東方与太噺   作:ノリさん

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はい、どうもノリさんです。宣言通り何とか早めに投稿する事が出来ました。
超がんばりました。誰か褒めてください。夏コミとかに行きたいです。

一応多分いつも言っている気がしますが、小説情報の文章を読んで大丈夫な方のみお読みすることをお勧めします。

良かったら気軽にコメントとかしてくれると嬉しいです。

それでは前回からの地続き的な感じなのであらすじみたいなものを書いておきたいと思います。
その後に本編が始まりますので何卒よしなに。



〈前回のあらすじ〉



前回を読んでください。いや、もし良かった初めから読んでください。
楽しんで貰えたら幸いです・・・・ってこれあらすじじゃないな。

はじまりはじまり(強引)


ここから始める

さて、古明地姉妹に連れられて調理場へ向かいさっそくいろいろ物色したが、お屋敷だけあって食材やら調味料やらはかなりも物が置かれていた。

まぁ、昼ご飯の名残か食べ終えた食器が水場に残っているのは気にしないでおこう。

へー、冷蔵庫あるんだー。ちょっと方は古い気がするけど、少し暖かめの地底じゃ必需品なのかもなー。

 

と物色している内にメニューも決まった。

 

さて、作る物は決めたしさっそく調理開始と行きたいんだけど・・・

 

「2人ともお風呂入ってくるなりしていいよ。早めに出来るようにするとはいえまだ時間かかるからね。ゆっくりお風呂入って上がってきた位に丁度いい感じだと思うからさ」

「え?見てちゃダメ?」

「ダメって事はないけどな。さして面白いもんじゃないと思うぞ」

「じゃあ、私は見てるね~。がんばれー」

「わ、私も今後のために見ておこうかしら・・・。お邪魔でなければだけど」

「邪魔って事はないから見てるのはいいけど、刃物とかあるから気をつけるようにしてくれよ」

「はーい」

「わかりました」

 

さてはじめましょうか。

さっきからさとりさんを見て気になる事はあるが、それをわざわざ聞くのもどうかと思うのでとりあえず作り始める事にする。

 

さっき聞いたところ今回の食事を用意する人たちは好き嫌いは特にないそうだ。

辛い物とかでも大丈夫とのことなので、大変作り手としてはありがたい。

それに辛い物でも大丈夫なら本命の料理を作れるしな。

 

さて、メインを作るために用意するのは見た感じ豚バラっぽいブロック肉。ナス、タマネギ、ニンジン、ゴボウ、レンコンであろう野菜たち。正直、俺の知っている野菜達かはわからん。異世界のような場所に来た以上は既存の知識を充てはめて考えるのは危険な可能性もあるしね。と言いつつ作るのは俺の既存の知識の当てはめたものなんだけどな。

 

5人ともなればそれなりに大人数なの大皿に出して自由にとてもらったほが良いだろう。

と言う訳でメインは大皿料理になるな。

 

豚バラ肉っぽいブロックをだいたい1センチ角に切る。

タマネギの様な・・・ってもうタマネギでいいわい、めんどくさい‼・・・俺は何に怒っているんだ?

まぁいい、タマネギは好みの厚さである約1センチにくし切りをして、ナスとニンジンとレンコンは乱切りにしたものと、メインでは使わないが短冊に切っておく。

 

ゴボウはささがきをした後にアク抜きを行う。ついでにレンコンとナスも水につけてアク抜きをする。

 

普段の1人でやってる時は結構簡単にやってたけど、5人分ともなると手間だな。

さて下ごしらえはこんなものかな。あとはサイドを作るためのちょろっと準備するだけだな。

 

「ほえ~、お兄ちゃんほんとに料理できるんだね~」

「まぁな。1人で生活してたらこうなったって感じだけどね」

「こんなに手際よく料理するのはすごいですね。私達じゃこうはいかないでしょうし」

「お褒めに預かり恐縮です。さてご飯も炊かなきゃな」

「私達も何か手伝いましょうか?」

「いや、大丈夫だよ。さっきも言ったけど風呂に行ってても問題ないくらいだしね」

「いやぁ~、お料理が楽しみですなぁ、お姉ちゃん」

「そうね、こいし。ちょっと心配してたけどこれなら大丈夫そうね」

「ま、そいう訳だ。安心してふろにはいってくれていいんだぜ」

「じゃあ、お言葉に甘えていきましょうか、こいし」

「そうだね、お姉ちゃん。じゃあ、期待してるね~」

「はいよ~」

 

