オリ主は空に舞う   作:自由の魔弾

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祝☆1周年!ということで、ダラダラと書いていたこの小説も2年目突入です!今までみてくださった方も、これから見る方もよろしくお願いします!!


NO.47 lost of destiny in the world

簪side

 

篠ノ之さん・・・・・じゃなくて、箒との一戦を終えた私は、朝のHLに出席するために素早くシャワーを浴び、準備をしていた。元々、今日は平日だったから普通に授業はあるし、そんな日の朝に戦ってたほうがおかしいんだけれども。誰の影響か、段々この学園自体も非常識になりつつあるのかもしれない。

 

「よしっ・・・準備完了。本音と箒を待たせてるし、早く行こう・・・」

 

そう言ってふと立ち上がる。扉に手を掛ける際に、私は二つあるベッドのうちの一つを見る。振り返っても、そこに運命の姿は無い。いや、正確には数時間前までは確かに居た形跡がある。でも、今そこにいないのなら意味が無い。それに何か理由があるのかもしれない。運命のことだから、明日にはひょっこりと帰っているかもしれない。

 

「大丈夫・・・だよね。運命はいつだって駆けつけてくれるもんね。私は信じてる、だから前に進む。遠くからでも、ちゃんと見ていてほしい。じゃあ、行ってくるね」

 

そう言い残し、私は部屋を立ち去った。新しい仲間と共に前に進むために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その決意は彼女自身の、そして、その世界の理をも捻じ曲げてしまうことを、まだ誰も知らない。ある二人を除いては・・・

 

 

 

 

 

 

 

某TV局

 

「さぁて・・・そろそろかな。この世界もそこそこに楽しめたんですが・・・・・残念だがここが潮時ですね。さぁ、早くリセットしますか」

 

枯野は常に笑みを絶やさない。今までこんなことがあっただろうか?彼の側にいる士官ですら驚きを隠せないといった様子だ。それもその筈だ。

枯野は潰す気なのだ。この世界、全ての人類を。

 

「でもその前に、宣戦布告といきますか。猶予期間くらいは必要でしょうしねぇ」

 

彼の目の前には様々な放送器具が用意されている。どうやら準備は整っているようだ。

 

「・・・記念すべき序章の始まりだッ!!」

 

 

放送用のカメラが起動したことを示すランプが点灯した。

 

 

それは全てを絶望へ誘う放送のスタートを意味するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簪side

 

「あっ、お姉ちゃん・・・」

 

私たちが教室に向けて歩いていると、反対側からお姉ちゃんが歩いてきた。心なしか足元がふらついているように見えるけど・・・。

 

「ッ!!か、簪ちゃん・・・」

 

お姉ちゃんは私を見ると、途端に震え出してその場に座り込んでしまった。酷く怯えた様子でこちらを見ている。

 

「私・・・私・・・ッ!!」

 

こんな弱ったお姉ちゃんの姿を見るのは初めてだ。何事においても常に完璧だった、子供の頃からの憧れだったあのお姉ちゃんがだ。

 

「お姉ちゃん!何があったの?」

 

そう聞くと、お姉ちゃんは動揺しながらも震える唇から力ない声で答えた。

 

「運命くんが・・・・・守りたかった・・・それだけなのに・・・」

 

お姉ちゃんは顔を歪ませる。その頬には涙が伝い落ちていた。

 

「どういうこと?それに運命って・・・・・」

 

私がその言葉の真意を聞こうとしたその時、その報せは届いた。

 

「お嬢様!大変です、奴が!!」

 

虚さんのその言葉にお姉ちゃんはハッとした。状況が飲み込めていない私たち三人とお姉ちゃんは虚さんが持ってきたタブレット端末に映し出された映像を覗き込む。そこにはある人物の演説の様子が映っていた。

 

『ーーーー先ほども話した通り、この放送は皆さんの未来を左右するということを忘れずに、その上で話を聞いてください。では、本題に入りましょう。

まず、この写真をご覧ください。皆さんも既に知っていると思いますが、改めて紹介しましょう。彼は金森運命、第二の男性IS操縦者であることはご存知でしょうか?その彼についてですが・・・・・・単刀直入に言いましょう。残念だが、彼は今朝亡くなりました。と言っても、遺体があるわけでもないんですがね。

さて、ここで重要なのは、何故このような事態になってしまったかということです。男性として新たな可能性を大いに期待されていた彼が、何故このような仕打ちを受けなければならなかったのか?理由はただ一つです。

そう、彼を惑わせたのはISという存在です。男性なのに動かせる、彼には特別な力がある、人々のそういった思惑が知らず識らずのうちに彼にプレッシャーを与えていたのではないだろうか!彼の自由を奪っていたのではないだろうか!後ろ盾の無い彼にとって、そのような期待は足枷のように重く苦しいものだったのではないかと!

私は提案をする。このような犠牲者を今後一切出すことの無いよう、全ISの使用禁止及びIS学園に完全閉鎖の要求を!もちろん、この事は私一人の力だけでは成し遂げられない。そこで、皆さんの力をお借りしたい。このような事が二度と起こらぬよう私の意見に賛同してくれる者は、この放送の終了後、その意思を伝えてほしい。期日は一週間、その結果次第で私は今のことを実行に移すと宣言いたします!

この放送で伝えたかった事は以上です。ご視聴有難うございました。皆さんの良い返事が聞けることを願います・・・』

 

 

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