ソードアート・オンライン−−ギルド名『草生えるw』   作:tfride

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さぁみなさん


草供給のお時間です


Ⅲ 第13話『完成!フルアーマー陸人!w』

ゆっくりと体を起き上がらせてアミュスフィアを強引に頭から引きはがす。

開催時間的に終わる頃には日が落ちているはずだと思い、自室唯一の窓のカーテンを閉めているため月明りも入らず、電気も点いていないため真っ暗な、しかし長いこと目を閉じていたためか瞳孔全開で視界には困らない。

それにしても最後にシノンやキリトの個人情報を安全策で貰ったが、キリトは恐らく無事としてもシノンは無事なのだろうか。

ふぅとため息を吐いて、手元のリモコンで部屋の電気を付ける陸人。

 

いきなり光が入ってきたため目を細めるが、その状態でもうっすらと人影が見える。

三人…。

 

 

 

「ヤァ」

 

「…」

 

アイツらがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず言い訳を聞こうか」

 

そう言いながら振り下ろし続けた拳を握りしめて三人に尋ねる陸人。

目の前にはコレでもかと言った具合にボッコボコにされた兎人の死体(死んではいない)と脳天にデカいタンコブができた忍が転がっていた。なぜか木郎は無事である。

 

「おかしいな、何で木郎は無傷で俺たちだけ鉄拳制裁なんだよ」

 

「悪い、最近難聴でな。トドメ刺して欲しいって言ったか?」

 

「滅相もございません」

 

そう言いながら頭をさする忍に小さく舌打ちをする陸人。

VR空間なら兎も角、現実で迷惑を掛けられるのは御免だと言ったところだろうか。

唯一無傷な木郎がようやくここで口を開いた。

 

「ごめんね陸人、忍がどうしても脅かしたいって聞かなくて」

 

「こいつ人の事あっさり売りやがった」

 

「ほう」

 

「あ、いや違うんだ陸人。死銃の事もあったから安全を確保するために仕方なくさぁ」

 

「本音は?」

 

「寝起きドッキリを一回やってみたくてさ」

 

「フルスイングのビンタと全力正拳突きとどっちがいい?」

 

「せめてシッペとかにしてくれないかな?」

 

良く言えばいつも通りの空気感に、GGO内で張っていた緊張の糸が解けていき一つ溜息が溢れる陸人。

居心地の良さを噛み締めつつも、しかし疑問を忍に投げつける。

 

「そう言えばどうやって入ってきた。今日は親も居ないんだぞ」

 

「まぁ実際に死銃の事もあったから親御さんに事前に許可は取ってるぞ」

 

その言葉に、命を賭けたゲームをしていたと伝えたのかと不安と緊張が顔に出る陸人。

それを悟ったのか、すぐさま忍は訂正した。

 

「あぁ安心しろ、親御さんにはゲームの大会で頑張っているからサプライズでドッキリかましてお祝いしたいって伝えただけだから」

 

「俺の親の防犯意識はどうした」

 

「ドブに捨てたんじゃね?」

 

そんなやり取りをしていた三人と一匹だが、ここで忍が手を叩いて場の流れを断ち切ってまで話題を変えた。

その忍の対応に若干の違和感を持つ陸人。

忍が無理矢理にでも話題を変えるのはかなり珍しい。大体話の流れを無理矢理断ち切るような性格はしていないのだ。

 

「で、いきなりで悪いんだけど。お前シノンちゃんの住所って知ってる?」

 

「ほんとにイキナリだな。一応安全のためにお互いの住所は和人も含めて交換したけど」

 

その言葉に全員が待ってましたと言わんばかりに立ち上がり、陸人の腕を引っ張り無理矢理歩かせる。

 

「お、おいどうしたいきなり」

 

「おいおい、いつも勘のいい陸人にしては今回だいぶ鈍いじゃねぇの?」

 