っと、あんま見られて料理とか得意じゃないしなぁ。さて、続き続きと。

 

んで、アクを抜いた野菜は一応水っ気を取って処理をした後に、根菜類から炒めていって、あ、ご飯の火を弱めないとな。

あ、小皿とかも出さなきゃ。あ、アレがあるならアレも加えてみるか?

あー、良い物良い物いっぱいあるからいろいろしたくなちゃうなー。

 

そんなこんなで、あっという間に時間は過ぎていき、とりあえずはほぼ完成したんだけど

 

「そういやこれはどこに運んでいきゃいいんだ?」

 

さっき、風呂上がったらしき音がしたから来てくれる・・・よな?

来てもらえないと困るんだけどな。

 

運ぶ用のカートには乗っけたし、蓋もしてるからちょとやそっとじゃ冷めないだろうし中身も見えないから万全なんだけどな。

 

誰か近づいてきてるな。古明地姉妹かな。

 

「うにゅ~~、こんな疲れた日に限ってご飯係とは~~」

「ほら、しっかりする‼さとり様たちをお待たせしたら悪いでしょ」

「でもなんかいいにおいするし、もうご飯できてるんじゃな~い?」

「う~ん、だとしたら申し訳ないわね。急いで調理場に・・・・・・って誰よアンタ!?」

 

「へ?」

いかんいかん、少しぼ~っとしてしまっていた。

 

「うにゅにゅにゅ、怪しい奴だな‼」

「いくわよ‼お空‼」「わかったよ、お燐‼」

 

本気の殺気だ‼やばい、よけなきゃ死ぬ‼

 

「っとぉ‼ちょっと待て、怪しい者じゃないから話を聞いてくれ‼ってそれは危ないからやめろ‼」

「怪しくないやつはあたい達が決める‼それに怪しい奴は大体怪しくないって言うのよ‼」

 

確かにそうですね‼怪しい人間でも言うだろうね‼

 

「そうだ‼ここに何しに来た‼」

 

やばい、この2人の息のあってる攻撃を周りに影響なくよけ続けるのは難しいぞ。今でさえいっぱいいっぱいなんだ。

って、なんか黒髪の方が右手の棒をこっちに向けてきてるんだけど‼見たらわかる。それ絶対やばいヤツ‼

しょうがないけど、懐に潜り込ませてもらう‼

 

「お空‼気をつけて‼」

「先に撃っちゃえばいいんだ‼」

 

確かにそんなん食らったら死ぬだろうけどこのままじゃ‼

 

 

 

 

 

せっかくの料理が吹き飛んでしまうじゃないか‼

 

 

 

基本的に女には手を上げないが、場合によっちゃ女を殴る事を辞さない男なんだよ‼

加減はするがちょっと痛いぞ!

 

鳩尾にスピードと体重をのせて手の平をたたき込む。

 

「ぐふっ‼」

「お空!?」

 

やべ‼思った以上にすっ飛ばしちまったぞ。大丈夫か?

って赤髪の女もこっちに来たな‼しょうがない‼

 

突っ込んできたのは都合がいいな。

突き出してる右手を左手で掴んで、腰に右手をまわして腰をひねってさっきに黒髪のところに投げ飛ばす‼

 

「にゃ‼」

 

あ、やべ、カウンター系だからさらに思ったより勢いよく投げちゃったぞ。

 

「おい、大丈夫か・・・ってやっぱ身構えますよねぇ」

 

って今度はさらに殺気が鋭くなってるな。さっきのは俺の事侮ってる節があったから叩き込めたんだがな・・・。

さすがにもう古明地姉妹が来るまで避け続けるしかないな。

そこそこの音がしたから来てくれると助かるんだけどな・・・。

 

「ごめん‼大丈夫かい、お空」

「いてて、油断してた。全力で行くよ」

 

