オリ主は空に舞う   作:自由の魔弾

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衝動的に書いている自分がいる。


その4 〜雪の降る世界〜

「どうも、僕は桜野銀河です。今回は僕が話の案内役を務めさせていただきます。

さて、今回の話は“とある時間の金森運命について”です。今回につきましては、本編の金森運命とは一切関係の無いものとお考えください。

それでは、物語を始めましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やぁ、俺は金森運命。とある企業に勤めるサラリーマンだ。突然だが、俺はふと思ったことがある。人の一生の中にある分岐点、ここで行動すれば何かが変わったのではないかと。いきなりこんな事を言い出すのにはちゃんとした理由があってだな、ズバリ告白だ。正直、俺の人生の中で一番の後悔だと思ってる。まぁ、今さらどうしようもないことだけど、もしよかったら、俺の話を聞いてくれると嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること10年前。俺が高校に入学した時の話だ。

 

「ここが○◇学園か・・・やっぱりデカイな」

 

これが昔の俺だ。流石に10年も前だと若いな。

あっ、言い忘れてたけど、団体や個人名は伏せておくからな。

俺の入学した学校は、男と女の比率が1:9の割合って感じの変わった学校だったんだ。もともと女を優遇する・・・謂わば“女尊男卑”の風潮が浸透していたんだ。この年に入学した男子も、俺を含めて数人しか居なかったし。俺自身も中々骨の折れる決断をしたもんだと、今になっても思ってる。

もちろん、そんな厳しい状況での入学には意味があった。とある少女を追いかけてきた訳だ。

あれは、中学3年の時かな。たまたまテレビをつけたらその子が映っていた。初めて見た時、俺はこんなにも美しい少女が居たのかと思った。その時、ちょうどその子の特集をしていて、進学先やら何やらを知ったんだ。とまぁ、前置きはこれくらいにして、少し話を進めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして!金森運命です、よろしくお願いします!」

 

これは1年の自己紹介の時だな。結局、愛しのその子とは別のクラスになったわけで、授業でしか一緒になれなかったんだよな。あっ、因みに俺は3組でその子は4組ね。まぁ、それが悪いことばかりでもなかったんだけどね。

 

「よぉ!俺は☆☆。数少ない男子同士、仲良くしようぜ!」

 

この☆☆という男子が友達になった。当然だけど、☆☆は本名ではない。そして、その☆☆に続いてもう一人・・・。

 

「あの、初めまして。私は★★って言います。よろしくね」

 

★★という女の子が友達になった。何でも、☆☆の幼馴染みなんだとか。まぁ、予想通りに卒業した後に、めでたくこの2人は結婚するんだけど。俺の周りはやたらとハイスペックな奴ばっかりで、元気なくなるわ・・・。とまぁ、俺の1年目はこんなもんか。この2人は後でちょくちょく重要な役割を担ってくれたりするんだけど、そのときのお楽しみに取っておくとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すげぇ・・・これが実践か」

 

これは俺が初めて試合を観戦した時だな。これは各クラスの代表者が、競い合っていくものだったんだが、これがまた凄いものだったんだ。銃だの剣だのがフィールドの中で交錯してるんだな。もちろん武器が一人でに動いているのではなくて、それを操る同級生達が凄かった。俺はこの時に感動を覚え、後に生徒会に入ることを決心するんだ。まぁ、これが多分一つ目の分岐点だったんだと今は思う。さて、もう少し先を見てみるとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回から新しく生徒会に入った、金森君と“愛しのその子”ちゃんです!よろしくね」

 

これは俺が2年になってすぐの時だな。あれから勉強と実技を死に物狂いで努力して、念願の生徒会に入ったんだっけな。その時に一緒に入ったのが愛しのその子だったんだ。俺は知らなかったんだけど、この時の生徒会長と姉妹の関係にあるらしい。顔立ちが似ているとは思ったけど、本当に姉妹だったとは。まぁ、そんなこんなで俺の生徒会入りが決まった歴史的瞬間だったわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次期生徒会長は金森運命君としたいと思います!頑張ってね♪」

 

この時は俺が生徒会長の資格を受け継いだんだよな。その時の生徒会長がよく部屋から居なくなるような人だったけど、俺たちの事を結構真面目に考えてくれたんだ。まぁ、ちょっとスキンシップの激しい人だったけど。さっきの台詞の後、思いっきり抱きついてきたし。超可愛いだけに、すごい恥ずかしかったな///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全国制覇を祝して、乾杯〜!!」

 

これは夏休みに入ってすぐだな。さっき出てきた☆☆が野球部の部長なんだけど、3年最後の年に全国制覇したんだよな。★★は当然マネージャーね。俺は生徒会役員の切り替えの時期に近づいたこともあって、ちょっと早い解散パーティーを合同で開いたんだ。さっきの結婚の話もここでされたんだよな。豪快に★★の唇を奪った☆☆の姿は正直格好良かった。まぁ、その後思いっきりビンタ喰らってたけど。でも★★もまんざらでもない感じだったからいいか。2人とも、お幸せに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、こんな感じだ。中々の青春時代だったろう?でも、結局あの子とは結ばれなかったんだけどね。思いっきり振られたよ、これでもかって言うくらい。でも、それぐらいで良かったと思う。その子は内気な性格だから、俺のことを気に病んでしまうかもしれないし、俺も諦めないと思うし。ちょうど今くらいの時期だったかな、告白したのは。雪が降り始めた頃を見計らって告白したんだ。やっぱりムードは大切だからね。指輪も用意したんだ。貯金を全部使って。タキシードも買ったな。身なりはきっちりしたかったし。何がいけなかったのかな・・・?

俺はその答えを求めて、毎年この時期には告白をしたこの場所に足を運んでいる。もちろん彼女が現れるわけもなく、何かがあるとは思っていない。ただただここに居るだけだ。舞い落ちる雪を、時折自分に見たてているような気がする。

儚く、そして静かに消える雪。しかし、積もった雪は結晶となり形を作る。毎年のようにこの光景を見て、何も変わらない現実と自分に腹が立った。ずるずると引きずっていてはいけないとは分かっていても、やはり彼女のことは忘れられない。

 

せめてもう一度、彼女に会えたなら・・・。

 

そう願いながら、再び歩き出した。もちろんすぐには変わらないだろう。だから少しずつでいい。納得のいくまで時間をかけてでも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、これ落としましたよ・・・運命君?」

 

彼の物語は続く。

 

 

 

 

 

 




多分年内最後ですので、きっちり締めましょう。

merry Xmas!!
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