「お兄ちゃん..おはよう」
「..おはよう」チュッ
朝、小町に起こされたが不安げな顔をしていたため、俺は頬にキスしていた。
やはり元の世界には戻っていないようだな。小町に安堵されたが元の世界も気になる、こちらの俺が行っているのだろうか。
「ねぇ、お兄ちゃん//辛くないの//」
「何がだ?」
「そ、それ//もし良かったら小町が//」
「ば、馬鹿な事言ってないで用意するぞ//」
「..うん」
小町は俺の股間を見て顔を真っ赤にしながら言ってきたが、流石に小町にそんな事はさせれない。
でもなんで小町はそんなに残念そうなの!?小町ってこんなにエッチな子だったの?
小町を中学校に送っていったが、背中に抱きつかれ匂いを嗅がれていたので会話もできなかった。小町を中学に送り届けると俺は高校に向かった。
高校に着き自転車置き場から校舎に向かうと、俺の下駄箱の近くで雪乃が立っているのが見えた。なぜか戸惑った顔をしているがどうしたんだ。
「ひ、比企谷君...」
「おはよう、雪乃」
「!!おはよう比企谷君//」
雪乃は俺が昨日のままか気になったのだろう。いつもならいい加減な挨拶をするだろうが、雪乃の不安を払拭するように名前を呼んで返事をしていた。
雪乃の表情は俺の知っている見惚れてしまう綺麗な笑顔になっていったので俺も笑顔を返していた。
..キモいとか言われないよね。ここで言われたら本当にヒッキーになっちゃうよ。
「ひ、比企谷君。もし迷惑じゃなかったら、その..お昼一緒に食べれないかしら」
「良いぞ、購買によってから行くから。部室で良いんだよな」
「ええ、あ、あの御弁当を作って来たのだけれど..」
雪乃はそういうと、きんちゃく袋を上にあげて見せてきた。女性一人食べるには大きく俺の為に作ってくれた弁当が入っているのだろう。
「俺の分をか?ありがとうな。じゃあ授業終わったらすぐに行くよ」
「はい//」
雪乃はそういうと元気よく教室に向かっていったが、周りの生徒は雪乃の方をみてヒソヒソ何か言っているようで、雪乃は顔を俯かせて歩いて行った。俺はそんな雪乃を見送ることしか出来ず教室に向かっていったが、途中で後ろから話しかけられていた。
「ヒッキ、比企谷君。..おはよう」
「おはよう、結衣」
「良かった!!やっはろーヒッキー!!」
「..さすがにその挨拶は出来ないからな」
「えぇ、ヒッキーにもして欲しいな」
「出来ねえよ」
結衣も俺が昨日のままか気になったのだろう、結衣と話していると周りから何か言われているようだが俺には関係ない。そう思っていたが結衣は一瞬暗い顔になり「先に教室に行っている」と言って駆け出してしまった。
雪乃も結衣も大変な思いをしているんだろう、俺に何かできることが有れば良いのだが、今は何も思いつかない。
4限目が終わり結衣の方を見ると三浦達と食べるようで弁当を広げているな、部室には行かないようだ。俺が奉仕部に向かうと既に雪乃は来ており、紅茶を用意してくれていたので、俺は椅子を隣に並べていた。
「美味そうだな、良いのか頂いても」
「ええ、比企谷君に食べてもらいたくて作ってきたの。迷惑じゃなければ食べてほしいわ」
雪乃はまた悲観的な事を言っている。俺はそんな気持ちを払い除けて欲しくて、すぐに弁当を食べることにした。
「じゃあ貰うよ、いただきます」
雪乃の弁当をいただくと本当においしかった。まだ雪乃は俺に遠慮がちにしているが、それはしようがないのだろう。ただ俺はいつも通り振舞うようにしていたが、ちょっと大胆になっても良いよな。
「あーん」
「え!?い、いいの?」
「あーん」
「あ、あーん//」
俺が玉子焼きを雪乃の口に持っていくと、雪乃は顔を真っ赤にしながら口を開けてくれた。
ヤバい//可愛い、キスしたい!!雪乃は自分もしたいと言い出して、そこからお互い食べさせあいながら昼食を終えていた。