って、速い‼さすがに今の俺じゃこれは避けれない。

 

「2人とも‼やめなさい‼」

 

 

・・・っふぅ助かったみたいだな。

 

 

 

「2人とも何してるんですか?」

「怪しい男がいましたので・・・・」

「この方は私とこいしのお客様です。なんてことをしてるんですか」

「すいません・・・・」

「うにゅう、ごめんなさい・・・・・」

「ごめんなさい、仁さん。2人がとんだご無礼を・・・」

「いいや、怪我もなかったし、怪しい奴がいたら追い出そうとするのは当然の対応だから気にしないでくれ」

「そう言って貰えると助かります」

「むしろ、そこの黒髪のを思いきり吹っ飛ばしちゃったり赤髪の娘を黒髪の娘のとこに投げ飛ばしたりしちゃったんだけど大丈夫か?」

「大丈夫だよ。吹っ飛ばされた時の壁との衝突がすごかったのとお燐がぶつかってきただけで痛くはなかったしね」

「あたいも怪我とかはないよ」

「それが目的だったからな。余計な怪我をさせなくて良かった」

 

っていかんいかん口調が砕けてきた。ちゃんとしないと。

 

「すごいよ‼仁お兄ちゃんって強かったんだね‼」

「いや割と偶々な気がしないでもないんだけどね」

「いいえ、彼女たちはかなりの実力者たちですよ。油断してたとはいえ普通の人間じゃかなわない位には強いですから」

「あんた人間なの!?それでアタイ達の攻撃を避けてたなんて・・・・」

「すごいな~。あの吹き飛ばしも加減してたんだろ~」

「まぁ、やってみたくらいですけどね。状況が状況とは言え女性に手をあげるにしても、可愛らしい顔に傷をつけるわけにはいきませんからね」

「うにゅ‼」

「にゃにゃにゃ‼」

 

「あ~、恥ずかしがらないで。ここで俺が会った女性たちは、美人さんばっかでしたから自信持ってください‼あ、もちろんさとりさんとこいしちゃんもですよ」

 

「えぇっ‼」

「ほぇ~~」

 

やっぱ恥ずかしいもんなのかね。実際可愛かったり綺麗だったりするし自信持っても良いと思うんだけどなぁ。

 

「さ、料理も冷めますから早々に運んで食べましょう」

 

やっとご飯が食べられる。正直腹が減ってたから早く食べたい。

 

