オリ主は空に舞う   作:自由の魔弾

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「お久でございます、自由の魔弾です。前回から心温まる感想をいただき、本当にありがとうございました(>人<;)僕自身もPowerUPしていきたいと思いまする!」


NO.38 歪んだ決意

「・・・どうして、こうなってしまったのだろう?」

 

あれから僕は自室に閉じこもっています。途中、僕を心配して近寄ってくる人もいたが、僕はそれを拒んで逃げてきました。

 

「あとで、謝らないとな・・・・・」

 

しかし、そうは言ってみたが、正直に言うと今は誰とも会いたくない。会ってしまったら、酷いことを言ってしまうような気がしてならない。確証は無いけれど・・・。

その時、部屋の扉が開いた。

 

「あれ?運命くん早いね。今日は遅いって言ってなかったっけ?」

 

入ってきたのは、自称ルームメイトの神原愛さんだ。今まで言ってなかったけど、夏休みに入ってから僕の部屋に入り浸って・・・・・住んでいる。織斑さん曰く、僕の管轄じゃなければ、とっくに牢屋行きらしい。

 

「神原さん・・・神原さ〜ん!!!」

 

思わず彼女に抱きついてしまった。今思えば、既にこの時から僕は狂い始めていたのかもしれない。逃れられない運命の渦の中へ向かい始めている事には気づく事も出来ずに・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「グスッ・・・・・すみません。見苦しい所を見せてしまって・・・」

 

「エヘヘ☆全然かまわないよ〜♪(寧ろ、運命くんに抱きついてもらっただけで幸せだし・・・///)」

 

しばらくして落ち着きを取り戻した僕は、すぐに神原さんに謝った。意外にもすんなりと受け入れてくれたので助かったが、僕自身が恥ずかしさのあまり、どうにかなってしまいそうだ。

 

「それより、何かあった?運命くん、そういう顔してるよ」

 

神原さんは僕の顔を見据える。自分では隠してるつもりだったんだけどなぁ。

僕は自分の中で渦巻いている感情について話すことにした。

 

「・・・ここ一ヶ月くらいのことです。走馬灯・・・とはちょっと違うかもしれないんだけど、夢を見るんですよ」

 

「夢?それも走馬灯に似てるって・・・」

 

「えぇ、しかも内容がその・・・・・一言でいうと“絶望”かな?何ていうか、自分でも信じられないくらいの深い闇を抱えている・・・といった感じなんですよね。でも、不思議なことにそれを受け入れている自分を思い浮かべてしまうのです。もしかして、それが本当の僕なのかなぁ・・・って。変な話ですよね?」

 

僕が話し終えたと同時に神原さんは僕に近づき、そして抱きしめた。

 

「ッ!ごめん・・・・・最初に違和感を感じた時に気づくべきだった!運命くんがここまで追い込まれなければ気づかないなんて・・・完全にやられた」

 

「え?え?どういうことですか?」

 

困惑する僕に構うこと無く、神原さんは独り言を言い始めた。

 

「だとしたら、もう既にクローン化が進んでいるはず。今の運命くんの状況を統合して考えて導き出される答えは・・・・・もう時間が無い、運命くん!」

 

急に呼ばれた所為か、思わず怯んでしまった。だが、神原さんの真剣な眼差しによって、僕は気を引き締めた。

 

「・・・結論は出ましたか?」

 

「運命くんには、とても辛い結果だと思うけどなぁ」

 

「それでも、僕は真摯に受け入れますよ」

 

気がつけば、僕は二カッと笑っていた。自分では気がついてないだけで、本当はもう答えは出ているのかもしれない。まぁ、今となってはどちらでも構わない。真実を知ることが出来るのなら・・・・・。

神原さんは笑顔で返すと、静かに話し始めた。

 

「まずは、さっきの夢についてね。はっきり言ってしまうと、それは前世の運命くんの記憶だよ。基本的に走馬灯は死の直前に見るものなのは知ってるよね?現に、今の運命くんの状態は極めて危険なんだよ。だから私が運命くんのISを使用不能にしたの。神の力を使ってまで」

 

「僕は・・・このまま死を受け入れることしか出来ないのかな?」

 

僕がそう聞くと、神原さんは首を横に振った。

 

「それは大丈夫だよ。もう原因は分かってるから、それをどうにかすれば運命くんは解放されるはずだよ。それで、目標なんだけど・・・・・」

 

そう言うと、神原さんは一枚の写真を差し出した。

 

「神原さん、この人は?」

 

「枯野狂也。日本政府に所属している議員の一人よ。同時に反IS戦闘組織“エルドラド”の事実上のトップ。そして、私や運命くんと同じ、この世界に交わることの無い存在“イレギュラー”なの。彼を倒せば全て終わるのだけど・・・・・」

 

「何か問題があるの?確かに今の僕じゃ無理かもしれないけど」

 

僕がそう言うと、神原さんは慌てて否定し始めた。

 

「あ、いやそういう事じゃないんだ。それは私が頑張るからいいんだけど・・・強いて言うなら、一番の問題は枯野と私たちの立場上の関係かな」

 

「と・・・言うと?」

 

「IS学園は間接的にだけど、日本政府の管理下だからね。下克上じゃあるまいし、一教師とその協力者くらい、枯野の権力で揉み消されて終わりだよ。だから、方法はただ一つだよ」

 

そこで言い止め、一息つく神原さん。僕も静かにそれが終わるのを待つ。待つのだが・・・・・お茶飲んでまったりしないでよ、神原さん!

神原さんはお茶を飲み干すと、先程と変わらない真剣な表情で再び話し始めた。

 

「IS学園から離反して、枯野を倒す。もちろん決定権は運命くんにあるから、ちゃんとよく考えて決めてね」

 

それは、それまでの僕を全否定する様な内容だった。IS学園を離反するーーーそれは同時に罪人になる事を意味する。その理由も人を殺すためとなると・・・・・死刑は免れないかな。でも、今の僕に踏みとどまる理由は無い。かつての僕では分からなかったけど。

 

「分かりました。僕は僕を取り戻して見せます!」

 

この日、第二の男性操縦者“金森運命”は世界に抗うことを決心しました。

 

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