やはり材木座が書くラノベは間違っている   作:ターナ

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「美醜逆転7」

「朝だぞ雪乃、留美」

「..おはよう八幡君」

「八幡、おはよう」

 

二人はベッドから立ち上がろうとしたが、ベッドに座り込んでしまっている。

 

「は、八幡君。足腰に力が入らなくて立てないの」

「八幡、私も立てない」

 

昨日の夜はやり過ぎたか。俺は晩飯前まで二人に奉仕させていたが、ご飯を頂いた後も雪乃とルミルミに奉仕させ、二人から疲れて出来ないと言われてからは俺が二人を執拗に責めていたからな。

 

「学校どうするんだ、休むか」

「ええ、そうさせて貰おうかしら」

「私もゆっくりしたい」

「じゃあ、今日は寝ていろ」

 

俺がリビングに行き、二人が休むことを伝えると何故か全員怒り出したが、綾乃さんと陽乃は怒りながら俺の部屋に向かっていったので、俺も二人の後を追いかけていった。

 

「雪乃。八幡さんに愛して貰って疲れたから休むなんて、そんな理由は許しませんよ」

「雪乃ちゃん、八幡君に抱いて貰って学校休むって言うなら今度からは翌日に用事があるときは抱いて貰うの禁止だからね」

「..わ、分かったわ。行くわよ」

「で、では私も行きます」

「留美ちゃんは今日、学校休んでね」

「ええ、留美さん。貴女には診察を受けて貰いますから今日は学校は休んで下さい」

「綾乃さん、留美をどうするんです?」

「留美さんの身体の痣について診断書を貰いにいきます。留美さんが望まなければ訴えはしませんが証拠は残しておいた方がいいでしょ」

「もう関わりたくないから訴えなくて良いです」

「..そう、ただ診察や治療はさせてください。後、学校も私の知り合いの所に転校して貰いますからその手続きもしましょうね」

「ありがとうございます、すみませんご迷惑を掛けて」

「いいえ、貴女も八幡さんの嫁です。なら私達は家族ですよ、迷惑なんて思ってませんから遠慮なく言ってくださいね」

「い、今までの家族...優しくされたこと..な..い.です。...あ、ありが、ありがとう.ございま..す...うあ、うああぁぁぁ」

 

ルミルミは綾乃さんに抱きつき泣き出してしまった。

綾乃さんも抱きつかれて優しい表情でルミルミを撫でていたが、雪乃の方を見ると一転表情を変えていた。

 

「雪乃、貴女は学校に行きなさい。八幡さんも同罪ですよ、雪乃を抱き上げてでも連れて行ってください」

「..はい」

「は、八幡君の抱っこで学校に//八幡君、お願いするわ//」

「お母さん、雪乃ちゃん喜んでるよ。罰になってないよ」

「本当にこの子は。八幡さんのことになるとすぐポンコツになってしまいますね」

「それはお母さんも一緒だよ、今でも八幡君のチスとか言って顔を赤くして照れてるんだから」

「は、陽乃。何を言ってるんですか//」

「本当は今日の事も雪乃ちゃんの事が羨ましくてヤキモチ焼いてるんでしょ」

「..それは貴女も..いいえ全員ですね。雪乃、貴女は全員から嫉妬されてますよ。立てなくなるほど抱いて貰えるなんて...なんて羨ましい」

「そうだよ雪乃ちゃん。そんな羨ましいことしてもらって学校休むなんてありえないからね」

 

ルミルミは陽乃さんとめぐりさんが病院に連れて行ってくれることになり、俺達は用意して学校に向かうため玄関に集まった。

雪乃は何とか歩けるようだが、足元が覚束ないようで俺にもたれかかってきた。だがすぐに結衣に身体を引っ張られていた。

 

「ヒッキーは良いよ。ゆきのんはあたしと姫菜で連れて行くから」

「ほら雪乃さん、こっちは私が支えるから」

「結衣さん、姫菜さん結構よ。八幡君に抱き上げて連れていって貰うのだから//」

「雪乃先輩、何言ってんですか。私が荷物持ちますから、二人に支えて貰ってください」

「そうだし、結衣と姫菜が疲れたらあーしと南で支えるし」

「うん、うちは何時でも良いよ」

「小町でも良いですからね」

「八幡君...抱っこ//」

 