 

~~~食堂~~~

 

黒髪のは霊烏路空、赤髪の猫耳は火焔猫燐と言うらしい。

移動中に俺の事について色々聞かれたが、そんなのは束の間ですぐに食事の準備が始まった。

つーかさっきまで殺しかねない勢いだったのになんだこの変わりようは。まぁ、良いんだけどさ。

 

さて大皿の物を各自で取ってもらってと。

 

「さて、腕によりをかけて作らせてもらいまいた。お口に合うかはわかりませんがどうぞ召し上あがれ」

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

さて本日のメニューは中華っぽいかな?

 

〈本日のメニュー〉

 

・ご飯

・溶き卵スープ

・大根と大葉の梅肉和え

・中華風きんぴら

・豚肉と野菜の赤焼き(メイン)

 

なかなか良い感じに出来てると思う。火力の強い所だとつい中華系を作りたくなってしまうのはしょうがない事だと思うんだ。

 

さて、俺も食べよう。

うん、ご飯はいい感じにふっくらと炊けてるし、溶き卵スープもシンプルに仕上げたからあっさりして美味い。

 

大根と大葉の梅肉和えは角切りにした大根に梅肉にごま油少し塩少しを和えて作ったので大変さっぱりしている。

正直、今日のおかずは脂っぽいからこれくらいでちょうどいいだろうと思う。

 

中華風きんぴらは、ゴマ油で炒めた短冊状にした野菜達とささがきしたゴボウを炒めて、醤油と豆板醤を混ぜたものを回し掛けしてさっと炒めただけだ。だけどこれが美味しいんだよね。これはつまみでも十分美味しいんだよ。

 

でメインの豚肉と野菜の赤焼きはイメージとしては酢豚の赤くて辛い版・・・・みたいな感じかな。

なんて料理かわからんので俺が勝手にそう呼んでいるだけなんだけどね。細かい事を言うと、野菜は軽く素揚げしたり蒸したりと分けているのがこだわりだ。こうした方が野菜も美味しいと思うからね。

唐辛子とかをかなり使うので結構辛いんだけど、そのままでもいいけどご飯のお供になるとより美味いと思う。

隠し味に味噌とショウガ汁を入れてるからただ辛いだけじゃないのが特徴だ。

 

「お~、すごくおいしいな‼おかわり‼」

「はいよ~」

「ちょっとお空。あんたお客さんに何させてるのさ」

「いいや、そんだけうまそうに食べてくれるなら作ったこっちも嬉しいから気にしないでくれ。俺のそばにあるんだから俺が盛るよ」

「お兄ちゃん‼私もおかわり‼」

「あの・・・仁さん。私もおかわりをお願いしたいのですが」

「さとり様まで!?そ、それならあたいの分も‼」

「大丈夫ですよ、お燐さん。慌てなくてもいっぱいあるから順番にね」

 

いやぁ、喜んでもらえてよかった~~。やっぱり美味しそうに食べてもらえるってもは嬉しいもんだな。

って、かなり多めに作ったけど減るペースが速そう!?

 

 

~30分後~

 

 

「いや~、食べた食べた」

「あたいも久々にこんな食べたよ」

「美味しかったね~お姉ちゃん」

「そうね、こいし。もうお腹いっぱいだわ」

 

正直、予備用で作っておいた物までなくなるとは思わなかった。

 

「あ~、じゃ、デザートも作っておいたけど明日にするか」

 

「「「「食べます」」」」

 

「え?今腹いっぱいって・・・」

 

「甘いものは別腹なのさ」

「そうそう、仁お兄ちゃんは女心が分かってないね~」

「女心関係あるか?」

「私は仁さんのデザートにも興味があるので・・・」

「私は美味しそうだから食べたいだけだぞ‼」

「わかったよ。じゃ、持ってくるからちょっと待っててくれ」

 

~15分後~

 

「うにゅう~、まだかな~」

「まだかな~、おにーちゃん遅いなぁ」

「こいし様、耳をムニムニしないでいただけませんか・・・・」

 

ガチャ

 

「おまたせ、お茶用意するのに手間取ってね。はい、どうぞ」

 

「うにゅ?何だこれ?」

「プリンみたいなものかな」

「わーい、プリン大好きー」

「お茶も全員分いれたし、お好みの分量のはちみつをかけて食べてください」

「あれ?アンタの分はないのかい?」

「お湯沸かす間に、出来の確認がてら先に食べたから気にしないでいいですよ」

「そうかい?それなら遠慮なく・・・ってお空もう食べたのかい!?」

「うん、美味しかったぞ」

「プリンみたいだけどプリンとは違うんだね~」

「少しショウガの感じがするけど、はちみつでいい感じになってますね」

「美味しいね。アンタこんな美味いデザートも作るなんてやるじゃん」

「お褒めに預かり恐縮です。喜んでもらえて何よりだよ」

 

正直甘味づくりは、料理作るほど自信はないから喜んでもらってよかった。

 

