S☆A☆王 精霊持ちのデュエリスト達 作:ソル@社畜やってます
・原作(アニメ、漫画)のものをそのまま使う
・原作の口上をベースに少し変える
・新しく生み出す
・色々なところから拾ってくる(←主にこれ)
新しく生み出すのってものすごく面倒くさいお…(・ω・;)
~デュエルアカデミア校舎内 校長室~
デュエルアカデミアの編入試験を突破した、わずか6人の受験生はアカデミアの校長室へと呼ばれていた。
校長室に入った瞬間、とても一個人だけが使用するとは思えないほどの広い部屋に受験生は戸惑い、更に全員が初めて生で見るアカデミアの現校長の姿を見て興奮した。
アカデミアの現校長の名は茅場晶彦。数年前まで若くして海馬コーポレーション所属のプロデュエリスト兼新カードテスターとして活動していた。そのデッキ構築、ドロー力、プレイングセンスはどれをとっても世界レベルの高さを持ち、実際に最後に出場した世界大会では見事3位に輝いていることからも、その実力の高さを伺うことができる。
校長室での出来事を終えた受験生たちは そんなデュエリストならば誰もが知っている人を目の前にして、和人ら受験生は心臓をバクバクさせながら茅場現校長の激励の言葉と、電子タイプの最新式生徒手帳を受け取った。
この生徒手帳には個人のアカデミア内の様々な情報がデュエルディスクや各自のスマホとシステムリンクさせることで常に最新の情報にアップデートされるシステムになっており、勝率や最も戦った相手や使用率の高いカードや現在のデュエリストランクといったデュエル関連はもちろんのこと、電子マネーをチャージすることで校内及び各寮にある購買も利用でき、アカデミア生徒の特権としてランクの高さに応じて発売される最新カードの情報を閲覧&購入予約が可能と、本来の生徒手帳からかけ離れたやたらとハイスペックな代物になっている。
校長室での出来事を終えた受験生たちはそのまま各自入寮することになる寮へと向かった。
和人が所属するのは闇属性モンスターを主に使用するデュエリストが集う《ダーク・ブラック》である。当てられた部屋へ入って送っておいたものと合わせて今日持参した荷物を整理してから、和人はゆったりとくつろぐ。運の良いことに和人の部屋は一人部屋のため、何の気兼ねもなく過ごすことができる。
「ふーん…この世界の最新カードはこれか。こんなの精霊世界なら嫌ってほどあるのにな」
和人がベッドに寝転んでいる側で、相棒である精霊のダルクは実体化して生徒手帳をいじっている。
「ダルク、見ててもいいけどそれ壊すなよ」
「わかってるさ。あいつじゃあるまいし」
あいつ、という言葉に和人は一瞬「ん?」と疑問に思ったが、すぐにその言葉が指す意味を理解して、何事もなかったかのように目を瞑って眠りに入った。
~ブラック寮 食堂~
「おー、それでは和人くんの入学と入寮を祝して、乾杯!」
夕方、ダルクによって昼寝から叩き起こされた和人が、部屋を訪ねてきた寮長を名乗る女子生徒に連れられて食堂へ行くことになった。そこではブラック寮の生徒が全員集結して歓迎会の主役である和人を今か今かと待っていた。
「改めて紹介するね。私の名前は竹宮琴音。このブラック寮の寮長をしてるの、これからよろしくね」
橙色の短い髪が特徴的なアカデミア2年生の女子生徒である竹宮琴音が手を差し出すと、和人は迷うことなく握手を交わす。
「桐ヶ谷和人です。よろしくお願いします竹宮、先輩」
「あ、堅苦しくて呼びづらかったら好きに呼んでくれていいよ。なんなら呼び捨てでも全然構わないから」
「いや流石に呼び捨ては…じゃあ、琴音先輩って呼ばせてもらいます」
「うん、わかった。ところで和人くん」
「なんですか?」
「いきなりで悪いんだけどさ、デュエルしてくれない?」
「本当にいきなりですね…でも、いいですよ」
「本当!?私、気になってたんだ和人くんの実力」
いきなりデュエルをしてほしいと言われたにも関わらず、笑顔で承諾した和人をダルクは-やっぱりデュエルバカだな。と思いながら見ていた。
デュエルをするために移動した和人と琴音、それを観戦するブラック寮の生徒は各寮にあるデュエルフィールドが6つあるデュエル場へと移動した。
「それじゃあ見せてもらうよ。編入試験を合格した実力を!」
「全力でいきますよ、琴音先輩!」
「「デュエル!!」」
琴音 LP:4000