雪乃が可愛らしく言ってきたので、思わず抱き上げてしそうになってしまった。ただ結衣、姫菜、いろは、優美子、南、小町に睨まれてしまったため何も出来なかったが。

何とか雪乃は皆に支えられて、学校まで来ていたがその道中は大変だった。

雪乃を支えていない嫁から足腰立たなくなるまで抱いてほしい。とか今日は自分を抱いてほしいと延々聞かされている。

いや、今日は静さんを抱く予定だから。

前からソフトSMをする約束をしていて、静さんは色々と玩具を買い揃えていた。そして昨日ルミルミとの婚姻届を出しに行くときに約束させられていた。

静さんともSMは初めて行うし、SMを他の嫁さんにするのも憚れるので今日は誰も誘うつもりはない。

 

 

 

「ねえ八幡君。起きてくれるかな」

「陽乃さんどうしたんですか、こんなに朝早く」

「うん、ちょっと意見を聞きたくてね」

 

俺は横に寝ていた沙希と千佳を退かせ上に寝ている留美を下ろし、陽乃に連れられてリビングに行くと、綾乃さんと舞衣さんが既に起きており、陽乃さんは俺もソファーに座らせてきた。時計を見るとまだ朝の6時なんですけど。

今日は休みなので沙希も加わり夜遅くまで皆とハッスルしていたので、今日はとことん寝るつもりだったのだが。

 

「おはようございます。綾乃さん、舞衣さん」

「おはようございます、八幡さん」

「ヒッキー君、おはよう」

「それでどうしたんですか、こんなに早く」

「ヒッキー君、私達って何か変わっていない?」

「よく意味が分かりませんが、いつも通り綺麗ですよ」

「八幡君。...お母さんと舞衣さんが凄く美人に見えるの」

「ええ、美人ですよ」

「だ・か・ら、私から見ても美人に見えるの」

「..今までと見え方が異なるんですか」

「ううん一緒だよ。でも綾のんさんと陽のんちゃん、すっごく美人に感じるの」

「そうですね、私も二人が凄く綺麗に思うのよ。今までと変わらないのに」

「鏡でご自分の顔を見るとどうですか」

 

そう言うと、皆は鏡の前に行ったり、手鏡を鞄から取り出して自分達の顔を確認していた。

 

「...昨日までと見え方は一緒です。でも自分で言うのも何ですが、綺麗と思いました」

「皆さんが、異世界から来た...それは記憶があるから違うか」

「うん、どっちかというと皆の認識が変わった...でも...」

「八幡さん、舞衣さん、陽乃。皆を起こしましょう」

 

俺達は皆を起こし、リビングに集まってもらったが、お互いの顔を見て皆びっくりしたり唖然としていた。

 

「ひ、ヒッキー!?これってどういうこと!?」

「結衣にも皆、綺麗に見えてるんだな」

「うん、凄く綺麗だし可愛いよ」

「ええ、どうなっているのかしら」

「自分の顔を鏡で見るとどうだ」

 

皆鏡をそれぞれ見て驚いている。俺には何も変わっていないのだが、本当に認識だけが変わっているようだった。

俺は最近見る気も無かったTVを付けるとそこには男性キャスターしか映っておらず、今の現状を説明しているのだが、何が起こっているのかテレビ局でも分かっていないようだった。

 

「これってどういうことなのかな」

「俺にとっては正常に戻ったってところですかね、男性は顔が整っているのがモテるのに、女性は整っているとモテないなんて」

「そうね、でも今までそうだったのだから」

 

テレビでは街頭インタビューなんかもしているが男性は混乱しているようだ。女性はインタビューに答えないようで画面に映ることが無かった。いや映すのをテレビ局側が控えているのか。

 

「ですが、私達には何も影響ないですね、今までも八幡さんが愛してくれましたし、これからも愛してくれるでしょうから」

「そうね、私もヒッキー君が居てくれればそれで良いわ」

「皆もそうだよね」

「「「はい(うん)」」」

 

俺達はそれから何時も通り過ごしていた。眠い人は自分達の部屋に行き、朝から用事がある人は自分達のことを始めていた。

雪乃と結衣が俺の部屋に入ってきたが、俺は眠かったため、抱きつかれながら眠っていた。

 

「八幡、起きるんだ」

「どうしたんですか、静さん」

「政府の重要発表があると言うことで起こしに来たんだ。どうも結婚に関わることらしい」

 

俺と嫁さん達はリビングに集まってテレビの放送を待っていた。

 

『今から政府の臨時放送を始めます』

 

何が発表されるのだろうか、今日の朝、嫁さん達の容姿に対する認識が逆転していたことと関係あるのだろうか。

放送が始まり俺達は誰も言葉を発せず、唖然と放送を見ていた。

 

今日から重婚は禁止となるということだった。今重婚している人は問題ないが、今後は人を増やせないらしい。そして離婚が認められたということだ。

 

