簪side
今日は待ちに待った日曜日。
(フフフ♪今日は運命とお買い物///・・・服とか変じゃないよね?髪型もいつも通りのはず・・・よし!今日は絶対に成功させないと!)
今日の私は、いつになく機嫌が良かった。多分、運命と一緒にいられるからだと思う。しかも、今日は「アレ」を運命に・・・うぅ〜ちょっと恥ずかしいかも・・・
私はある計画を実行するため、運命の待つ校門へ急いだ
運命side
「〜〜〜♪♪♪」
今、俺は簪と待ち合わせの場所のIS学園の校門にいる。この数日間で体もちゃんと動くようになったので、リハビリも兼ねて外出の許可をもらったのだ。
(そろそろ時間か。う〜ん・・・簪、まだかな?)
時計を見ながら俺は静かに待つことにした。暇だったので、時々服装をチェックしてみたりしてみる。多分、大丈夫だろう!
と考えていると、後ろから名前を呼ぶ声が聞こえた。
「運命・・・お、お待たせ///」
「あ!簪。大丈夫、今来たとこ・・・ろーーー」
振り向いた先に居たのは、やはり簪だった。でも、いつもと違っていて思わず言葉を失った。えっ?何がって?服だよ、服!服装がめっちゃ可愛いんだよ!!服の種類とかいわれるとよく分からないけど、とにかく可愛いんだよ!!異論は認めん!!
「運命・・・この服、どうかな?」
簪がめっちゃ期待しながら、俺に聞いてくる。言わなくてもわかるくせに。可愛いに決まっているだろコンチクショー!
「う、うん・・・すごい似合ってると思うよ」
その答えを聞いた瞬間、簪は笑顔で「ありがとう」と言ってくれた。嬉しかったのか、頬が赤く染まっているように見えたのは、俺だけだろうか?そうだ!俺の服もどうか聞いてみよう。
「簪、俺の服はどうかな?」
一言で俺の服を言い表すとしたら、赤とか軍服だと思う。だって、今着てるの「ZAFT」の赤服だもん。もちろん、理由があるんだ。流石の俺でも、この服を着て出歩くほどの勇気も根性も無い。服が無いってつらい・・・
「う〜ん・・・格好いいけど、着るタイミングが違うかな・・・」
グサッ!!
思わずその場で倒れこんでしまった。俺の中で何かが貫かれた。とても大切な何かが・・・
センスが無いのは分かってたさ・・・でも、服が無いんだからしょうがないじゃないか!
なんか、泣けてきた・・・
俺が泣いていると、簪が手を差し出して、言った。
「ま、まぁ、運命の服も私が選んであげるから・・・ね?」
俺は簪が天使に見えた。あぁ、なんて優しい御方なんだ!こんな俺にも救いの手を差し伸べてくれるとは!
「・・・ふざけてないで、早く行こう」
簪に止められてしまった。さすがにふざけ過ぎたか・・・って、簪に心読まれてる?
「はいはい、じゃあ行こうか!」
「っ!うん・・・///」
俺は簪の手を引いて行くのだった・・・陰からそれを見つめる怪しい視線に気付かずに。
簪side
予定通り30分ほどでショッピング街に着いた・・・運命がずっと手を握っていてくれたけど。
「えっと・・・まずはどこから行こうか?」
(い、いけない!ずっと運命にリードされっぱなしだ。ちょっと幸せだったけど♪・・・ハッ!だ、駄目!計画通りに、落ち着いて・・・)
「う、うん。じゃあ、あの店・・・」
そう言って私が指さしたのは、ランジェリーショップだった。
(うわぁぁぁあ!!!な、何言っちゃってるんだろ!?運命も動揺しちゃってるし・・・顔赤くして、ちょっと可愛い///)
「えっと・・・よし、わかった。俺も男だから、覚悟を決めるよ。頑張って簪に合う下「駄目ぇぇぇええ!!!」ハッ!俺は一体何をしていたんだ!?」
良かった・・・暴走寸前だったけど、いつもの運命に戻った。私もしっかりしないと!
「で、簪はどこの店に行きたいの?」
「うん、あの店・・・」
「あの店って・・・水着売り場だよね?どっか行く予定あったっけ?」
あ、そうか・・・運命はあの時から時間が止まって・・・
「今度、臨海学校があるの。だから、その時に着る水着を選んで欲しくて・・・運命もさっきの様子だと水着、持ってないんでしょ?」
「ぐっ!な、なにも言い返せない・・・」
「だから、今日は運命もお買い物・・・ほら、早く行こう♪」
私は運命の手を引いて行くのだった。
運命side
水着か・・・季節はもう夏だなぁ〜。俺のいないうちに、時間はどんどん過ぎて行くようだ。あれから、もう一ヶ月くらいか・・・
そんなことを考えていると、いつの間にか簪がいなくなっていた。女の子ってこういう時は行動早いよな。とりあえず、簪を捜すか。
「簪〜!どこにいるんだ〜?だめだ、全然見つからない・・・あと、どこからか視線を感じるのは、気のせいか?」
すると、後ろから簪の声が聞こえた。最近、後ろ取られまくりだな、俺。
「運命・・・聞き忘れたけど、運命はどんな水着が好き?」
「どんな水着か・・・う〜ん、あっ!あそこにある白のやつとかいいんじゃないかな?フリルのついたやつとか、可愛いと思うけど」
「わかった・・・」
それだけ聞いて、またどこかに行ってしまった。忙しいな、簪も。
しばらく待ったら、簪が帰ってきたのでふたたびショッピング街を練り歩くのだった。
時間は既に2時を過ぎている。あれから俺の服も買ったし、水着も買ったし、昼飯も食べたから今はちょっとした散策タイムだ。
(こういうところは普段来ないから、今のうちに色々知っておかないと・・・それにしても、ここめっちゃ人いるな。今日なんかイベントでもあるのかな?)