和人 LP:4000
デュエルディスクに備え付けられた機能によって先行は琴音になった。
「私のターン、ドロー!私は魔法カード《テラ・フォーミング》を発動してデッキから《竜の渓谷》をサーチ。そしてそのまま発動!」
テラ・フォーミング 通常魔法
自分のデッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。
竜の渓谷 フィールド魔法
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨てる事で以下の効果から1つを選択して発動することができる。
●自分のデッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
●自分のデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。
フィールド魔法の発動によって、辺りは様々な竜が飛び交うフィールドへと姿を変えた。
「私は《竜の渓谷》の効果を発動。手札の《カイザー・グライダー》を墓地に送ってデッキから《ハウンド・ドラゴン》を墓地に送るよ」
「…早いとこあれを何とかしないとな」
和人がそう呟いた理由は、《竜の渓谷》のデッキからドラゴン族モンスターを効果を送る…もっと簡単に言えば毎ターン、ドラゴン族モンスター限定の《おろかな埋葬》の効果を使用できる、という点だ。
昨今のデュエルモンスターズにおいて墓地肥やしと墓地利用は当たり前であり、1ターンに1度だけ手札か墓地から自身以外のドラゴン族モンスターを特殊召喚できる《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》。墓地の融合素材を除外してドラゴン族融合モンスターを融合召喚できる《龍の鏡》等、ドラゴン族モンスターに関連するカードと《竜の渓谷》の相性の良さは言うまでもない。
「私は《サイバー・ダーク・ホーン》を召喚!召喚時の効果で墓地の《ハウンド・ドラゴン》を装備するよ」
サイバー・ダーク・ホーン(攻撃表示)
闇属性 機械族 レベル4
ATK/800 DEF/800
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、相手ライフに300ポイントダメージを与える。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。
ハウンド・ドラゴン 通常モンスター
闇属性 ドラゴン族 レベル3
ATK/1700 DEF/100
「やっぱり握っていたか、サイバーダークモンスター」
「やっぱりわかる?」
「今時《ハウンド・ドラゴン》を使うデッキなんて裏サイバーくらいしかありませんからね」
「編入試験に合格しただけあって知識はさすがだね。私はカードを1枚セットしてターンエンドだよ」
琴音 LP:4000 手札2枚
-モンスターゾーン-
サイバー・ダーク・ホーン(E:ハウンド・ドラゴン) ATK/2500
-魔法・罠ゾーン-
ハウンド・ドラゴン
伏せカード1枚
-フィールドゾーン-
竜の渓谷
「俺のターン、ドロー!永続魔法《黒い旋風》を発動。そして《BF-蒼炎のシュラ》を召喚、《黒い旋風》の効果でデッキから《BF-月影のカルート》を手札に加える。更に《BF-疾風のゲイル》と《BF-黒槍のブラスト》を特殊召喚して、ゲイルの効果を発動!《サイバー・ダーク・ホーン》のステータスを半分にする!」
「ゲイルの効果発動にチェーンして手札の《エフェクト・ヴェーラー》の効果発動!ゲイルのモンスター効果をこのターン無効にさせてもらうよ」
BF-蒼炎のシュラ
闇属性 鳥獣族 レベル4
ATK/1800 DEF/1200
このカードが相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。デッキから攻撃力1500以下の「BF」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。
BF-疾風のゲイル チューナー
ステータス&(1)の効果は前話参照
(2)1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力・守備力を半分にする。