「私達には関係ないわね。...八幡さん、そう考えても良いですか」

「はい、俺は別れるつもりはありません」

「よかった。私もヒッキー君が入れば、他の男性はいらないわ」

「そう言ってくれてありがとうございます。でも皆は良かったのか」

「ええ、別れるなんてありえないわ」

 

皆は俺と別れるつもりはないと言ってくれていた。俺の傍に居てくれる、それが凄く嬉しく俺はいつの間にか皆に抱きついて涙を流していた。

 

 

 

「..ヒキタニ君、俺はどうすれば良いんだ」

「葉山、お前が望んで結婚したんだろ。皆を幸せにしてあげれば良いじゃないか」

 

葉山は俺を屋上に呼び出し相談してきた。

全員に離婚を持ちかけたが、誰一人別れてくれなかったということだった。今テレビでもよく話題になっているが、慰謝料として一人一億が相場になっているらしい。今は離婚出来るようになってあまり日数が立っていないため、とりあえずの目安らしいのだが。

ほとんどの政治家は逆にこの制度を使用して全員に金を配り別れたそうだ。自分達に都合のいいようにしたのだろう、金持ちにとっては金で解決できて後腐れがない簡単な方法だからな。

ただ一般人にとっては、一億何て簡単に用意できる金額ではない、葉山に至っては32人いるから、最低32億か。

 

そう言えば後で分かったことだが、皆の認識が変わった時、ペテルギウスが超新星爆発を起こしていた。今も太陽が出ているにも関わらず星が輝いてる。認識が変わったのはそのせいなのか。そう言えば以前、小町が大昔に認識が変わったと言っていたが、大昔にも超新星爆発が起こったことが記録に残っていたよな。ただ超新星爆発と認識が変わるのがどう繋がっているか全く分からないが。

そもそもそれが原因なら俺の認識が逆転する筈だが、俺の認識は変わっていない。

 

「39人なんて無理だろ、約40憶必要なんだぞ。しかも子供が出来ているのが何人かいるんだ。それこそ養育費とか色々掛かってしまう」

 

はぁ!?いつの間に増やしてんの、馬鹿なの?アホなの?見境なさすぎだろ、...半年もたたずに嫁さんが16人いる俺に言われたくはないだろうが。子供もいるんだったらそれ以上のお金が必要となるのだろう。

 

「皆、仕事もまともに就けないんだ。今までモデルをしていた子達は全員解雇されて収入が全くない。事務員として雇って貰っても直ぐに辞めてくるんだよ。

しかも誰一人、家の事はやらないし文句を言い合って喧嘩してるだけなんだ」

 

今までチヤホヤされていた反動だろうな、逆に綺麗な女性達は元々虐められたりしていたから今の逆転した世界がいつ戻るか分からないため怖いのだろう、見下したりすることは無いそうだ。

 

「君は分かっていたのか、..だから美少女ばかりを」

「そんなわけないだろ、全世界の認識が変わるってどうやって判れってんだよ」

「だが君はいち早く綺麗な女性を嫁にしていたじゃないか」

「俺は何時か聞いたよな、お前の嫁さん達は内面も綺麗なのかと。俺の嫁さん達は疎まれながらも皆、道を外れることなく生きて来てたんだ。お前達に蔑んだ目で見られても、罵られてもずっと堪えていたんだよ。お前にその気持ちが分るのか」

「..」

「お前の嫁さん達の我が儘を聞いてやれよ」

「...あれは我が儘なんてものじゃない」

「お前が好きで結婚したんだ。彼女達を幸せにしてあげろよ」

「....」

 

俺は葉山を残し、屋上を後にしていた。葉山の嫁さん達もそのうち、仕事には付けるようになるだろう..なるよね。それまでは内職とか家で出来る仕事をさせておけばいいんだ。

 

俺達は何も変わらなかったが、俺達の周りの反応は変わっていた。

ルミルミの親は娘を返してくれと言ってきたが、俺と結婚しているのと虐待を受けていた証拠が有り、しかもルミルミが「自分の本当の家族はあなた達じゃない」と言ったため、すぐに引き下がっていた。

 

結衣の父親側の爺も孫が結衣しかいないため家を継いでくれと言ってきたが、舞衣さんは既に離婚しているため、聞く耳を持たなかった。

 

他にも家に帰してほしいと言ってきた親もいたが、誰も帰ろうとはしなかった。ただ、たまにだが里帰りして親との仲違いを改善するようにしている嫁さんもいる。

 

一番ひどかったのが綾乃さんの旦那、陽乃と雪乃の父親に当たる人が綾乃さんを頼ってきた時だった。何人も嫁さんがいるらしく、離婚したくても地方議員ではそれほど裕福ではないのだろう、離婚も出来なかったらしい。