その忍の言葉に先ほどまでの不安と緊張がゆっくりと戻っていく感覚を陸人は感じた。

続けて木郎が未だに意識の戻らない兎人を引きずりながら口を開く。

 

「ペイルライダーは一回、シノンも一回。死銃に狙われている。とどのつまり結果だけ見れば標的は主にこの二人」

 

「それは分かってる」

 

「そして死銃の持っている銃に対してシノンちゃんは何かしらの苦手意識を持っている」

 

「やっぱり観戦しててもそれは分かるか…あぁ、過去の事件でトラウマになっているって言ってたな」

 

そう話しながら家から出てきた四人。

家の外には既にエンジンのかかった木郎のボックスカーが待機していた。既に陸人が目覚め次第直ぐに出かける算段だったのだろう。

それが陸人の不安をさらに煽っていく。

運転席に回るために陸人から離れる木郎に変わって今度は忍が口を開く。

 

「陸人に聞くけど、コレは偶然か?」

 

「偶然かもしれないけど…」

 

「なら偶然と掛けてなんと解く」

 

「…そんなことは滅多にない」

 

「その心は?」

 

「死銃がワザと仕掛けたメッセージかポーズか何か」

 

「そこから考えられる相手の腹は?」

 

「シノンに対して何かしらの拘りがある」

 

その返答に対して明から様に「惜しい」といった表情を浮かべる忍。

分かっているなら早く言えと頭を引っ叩きたくなる衝動に駆られるも、こう言う場合はたとえ身内の命が掛かっていても口を開こうとしないことを知っている。

いや、正確には間に合わないと判断した時だけ種明かしをしてくる性根の腐ったタイプなのを知っている。

ならばと考えを巡らせる陸人。

頭は常にフル回転で今までのシノンや大会の流れを思い出しながら木郎の車の後部座席に飛び乗った。

 

シノンに対して何かしらの拘りを持っている事は確かだけど、それを忍は惜しいと表現した。

ならば正確にはシノンではない。ならなんだ?

へカート?全体的に緑色の装備品?

 

「…シノンのリア友か…」

 

「シノンに対しての拘り」が惜しい。

しかし死銃はシノンのトラウマを抉るような装備で殺人を実行する。

だがシノンは直接関係ない。

そう、シノンではないのだ。

 

「正解、そのシノンって子にリアルで関わりのある、尚且つトラウマに対して何かしらの理解のある人物でないと、今回の話は成り立たない」

 

そしてソレだけの拘りを抱いている狂人ならば、一回殺害が失敗した程度で諦めるわけがない。

社会のルールを破ってまで自分の我を通そうとする奴が、自分の最高のご馳走を前にして「待て」ができる訳が無い。

 

結論

 

【朝田詩乃の家にまだ犯人がいる】

 

 

 

「木郎!」

 

「分かってる、住所は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

目覚めれば、いつもの私に戻っている。

あっち(VR)とこっち(現実)の私は全くの別物…そうして自己を切り分けて強い自分の存在に縋るように今まで仮想世界に浸っている自分がいた。

明確にそうじゃないと断言できない。恐らく自分の腹の奥深くに根付いている、本能的な感覚なんだと詩乃は飲み込んだ。

だがそれも今回のGGOの大会で理解してしまった。

仮想も現実も、どっちも本当の自分でしかない。

トラウマに怯え、克服できず。しかし強者に挑戦する事にどこかで高揚感を得て、絶望の中でも自分の足で立つことが出来る。

そんな自分に気づけただけでも、今回の大会は御の字なんだろう。

…きっとこんな中途半端な答えで満足してはいけないのかもしれない。

キリトも。

リクも。

自分の中で落とし所を見つけて、それでもなんとか自分の足で立とうとしている姿を見て、自分もああなりたいと思ってしまった。

なれるだろうか?

