ソードアート・オンライン−−ギルド名『草生えるw』   作:tfride

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Ⅲ 第7話『命がけの証明』

「お互い…こっ酷くヤラレタな、ペイルライダー。」

 

「…礼を言う。」

 

「…あー、なら手を貸してくれよ。」

 

釣り上げられた頬が次第に緩み、リクは途端に表情を切り替えると気にした素振りも見せずにこちらを睨みつけるキリトを無視してペイルライダーへと手を差し出した。

彼からの言葉に考えるような顔でそう呟く、するとペイルライダーも応じるのか一回頷いた。

 

「…何か、言いたげだな。キリト。」

 

「…どうしてあんな真似をした。」

 

「…試したんだよ。」

 

「訳を説明しろ、こっちは『また同じ事』が起きるかと肝を冷やしたんだ。」

 

「…ふー。あぁ、分かった。もう全員集めて話しするさ。」

 

逃げは許さない、ここでハッキリしてもらうと折れない様子のキリトに折れたリクは徐に橋の先崖上に片手を向け、手を招いた。

彼はシノンに気が付いていた。見通しは左程良くはないが彼の第六感と突き刺さる視線を機敏に感じ取った結果だった。

 

最早、狙撃を諦めたのか。それともスコープ越しに視線を合わせられたことに腹が立ったのかシノンが姿を現し。

キリト、シノン、リク、ペイルライダーの四人がその場に集まった。

 

「まずは二人に聞いておく、死銃は知っているか?」

 

一触即発、今に銃でも抜き放とうものなら即座にこの場は戦場と化すだろう。ペイルライダーの表情は伺えないが得物にリロードをしている辺り警戒は怠っていないし。

向かいに立つシノンに至っては今も尚殺意むき出しの表情で彼を睨みつけている。しかし、リクがSAAを地面に落とした事でその緊張は小さくなっていく。

 

「…ネットの書き込み位だな」

 

「私も同じよ。」

 

「だったら話は早い、隣のキリトは今回、その死銃を探していてな。さっきの男、プレイヤー名…あースティーブン?を着けていた。」

 

「…だからあんな変な質問してきたのね。」

 

「あぁ。 悪かった。」

 

「そしてさっきの行動でハッキリとした、アイツが死銃だろうってな。」

 

「証拠は?」

 

「死銃と呼称した瞬間の銃のブレ、挙動。加えて行動。まず第一にアイツの装備、サイレントアサシン、サイレンサー常備のライフルで態々スタン弾で相手を拘束し姿を現して十字を切り。ハンドガンで相手をキルする。普通に考えて誰もやらない。あれはロールプレイ、見せしめだ。」

 

「お前、それが分かってて態々撃たれに行ったんだな。」

 

「…話を続けるぞ。もし仮にプログラムの銃で心臓、或いは頭を撃ち抜けば死ぬというなら。何かしら外部的要因が必要だ。以前のナーヴギアの様にな。しかし俺達が使っているアミュ二スフィアには脳を破壊できるような電力も無ければ機能もない。過去の教訓だな。なら、別の外部的要因を当てはめる。」

 

「受け売りだが、死銃に殺されたとされる有名プレイヤー達。彼らが仮にGGOプレイ中に突然姿を消したとして、それが噂の範囲の死なら運営は動かない。警察もな。結果彼らが死亡していた場合も死体が発見されるのは間違いなく数日後だ。」

 

勿論彼のギルドマスター(外道)の入れ知恵である。

もしもの仮定としての話でこんな事も出来るだろうと空想の範囲の話だったが、恐ろしい事にそれが現実味を帯びてきた。

 

この先の話も外道の入れ知恵だが…実はやったことあるんじゃないのか、とリクが疑問に思ってしまったのはニンジャの日頃の行いのせいだろう。

動画投稿サイト(すこすこ動画)のゼクシードのオンライン中継の切り抜きと、ネット内の死銃登場の話を見ただけでココまで予想したんだから無理もない。

自分の今までの行動を反省するが良い、化け…狸?狐? どっちでもいいや。

 

「今の時期、暖房も使わずにVRMMOを使っていれば風邪を引く。当然暖房も付いてるだろう、これらの条件を組み合わせると死体は死後数日後には腐敗するな。」

 

「そしてもしその外部的要因が小さなものだったとしたらどうする?」

 

「小さいモノ?」

 

「もしそれが投薬、注射による薬物投与なら相手が苦しみだし心臓を抑えるのも理解できる。腐敗した身体から注射跡なんてよっぽど詳しく探さない限り見つからないから他殺とも思われない。」

 

「けれどそれじゃ、死銃は相手の住所を知らなきゃそんな芸当なんて出来ないじゃない。」

 

「その通り、だからペイルライダーに聞かせてもらう。アンタ―――このゲーム内でBOBの優勝賞品で住所を入力したか?」

 

『!?』

 

「反応からするにしたんだな。俺は生憎としていない、だからきっと死銃はペイルライダーが住所を入力していた際に何らかの方法で盗み見ていたんだと思う。実際俺よりも先にお前を狙ったし俺を撃たなかったからな。」

 

「その予測なら、協力者…ラフコフの生き残りが各地で行動してると考えるのが妥当だな。」

 

「…まさか今も!?」

 

「落ち着けよペイルライダー。アイツがさっき十字を切ったのは恐らくタイミング合わせの意味を兼ねてる。条件が揃わない限り行動には起さないさ。」

 

衛星からのスキャンも間もなく行われる、シノンの時計により話を簡単にまとめた彼らは二手に分かれ死銃を追う為に奴が逃げた先であろう。

廃墟街へと足を進める。キリト、シノン。リク、ペイルライダーの二組でフィールドを移動し始める。

 

四人ともに実力は上位に位置する、正直な話。ルール的にはグレーではあるが人命のかかった問題である為見逃してほしい所である。

二手に分かれる前に近くに居たプレイヤーに不意打ちをかまされた四人であったが、狙ったプレイヤーには同情する他無い。

 

何せ―――

 

「―――うっそ…」

 

アサルトライフルの弾を光剣で全て弾き返され、左右からはショットガンの死神とハンドガンキラーが迫り、その後方では対戦車ライフルで狙われるという詰みをされてしまったのだ。

SAAの弾丸が両手を穿ち、ショットガンで上体を浮かされ対戦車ライフルでどてっぱらに穴を空けられる。泣いてもいいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃のALOでは

 

クライン。

 

「なぁ…あれって」

 

アスナ。

 

「……うん、リクさん」

 

リーファ。

 

「また何かやらかすのかしら…」

 

ユイ。

 

「で、でもでも何時もの四人組じゃないですね!!」

 

リズベット。

 

「あ、あははー。あ、でも今日はあの四人見ないもんね。」

 

シリカ(初セリフ)

 

「GGOでも大きい…怖い…。」

 

酷い風評被害である




嘘見たいだろ


この二次創作でシリカが今回初登場なんだぜ
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