で、ゆっくりお茶の時間になった。

 

「さとり様少し汗をかいておられますよ。どうぞタオルです」

「ありがとう、お燐。さっきのご飯は少し辛かったからかしら」

「うん、そうかもね。で、どうだい?手足に冷えは緩和された?」

「うにゅ?」

「アンタ何言ってんだい?」

「どうしてそんな事を言うんですか?」

「いや、さとりさんて手先とか足先とか冷えやすいのかなって」

「へ~、お兄ちゃんはどうしてそう思ったの?」

「話してたりする時に手をさすってたりしてたからな。もしかして冷え症気味なのかなって思ったんだけど、違ったかな?」

「合ってますけど・・・。って事は今日の料理はまさか?」

「出来るだけ体を温めやすい物を食べてもらうって感じのコンセプトかな」

「すごいね。あんたそんな事を考えて料理してたのか」

「仁お兄ちゃんはすごくいい人なんだね」

「良い人かは別問題として・・・・。せっかく食べてもらうならとことん美味しい物が良いじゃないですか」

「ほえ~、何だかよくわからないけど何かすごい奴なんだな、お前って」

「いいや、誰にでもできる気遣いってやつだよ。俺はそれをやっただけ、大したことじゃないよ」

「でもよく気がつきましたね」

「あ~、それはな、俺元々の世界じゃ学生で人間の心の仕組みとかを研究する心理学ってのをやってたんだ。だからか、普段から人をよく見る癖がついてね」

「そうだったんですね。それで私の事が分かったんですね」

「頭に入ってる知識に当てはめて考えた結果、的中したって感じだけどね」

 

「仁お兄ちゃん、ごはん屋さんやったらいいと思うよ‼」

 

「こいしちゃん急にどうした」

「こいしはいつもこんな感じなんです。ごめんなさい」

「いや謝らなくてもいいんだけど・・・・」

「これだけおいしい物を作れてそんな事が出来るならいいお店になるよ‼」

「ちょっとー、こいしちゃーん。お店やるなんて言ってないよー。お店って色々大変なんだよー」

「大丈夫‼私達もサポートするよ‼」

「ダメだこれ、話聞いてないね。さとりさん何とかしてください」

「うーん、この調子のこいしは止まらないんですよね・・・。でも、貴方がホントにお店を開くのでしたら出来る限りのサポートはしますよ」

「あたいもまた食べたいね。おいしかったしさ」

「うん、なんかよくわからないけど良いと思うぞ」

「って実はこっちも乗り気か!?」

「はい♪。また仁さんのお料理食べたいですからね」

「そ、そうか・・・」

 

真面目に考えてみてもやりたいかやりたくないかで言えばかなりやっては見たい。ただ、現実的かと言われると微妙だ。

ま、でもせっかくだしやってみるか。異世界みたいなところに来るみたいな経験してるし。こんな機会もそうそうないだろうし、期間限定店主的な感じで。

 

「よし‼いっちょやってみますかぁ‼」

 

こうして、お店を開くことを決意した。

 

 

 

 

 

それからはあっという間だった。生活用品の買い出しからお店兼自宅となる家の掃除から整備、メニュー考案から試作と色々あった。

 

服は俺は作務衣が好きなので紺の作務衣を4着買った。俺のサイズはないかと思ったがあったしかなりお安かった。

店での制服用に3着、計7着の紺の作務衣を買った。

あと元の世界で使ってたような、ポケット付きの前掛けタイプのエプロンも購入。

 

その間にもちょいちょい色んな所に行ったりもした。まだまだ行ってない所はいっぱいあるらしいんだけどさ。

 

そこで魔法使い、河童とかいろんな種族と会った。

大体、香霖堂であった人達なんだけどさ。

そこの店主とは何か仲良くなった。今ではなんとなく飲みに誘われたりするくらいになったからね。まぁ、そこで話したりする内容も決まった物があったんだけど、それはまた機会があれば話すこともあるだろう。

 

人里にも行った。寺子屋があって元気な子供たちの声を聞いたらなんだか少し元の世界を思い出し笑みがこぼれた。異世界でも変わらないんだなぁ。そこの美人な教師とも知り合った。白沢と人間のハーフだそうな。白沢と言うのなら、これで俺も繁栄できるだろう。とりあえず目の前の商売繁盛を祈っておこう。そしてお店の事は宣伝しておいた。暇を見て来店すると言ってくれたので、招待状でも送ろうかな?

 

伊吹さんと星熊さんも手伝いに来てくれたりした。つかリフォーム的な事は鬼の皆さんであっという間にやってくれた。やってくれるのはとてもありがたいんだけど、酒飲みながら作業するとか本当にすごい変な光景だなとは思った。伊吹さんと星熊さんにはむしろ店に置く酒選びで活躍してもらったような気がする。

 

