よろしければ読んでください。
姉さんたちが材木座君にラノベを依頼した週の終わり、またみんなで奉仕部に集まったわ、これで比企谷君の黒歴史が増えるのね。それは良いのだけれど彼の周りに女性が段々増えていっているのね。城廻先輩と相模さんなんて今まで余り接することがなかったのだから。今日、比企谷君が逃げようとしていたらしいけど、相模さんが捕まえて腕を絡ませ連れてきていたし。どうして腕を絡ませる必要があったのかしら...
「なあ相模、お前本当に良いのか?今週末悶え苦しむことになるぞ」
「うちなら大丈夫、文化祭委員長っていうすでに黒歴史があるんだから」
「それとはまた異なると思うんだがな」
「このUSBに入っているんで、パソコンに移してもらえますか」
材木座君がそういうとUSBメモリを手渡してきた。私はパソコンにファイルを入れたのだけれど、読んでしまうといけないのでファイルは開かずにいた。
「比企谷、よく許可をだしたな」
「誰のせいと思っているんですか!!先生が余計なこと言わなければ、こんなことになってないですよ!!」
「....八幡、ごめんなさい。もう許して...」
「....やめてください、先生」
「静ちゃんずるいよ。でも飲んでいる時、すごく嬉しそうに話していたよね。『八幡に虐めらるのスキ』とか言っていたし」
「陽乃!!黙ってくれ!!」
多分先生はわざと言ったのだろうけれど、姉さんに言われてみるみるうちに顔が赤くなっているわね、恥ずかしいのなら最初から言わなければ良いのに。
「最初に言っておきたいことが。相模殿のことを取材しても八幡との繋がりが文化祭の話になってしまうのだ、その後日談って設定で書いたのだが、問題ないか」
「材木座、取材って奉仕部に話しを聞きに来ていただけじゃないか」
「我にとっては取材なのだ!!」
「うん、いいよ」
「後、相模殿の友人として他の女子も少し出てくるのでそちらにもお願いしたいのだが」
「そちらについては、私が担当するわ、比企谷君はやってくれないので姉さんお願いできるかしら」
「わかったよ、比企谷君の台詞を言えばいいのね」
「じゃあ、始めましょうか」
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(ここから材木座の小説)
うちは文化祭が終ってから、どうしても考えてしまうことがある。文化祭の最終日、うちに酷い事を言い放ったアイツのこと。なんであんなことを言ったのか今では何となくわかる。でもアイツに助けられたと思いたくないので文句の一つでも言ってやりたかった。だから今こうして屋上に呼び出して対面している。
「相模、いきなり呼び出して何かようか」
「比企谷、アンタ文化祭の時、なんであんなひどいこと言ったの?」
「あ、ただお前の身勝手さにムカついただけだ」
「....うちのためだよね、アンタがあんなこと言っても何にもメリットないじゃん!!」
「..謝罪してほしいのか?じゃあ、済まなかったな。これで良いだろ」
「アンタ、うちのこと馬鹿にしすぎ!!アンタが何であんなことやったか、うち判ってる!!」
「判っているならワザワザ呼び出して言うことねえだろ、じゃあこれで帰るわ」
そういうと比企谷は帰ろうと扉のほうに身体を向け歩き出そうとしていた。コイツは何も分かっていない!!うちの考えも何でここに呼び出したかも。うちは比企谷を追いかけ正面に回り込むと比企谷に言ってしまった。
「アンタのことが好き!!自分のことを犠牲にしてでも、うちのこと守ってくれたアンタが好き!!」
うちは文句を言うつもりだったのに何言っちゃってるの!?その次には自分でも考え付かないことをやってしまっていた!!比企谷の頭に手を回し、思いっきりうちのほうに引き寄せ、キスしてしまった。勢いが付きすぎて歯と歯がぶつかりあったけど、うちは気にせず比企谷の頭に回している手に力をいれ、ファーストキスを味わった。
「お、お前なにしてんだ!?」
「う、うち何やってんの!?比企谷!!ゴメン!!」
そういうと、うちは扉に向かって走りだしていた。でもかなり動揺していたのか前のめりにずっこけてしまった。
「相模!!大丈夫か!?」
「うう、痛いよ」
「あ、あのそのスカート直してくれ、捲れ上がってるぞ」
うちはうつ伏せで倒れているので見えていないが、どうもスカートが捲れ上がっているらしい。た、確か今日はローライズのパンティを履いていたはず、後ろからだとお尻の割れ目が見えちゃうやつ!!私は急いで立ち上がろうとしたが、足が縺れ比企谷の胸にもたれかかってしまった。
「お、おい相模!!離れてくれ!!」
「....やだ!!」
「やだって、なに言ってるんだ」
「返事を聞かせてくれないとヤダ!!」
「....返事って何のとこだ」