 

いや、きっとなれる。

 

仮想も現実も関係なく、きっと私は弱い自分を克服して、自分の足で立ってやる。

 

 

 

 

だが忘れてはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アサダサン」

 

 

 

 

私(現実の私)はまだ弱いままなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の部屋を駆け足で進み、ようやくドアの前にたどり着く。

新川恭二…詩乃と同級生で仲も悪くなく、なんなら詩乃のPTSD治療に協力的な彼ではあったが、今は片手に殺人注射器で詩乃の命を狙う異常者に過ぎない。

そんな脅威から今すぐ逃れるためにドアチェーンを半ば強引に引きき剥がし鍵を開け−−−

 

−−−一気に視界が下がっていく。

 

足を掴まれ自身の体が倒れてしまった事に気づくのに時間は掛からなかったが、それでも物理的マウントを取られて身動きが取れない状態になるまでには十分な時間があった。

 

「アサダサン…」

 

気を許していたはずの友人が、今は壊れたラジオのように詩乃の名前を連呼し、まるで悦に浸っているかのように顔を近づける。

横目で見る彼の顔は、既に常人のソレではなかった。

 

「アサダサン…アサダサン!…アサダサン、アサダサンアサダサン、アサダサン!アサダサンアサダサン!アサダサン、アサダサンアサダサン‼︎」

 

詩乃に呪詛の様に呼びかける恭二は本人からすれば、まるで恐怖をそのまま上からかけ流しているかの様に感じる程狂気に満ちている。

 

 

殺される。

 

ありもしない、確定さえ難しい来世の事を呟かれながら薬で死んでいく様を想像して体が動かない。

 

 

助けて欲しい。

それはPTSDや弱い自分など関係なく、恐怖に晒された誰しもが思う救済への願望。

 

その刹那に詩乃がフラッシュバックしたのは、試合終了間近のリクが浮かべた挑戦的な笑みだった。

 

 

 

私も、アンタみたいに強くなりたい

 

 

 

物理的に?精神的に?

そうじゃない。

ソレ以外の強さが欲しい。

 

ソレに対しての形容詞が思い浮かばない詩乃にとって、ソレは今喉から手が出るほど欲しい自分にはないナニカだった。

 

 

 

 

「助けてよ…」

 

 

その言葉に答えるかの様に、鍵が外れたドアが勢いよく開かれた。

玄関目の電気は消えているとはいえ、その奥の部屋の電気が煌々と照らされている為、まるで闇の中から何かが現れるかのような錯覚を起こす。

 

 

今だに暗闇に慣れない詩乃の瞳が映し出したのは。

 

 

全身特殊部隊装備に包まれ、顔でさえ某バトルロワイヤルゲームに登場する鉄のフルフェイスマスクに覆われた大男だった。

 

 

 

詩乃は固まる。

ってか恭二も固まった。

身長190センチ近くある巨体に、全身黒で統一された特殊部隊装備…というよりも胸に思いっきりSWATって印字されている装備。

片手には警察ドラマでよく見る透明な防弾盾…これもよく見ればかなりのサイズである。

もう片手には警棒というには電気がバチバチしているのでスタンロット的な物であろうか。

この際現代版ナマハゲと言われた方がしっくりくるその見た目に、体感で10秒ほど時間が止まった詩乃。

 

一瞬全身黒のためキリトを思い浮かべた詩乃であったが、静寂の中聞こえる話し声に耳を傾ける。

というより勝手に向こうから喋り声が聞こえてきた。

 

「おい、ここまでやって逆にこっちが通報されないだろうな!」

 

「なーに言ってんだ和人くぅーん。こっちを即死させるかもしれない薬を持った連続殺人犯に対抗する為には過剰防衛って言葉はないんだよ?」

 

「銃とかテポドンとか持ってきたら過剰だけどね?」

 

「じゃなくて!こんな全身装備で彷徨いて良いのかって話だよ!」

 

「彷徨いてなんていないよ?ちゃんと車の移動中に着替えてもらったし」

 