金を工面して貰えないか、またやり直せないかと頭を下げに来ていた。綾乃さんは門前払いしていたが余りにもしつこいため、以前書かされた契約書で裁判を起こして勝訴し離婚も認められ完全に縁が切れていた。今後は近くに来たら違反金を貰えるそうでそれ以降、姿を見せることは無くなった。

そして選挙があったのだが、離婚し旧姓に戻された為、雪ノ下姓を使用できず落選していた。それ以降、表舞台で名前を聞くことは無かった。

 

 

 

「3人で此処に集まるのも久し振りね」

「うん、ヒッキーのお嫁さんで何時も賑わってたもんね」

「ああ、だがたまには良いだろ。俺はここで雪乃の紅茶を飲んで過ごす時間が好きなんだよ」

「ええ、私もこの時間が好きだわ」

「うん、あたしも此処にいる時間が好き」

 

二人は俺の横に座っていたが、そう言うと立ち上がり頭を下げてきた。

 

「八幡君、お礼を言わせて。私達を貰ってくれてありがとう」

「ヒッキー、あたしからも言いたい。あたしたちを幸せにしてくれてありがとう」

 

二人は俺に頭を下げてきていたが、俺もお礼を言いたかったので、立ち上がっていた。

 

「雪乃、結衣。俺からも言わせてくれ。こちらに来たとき、二人に相談して良かった。戯言としか思えない事を言った俺を信じてくれて、俺と結婚してくれた。

...俺はこちらに来る前から二人が好きだった。それを誤魔化しているのが辛かった。

二人の前から消えようと思ったことも何度もある、二人を泣かせたことも。

でもこちらに来て二人と結婚したとき、俺はお前達に救われたんだ」

 

俺がそういうと、雪乃は頭を振って話し始めていた。

 

「私達は八幡君と結婚したかった。でも言葉にも出来なかったの。八幡君が来て異世界のことを教えてくれた時、最初信じられなかった。でも手を握ってくれて抱きしめてくれたとき、私は救われたの」

「うん、あたしも抱きしめてくれた時、救われたよ。それまではヒッキーを好きな自分を誤魔化して、たまにヒッキーが来てくれるのが嬉しくて、ゆきのんと二人でここで待っていたんだ」

「俺も二人のうち、どちらかを選ぶなんて出来なかった。元居た世界では重婚なんて出来なかったのだから」

「もしかしたら、私達の想いを聞き届けてくれたのかもしれないわね」

「俺が二人を求めて、二人が俺を求めてくれたからか」

「そうだよ、だからヒッキーはその...あたし達を求めてくれて、あたし達がヒッキーを求める限り帰れないんじゃないかな」

「その方が良い、俺は雪乃や結衣、他の嫁さん達と離れたくないからな」

「八幡君(ヒッキー)//」

 

俺達はお互いを見つめ合った後、誰からともなく部室で抱きしめあっていた。

俺は元居た世界には戻れないのだろう、だがこちらの世界で俺の望むものを手に入れたんだ。もし帰してもらえるとしても俺は拒否する。

二人を抱きしめながら嫁さん達を幸せにする誓いを立てていた。

 

(ここまで材木座の小説)

 

**************************

 

 

うーーーん、滅茶苦茶ご都合主義だよね。ラノベだからいいんだけど。

これも葉山さんの扱いが酷いけど、材木座さんは嫌っているのかな。モテる人ってオタクから逆恨みされたりするからそのせいなのかな。

私も材木座さんのこと言えないけどね、アニメやラノベが好きだしちょっとエッチなアニメも見て妄想しちゃうから。

 

これに出てくるのが、ラノベを書いて貰った人達なのかな?流石に雪ノ下さんや由比ヶ浜さんのお母さんは違うと思うけど、その他に出てくる人はラノベを書いて貰った人たちだよね。

こんなに沢山いるんだ、みんなやっぱり比企谷さんの事好きなのかな。

 

なんか凄く長いけど淡々と書いているだけで、盛り上がりとか無いよね。

だから没にしたのかな、でも鶴見留美ちゃんって中学生で出てきているけど、そんな小さい子もいるの?

今、中学一年生ってことは小学校の時に出会った子と思うけど、そんな小さい時に留美ちゃんを拐かしてたんだよね。

比企谷さんってロリコン!?いろはちゃんにも甘いし、話では妹の小町ちゃんにも甘いって言っていたから、年下好き?

 

うーん、まあこのラノベについては、良いかな。

私のラノベ、楽しみだな。どんなの書いてくれるんだろう、早く持ってきてくれないかな。

 

 

 

 




この後の話として、R18の方もUPさせてもらいました。

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