「ありがとうな雪乃、弁当うまかった」チュッ
俺がお礼にキスすると雪乃はまた顔が真っ赤になって俯いてしまった。暫くすると顔を上げてくれたが、未だに顔が赤くなっている。
「比企谷君//これからは、は、八幡君って呼んでいいかしら?」
「ああ、俺のことも名前で呼んでくれ」
「は、八幡君//」
俺がそういうと雪乃は俺の肩に頭をのせてきた。本当に良い匂いだな//
昨日の夜は何もできなかったんだ、ちょっとしたことで反応してしまう。ただ雪乃は俺のそんな反応を見ても嫌な顔せず、俺の腕に抱きついて来ていた。
「暫くこうさせておいて//」
「ああ//」
雪乃は頭を俺に預けていて俺達は手を握りあっていた。しばらくするとキスを求められたのでチュッチュしていたが、俺が舌を入れていくと雪乃も受け入れてくれ昼休み中ディープキスを味わっていた。
予鈴が鳴り俺は雪乃から離れたのだが、もっとしたい、もっと雪乃が欲しいと思ってしまっていた。
「八幡君//その..もっとして欲しいわ//」
「俺も雪乃が欲しい//でも授業はちゃんと出よう」
「...はい」
雪乃も一緒のようだったが、ここで致すわけにもいかない。俺は雪乃からの申し出を断りお互いの劣情を抑え、それぞれの教室に向かっていった。
放課後、部室に行くと雪乃と結衣は既に座っていて、雪乃は俺に紅茶を出してくれたのだが紙コップではなくティーカップで出してくれていた。
「どうしたんだ、このカップ」
「ヒッキーとお揃いが良いから家に余ってたの持ってきたんだ」
「ええ、由比ヶ浜さんが私の分も持ってきてくれたのよ」
「ありがとうな、結衣」
「そういってくれて、ありがとう//」
結衣はそう言うと俺の横に椅子を持ちながら移動してきて手を繋いできた。それをみた雪乃も結衣とは反対の方に椅子を移動して俺と手を繋いできていた。
「二人に相談なんだが小町も俺と結婚したいと言ってきてな。俺としても小町を悲しませたくないから入れてもいいか」
「うん、小町ちゃんも一緒で良いよ」
「そうね、八幡君が認めた人なら私は反対しないわ」
「ありがとうな、そう言ってくれて」
二人はそう言ってくれて一緒に住むのが楽しみと話していた。そうだな、俺もこちらにずっと居るなら今からでも一緒に住みたい、進学も皆で住めるところを探したい。
「八幡君、明日からお休みでしょ。..このまま日曜日まで私のマンションで三人一緒に居れないかしら//」
「え!?..それって//」
「あたしも一緒に居たいな、ヒッキーに愛して貰いたい//」
「分かったよ。..一応、小町も誘って良いか」
「ええ、皆で仲良く居たいもの」
「うん、小町ちゃんも連れて来てよ」
二人はそう言うと、雪乃は用意もあるだろうからと今日の部活を終了していた。今日の昼、雪乃とディープキスしてたが、それ以上のことをするんだよな//
良いのだろうか、こちらの二人と出会ってからまだ二日しか経っていないのに二人のことを、もしかしたら小町も入れて三人を抱くことになるかもしれない、一抹の不安がある。三人にとっても俺で良いのだろうか、でも結婚すると約束したんだ。三人とずっと一緒に居れるなら俺にとっては喜び以外の感情はない。
「小町も行きたいけど今回はパスするね。どうしてもお兄ちゃんと一緒の高校に行きたいから勉強したいんだ」
「そうか、じゃあ悪いが俺一人で行ってくるよ」
「うん、お兄ちゃん。でもさ小町も高校受かったら、あ、愛してね//」
「ああ、分かったよ」
俺が家に帰り小町に聞いたが小町は勉強すると言って行かないことになった。
俺の中で小町のことを抱きたいのか分からなかったので、今回は良かったのかもしれない。結婚すればいずれはそうなるのだろう。