BF-黒槍のブラスト
闇属性 鳥獣族 レベル4
ATK/1700 DEF/800
(1)自分フィールドに「BF-黒槍のブラスト」以外の「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
エフェクト・ヴェーラー チューナー
光属性 魔法使い族 レベル1
ATK/0 DEF/0
相手のメインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象にして発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
琴音 手札2→1枚
「(あっぶない!ヴェーラー握ってて良かった!!)」
「けど、まだだ。俺はレベル4の《BF-黒槍のブラスト》にレベル3の《疾風のゲイル》をチューニング!」
☆4+☆3=☆7
「そぞろ涙の雨に混じる強襲の風切り音!漆黒の翼を濡らせ、雷鳴の一撃!シンクロ召喚!強襲せよ!《ABF-涙雨のチドリ》!!」
ABF-涙雨のチドリ シンクロモンスター
闇属性 鳥獣族 レベル7
ATK/2600 DEF/2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1)「BF」モンスターを素材としてS(シンクロ)召喚したこのカードはチューナーとして扱う。
(2)このカードの攻撃力は自分の墓地の「BF」モンスターの数×300アップする。
(3)このカードが破壊され墓地へ送られた時、「ABF-涙雨のチドリ」以外の自分の墓地の鳥獣族Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「俺の墓地にはBFモンスターが2体いることで涙雨のチドリの攻撃力は600アップする!」
ABF-涙雨のチドリ
ATK/2600→3200
(和人、なんでライキリにしなかった?竜の渓谷の破壊を考えていたんじゃなかったのか?)
ここまで何も言わずにデュエルを見ていたダルクが、唐突にテレパシーを使って和人の脳内へと話かけてきた。
「(早くなんとかしないととは思ったけど、すぐに破壊しようとは考えてないさ。幸い琴音先輩の手札は今1枚だけだからな、そう簡単に逆転はされないだろ)」
(おい和人…それフラg)
「バトルフェイズ、涙雨のチドリでダーク・ホーンを攻撃!」
「ダメージステップ時にリバースカードオープン!《リミッター解除》!」
「…えっ?」
リミッター解除 速攻魔法
このカードの発動時に、自分フィールド上に表側で存在する全ての機械族モンスターの攻撃力を倍にする。この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
ABF-涙雨のチドリ
ATK/3200
vs
サイバー・ダーク・ホーン
ATK/2500→5000
「返り討ちにしちゃえ!ダーク・ホーン!」
和人 LP:4000→2200
涙雨のチドリ 破壊!
「そして更に、戦闘破壊したから効果もキッチリ発動!」
和人 LP:2200→1900
「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!俺は絶対的に有利な状況だと思っていたら、いつの間にかライフが半分以上減っていた…な、なにを言ってるのかわからねーと思うが…」
(茶番はいいからさっさと続けろ)
「(なんだよノリ悪いな…)とりあえず、俺はバトルフェイズを終了してメインフェイズ2に移行。カードを1枚セットしてターンエンド」
「エンドフェイズ時に、リミ解の効果でダーク・ホーンは破壊されるよ」
琴音 LP:4000 手札1枚
-モンスターゾーン-
なし
-魔法・罠ゾーン-
なし
-フィールドゾーン-
竜の渓谷
和人 LP:1900 手札2枚
-モンスターゾーン-
BF-蒼炎のシュラ(攻) ATK/1800
-魔法・罠ゾーン-
黒い旋風
セットカード1枚
「私のターン、ドロー!私は《竜の渓谷》の効果で手札の《ハウンド・ドラゴン》を墓地に送って、デッキから《ドラグニティ-ファランクス》を手札に加えるよ!」
(サイバーダークとファランクスは相性が良い。よくわかってはいるけど…何故手札に加えた…?)
