オリ主は空に舞う   作:自由の魔弾

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生徒会オンリーです。


NO.14 新・IS学園生徒会

今日も生徒会室で活動だ。俺と簪は生徒会室に向かっている。

 

(本来なら、今日は活動無いはずだったんだけどなぁ・・・楯無さんから直接呼び出しがかかるなんて、何かあるのかな?)

 

そう。今日は久しぶりに部屋でシルエット作りをする予定だったのだ。簪も何をするのか聞かされてないらしい。

 

歩いていると、生徒会室の前に誰かが立っていた。よく見ると、俺がよく知る人たちだった。

 

「あれ、本音に虚さんじゃないですか。二人揃って珍しいですね」

 

「あー!さだっちだ〜。やっほ〜」

 

「おや?金森さん、こんにちは」

 

本音と一緒にいたのは、布仏虚(のほとけ うつほ)さんだ。俺より二つ上の三年生で、本音とは姉妹らしい。性格は正反対だけどね・・・

 

「どうも。中に入らないんですか?」

 

「お嬢様から、全員揃ってから入るように・・・と言われていますので」

 

「待たしてしまってすいません」

 

「大丈夫ですよ。それじゃ、中に入りましょう」

 

そう言って俺たちは生徒会室に入った。

 

 

 

「個性を磨くことこそが、成功への近道なのよ!」

 

生徒会室に入った途端に楯無さんから発せられた一言だ。とりあえず訳がわからなかったので、俺たちは席に座った。そして、質問してみる。

 

「何ですか、それ?正直、意味が・・・」

 

「いや、簪ちゃんが生徒会に入ったから歓迎会をしようと思っただけよ」

 

「さっきの言葉とどういう関係があるのか、理解出来ないんですが・・・」

 

「だから簪ちゃんが入った事で、今こそ私達はもっと濃いキャラクター性を身に纏う必要があるのよ!」

 

「キャラクター性?」

 

俺の質問に、楯無さんは「そうよっ!」と自信満々に振り返る。

 

「でも、キャラなんて、一朝一夕で身につくようなものじゃないんじゃ・・・」

 

「そんな事ないわよ。例えば、語尾に何かつけるだけでも一気にキャラが濃くなることは、有名な大学教授によって立証済みよ!」

 

「その教授が誰か気になりますが、それは置いておいて。語尾に何か・・・ですか?」

 

「そう! 運命君なら・・・『ゲス』あたりが似合うかな」

 

「なんかいちいち酷いでゲス」

 

「おおっ!想像以上にフィットしてるわよ、運命君!」

 

「全然嬉しくないでゲス」

 

「うんうん、聞けば聞くほど、運命君の個性が文面に出ていいわね」

 

「じゃあ楯無さんの語尾には、『にょ』あたりを使うでゲス」

 

「それは先駆者が偉大すぎるから駄目よ」

 

「そうでゲスね・・・。斬新さを考えると・・・少しのボーイッシュさも孕ませつつ、『ごわす』とか良いんじゃないでゲスか」

 

「運命君の感性はよく分からないでごわす!」

 

「なんか微妙にハートを撃ち抜かれるでゲス!」

 

「あ、そうだ、本音どん!」

 

「初めて『どん』って呼ばれたよ〜・・・」

 

本音まで巻きこまれていた。

 

「本音には・・・そうだねぇ。『ざます』をプレゼントでごわす!」

 

「確実に変な語尾だよ〜・・・ざます」

 

ああ、本音が酷いキャラに。

 

「勘弁してほしいでざます〜」

 

「元気出すでゲスよ」

 

「そうよ。本音に高貴さが加わったでごわす」

 

「・・・何、このシュールな会話風景」

 

簪が引きつった表情で俺たちを見守っていた。・・・こうなったら、簪もこっちの地獄に引きずりこんでやる。

 

「簪。自分だけ安全な位置にいようだなんて、そうは行かないでゲスよ」

 

「運命、凄い小悪党みたい・・・」

 

