オリ主は空に舞う   作:自由の魔弾

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運命対セシリア・一夏です。セシリア対一夏は短めです。


NO.9 決意のクラス代表決定戦

とうとう、クラス代表決定戦当日がきた。既に観戦席は生徒でほぼ満席だ。

 

「はぁぁぁぁぁっ・・・」

 

俺は既に戦意喪失していた。何故かと言うと俺の試合の順番に問題があった。

 

(くそ!原作通りに試合した後で、俺対お馬鹿でボコボコにするはずだったのに、何故か俺対お馬鹿・セシリアになってしまっているじゃないか!・・・はあぁぁぁ、どうしよう。)

 

しばらく沈んでいると、簪が慰めにきてくれた。

 

「どうしたの、運命?」

 

「あぁ、簪か。いや、まぁ何でもないよ・・・」

 

「そう?・・・何か落ち込んでるように見えたから。大丈夫なら良いけど・・・」

 

確かにインパルスも全シルエットを完璧に整備したし、俺自身の体調も万全だから問題無い。ただ・・・いや!迷っていてもしょうがない。やると決めたらとことんやってやるさ!

 

その時、突然途轍もない衝撃が俺を襲った。あまりの激痛に俺はその場にうずくまる。

 

(くそっ!こんな時に発作かよッ・・・!)

 

神曰く、この発作は転生の副作用らしい。あまりに回数が多いと最悪の場合・・・死ぬ事もあるらしい。もちろん、治療方法もある。それは「俺が大事にしている事」を表現すればいいらしい。「俺が大事にしている事」ーーーつまり「女の子を大事にしたい」を表現することが一番の薬なんだと。

 

ちなみにこの話は簪も知っている。何せ、最初の発作が起きた時に一緒にいて、治療を手伝ってくれたのだから。だから、事前に頼んでおいたのだ。

 

「簪・・・あの頼み事、今聞いてくれるか?」

 

その言葉を聞いた瞬間、簪は顔を真っ赤にした。そして少し戸惑ったがすぐに答えた。

 

「・・・う、うん。運命のためだもんね・・・」

 

簪は少し恥ずかしそうにしながら俺の側に近づいてくる。そして俺の膝の上に座り、俺はそれを抱き締める。これがおれの「頼み事」だ。これは俺の本能的なもので決してエロ目的では無いことを自分に言い聞かせる。何故か分からないが、簪を近くに感じると心があったかくなるんだ。・・・何でだろう?

 

「ありがとう・・・これで俺はちゃんと戦える」

 

そう言って簪から少し離れて言った。

 

「待ってて。終わったら、君の機体を一緒に作ろう」

 

その時、試合終了のブザーが鳴った。どうやら出番のようだ。

 

「じゃ、また後で・・・」

 

「うん・・・頑張って!」

 

そう言って簪は休憩所から出て行った。同時に俺もピットに急いだ。

 

 

 

 

ピットに着いた時、千冬さんから通信が入った。

 

「金森。今二人には補給を受けてもらっている。終わり次第、試合を開始するから準備しておけ。相手は一年生とはいえ、専用機持ちだ。油断するなよ」

 

そう言って通信を終えた。俺はすぐにインパルスを展開し、カタパルトまで移動する。

 

「進路クリアー。金森君、発進どうぞ!」

 

「金森運命、インパルス 行きます!」

 

山田先生のアナウンスと同時に機体を駆る。

 

(できるかなどという事はもう考えない。簪が俺を送り出してくれた。ならばそれに応えるのが俺の務めだ。)

 

そして俺はSEEDを発動する。その瞳にもう既に迷いは無い。VPSシステムがオンになり、機体は紅蓮のような赤に色づく。決意を込めてピットから飛び出した。

 

 

 

 

 

フィールドに出ると、既に二人が待っていた。するとセシリアが話しかけてきた。

 

「お初に御目に掛かります。私はセシリア・オルコットと申します。イギリスの代表候補生ですわ」

 

「あぁ、初めまして。俺は金森運命だ。よろしくな」

 

セシリアは俺のISを見ても、あまり驚かなかった。おそらく、国で一度見ているのだろう。

 