「続けて魔法カード《調和の宝札》発動!手札からファランクスを捨てて、2枚ドロー!」
調和の宝札
手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「お、ナイスな展開ね。更に魔法カード《闇の誘惑》発動!2枚ドローして、手札から闇属性モンスター《真紅眼の黒竜》を除外するね」
「なんか色々なの入ってますけど、どんなデッキ構築してるんですか琴音先輩…」
闇の誘惑 通常魔法
自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。
「どんな構築って、こんな構築だよ?」
「いやいやいや、サイバーダークにドラグニティまでならわかりますけどなんでレッドアイズ入ってるんですか!?」
「んー…直感!」
笑顔でそう答えた琴音に和人だけでなく、観戦していたブラック寮の生徒たちまでもが盛大にずっこけた。
デュエルモンスターズは緻密なデッキ構築が重要だが、言葉からするに琴音は直感だけでデッキをしている。普通ならばそんなことはありえないのだが、その場でただ一人…ダルクだけがずっこけることなく琴音を見て思った。
(武藤遊戯やアテムに似たタイプだな。ある程度デッキの軸は決まっているが、関連性の無いカードも投入している…)
精霊世界にいる伝説のデュエルキングとファラオ。誰が見ても関連性の無いバラバラのカードで構成されたデッキを、いとも簡単に操りデュエルに勝利する姿をダルクは何度も目撃している。
(将来、和人とは違ったベクトルで化けそうだな)
そんなダルクの思考を知らないまま、ずっこけから戻って二人のデュエルが再開した。
「(BFは効果モンスターしかいない…なら)私は魔法カード《龍の鏡》を発動!墓地の《ハウンド・ドラゴン》2体を融合素材として除外!」
龍の鏡 通常魔法
自分のフィールド上・墓地から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、ドラゴン族の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「鋭き牙を持つ闇の竜達よ、今一つとなりて原始の力を呼び覚ませ!融合召喚!現れろ、《始祖竜ワイアーム》!!」
始祖竜ワイアーム 融合モンスター
闇属性 ドラゴン族 レベル9
ATK/2700 DEF/2000
通常モンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1)「始祖竜ワイアーム」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2)このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは通常モンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されず、このカード以外のモンスター効果を受けない。
「ワイアーム…!」
「続けて私は《ブラック・ボンバー》を召喚。召喚成功時の効果で墓地から《サイバー・ダーク・ホーン》を特殊召喚!」
ブラック・ボンバー チューナー
闇属性 機械族 レベル3
ATK/100 DEF/1100
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する機械族・闇属性のレベル4モンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
「(この状況、合計レベルは7…どっちだ…!)」
「私はレベル4の《サイバー・ダーク・ホーン》にレベル3の《ブラック・ボンバー》をチューニング!」
☆4+☆3=☆7
「清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ、蒼き月の雫を得てここに開花せよ!シンクロ召喚!咲き乱れろ!《月華竜ブラック・ローズ》!!」
月華竜ブラック・ローズ Sモンスター
光属性 ドラゴン族 レベル7
ATK/2400 DEF/1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが特殊召喚に成功した時、または相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に発動する。相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。「月華竜ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
「バトルフェイズ、ワイアームでシュラに攻撃!」
「ッ!ダメージステップ時に手札の《BF-月影のカルート》の効果発動!カルートを墓地へ送ってシュラの攻撃力を1400アップさせる!」
BF-月影のカルート
闇属性 鳥獣族 レベル3
自分の「BF」モンスターが戦闘を行うダメージステップ時からダメージ計算時までにこのカードを手札から墓地へ送って発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1400アップする。
始祖竜ワイアーム
ATK/2700
vs
BF-蒼炎のシュラ
ATK/1800→3200
琴音 LP:4000→3500
「このくらい必要経費だよ!」