ただ、どうしても今まで妹として接していた小町に対して性的な眼で見ることが出来なかった。昨日の夜、一緒にお風呂に入った時は興奮していたので抱くことは出来るのだろう、ただ未だに小町を抱くことには抵抗がある。今回は小町が来なかったので俺は少し安堵していた。
だがこの後、雪乃と結衣の二人を抱くことになるんだよな...今まで何度も想像したことはあるが、本当に今日...俺で良いのだろうか。嬉しい反面、戸惑いが大きい。..そんなこと考えながら薬局に寄り雪乃のマンションに向かっていった。
「お帰りなさい、あなた//」
「てぃぁ、た、ただいま雪乃//」チュッ
俺が雪乃のマンションを訪れると、雪乃は顔を真っ赤にさせながら俺を出迎えてくれていた。思いっきり噛んでしまったが、そんな俺に雪乃はキスしてくれていた。
「ゆきのんずるい!!ねえヒッキー。ご飯にする?お風呂にする?それともあ・た・し//」チュッ
「と、とりあえず御飯かな//」
結衣は凄く可愛い笑顔で俺のことを出迎えてくれた。言って貰いたい言葉3位以内に入る言葉が聞けて俺は顔が真っ赤になっていた。
「ず、ずるいわよ。結衣さん」
「えぇ、だってゆきのんも一人でお出迎えしちゃったじゃん」
「と、とりあえず入らしてくれよ、玄関先で言っててもしょうがないだろ」
俺がリビングに座っていると、雪乃は恐る恐る何かの紙を俺の前に出してきていた。それは二枚の婚姻届で既に自分達の名前は書いてあるようだ。
雪乃と結衣は愁眉を浮かべて俺の顔を見ていたが、俺は戸惑うことなく二枚の婚姻届に署名すると、雪乃と結衣は顔をくしゃくしゃにし大粒の涙を流しながら抱きついて来ていたので、俺も二人の身体を抱きしめ返していた。
雪乃は今、鼻歌を歌いながら料理をしてくれている。結衣も手伝いたいと言って一緒に歌いながら料理を手伝いだした。ただ結衣は雪乃に言われお皿を用意したり、混ぜるのを手伝っているだけだが、俺は目を皿のようにして結衣の一挙手一投足に注目していた。
「ヒッキー//そんなに見つめられると恥ずかしいよ//」
「八幡君ありがとう、結衣さんを見張っててくれてて」
「バレてたのか、雪乃は料理に専念してもらってて良いぞ。俺が見てる限り余計なことはさせないから」
「ど、どういうことだし!!あ、あたしだって混ぜるぐらい出来るし、隠し味に桃缶入れることも出来るし!!」
「や、止めろ!!アホ結衣!!」
「ヒッキー酷い!!あほ結衣って言ったぁ!!」
「何で味噌汁に桃缶入れようとしてんだよ!!そんなの飲めなくなるだろ!!」
「良いじゃん!!桃缶美味しいじゃん!!」
「ば、ばか!!か、缶を開けて本当に入れようとするな!!」
「あああ!!今度はバカって言ったぁ!!バカって言う方がバカなんだよ!!ヒッキーのばーか!!」
「うるさーーーい!!」
「「...」」
「私達は火を使っているのよ、危ないから馬鹿騒ぎは止めなさい!!」
「「はい...」」
「...くっ..ふふふ。でも八幡君が居てくれるだけでこんなに楽しくなってしまうのね」
「へへへっ、ごめんねヒッキー。でも今日は凄く楽しいし。これもヒッキーのおかげだよ」
「ははは、そうだな俺も悪かった。二人と居れて凄く楽しいよ」
俺達は三人で笑いあっていた。二人の笑った表情はとても可愛らしく、俺はまた見惚れていた。
「「「頂きます」」」
雪乃の作ってくれた料理はどれもおいしい。
途中、あーんがしたいと言われ、俺達はお互い食べさせあいながらっていた。
デザートは結衣が開けた桃缶を一口大に切ってアイスを乗せたものだったが、結衣が作ったということで俺も雪乃も手放しに喜んで食べていた。
「結衣、凄く美味いぞ」
「結衣さん、これが出来れば他は覚えなくていいわね」
「うぅ、二人とも酷いよ。明日の朝はあたしが朝食を作るから!!」
「止めてくださいお願いします」
「そ、そうよ。明日の朝は私が作るわ。結衣さんはゆっくり寝てもらって良いわよ」