何処となく聞き覚えのある声と和人という名前。

本来ならキリトたちが助けに来てくれたと喜ぶところだろうが今の詩乃にとってはソレどころの話ではない。

 

「大体なんなんだよこの全身兵器!」

 

ほんとだよ、なんだよこの全身兵器。

 

「よくぞ聞いてくれた!」

 

そう言って身を乗り出してきたのは全身兵器と比べれば完全に父と息子ほどの身長差が目立つ小柄の男。

 

「説明しよう!」

 

無駄にノリノリである。

 

「この全身兵器は忍の有り余る資産と俺のサバゲーの趣味!そして木郎のネット検索で軍事用品のお下がり販売を見つけ購入したフルアーマーミュータントなのだ!」

 

ミュータントって言いやがった。

 

「防弾チョッキのプレートは金とチタンの合金に換装!その他布に関しても『なんかよく分からん技術』で作られた防刃繊維で日本刀で切られても安心!防弾盾にはアメリカ大統領も使用する警護車両のガラスに使われているポリカーボネート積層型防弾ガラスを使用し、更には警棒には俺が夜なべして作ったスタンガン機能を搭載!」

 

捕まれ。

 

「そんなこんなで全身装備重量が80キロを超えてしまったが要塞とかした我らがミュータントを止める術はなぁああああい!!」

 

言い終わったところで全身兵器のミュータントがスタンロッドを兎人に接触させた途端にスイッチを入れる。

 

「アババッバババっバババッバッバッバッバババババ!?」

 

一瞬にして丸焦げになった元兎人を後ろにほっぽり投げて一言。

 

「良い火力だな」

 

皆さんご察しの通り、陸人です。

ちなみにこの間にも詩乃と恭二は今だに放心状態の為、倒れている女に覆い被さる男と、ソレを玄関で眺める全身装備の大男。

こんなシュールな光景が広がっている。

 

そんな事はお構い無しにこの四人のトンチンカン劇場は続いていく。

 

「よっしゃ陸人!発進!」

 

「巨大ロボットか何かか」

 

和人のツッコミも程々に全身装備の陸人が盾を前にゆっくり進んでいく。

そう、装備が重いのだ。

流石に身の危険を感じた恭二は詩乃を無理矢理立たせて逃げようと試み…。

 

 

 

ガコッ

 

ガコガコガコッ

 

 

「忍、盾がデカすぎて入らん」

 

それもそうだろう。

詩乃の家の玄関口より巨大な盾を持って入れるハズもない。

こいつらは何をしにきたのだろうか。

 

「装備をパージします」

 

「ウォアああああコッチに投げるなぁああああ」

 

まるでボールを投げ渡すかのようにガラスとプラスチックの三重構造になってる高重量の盾を忍と和人のいる方向に向かって投げつける陸人。

こいつも大概鬼畜である。

重圧に押しつぶされ悲鳴を上げる忍を無視して入ろうにも重量装備と元々の体格がデカすぎて上手く動けるハズもない。

あまりの動けなさにスタンロッドとヘルメットをそこら辺に放り投げ。

 

「ちょっと待ってろ」

 

怒りで強面50%増しで眼力が凄い素顔でそう二人に告げる陸人。

 

『アッハイ』

 

コイツらは何をしに来たんだろうか。

上半身の防弾チョッキを脱ぎ捨て、Tシャツ一枚とゴツいズボンにミリタリーブーツと言った先ほどと比べれば幾分かマシになった軽装になると、いきなりズカズカと入り込み恭二の顔面を渾身の力で蹴り飛ばす。

 

「ブッ!?」

 

いきなりの不意打ち…という名の茶番の終わりに反応できずにモロに食らった恭二は部屋の奥まで吹き飛ばされ顔を抑えていた。

ここでようやく状況を理解した詩乃は、しかし恐る恐る口を開く。

 

「………リク…なの?」

 