琴音がわざわざ攻撃したことにギャラリーがザワついている中、和人は平静を装いながらも内心焦っていた。
琴音は効果モンスター相手に無敵の耐性を持つワイアームで攻撃し手札のカルートを無理やり消費させることで次のターンにシュラにブラック・ローズが戦闘破壊されるのを防ぐ。和人も突破口を開くためにはシュラの存在は不可欠だったからこそ戦闘時にカルートを使わざるを得なかった。
しかし、ブラック・ローズがいるせいで安易にシンクロしてもバウンスされてしまい、仮にシンクロ召喚で突破口を開いてもワイアームを倒すことはできない。和人にとっては圧倒的に不利な布陣となってしまった。
「手札も無いし、このままターンエンドだよ。さ、和人くん。突破できるかな?」
琴音 LP:3500 手札0枚
-モンスターゾーン-
始祖竜ワイアーム ATK/2700
月華竜ブラック・ローズ ATK/2400
-魔法・罠ゾーン-
なし
-フィールドゾーン-
竜の渓谷
和人 LP:1900 手札1枚
-モンスターゾーン-
BF-蒼炎のシュラ ATK/1800
-魔法・罠ゾーン-
黒い旋風
セットカード1枚
「正直、厳しいですけど…諦めたりはしませんよ(突破できるかどうかじゃない…)」
デュエルディスクにセットされているデッキのトップに和人は力強く指をかける。
「(突破するんだ!)俺のターン、ドロー!!」
和人はドローしたカードを見て、笑みを浮かべた。
「琴音先輩、この勝負俺の勝ちです!」
「えっ!?」
「俺はリバースカードオープン!《リビングデッドの呼び声》墓地から《BF-疾風のゲイル》を特殊召喚!」
リビングデッドの呼び声 永続罠
自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
「そして手札から《BF-精鋭のゼピュロス》を召喚!《黒い旋風》の効果で、デッキから2体目のカルートを手札に加える」
BF-精鋭のゼピュロス
ステータスは前話参照
「BF-精鋭のゼピュロス」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。
「せっかくモンスターを並べたとこ悪いけど、ブラック・ローズがいる限りシンクロモンスターは…」
「わかってますよ琴音先輩。ただ、俺が出すのはシンクロモンスターじゃない」
「へ、何言ってるの?だってチューナーとレベル4のモンスターが2体もいるのに…同じレベルのモンスターが2体?も、もしかして…!」
「そういうことです(力を借りるぞ、ダルク!)俺はレベル4の《BF-蒼炎のシュラ》と《BF-精鋭のゼピュロス》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」
和人の言葉とともに蒼炎のシュラと精鋭のゼピュロスが、ブラックホールのような渦に吸い込まれる。
「愚鈍なる力に抗う漆黒の闇より生まれし竜!ここに降臨せよ!」
渦の中心から強烈な光が放たれると共に、紫色の体の竜が徐々に姿を現す。
「エクシーズ召喚!唸れ、反逆の顎(アギト)!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
闇属性 ドラゴン族 ランク4 ORU2
ATK/2500 DEF/2000
レベル4モンスター×2
このカードのX(エクシーズ)素材を2つ取り除き、相手フィールドの表側表示
モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする。
「なに、このエクシーズモンスター…私、こんなの見たことない」
エクシーズモンスターが誕生してすでにこの世界に普及している中、デュエル中に現れた目の前のモンスターを琴音が知らないのは当然と言える。和人が召喚した《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》は精霊のダルクから譲り受けた、まだこの世界、この時間には存在していない物だからだ。
「《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の効果発動!ORU(オーバーレイユニット)を2つ取り除き相手モンスター1体の攻撃力を半減させてその数値分攻撃力をアップさせる!効果の対象は当然ブラック・ローズ!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ORU2→0
ATK/2500→3700
月華竜ブラック・ローズ
ATK/2400→1200
「っ!それでもまだ私のライフは削りきれないよ!」
「ゲイルの効果でさらに半減させる!」
月華竜ブラック・ローズ
ATK/1200→600
「墓地のゼピュロスの効果発動。ゲイルを手札に戻して特殊召喚!ゼピュロスの俺は400ポイントのダメージを受ける。手札からゲイルを特殊召喚して効果をブラック・ローズに再発動!」
和人 LP:1900→1500
月華竜ブラック・ローズ
ATK/600→300
「…私の負け、か。来なさい、和人くん!」
「バトルフェイズ、ゼピュロスでブラック・ローズに攻撃!そしてダメージステップ時に手札からカルートを捨ててゼピュロスの攻撃力を1400アップさせる!」
BF-精鋭のゼピュロス
ATK/1600→3000
vs
月華竜ブラック・ローズ
ATK/300
月華竜ブラック・ローズ 破壊!