「二人とも酷い!!」
御飯を食べ終わり、結衣がせめて食器は洗いたいと言い出したので俺も手伝っていた。結衣が洗い俺が水気をとるため布巾で拭いていると、『結衣が新婚夫婦みたいだね。』と言ってきて二人で顔を赤く染めていると、雪乃が頬を膨らませて一緒に片付けたいと言い出し三人で後片付けをしていた。
今は洗い物が終わり、俺がソファーに座っていると、二人とも両隣に座り俺の腕に抱きついて来ていた。
「す、すまん。今日は色々不味いんだよ」
「何が不味いのかしら」
「...そのすぐに反応してしまうんだよ」
「じ、じゃあさ、もうお風呂入っちゃおうよ。一緒に//」
「え!?」
「そ、そうね//早いけれど、一緒にお風呂に入りましょうか//」
俺は二人に急かされ風呂に入っていた。二人も一緒に入りたいと言われたが、流石に一緒に入ると我慢できるとは思わなかったので風呂は一人で入らせてもらった。初めてだからお風呂でするのはな。俺が風呂から出ると二人は一緒に風呂に入り、まだ9時を過ぎたところだったが、今は三人で布団に横になっている。
雪乃のベッドでは狭く三人では寝れないということで、俺が風呂に入っている間に二人は空き部屋に二組の布団を敷いてくれていて、今は俺を真ん中に雪乃と結衣は腕に抱きつくようにして横になっていた。
「八幡君、私を貰ってください//」
「うん、あたしもヒッキーの物にして//」
「..いや、今日は止めておこう。早急すぎだろ、二人に出会ってまだ二日しかたってないんだ。こういうことはゆっくり歩み寄った方が良いと思うんだが」
やはり俺はヘタレだろう、二人にここまで決意させておいても俺は逃げようとしてしまう。
「..八幡君。私は由比ヶ浜さんと母さん、姉さん以外、誰も信じられず怖かったわ。特に男性に視線を向けられるだけで、身体が震えてしまうほどだったの。でも初めて信じられる男性と出会えて、好きになった。
その人と心も身体も繋がりたいと思うのはおかしいかしら」
「うん、あたしも男子は凄く怖いの。でもね、ヒッキーだけは別。初めて男子で好きになったヒッキーは優しくてあたしと結婚してくれるって言ってくれている。
だからあたしを貰ってほしいしヒッキーの全てがほしい」
「..俺も二人が欲しい。でも良いのか、俺はもしかしら今日にも元居たところに戻ってしまうかもしれないぞ」
「八幡君、そう言って何時までも行動しなければ、何も始まらないわ」
「うん、明日かもしれない、1か月後かもしれない、もしかしたら1年後?でもそんな分かんないことは考えてもしょうがないよ」
「だったら今、私が愛している八幡君に抱いてほしいわ」
「ヒッキーが好き、愛してほしい。この気持ちを裏切りたくないんだ」
「..分かった。雪乃、結衣。結婚してくれてありがとう、俺は二人が好きだ//」
「「私も(あたしも)好き//」」
三人とも経験があるわけがなく戸惑いながらもキスを交わしながら、服を脱いでいった。
二人を抱くとき初めてはそのまま抱いてほしいと言われたが、俺が戸惑っていると安全日だからと言われたので結局薬局で買ったものは使わなかった。
初めての女性の身体に俺は夢中になって何度も二人のことを求め、二人も俺に答えてくれていた。
この日、俺は初めて女を抱いた。
二人は今、満足してくれて俺の隣で寝息を立てている。
良かったのだろうか、俺は二人のことが大切だ。でもそれは向こうの世界の二人をこの二人に求めていたからだ。俺は二人の影を彼女たちに求めていた。それに気づいていながら俺は二人と結婚し抱いていた。
後悔はない、ただあちらの二人の影を追うのはもうこれっきりだ。俺はこちらの二人と愛し合っていきたい。今、俺の腕の中で寝ている雪乃と結衣の寝顔を眺めながら俺は誓いを立てていた。
....
...
..
.