そんな怯える詩乃に対して、グローブを付けたままの手で頬を掻き。

 

「…武器捨てれば、見逃してくれるか?」

 

それはリクとシノンが初めて銃口を向け合った時に口にした言葉だった。

その言葉を飲み込む前に片手で詩乃を起こして、玄関に向かって背中を押す。

それは陸人なりの気遣いでもあり、死なない程度に相手を殴り飛ばす準備でもあった。

 

「クソっ!お前なんなんだよ!」

 

顔を抑えながらも立ち上がり殺意の篭った目で陸人を睨みつける恭二。

その手には詩乃にも使おうとしていた携帯型の注射器を持っている。

それに対して陸人は至って冷静に、しかし後ろで控えている面々には見えないようにニヒルの笑みを浮かべながら口を開く。

 

「おいおい、随分な言い方じゃねぇか」

 

そう言って一歩足を前に出し臨戦体制を取る。

現実でのトラウマを振り切ったのか、それとも他の三人がそばに居るからだろうか。

どっちでも良い。

少なくとも今の陸人は。

 

「遊ぼうぜ」

 

以前の陸人を振り切ったのだから。

 

「邪魔なんだよぉおおおおおおおおお!」

 

腹から出てきた怒りの言葉を吠え散らかしながら恭二は注射器を前に突き出し陸人に突進してくる。

その姿からVRでの経験を踏まえても喧嘩素人なのは確実。

相手の拳をヒョイと手首ごと掴んで止め、そのまま相手の背面に捻って一瞬のうちに腕を固めてしまった。

 

「おいおい、そっち系のVRやってんだから少しは現実に反映しようぜ」

 

離せと声を荒げながら暴れる恭二を尻目に、あとは警察に突き出すだけど考えながら後ろの詩乃達を見やる。

そこには安心した詩乃と和人。

そしてつまらなさそうな顔をして陸人を睨む三人がいた。

 

「え、なんの抗議だよ…」

 

思わずそうつぶやく陸人に対して、速攻で抗議の内容を口にする三人。

 

「つまらん」

 

「相手はまだ生きてるぞ」

 

「首の骨くらい折っとくべき」

 

「お前ら本当に人の子かよ」

 

体制を変えてそのまま大空スバル式羊殺しを恭二にかける陸人。

本人からは苦悶の声が上がるも無視。

 

「とりあえずプロレス技もう一個行こうか」

 

「ブレンバスター♪ブレンバスター♪」

 

「やっちまえよ、そんな変質者なんて」

 

「カボチャでも被ってやろうか」

 

「頑張れ頑張れできるできる絶対できる頑張れもっとやれるって」

 

「やれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ!」

 

「そこで諦めるな絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張る頑張る」

 

「ほれ和人続き」

 

「え゛!?あーえー」

 

「貴様はクビだ!」

 

「えぇえええええ!?」

 

「ほら嬢ちゃん続き」

 

「私!?…えーっと私だって頑張ってるんだから?!」

 

「あーもうウルセェな!?」

 

ついに痺れを切らした陸人が恭二を腕を掴んだまま捻り注射器を落とさせ、腰に両手を回して一気に締め上げる。

 

「おいまさか…」

 

和人が何か言いたそうだが、既にクビ宣言をされているため発言権は君にはない。

そしてそのまま詩乃のベットが背面にある事を確認して、恭二を持ち上げて。

 

「!? や、やめろ!」

 

今更気づいたらしい本人が暴れ始めるも、もう遅い。

 

「ウォラくたばれぇえええ!!」

 

 

 

一気に海老反りの体制…スープレックスで恭二をベットに叩きつけ。

 

ボキッ

※骨が折れる音では無い

 

ベッドの枠がへし折れる音と共にベッドがくの字に曲がり、恭二の意識を刈り取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そこまでしろとは言ってない』

 

「わ、私のベットが…」

 

 






いや死んでないからな?
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