琴音 LP:3500→800
「ぐうっ!」
「ダーク・リベリオンでワイアームを攻撃!《反逆のライトニング・ディスオベイ》!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ATK/3700
vs
始祖竜ワイアーム
ATK/2700
琴音 LP:800→-200
決着が着いたことでソリッドビジョンが解除されて、辺りは元のデュエル場の景色へと戻った。
「強いね、和人くん」
「琴音先輩も、強かったですよ。ところで一つだけ気になったんですけど…」
「ん?なに?」
「《ブラック・ボンバー》でシンクロした時、《月華竜ブラック・ローズ》じゃなくて《ブラック・ローズ・ドラゴン》を出してたら勝てましたよね?」
「やっぱりそう思う?でもね、私《ブラック・ローズ・ドラゴン》持って無いんだ。あれ欲しいんだけど高くて…何とか頑張って《月華竜ブラック・ローズ》だけは入手できたんだ」
「そういうことですか。まあ、伝説の5竜のカードですからね。レプリカも少数生産って聞いてるし」
「本当、なんで少数生産なんだろ?あ、そうだ、ついでに私も聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「なんですか?」
「和人くんってさ…もしかして精霊持ってる?」
(なんだと…!?)
琴音の言葉に和人とダルクは驚いた。今までそんなことを聞いてくる人など一人もいなかったからだ。
「え、なんで知ってるんですか!?もしかして琴音先輩も精霊を…?」
「ううん、私は精霊を持ってないし見えないよ。ただ、あの《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》…だっけ?あんなモンスター見たことなかったから、もしかしたらって思って」
デュエリストの間ではデュエル内において時折未知のカードと出会うということが稀にではあるが起こっており、その理由として《精霊の力によってこの世界に存在しないカードを使用している》というものがある。
海馬コーポレーションなどのデュエルモンスターズに関係する会社の調査によって既に精霊の存在は確認されており、琴音はその情報から推測を立てていた。
「…その通りですよ。俺は前から精霊と一緒に過ごしてます」
「そっか。それにしても今年はアカデミアに6人も精霊持ちがいるなんて凄いなあ」
(なに…?)
「6人…?俺以外にも精霊持ちがいるんですか?」
「うん。私の知る限り、各寮に一人ずついるんだよ」
「それは凄い偶然ですね。俺以外の精霊持ちか…会ってみたいな」
「普通めったに会うことってできないって聞くからね。同じ精霊持ち同士、仲良くなれるといいね」
新たに入学することになったデュエルアカデミアに、自身と同じ精霊を持つデュエリストが複数人いることを知った和人は、そのデュエリスト達との出会いに胸を高鳴らせた。
和人「ようやく第2話終了だな」
琴音「文字数は多いけど中身スッカスカだよね」
和人「言ってやるなって…さて、今回のカード紹介は《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》だ」
琴音「カステル、ホープ、Ark Knightなどに並んで代表される、汎用性の高いランク4エクシーズモンスターの1体だね」
和人「使い方は至ってシンプル。素材を捨てて物理で殴る。これだけだ」
琴音「アニメと違って1回しか効果を使えなくなった代わりに変動したステータスがそのまま持続するから戦闘面はバッチリ」
和人「弱点は魔法や罠に一切耐性が無いことだな。まあこれで耐性があったら確実におかしい性能になるけど」
琴音「なお、同じ高汎用ランク4のホープの進化形態に単騎で頭おかしい制圧力を持つのがいる模様」