顔や胸が擽ったい。俺の頬や身体を何かが這っている感覚がし俺は目を開けていた。
「おはよう、寝坊助さん。もう10時よ」
「おはよ、ヒッキー。朝だよ」
「..ああ、おはよう」
二人は俺の左右から挨拶してキスしてきた。二人を見るとまだ裸のままだったが、俺に抱きついて来ていて、手は俺の身体に這わせて、色々な所をキスしている。
俺も二人にキスし返していた。朝から二人に抱いてほしいと言われたが、三人とも昨日抱き合ってからお風呂に入っておらずそのまま寝てしまい、行為の後が残っていたので一緒にお風呂に入って汚れを落としていた。
「八幡君。遅いのでお昼御飯を食べましょ」
「そうだな。もう昼なのか」
「ヒッキー、今日も一緒に居れるんだよね」
「ああ、今日も一緒に居よう、明後日は学校だから明日は帰らないといけないが」
「うん、じゃあさ。今日もいっぱい愛してね」
「分かってるよ、俺は二人を愛するって決めたんだ」
「「八幡君(ヒッキー)//」」
今、雪乃は御飯の用意をしてくれている。俺がお願いし裸エプロンをしてくれたため、終始顔を真っ赤にしていたが、俺はそんな雪乃の姿をずっと眺めていた。俺と結衣も雪乃から裸で居てほしいと言われ、今は二人で全裸のままリビングに座っているのだが。
「ヒッキー、ゆきのんばっかり見てずるい」
「じゃあ、結衣にもお願いしようかな。結衣は俺のTシャツだけ着てくれないか」
「う、うん//」
結衣は照れながら俺のTシャツを着ていた。結衣の身体には大きかったのだが、胸でTシャツを押し上げているので、前は股間が見えてしまっている。結衣は恥ずかしそうに手で裾を引っ張り股間を隠していた。
「結衣、手を退けてくれないか」
「えぇ、み、見えちゃうよ//」
「さっきまで裸だっただろ」
「う、うん、でもさ。全裸よりこっちの方が何だか恥ずかしいし//..ヒッキーも凄いよ//」
「八幡君、結衣さんばかり見てないで私も見てほしいわ//」
そう言われ雪乃の方を見ると、エプロンを手で持ち上げ見えるか見えないかぎりぎりの所まで裾を上げていて、俺は生唾を飲み込んでいた。
「も、もう我慢できないんだが//」
「せめてご飯は食べましょ」
「うん、頂きますしようよ」
「..なんか生殺しを味わっているようだな」
二人はそのままの格好で俺の横に座り、昼食を食べさせあって頂いた後、今度は着衣のまま二人も頂いていた。
俺達は土曜日と日曜日の午前中まで爛れた時間を過ごしお昼を頂いた後、一緒に役所に行き婚姻届を出すと雪乃と結衣は涙を流しだしていた。俺が二人の頭を撫でていると、二人は両頬にキスしてきて、それを結衣が自撮りで撮影し俺のスマホの待ち受けにされていた。良いんだけどね、何だかこういうのは照れくさい。その後、雪乃は実家に行くということで、俺と結衣はそれぞれの家に帰っていった。
「お兄ちゃん、お帰り」
「ただいま、小町は勉強はどうだった」
「うん、お兄ちゃんと一緒の高校行くのが楽しみで凄く捗るよ」
「そうか、ただ無茶だけはするなよ」
「うん」
俺が小町の頭を撫でていると、小町は恥ずかしそうに顔を赤く染めていた。暫くすると勉強すると言い出し、頑張るためにキスしてほしいと言ってきたので頬にキスしていた。
月曜日のお昼と放課後はいつも通りイチャイチャしながら...いやいつも通りっておかしいだろ。それは置いといて、部活が終わったので俺が自転車で家に走っていくと、見知った女性が路肩に立っていた。
「ひゃっはろー、比企谷君。ちょっと付き合ってもらえるかな」
「良いですよ、雪ノ下さん」
「...何時もみたいに逃げないの?」
「どうせ逃げれないでしょ、どこに行きましょうか。喫茶店ですか、ドーナツでも食べに行きますか」
「..いつもみたいにカラオケとか人目に着かないところじゃなくていいのかな?」
「どこでも良いですよ」
俺たちは近くの喫茶店に入っていき周りに人がいない席で向かい合って座った。陽乃さんは注目を受けているが、ただ俺の知っている羨望の眼差しではなく嘲笑を受けていた。
そんな中でも陽乃さんは強化外骨格を付けていたが、俺にはボロボロの仮面で今にも崩れ落ちるのを何とか堪え気丈に振る舞っている、泣いている少女にしか見えなかった。
「単刀直入に聞くね、雪乃ちゃんに近づいて何が目的なの」
「何のことですか」
「雪乃ちゃんとガハマちゃん、結婚したんだよね。雪ノ下家の財産が目的?それとも何か企みがあるの」