「時に金森さん。織斑先生から聞いたのですが、模擬戦闘で生徒会長を倒したというのは本当何ですの?」

 

「あぁ、一応本当だ。でも、会長は訓練機だったけどな」

 

「例えそうだとしても、倒した事は事実。やはり貴方は他の男とは違うようですわね・・・本気でお相手して差し上げますわ!!」

 

「ふっ、望むところだ!」

 

お互いにやる気満々になったところで馬鹿が話しかけてきた。

 

「よぉ、話すの初めてだよな。俺は織む「時間がない。早く始めようぜ」あ、あぁ・・・」

 

俺は馬鹿の言葉を遮った。実際時間も無かったし・・・

 

「よし、いいぜ!かかってこいよ!」

 

俺はそう言って背部から二本のエクスカリバーを取り出す。セシリアもレーザーライフル、お馬鹿も大剣を取り出した。

 

(あれはたしか「雪片弐型」とかいったっけか・・・バリアー無効化攻撃が出来るんだよな。先に片付けるか・・・)

 

その時、試合開始のブザーが鳴った。

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!」

 

いきなりお馬鹿が突っ込んできやがった。

 

(仕方ない、本気で行くか!)

 

俺は二本のエクスカリバーで迎え撃つ。しかし「零落白夜」を発動していないため、難なく押し返す。同時にビームブーメランを投げつけ、追い打ちをかける。かろうじて受け止めたみたいだが、機体は大きくバランスを崩した。

 

「ぐッ・・・く、くそ!」

 

一気にたたみ掛けようとした時、数多の光条が上空から降りそそいだ。

 

「ちぃ!ビット攻撃!?セシリアか!」

 

「あら、避けられてしまいましたか。けど次は外しませんわ!」

 

そう言って再度、ビットを展開してくる。

 

「二度も同じ手をくらうものか!!」

 

ビットの展開が終わる前に俺はシルエットを「ソード」から「フォース」に切り替える。そして一気にバーニアを全開にし、射線から離脱した。同時にビームライフルで展開していたビットを全て撃ち落とした。

 

「なっ!そ、そんな!!」

 

流石にセシリアもこれには驚いたみたいだ。だが戦闘中に隙を見せるなんて、ちょっとマヌケだな・・・

 

「隙だらけだッ、セシリア!」

 

そう言ってインパルスのライフルが火を噴いた。ビームは正確にセシリアのレーザーライフルを貫いた。

 

「っ!こんな事って!!」

 

しかし、射撃武器を全て失ったセシリアにもはや攻撃の手段は無い。一応近接武器は展開しているが、セシリアの機体は射撃がメインだからほぼ意味はない。問題は・・・

 

「俺がいるのを忘れんなよぉぉぉ!!!」

 

あのお馬鹿の「零落白夜」だ。あいつ本当にあの武器の特性、わかってるのか?

 

「忘れてねぇよ「白式」はな」

 

零落白夜を展開しながら接近してくる馬鹿。だが、馬鹿正直に迎え撃つつもりはない。

 

「俺は眼中に無いってことかよ・・・!!!」

 

「まぁ、そうだな。白式の零落白夜は少し興味深いけどな」

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!」

すぐさま瞬時加速を使って接近してくる。先手を取ったつもりか?相変わらず直線的だな。

 

「だから分かりやすいんだよ、動きが!」

 

俺はシルエットを「フォース」から「ブラスト」に切り替え、全砲門を開き最大出力で発射した。

 

「当たれぇぇぇぇぇ!!!」

 

瞬時加速中に軌道を変えられる訳もなく、発射したビームは正確に白式に命中しSEを一気に0にした。

 

「ち、畜生っ・・・!これで終わりかよ・・・」

 

そう言って気を失った。さて・・・

 

「次はセシリアの番だな。といっても射撃武器がないから俺の勝ちだろうけどな!」

 

俺は再び全砲門を開く。今度はリミッター付きだ。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!」

 

再度発射されたビームはセシリアを正確に射抜き、SEを0にした。

同時に試合終了のブザーが鳴り、クラス代表決定戦は俺の勝利で終わった。

 

 

 

 




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