「そんなわけで、簪には・・・『逆に』を進呈でゲス」

 

「な、何、その変な語尾は。嫌よ・・・逆に」

 

「普通に考えてたらいい語尾だったという感じでゲスな」

 

なんかどんどん会話が混沌としてきた。しかし、こうなった以上、いつまでも一人だけ逃れ続けられるはずもない。

 

楯無さんは悪戯な笑み浮かべる。

 

「ふふふ・・・虚どん。貴女にも、語尾を授けてあげるでごわす!」

 

「ああ・・・やっぱり来るんですね、私にも」

 

虚さんは既にこの事態を予期していたのか、あまり驚いた様子も無く受け容れていた。

 

「虚には、あえて可愛らしい『もきゅ』をあげるでごわす!」

 

「・・・見事に、私に似合わない言葉もきゅ」

 

な、なんだこれ。虚さんが「もきゅ」なんて・・・

 

楯無さんが「さてっ!」と仕切る。

 

「それぞれの語尾も決まったところで、次は容姿でごわす!」

 

「容姿・・・でゲスか。でもそれも、すぐに変えられるものじゃ・・・」

 

「じゃあ、ファッションを変えるでごわすよ!服とか髪型とかトレードマークとか」

 

「なるほど。マ○オと言えばヒゲみたいなことですね」

 

「そういうことよ。じゃあ、とりあえず運命君は・・・」

 

と言って耳打ちで指示された。ーーーと、いうわけで。三分後。

 

「・・・オッス、オラ金森!今日も強いヤツと戦うでゲス!」

 

「凄いね〜キャラ統制が一切とれてないよ〜・・・ざます」

 

「口調は小物なのに、容姿と態度だけは強そうでごわす」

 

その言葉で俺は沈んだ。しかし、俺が落ち込んでいる間にも、会議は進んでいった。

 

 

俺が復活したのは、楯無さんの番のときだ。俺はここぞとばかりに反撃にでる。

 

「さて、最後は、楯無さんを改造するでゲス」

 

「あら、一体どんな格好をさせてくれるのでごわすか?」

 

「楯無さんには、これを着てもらうでゲス!」

 

「こ、これはっ!でごわす!」

 

楯無さんの瞳が、カッと見開かれた。そして、数分後・・・。

 

「私がガ○ダムでごわす」

 

楯無さんモビルスーツになっていた。段ボールで作られたガ○ダムの装甲を身につけて、顔だけが楯無さんなっている。

俺は・・・楯無さんのガンダ○発言に、笑顔で返してあげた。

 

「絶対違うでゲス」

 

「運命君が着せたんじゃないっ!でごわす!」

 

「ごわすごわす言う○ンダムが居てたまるでゲスか」

 

「あんたって人はぁー!でごわす!」

 

「ゴワスガ○ダム・・・という名前でいいでゲスか?」

 

「嫌よ!キャラ変更というか、人でさえなくなちゃったでごわすよ、私!」

 

なんでここまで楯無さんと話が合うかというと、この前楯無さんと俺のISについて話していたのがきっかけだ。俺はインパルスのことを語ったんだが、この世界には「ガンダム」自体が存在しない事を話された。その事から俺の存在が異世界のものである事がバレて、白状した。どっちの話も真実という事を楯無さんは信じてくれたみたいだ。

 

「ゴワスガンダム、ザ○より弱いでゲスけどね」

 

「量産型に劣るのでごわす!?」

 

「量産型を舐めちゃいけません。量産型は、伊達じゃないんでゲス」

 

「ガン○ムの方が伊達じゃないでごわすよ!」

 

そんな会話をしていると、チャイムが鳴った。寮に戻る時間だ。

同時に楯無さんがぽつりと、つぶやく。

 

「飽きたね・・・」

 

『はい・・・』

 

全員、一斉にうなずく。というわけで。

 

「私達は、そのままで充分魅力的なのよ!」

 

この一言で今日生徒会の活動は終了した。

 

ま、簪にこの生徒会の空気が分かってもらえたからいいか・・・

 

 

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