「..今から言うことは信じれないでしょうけど、俺の身に起こっていることなんで聞いて貰っても良いですか」
「うん、正直に話してね」
俺は一旦コーヒーで喉を潤し、部室で二人に話した内容を陽乃さんにも説明していた。
「...そんなの信じられないよ、じゃあ何?比企谷君の中では私は美人なの?」
「ええ、俺にとってはとても綺麗で美人な女性ですよ」
「..揶揄わないでよ...そんなの信じれるわけないじゃない!!」
陽乃さんはそう言って俯いてしまった。頭を下げる前の顔は既に強化外骨格は崩れているように見えた。多分俺が嘘をついて、この場を誤魔化そうとしていると思っているのかもしれない、そしてそんな俺に絶望しているのだろう。
伏せている顔から涙が零れ落ちるのが見えたので、俺は机の上に置いていた陽乃さんの左手を握りしめていた。陽乃さんの身体が大きく揺れ俺の手から逃れようとしてきたので、俺は離さず左手で陽乃さんの顎にあて顔を上げさせた。
陽乃さんの顔からは強化外骨格はすでに外れ、涙を流し唇を震わせている。瞳は俺から逃れるため眼は合わせてくれなかった。
俺は椅子から腰を上げ陽乃さんを見つめていると、怯えながらも俺と目を合わせてくれたので、顔を近づけていくとその瞳には怯えの色が濃くなったがお構いなしに近づいていき、唇にキスしていた。
キスの最中、陽乃さんは俺から離れようと手で身体を押してきたので、俺は陽乃さんの頭に両手を回して逃げれないようにしていた。
周りの客たちは俺達の方を見て驚きの声を上げていたが、俺はお構いなしに陽乃さんの唇を貪っていた。陽乃さんの瞳は瞬きするのも忘れ俺を見ていた。
「はぁはぁはぁ//..ひ、比企谷君?」
「これで俺の言う事、信じて貰えましたか」
「う、うん...じゃ、じゃあさ、私も比企谷君とその...結婚して貰えるの?」
「皆の許しが出れば良いですよ。でも俺はまだ皆を養えませんので、今まで通りの生活でしょうけど」
「...本当に今までの比企谷君とは違うんだね」
「ええ、前の俺がどんな奴だったかは知りませんけど」
「ううん、比企谷君の言った事信じる。芝居で私にキ、キスしてくれるなんてありえないから//」
「陽乃さん、そうやって自分を貶める発言は止めてください。俺にとって貴女は美しい女性なんですから」
「あ、ありがとう、比企谷君//」
「では帰りますか、陽乃さん」
「あ、あのさ。比企谷君は二人を抱いたんだよね」
「ええ、..そこまで聞いてますか」
「ううん、雪乃ちゃんからは言わなかったけど何となくわかった。今までは自信がなくてお母さんの前でもビクビクしてたんだけど、比企谷君のことを伝えてるとき、凄く良い笑顔で泰然とした態度だったの。
...比企谷君には申し訳ないけど、私とお母さんが騙されてるんじゃないかって言ったら、雪乃ちゃんが今まで見たことがないぐらい怒ってね。お母さんに対しても怒りをぶつけていたの。そんな雪乃ちゃんをみたことがなくて雪乃ちゃんは本当に比企谷君を愛してるんだなって。
それで抱いて貰ったの?って聞いたら頷いてね。私その時、雪乃ちゃんが凄く羨ましかった。でも同時に....嫉妬しちゃった」
「..何時かは一緒に暮らすんですから仲良くしてくださいよ」
「う、うん、だからさ私も...駄目かな」
「..分かりました。では一旦店を出ましょうか」
俺達は店を出て自転車を一旦家まで持って行った。
陽乃さんはタクシーを呼んでおり、タイミングよくタクシーが来ると陽乃さんは俺の袖を掴み乗せてきた。陽乃さんが行先を告げ、俺達は手を握り合いながらタクシーに揺られていった。
「は、陽乃さん。ここって」
「うん、私の実家。..初めてだから落ち着けるところが良いなって思って//」
「ご両親は大丈夫なんですか」
「うん、父親は帰ってこないしお母さんも仕事だから」
俺は陽乃さんに連れられるまま屋敷の中に入っていった。大きな屋敷で俺の家が犬小屋みたいに感じる。でも今は誰も居ないようでひっそりしていた。
陽乃さんの部屋に入ると凄く良い匂いがしている。調度品一つをとっても陽乃さんのセンスが感じられるな。
「ひ、比企谷君。またキスしてもらって良いかな//」
「陽乃さん、俺と結婚してください」
「はい//お受けします。私を貰ってください//」
俺達はキスしながら服を脱いでいった。陽乃さんの身体はすごく綺麗で俺は陽乃さんを時間も忘れ何度も抱いていたが、疲れてしまいそのまま二人で眠っていった。