そう考えながら先に向かった俺たちは、周囲を見回して足を止めた。
「なんか、今日は人がいっぱいいるね」
「うん・・・なんでだろうね?」
先に見えるステージのまわりに、客がひしめき合い、落ち着かない様子でざわめいていた。みんな、なぜかきたいの表情を浮かべて待っていた。
しかし、周りの会話からその謎はすぐにとけた。
「生のアイドルが来てるってよ!」
「マジで!?早く行こうぜ!!」
という事らしい。
「運命は、アイドルとか興味あるの?」
簪が無邪気に問いかける。
「アイドルか・・・あんまり興味ないかな?」
曖昧に言葉を返した俺だが、簪は不審に思うことなく一人で合点している。よく見ると、ちょっと嬉しそうだ。なんでだろう?
その時、簪がよろけ、小さく悲鳴を上げて俺の腕にしがみついてきた。簪の胸が思いきり体に押しつけられ、俺は驚いてとっさに身を引いた。
「ご、ごめん/// 誰かがぶつかってきて・・・」
簪が頬を赤らめてわびた。
(か、可愛いぃぃぃぃい!!!嬉しいハプニング、ご馳走様でした!・・・ってそんなこと言ってる場合じゃない!)
「う、うん。大丈夫だけど、ここは危ないね。向こうへ行こうか」
俺は簪をかばって、向かいの店へ歩き出す。やっとの事で人だかりから抜け出して、入った店はメガネ専門店だった。
「ここはメガネ専門店なのか・・・そうだ、簪!」
「どうしたの?」
「簪ってさ、結構コンピュータ使うよね?だったらそれ用に買ってあげるよ。ね♪」
「でも、そんなの悪いよ・・・」
頑なに拒否る簪。だが、ここで引き下がるわけにはいかない!!
「大丈夫!簪だって今日俺の服、選んでくれたでしょ?だから、それも兼ねてお礼がしたいんだ。ダメかな?」
必死でお願いしてみると、遂に簪が折れた。
「はぁ・・・わかった。運命がそこまで言うなら・・・ありがとう///」
笑顔来たぁぁぁあああ!!!照れてるところがまた可愛いぃぃぃぃい!!・・・ハッ!いけない、いけない!気をしっかり持つんだ、俺!
すぐに簪と相談し、割と高性能なメガネを簪にプレゼントしてあげた。一回かけてもらったが、可愛すぎて鼻血出た。あと、一つ気づいた事があって、簪ってメガネ外した時の顔も可愛かったんだ。失った代償より素晴らしい対価を得られたからいいや♪諭吉達、ごめん!
あれから時間は過ぎて、夕方になった。IS学園に帰ってきたので、簪とお別れだ。
「今日はありがとう。簪のおかげで楽しかったよ!服も買ったし♪」
俺は服を買った事で、終始機嫌が良かった。いや、マジで
「フフフ♪どういたしまして・・・ちょっと恥ずかしかったけど」
恥ずかしい?まぁ俺もだけど。改めて自分のセンスの無さを思い知らされたからな。あー、恥ずい///
「じゃあ、また明日ね☆」
「うん・・・運命!」
呼び止められた。あれ?これデジャヴかな?
「ん?どうした・・・っと」
いきなり簪が俺の胸に抱きついてきた。さすがにもう慣れたから動揺しないぞ!
「・・・どうした?簪らしくもない」
「ごめん・・・ちょっとこのままでいさせて・・・」
前も同じような事があったっけ。あの時もこんな感じだったよな。
「・・・了解」
そう言って、簪を優しく抱き返した。簪の不安を取り除くために・・・
「どう?少しは落ち着いた?」
「うん・・・ありがとう。いきなり抱きつかれて嫌だったよね・・・」
簪の率直な質問に対して、俺も率直な答えを言う。
「そんなことないよ。そういう簪も可愛いし♪もう慣れたし。でも、どうしたの?」
そう聞くと、また簪が俯いてしまった。がすぐに話始める。
「運命・・・一つだけ頼みごとしてもいい?」
「うん、いいけど・・・なにを?」
俺は不安を抱きながら、渋々了承した。
「もう、私やお姉ちゃんの前から居なくならないでね・・・」
「えっ・・・!」
それは今の俺にとって、一番聞きたくない言葉だった。正直に言ってその答えにはyesとは言えない状況になるからだ。
「運命・・・?」
不安そうな目で見てくる簪。それを見て俺は思った。
“俺ってダメな奴だなぁ” と
「だ、大丈夫!俺は居なくならないよ!」
それを聞いて、簪も安心してくれたようだ。でも、今の俺には罪悪感しか感じられない・・・それにしても、なんで楯無さんが出てきたんだ?
「簪、なんでさっき楯無さんが出てきたの?」
そう聞くと、簪は顔を真っ赤にしながら言った。
「そ、それは・・・内緒///」
可愛いぃぃぃぃい!!じゃなくて!
「なんだよ!ちゃんと教え・・・って逃げるなぁ!!」
「フフフ♪運命には教えない♪」
笑顔で逃げる簪。今は・・・せめて今だけはこの笑顔を守ろうと誓った。
テンション上げて書いた結果がこれだよ!!