「城廻先輩、もう辞めませんか。わざわざ黒歴史を作る必要ないでしょ?」
「えぇ、比企谷君。私との恋愛小説そんなにいや?」
「そういうことではなくて、恥ずかしいじゃないですか。材木座にデータだけ貰って後で一人で読んだ方がよくないですか」
「比企谷君、それでは批評にならないわ。みんなで評価を行わないと」
「お前たちは終わったから良いけど、こっちについてはこれから黒歴史が生産されるんだぞ」
「まあ、そう言うな比企谷、楽しめば良いじゃないか」
「楽しめませんよ、この土日また涙で枕を濡らさないといけないじゃないですか」
「元生徒会長殿のラノベについては、相模殿のような感情的なことはないので読みやすいと思いましゅ」
「うん、相模さんみたいに大きな声で告白しなくて良いんだね」
「いやぁ、うちのこと掘り返さないでぇ...」
「じゃあ、始めましょうか」
「城廻先輩、比企谷君役は誰がいいですか?」
「比企谷君はだめなんだよね?」
「絶対イヤです」
「じゃあ、一色さんお願いできるかな」
「はい、良いですよ」
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(ここから材木座の小説)
お昼前、私は通い慣れた道をゆっくり散策中。今日は平日だけど大学への推薦をすでに貰っており自由登校なので、高校までの道のりをゆっくり歩いていた。こうやって歩いて高校生活を振り返っていると色々と思い出す。私は生徒会長をやらせて貰ったので色々なことを体験できた。行事のことを思い浮かべると何時も1人、後輩の男子生徒の顔を思い浮かべてしまう。自分を犠牲にしたり、捻くれた方法で助けてくれたり。その時、一台の自転車が私の横をとおり過ぎていった。
キキーッ!!
「城廻先輩じゃないですか、どうしたんですかこんな時間に」
「私は自由登校なんで、ゆっくり歩いてるだけだよ。比企谷君こそ遅刻じゃないの」
「俺はまあ、起きるのが遅かったんで」
「ふふ駄目だよ。授業はちゃんとでないと。ねえ比企谷君、どうせ遅刻なんだしそこの公園でコーヒーでも飲まない?」
「いいですよ、今から行っても先生に怒られるのは一緒ですからね」
「じゃあ、お茶しようね」
「よかったんですか、俺なんかが一緒して」
「私が誘ったんだよ、比企谷君とお茶したかったんだ」
「何が良いですか、これぐらい出しますよ」
「じゃあ紅茶をお願いできるかな」
そういうと、彼は自動販売機で私のための紅茶と黄色い缶のコーヒーを買ってきてくれた。
「ありがとう、いただくね」
「どうぞ、城廻先輩ももう卒業ですね。おめでとうございます」
「うん、ありがとう。でも高校生活も終わりだね。比企谷君、色々助けてくれてありがとう」
「俺は何もやってないですよ」
「比企谷君がいなかったら色々どうなってたか判らなかったし」
「逆にめちゃくちゃにしていただけな気がしますけどね」
「そんなことない!!今考えると比企谷君が一番状況を正確に把握してたじゃない!!私なんて生徒会長なのに何も出来なかった..」
「なに言っているんですか、俺が色々出来たのも城廻先輩、あなたが居てくれたおかげです」
「....それ、どういうこと?」
「いや、そ、それは」
「ねえ、正直に言って」
「..俺は城廻先輩に憧れています、俺はこんなだから捻くれた考え方しか出来ません。そんな俺にも城廻先輩はみんなと同じように接してくれた。先輩にしてみたら何人もいる中の1人の後輩かもしれません。でも俺には憧れてる唯一の先輩なんです」
「何人もいる中の一人なんかじゃないよ、私の中で一番の後輩だよ。比企谷君、ありがとう」
私はベンチから立ちあがって彼の前に立った。そして前かがみになって彼と唇を合わせた。
「城廻先輩....」
「比企谷君、ううん八君、私のことはめぐりって呼んで」
「判りました、めぐりさん」
そういうと私たちはまた唇を合わせた。
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卒業式。今一色さんが送辞の挨拶をしている。彼女の時も八君が頑張ってくれてたな。私は自分の卒業式なのに八君のことばかり考えている。1年前の送辞のときは私が泣いてしまって前生徒会長を困らせてしまったんだよね。そんなことを考えていると答辞のスピーチのため私が呼ばれた。
「校庭の桜の蕾も膨らみはじめた春の良き日。私たち三年生一同・・・・」
私は答辞を読みながら、八君のことをまた考えていた。彼との高校生活が終ってしまう。そう考えていると涙が溢れ出した。
「....私ごとで申し訳ありませんが私には大好きな人がいます。その人とも離れないといけません。でも八君、私はあなたのことを愛しています。これからもよろしくお願いします....」
最後、私の答辞のおかげで騒がしくなってしまったけど、八君と学校で合えなくなってしまうのは悲しくてつい言ってしまった。
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「....めぐりさん、何ですかあの答辞は。いつでも合えますよね?」
「そんなことないよ、八君。学校ではもう会えないでしょ」
「でも家庭教師してくれているんだから何時でも合えるじゃないですか」
「でも...1年後、私が通っている大学に来てね」
「....善処します」
「善処しますじゃなくて、そこは「大好きなめぐりが通っている大学に受かって毎日ラブラブチュッチュしてやる!!」って言ってほしいな。」
「...なんですか、ラブラブチュッチュって」
「学校でもイチャイチャしたいでしょ?」
「....はい」
「でもその前に」チュ
「...じゃあ、がんばりますか」
「うん、がんばろー!!」
「..おーーー」
(ここまでが材木座の小説)
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「..なんだか卒業式にこの小説を思いだしちゃいそうだね。一色さん一緒に読んでくれてありがとうね」
「いえいえこちらこそ楽しんで読めてますし」
「今回は視点を変えずにお互いの気持ちを台詞で書いたのか?」
「はい、なかなか難しかったんですが」
「良いではないか、色々試してみたまえ。評価は彼女達の顔を見れば分かると思うが、概ね好評を経ているのではないかね」
「中二、でもさっきのさがみんのラノベと全然違うんだね、やっぱり人で考えを変わるものなの?」
「そうだ、元生徒会長殿については、他にもヤンデレ系とか本人の印象とは逆に隠れS設定とか考えていたんだが、今回は始めてだし我の知っている元生徒会長殿に合わせようと思ったのだ」
「...隠れS設定って」
「辞めろ材木座、城廻先輩が困ってるだろ」
「いや、考えただけで書いておらんぞ」
「...でもちょっと興味があるかな」
「....城廻先輩」
「そういえば城廻先輩については、下着を見せてないんですね、木材先輩」
「元生徒会長殿はどんなパンティを装備しているのか想像つかなかったのだ」
「想像って、私たちの時も....」
「あ、いや...」
「「「....」」」ジィィー (;¬_¬);¬_¬);¬_¬);¬_¬);¬_¬);¬_¬) (‥;)
「はいはい、じゃあ今度は私の番だね、よろしくね材木座君」
「そ、そうね、次は姉さんのラノベに行きましょうか」