和人「あれは本気で頭おかしいからな…あんなのが漫画の付録で確実に入手できたとか何考えてるんだ」
琴音「何年前だったかの遊戯王R第3巻みたいなものだよね」
和人「ゴーズか。あれも当時はアホみたいに強かったからな」
琴音「さて、ここからは作者の選んだ最近発売されたパックに収録されているカードを幾つか紹介するね」
和人「選考基準は単純に入手して使っていたり、これは色んなデッキに使えると思ったり、なんで今更こんなのが?など様々だ」
琴音「それじゃまずはこれ!」
《無償交換》
和人「今更すぎるよな、これ」
琴音「むしろなんで今まで無かったんだろうね」
和人「効果を簡単に表すと、モンスター効果版《魔宮の賄賂》だ」
琴音「そんなカードが何故か今になって、ようやく出たってことなんだけどね…」
和人「モンスター効果をコスト無しで無効化して破壊もできるのはいいんだけどなあ…」
琴音「正直言うと登場が遅すぎるんだよね。上位互換とまでは言わないけど《神の通告》の方が使いやすいし」
和人「まあ、ここまでにしておくか。これ以上はいけない気がするし。次はこれだ」
《覇王眷竜クリアウィング》
琴音「S召喚成功で相手の表モンスター全破壊、1ターンに1度戦闘時に相手モンスター破壊&攻撃分のバーンダメージ。殺す気満々…」
和人「とうとう純粋な《相手モンスター絶対殺すマン》になりやがった…出てきたら破壊、戦闘でも破壊ってどんだけ殺し足りないんだよクリアウィング系」
琴音「そもそも綺麗な名前をしてるのに、なんで揃いも揃って相手モンスターを殺したがるような殺伐とした効果しかないの…?」
和人「この名前でシンクロモンスター、これは高い防御効果を持ってる筈!とか思ってたらあの効果である」
琴音「あとこのカード、カッコいいよね」
和人「うん、正直イラストアドは覇王眷竜の中で一番高いと思う」
琴音「さて、続いてのカードはこちら」
《RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン》
和人「まずは恒例のツッコミからだな。せーの…」
「「お前のような鳥獣族がいるか!!」」
琴音「もう鳥要素ほぼ0じゃない!どこからどう見てもただの機械族でしょこれ!」
和人「いい加減クロワッ咲とコンマイはRRを鳥獣族と言いはってないで機械族だと認めろ」
琴音「と、いつものツッコミはここまでにしておいて、次はカードについてね」
和人「条件付きで他のカード効果を受けない耐性、モンスターを戦闘破壊した時に墓地のRRを除外して連続攻撃、X素材を取り除いて除外されているRRを墓地に戻す。んでもって名前に恥じない高ステータス」
琴音「正規のレベル12×3なんてアホみたいな召喚はまず無理だから、大人しくRUMで出すのが普通だね」
和人「アルティメット・ファルコンとはお互いに一長一短だな。どっちを使うかはお好みだけど作者はアルティメット・ファルコンを重視して組んである。もちろんこいつも入ってるし普通に出せるようにしてあるけど」
琴音「さて、お次は…」
《EM五虹の魔術師》
和人「弱すぎ、需要ない、いらない。はい次」
琴音「(何一つ否定できない…!)」
《トワイライトロード・ファイター ライコウ》
和人「みんな大好き闇堕ちわんわんお。召喚orリバース時に手札or墓地のライトロード1体を除外してフィールドのカードを1枚除外。1ターンに1度このカード以外のライトロードモンスター効果発動でデッキトップから3枚墓地送り。強い(確信)」
琴音「闇堕ち前より強くなっちゃってるよね。1つめの効果がリバースだけじゃなくて召喚にも対応してる上に対象を取らないから大半のカードを除外できるし」
和人「次回のリミットレギュレーションには確実に引っかかりそうだな、わんわんお」
琴音「こんなところでまた次回、よろしくね!」