
「小学三年生・・・」
「篠ノ之束より」
「狂ってる」
傷無の案内で無事に今回の仕事で潜入する教室にやってきた天夏達は全員が同じクラスだったのであった。
教室に着くなり天夏達は先ほどの次元武偵所本部からのデータを見て驚きを隠せないでいたのであった。
そう、飛騨姉弟の母である、飛騨那由多の最終学歴が小学三年生と言うあり得ない学歴で、就職するには最低でも中学卒業が義務付けられている世界で育った天夏達に取ってはミッドチルダ以外でありえないと思っていたのであった。
自分達が知っている飛び級で医者になった龍美達にジュードなどはわかるのだが、いかに飛騨那由多がとんでもない人物だということに驚くしかなかったのであった。
「失踪ってなってるけど」
「この世界ではってことだ」
「門矢さん達ように移動してる」
「そう考えた方が辻褄が合う」
飛騨那由多が今いる世界で失踪していることになっているようで、その所在が現在も調査中というのだから、何か報告があるまでは生徒として動くことにしたのであった。