オリ主は空に舞う   作:自由の魔弾

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今回でエクシア戦と福音戦が終わります。


NO.29 閉ざされる力

ほんの一瞬の出来事だった。確実に俺の振り下ろしたエクスカリバーが、エクシアに突き刺さったと思った。

 

 

だが、気づいた時には遅かった。

 

 

次の瞬間に俺の視界に入ったのは、エクスカリバーで斬られて墜ちるエクシアの姿ではなく、青く澄みきった大空だった。

 

(・・・あれ?・・・・・・俺、なんで空なんか見てるんだ?・・・)

 

突然、俺の視界には映るべき景色じゃないものが映し出されていた。少し考えた後、一つの結論に達した。

 

(・・・そうか。空が見えるのは、墜ちてるのはエクシアじゃなくて、俺のほうだからか・・・)

 

エクシアが“トランザム”を使った。そう考えれば、いま自分に起きてる出来事に説明がつく・・・・・・さて、俺が戦っていたのは空中だったはず。俺の視界に空が見えたってことは・・・・・・

 

次に起こるのは、地面に激突ってか?

 

ドガアアアアアアアァァァァァンンン!!!!!

 

 

 

 

 

 

案の定、俺は地面に墜落した。僅かに残っていたSEのおかげで命だけは助かったが、墜ちた時の衝撃で“インパルス”が強制解除されてしまった。

 

「うっ・・・グッ・・・」

 

なんとか意識を保ちつつ立ち上がろうとすると、俺の目の前にエクシアが降りてきた。すぐにでも攻撃したいところだが、生憎、身体が一つも反応しないため、近づいてくるエクシアをただただ、見ていることしか出来ない。

 

「・・・俺にトドメでも刺すつもりかよ!?」

 

俺は何かを振り切るように叫ぶ。すると思いもかけない答えが帰ってきた。

 

『そいつは上だけの判断だ。俺が受けた依頼は「金森運命の無力化」だけだ。意味も無く殺しはしない』

 

全くもってエクシアのいう事はいつも理解に苦しむ。この前は殺すと言ったのに、今度は殺さないだと?こいつは俺を侮辱しているのか?

 

「ハッ!敵さんに同情なんかしてもらいたくないね!なら、一体どうやって俺を無力化するってん・・・ガハッ!」

 

思わず腹を立ててしまい、普段では絶対に使わないような言葉使いで喋ってしまう。しかも、叫んでしまったために開いていた傷口から大量の血が溢れ出てしまった。

 

『確かにそのまま、お前を放っておけば確実に死ぬ・・・だが、お前は俺と本気で戦うに値する者と認めた。そんな奴をそう簡単に死なせるわけがないだろう?・・・先ほどの続きを話してやる』

 

俺は朦朧とした意識の中で答えた。

 

「あ、あぁ・・・なるべく手短かに話してくれると助かる」

 

『ふん・・・心得た』

 

 

 

 

 

 

どうも、更識簪です。今回は福音迎撃作戦のその後について説明します。

結果から言うと、福音迎撃作戦は失敗した。警告を無視してきた密漁船を庇って織斑くんが戦闘不能になったため、やむなく撤退。篠ノ之さんはまだISに乗り始めて日が浅いから仕方ないにしろ、私が居ながらこのような結果になってしまった。本当に自分が情けないと悔やんだ。作戦を任せてくれた皆に謝りたい。そして、何より私を信じて送り出してくれた運命に謝りたい。

全員が自室待機の命令が下された数時間後に、専用機持ちの独断で福音迎撃戦の再戦が決行された。最初こそ専用機持ちが押していたけど、戦闘の最中に“銀の福音”がニ次移行して、一気にこっちが不利になってしまう。

しかし、そこにニ次移行した“白式”を纏った織斑くんが援軍として途中参戦し、一気に巻き返すことに成功した。福音のパイロットもなんとか無事みたいだし、やっと胸を張って運命に会うことができる。

 

(私、頑張ったよ・・・運命の信頼に応えられたかな?)

 

多分、帰ったら織斑先生に怒られると思うけど、今の私はいままで感じたことのない達成感と充実感で満たされていた・・・・・・早く運命に会いたいな。そして「よくやったね♪」って言いながら私の頭を撫でてくれて、その後は・・・・・・・・・はうぅ〜///

 

今日の私もいつもと変わらず、元気に妄想したのでした。

 

 

 

 

 

 

「なっ!?・・・そ、そんな馬鹿な・・・・・・そんなの嘘だ!!」

 

俺は激昂しながら、エクシアに掴みかかる。エクシアはそんな事はもろともせずに答える。

 

『残念だが、それが事実だ。お前がその力を持っている限り、災厄は必ず訪れる」

 

エクシアから真実を聞かされ、項垂れてしまう。

 

「そんな・・・・・なにか方法は無いのか!俺のできることだったら何でもするから!」

 

エクシアに問いかけると、静かに言い放つ。

 

『方法が無いわけではない。ただし、この方法の代償は途轍もないほど過酷だぞ・・・それでもいいのか?』

 

エクシアが聞いてくるが、覚悟は既に決まっている。

 

「・・・それで皆を護れるんだったら、俺は自分の全てを捨てても構わない・・・覚悟はある!」

 

『・・・分かった。まず足を用意しろ』

 

「分かった・・・あの人なら一人でも大丈夫だよな・・・」

 

手に持っていた通信機を使う。もちろん、呼び出すのはあの人だ。

 

《どうした、金森?なにかあったのか?》

 

「・・・千冬さん・・・ですか?いや、ちょっとドジっちゃって・・・悪いのですが、迎えに来てくれませんか?」

 

《・・・分かった。至急、そっちに向かう》

 

そう言って、通信が終わった。おそらく十数分で着くだろう・・・。

 

「エクシア・・・足は用意出来たぞ・・・あとは、如何すればいい?」

 

俺が通信している間に、エクシアも準備をしていたようだ。

 

『救う方法はただ一つ・・・・・お前の記憶を全て消すことだ。それで、お前の周りの災厄は免れる。時間が無い、すぐに始めるぞ』

 

「俺は如何すればいい?」

 

エクシアは何処からかキーボードを取り出し作業しながら答える。

 

『まずは、リラックスしろ。そのあとで強く想うんだ』

 

そう言われ、俺はリラックスする・・・とても心地よい。

 

『・・・準備完了。よし、始めるぞ。“デリートプログラム” アクティベート!!・・・・・・これで、さよならだ』

 

俺は言われた通りに心の中で強く想う。

学園の皆・・・いままでの生活、本当に楽しかったよ。

学園の先生・・・授業、とても有意義でした。

一年一組・・・皆、凄くいい子だったね。俺なんかと友達になってくれてありがとう。

生徒会・・・皆と仕事したり、遊んだりするのとても楽しかったです。

インパルス・・・いままで俺の力になってくれて、ありがとう。

 

だからこそ、俺は自分を捨ててでも絶対に護ってみせます。

 

だから最後にこの想いだけでも、みんなに届け!

 

 

 

 

 

ーいままで本当にありがとうー

 

 

 

先の見えない未来は久しぶりだ。明日から、何をしようか?

 

 

 




運命には、なにか秘密があるようですね。(伏線です)
今後の展開が楽しみだ!(自分で作ってるんだけど・・・)
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