「分かっているくせにそんなこと聞くんだ。じゃあもう一回ちゃんと言うね...アンタが文化祭でうちの事守ってくれたことを考えているうちにいつの間にか比企谷のことばっかり考えていた...うちアンタの事が好きでたまんないの!!」
うちは比企谷の胸に顔を預けながら言ってやった。
「だから返事を聞かせてほしい。一週間後の放課後、ここで待ってる」
「....分かった」
そう言うとうちは比企谷から離れた。比企谷は「それじゃ」といい屋上から出て行った。うちは今になって恥ずかしくなったため、そのまま屋上に1時間以上、座り込んでいた。
***********八幡視点
やっべー!どうなってんのこれ?何で相模が?何であいつキスしてくるの?好きって言ってくるの?頭の中でさっきのことを思い浮かべては顔が赤くなるのがわかる。今日は部活には行けないな。明日からどうすればいいの?相模と顔を合わせれないよ。
相模からの告白後。数日たった休み時間、聞きたくなかったけど相模たちの会話が聞こえてきた。
「ねえさがみん、何か良い事あったの?ここ数日にやにやしているよね」
「にやにやって....好きな人に告白出来たんだ、返事はまだ貰っていないけど」
「え、それって比企谷?」
「ど、どうして知ってるの!?うち何も言ってないよね」
「そんなの見てれば分かるよ、この間も戸部くんが「ヒキタニ君、ヤッベーわ」とか言っていたとき、わざわざ説明しに行ってたでしょ。私たちにも比企谷のこと誤解だって説明してくれたし」
「うう、そんなにバレバレだった?」
「うん、今もチラチラ比企谷の方見てるし」
「ななな、何言ってるの?私、比企谷のことなんて見てないですし...」
「さがみん、自分のこと「私」って言ってるよ。いいねえ恋する少女だね」
何やってんのアイツ!?寝たふりしているけど、これバレているよね。自分でも分かるぐらい耳が熱いんだけど!!でも相模も変わったんだな。友達にも俺の事説明したようだし。って言うか「好き」とか何で教室で喋っちゃってるの?他の奴にも聞こえているでしょこれ。
俺も何で相模のことばかり考えているんだろ、相模のせいで最近ろくに寝れてないし。
***********相模視点
うちは屋上で比企谷のことを待っている。もしかしたら来てくれないかもしれない、でもうちの気持ちは伝えられた、うん大丈夫。今日は縁起の良い下着履いてきたし。あの日比企谷に見られたパンティ。恥ずかしかったけど、あの日からうちは変われたと思う。そんなことを思っていると屋上の扉が開いた。
「ありがとう、来てくれて」
「そういう約束だったからな」
「....じゃあ、聞かせてくれるかな、比企谷の返事」
「ああ、そのなんだ、南しゃん、よろしくおねがいしましゅ」
「....なんでそこで噛むかな、でも嬉しい。こちらこそよろしくおねがいしましゅ...」
「お前も一緒じゃねえか、へたれ委員長」
「アンタも一緒じゃん、へへ、ヘタレどうし仲良くしてね」
「ああ、よろしくな」
そして私たちはキスをした。今度は歯がぶつかり合うことはなかった。
(ここまでが材木座の小説)
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「....うぅ」
相模さんは読み終わったのだけれど、かなり恥ずかしそうね。顔はかなり赤面しており読んでいる最中も言葉にならない呻き声を出していたわ。
「材木座、今回は二人の視点でやってみたんだな、まあ解りやすくて良いんじゃないか」
「はい、以前指摘して貰った点を少しでも入れてみようと思いまして」
「さがみん、うまかったよね、ビックリマークあるところ、大きな声、出していたし」
「由比ヶ浜さん、それを言うなら感嘆符と言った方がいいわよ」
「いいじゃん!!ビックリマークでも通じるし!!」
「でも相模先輩かなりヤバかったですね「アンタの事が好き!!」って言ったとき、本当に告白しているように聞こえましたもん」
「うぅ、辞めて、それ以上言わないで。ひきがやぁ助けて....」
「....」
「後、以前下着を見せる意味がないって指摘があったので、今回は縁起物として出してみたのでしゅが、どうであった?」
「「「....」」」
比企谷君は何も喋れないようね、まあこういうことになるのは分かっていたのだけれど。後、材木座君が下着がどうこう言っていたのだけれど、誰も何も言わないわね。
「....はるさん、ヤバくないですかこれ」
「うん、聞いているだけでも結構来るんだけれど、自分の分を読むともっとなんだろうね」
「じゃあ、ここでお開きにしましょうよ、自分から恥ずかしい思いする必要ないですから」
「「それはイヤ(ダメ)!!」」
「それでは次に移りましょうか」
これで相模さんのラノベは終了ね、でも本人が読んでいるので本当に比企谷君に告白しているように思えたし。なんだか先が思いやられるわ。