なんとあの水橋さんも来てくれた。怒ってるかと思ったが俺の置いていった荷物をわざわざ持ってきてくれたらしい。やっぱり優しい人だなと思った。一応のけじめとしてあの時言おうとしたことを言ったらそっぽ向かれたけどね。でもまた来てくださいと言ったら「考えておくわ」と去っていったので嫌われたわけではないと思う。

 

竹林の医者も紹介された。あんまり病院にお世話になる事はしたくないんだけどね。でも薬の訪問販売は魅力的だったのでよろしく頼むことにした。一式薬箱を買ったらなぜか高校生風のうさ耳が喜んでいた。あとウサギが多かった。ホントにうさ耳だったよ。

あと、リボンいっぱいつけた赤い人に竹林を迷った所を助けられたので、お店の宣伝をした。何かサービスすると言ったら「気が向いたらな」と言ってくれたのでいつか来てくれるだろう。いや、いつの間にか案内してくれてたこいしちゃんがいなくなった時は焦った。

 

 

試作料理は地霊殿の人たちに暇な時に来てもらって食べてもらった。おかげでかなりのメニューが決まったし改良の余地がある事もわかった。

最後の最後まで、お空さんには鶏肉料理を出しても良かったのかはわからなかったけど。

 

で、幻想郷に来て2週間とちょっとにして俺お店が出来た。かなりのお金を使った。かなり口調も砕けて本来の俺になってきた。

 

この間に俺の能力等についてもわかったんだけどこれは今は関係ないから割愛。

 

 

 

******

 

 

 

で、今に至るという訳だ。運が良すぎるな俺は。

 

立派な看板から綺麗な和風の店内。これらすべては俺の周りにいた人たちのおかげだ。

正直超緊張している。でも口元が緩んできてしまう。これは昔からの俺の性格なんだよな。

こんなに良い店が俺の店だなんて信じられない位だけどこれは現実。

 

今日はお世話になった人たちを読んで、プレオープンみたいな感じの事をする。

すべてのテーブルにお通しとか前菜など用意しておくものは用意したし、さてそろそろ時間かな。

 

 

店の名前は  鷹屋

 

 

「いらっしゃい。お好きなお席へどうぞ」

 

 

何のひねりもない名前だけど、俺はここから幻想郷での物語を始める。

 

 




作者:この物語も本編が始まって5話か・・・。
   って何だこれは!?今までプロローグだったのか!?

??:はっはっはっはっはっ、はっはっはっはっはっはっはっはっは、はっはっはっは。
   すり替えておいたのさ‼


茶番挟みました。すいません。元ネタが分からない人は有名な蜘蛛のヒーローの日本版を見てみよう‼

あくまで感覚的には、ここまでがプロローグ的な感じですよって事を伝えたかったんです。
主人公の足場も固まって、物語は本格的にここから始まっていきますって事です。

とは言っても今まで通りにやって行くだけなんであまり気にしな来てもいいかもしれません。

と言う訳で次回はプレオープン時のお話になります。
ここまですべて読んでくださってる方だったら誰が出てくるかはわかると思います。なるべく全員出していきます。

で、その次には通常営業の初めてのお客さんのお話でも書こうかと思っています。
でも誰にしようかは迷っています。ほんとにどうしよう。

アーンケート的な事は運営が  本文以外かつ活動報告、メッセージ等感想欄以外への誘導を行うように。  って書いてるからどうしたらいいんだろう。って訳で皆さんに聞きたくても聞けない状況になっています。助けて欲しいです。

Twitterででも聞けばいいのかな?なんて思っています。
今現在、1人しかフォロワーのいないTwitterのアカウントがあるので、名前は一緒だから良かったら探してみてね‼(誰もそんな事はしない)
よかったらよろしく‼ホントにどうでもいい事しかつぶやいてないけどね(そもそもそんなもん)

とりあえず、気軽にコメントくれると嬉しいです。何かいい感じのコメントを頂ければ私はとても嬉しくなりモチベーション的なものが上がります。

最後に。前から読んでくださってる方、今回だけでも最後まで読んでくださった方ありがとうございます。お気に入りや読んでくださっている方の数が増えるだけで嬉しくなっている様な作者です。

のんびりゆっくり長々と続いていく(予定)ですが楽しんで、また応援してもらえると幸いです。今後ともよろしくお願いします。

長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回のお話は早ければ今週末には投稿できたらと思いますので、よろしくお願いします。

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