とりあえず、どうぞ!
「何よ、これ・・・・・」
映像を見た直後にお姉ちゃんはそう呟いた。運命が死んだ?その原因がIS?正直、今の私には理解が出来なかった。だって運命は側に居てくれた。いつも私に勇気をくれた。いつだって颯爽と現れて私を助けてくれた。私にはそんな運命が正にヒーローにさえ見えた。だから私はそんな運命を好きになることが出来た。それなのに・・・・・。
「運命が・・・・・死んだ?そんなの、信じられないよ・・・」
気づけば、私はその場に座り込んで泣いていた。すかさず本音が抱きしめて宥めてくれたけど、気が動転していて暫く立ち直れなかった。
「・・・ごめん本音。強くなるって決めたのに・・・」
「ううん、気にしないで。無理ないよね・・・」
こんな時にも私を支えてくれる本音に対して、感謝と申し訳なさで胸がいっぱいになる。いつか私が守れるようにならないと。
「それで生徒会長。私たちはこれからどうするのですか?」
箒がこれからについての事をお姉ちゃんに聞く。お姉ちゃんは難しい顔で答える。
「さっきの演説の通りだと、まず一番危ないのはIS学園の存続についてね。それについてはこのあと緊急集会を開くから、詳しくはそこで話すわ。それよりも厄介なのは、ISの使用禁止ね。この学園の唯一の自衛手段が失われたわけだし。それに、恐らくだけど代表候補生は帰国することを強制されるはず。どの国も自衛の手段は持って置きたいと考えてると思うし。それに・・・」
お姉ちゃんは一度深呼吸をして、キッパリと告げた。
「ここだけの話、今回の事件は何か裏がある。そんな気がしてならないの」
その言葉に私たちは衝撃を受けた。この事件そのものが意図して起こされたものだと言ってるんだ。
「それって、誰かが運命の死を望んでやったってこと?」
私がそう聞くと、お姉ちゃんは静かに頷いた。
まただ。
また守れなかった。
「とにかく、今は緊急集会の準備をしましょう。虚ちゃんは校内放送で全生徒を体育館に集合させて。他のみんなは私と一緒に来てちょうだい。箒ちゃんもいいかな?」
「分かりました・・・・・ん?おい、簪?」
「・・・!な、何?」
箒の声で私の意識は現実に戻された。箒は少し呆れているみたい。
「何って、聞いていなかったのか?私たちは生徒会長と一緒に準備をするのだぞ。本当に大丈夫か?」
「う、うん大丈夫。それじゃ行こっか」
そう言うと、渋々ながらも箒は了承した。それを合図に私たちはそれぞれのやるべき仕事をするため、移動するのだった。
(ごめん、箒、みんな。私もちょっと決心した。運命が本当に誰かの思惑で殺されたのなら、それを私は討つ。たとえ、自分の持つもの全てを失ったとしても。そんなことしたら運命には怒られちゃうかな?でも、もう決めた。守れなかったのは私が弱かった所為。だから、失っても良いの。ただ、運命を苦しめたものを討つ事が出来ればそれだけで。そういえば、あのDVD運命と観るって約束、結局果たせなかったな。夏祭りだって一緒に行けなかったし。クリスマスだって、二人で過ごせたらいいなってずっと思ってたんだよ?でも、ちゃんと告白もしてないし、もしかしたらお姉ちゃんの事が好きだったかもしれないな。頭も良いし、運動も出来るし、その・・・・・・・・私と違って胸も大きいし。そう考えると、私って魅力無いな・・・・・。でも、まぁいいかな。今はとにかく運命のためにも出来ることをしよう)
私は考えるのをやめて、お姉ちゃんたちの後を追うのだった。
アメリカ・某軍事基地
とある二人の女兵士の会話記録
「ふぁああ〜・・・。今日もまた辛い訓練かぁ。こんな事やっても意味ないじゃん!」
「ハハハッ、確かに。今時戦争なんて早々起きないのにね・・・・・・ん?」
「どうした?いい男でも居た?美形の日本人とか!」
「んなわけあるか・・・・・いや、あれって人だよね?」
「んん?・・・おおっ!!本当だ、さては私を攫いに来たなぁ!!」
「バカ言っている場合じゃないよ!不法侵入だっての!ほら、行くよ!」
「は〜い・・・」
「ウラァ!軍事基地に不法侵入とはいい根性してんなぁ!抵抗はするな、命が無くなるぞ!」
「おおっ!やっぱり男だ!しかもイケメン!!」
「あんたはそればっかりだね!ほら、あんた!名前と目的を言いな!」
『は、はい・・・。目的はナターシャ・ファイルスさんに助けを求めにきました。名前は金森運命です。あっ、よかったら名刺どうぞ』
ぶっちゃけ胸の大きさは関係ありません。案ずるな貧乳女子!!