PSO2×SAO VR世界に入り込んだ守護輝士   作:のーん

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ドーモ作者です。
相変わらずの亀更新ですがお付き合いのほど、よろしくお願いします。


第20話 いざ10層

アインクラッド第10層《ズィーレバン》

ゲーム開始から約4か月、攻略の最前線は一つの節目である第10層に到達していた。

このフロアまでがベータテストで攻略された範囲であり、ココから先はベータ―であっても情報はほとんど持っていない。そのため、多くの攻略組のプレイヤーたちは今まで以上に注意を払って攻略を進めていた。

特に緩やかな連携・中級ソードスキルの使用・弱点以外が堅固など、一癖あるフィールドモンスターは初見での対応が困難なことから攻略本などで全体に周知されている。

一方でプレイヤーたちにもいくつかのエクストラスキルの開放・武器強化クエストなど強化要素が追加され、それを使いこなすプレイヤーたちはハイペースでレベリングや攻略を進めていた。

 

 

「はいっ、出来上がりよ」

「すまないな、急に持ち込んで」

ディアと共に鍛冶場にいるのはすっかり馴染みとなった鍛冶師の少女、リズベット。

彼女が出来上がったばかりの武器を近くのテーブルに置くとそこには他にも2振りの武器が置かれており、ディアのが最後の一本のようだった。

「本当よ、せめてメッセの一本でも入れてくれればお茶位用意したのに。ノエルとエリスは買い物に行っちゃたし、アンタも待ってなくて良かったのよ?」

リズベットの方のもすっかりディアに慣れたようで大分砕けた話し方をしていた。デスゲームとはいえ、元はゲームであるアインクラッドでは初対面だと敬語を使ったりもするが、ある程度親しい間柄ともなれば大分口調は適当なものになる。

「そうすると、お前が終わった後暇になるだろう」

「別に気にしないわよ?メッセ送って取りに来るまでの間に片付けておしまいだもの」

そう言ってしまえばそれまでだが、場合によっては時間もかかるしやることも無いので待っていた、と告げると二人の分の代金も払って武器をストレージにしまうとその場を離れる。

「あっ、そういえばギルド組んだんだって? アルゴさんから聞いたわよ」

その言葉に反応して、鍛冶場から出かけたディアが立ち止まって振り返る。

星辿(せいてん)旅団、アインクラッドで星が見える100層まで辿り着くとともに現実の星を見るという願いを込めてエリスが決めたものだ」

「いい名前じゃない。じゃ、これからはそこの皆さん私のお客ということで」

「お前の腕に見合うだけの武器を欲しがる奴が居ればな。それじゃあな」

「毎度あり―」

今度こそ、鍛冶場からディアが立ち去る。

 

 

第9層にあったエルフ砦の書庫で見つけた神話には大地切断直後の混乱期にフォールンエルフ達が現れ闇の化身を作り出し浮遊城を支配しようとしたこと、その時に常の諍いを続けている場合ではないという人族の呼びかけにより森エルフ、黒エルフ、人の3種族連合がそれらを退けたこと、闇の化身本体が生み出した特に強力な4体の眷属が各階層に封印され、力の弱まった化身本体を巫女と騎士がその身と力を持って封印したことが書かれていた。

その中に巫女の杖が3つにわかれて飛び散り、うち一つが手元に残った以外は行方不明となったこと、その一つは現在も10層にあるが記されていた。

「とはいえ、どうやってあそこに入るか」

ディアが見つめる先にあるのはこのフロアの中心に位置する巨大な城、そこに最後の欠片が保管されているらしいのだが入ろうとしてもNPC門番に塞がれて入ることができない。とはいえそこにある以上は入れるはずなのでエリスやノエル、旅団に所属することになったルチアやアネット、シャサールたちに頼んで情報を集めてもらっているがあまり芳しくはない。

「いっそのこと、見張りの目を盗んで忍び込んでみるか」

「何物騒なこと考えてるんだヨ、ディーさン?」

似たようなことをキリトがやったと聞いたことがるので試してみるかと思っていると、ふいに現れたアルゴに声を掛けられた。

「ヤッホー」

「よう、お前から声をかけて来るなんて珍しいな」

「見かけたから声をかけてみただけだヨ」

「それで、城に入るための方法は何か見つかったのか?」

今回は望み薄とはいえ、一応情報屋のコイツにも依頼は出している。城そのものじゃなくても、せめて門の内側に入る方法が見つかればそこから突破口が開けるかもしれない。

「そのことならちょっと違うかもしれないけどクエストの情報があるヨ」

まぁ、手がかりもない状況なので話だけ聞いてみるか。

「どういうことだ?」

「なんでも城の薬師が依頼主の収集クエストが有るんだけど、ほかに城の関係者が依頼主ってクエストは見つかってなイ。ただ、受注出来てるのは居るんだけど、制限でもあるのか受けられたってプレイヤーがまちまちなんだヨ。ただ、受注できる場所は決まってるかラ」

そう言ってメモ紙がアルゴから手渡される。城の裏手辺りの座標が掛かれており、そこで受注できるらしい。

「助かる、何も手掛かりがない状況から比べれば多少は前進だ」

「そう言ってもらえるとこっちも助かル。なにせディーさんのクエストは他に受注できたプレイヤーもいないユニークな奴だからナ、今回のは不確かな情報だし普段情報貰ってる分と相殺しとくヨ」

とりあえず、エリス達と合流して行ってみるか。

 

アルゴと別れたと後、アルゴに教えられた場所に行くと老婆のNPCからクエストを受けられたのだが、何故か受注できたのはノエルだけだった。アルゴの話と合わせてみても、どうにもランダム要素が絡んでいる様だ。俺とエリスの場合は悩ましいそぶりを見せた後在庫の確認をしていたし、レベルと在庫で収集する内容が変わるのだろうか?

「それで、どういうクエスト内容なんですか?」

エリスがノエルに問いかける。

「んー、《月光樹の葉》に《地樹の花》をそれぞれ10ずつ集めるみたい。場所はちょっと離れた森の中だね」

「月光花か、名前からして夜だけ見つかる可能性もあるな」

「ディアさんもすっかりゲームに慣れてきましたね」

「流石に4か月もいれば色々と憶えるさ」

とりあえず、昼のうちに花の方だけでもという事で森の中に移動。

 

人型樹木のモンスター、トレントの腕を躱すと一気に懐まで入り込み武器の柄に手をかける。

「セイッ!」

身体全体をねじる様にして抜刀しながら斬り付けると青い軌跡が深々とその太刀筋に刻まれる。そこから逆手に持ち替えるとそれと交差するようにもう一撃、連続の強攻撃にたまりかねたトレントが怯んだ瞬間を狙って単発ソードスキル《既朔》を連打する。

《既朔》は一風変わったソードスキルで、単発威力は低いがリキャストが非常に短く連打可能という特性を持っている。それを武器スキルのModで連続ヒット数に応じて攻撃を強化する《連撃強化》とタイミングで強化する《刹那の合撃》で強化することで、やや燃費は悪いものの短時間で一気にダメージを稼ぐ。

「よっと」

怯みから回復したトレントの攻撃を防ぐと、今度は一気に距離を取ってから姿勢を低く取る。残りのHPからしてこれで終わりだ。

「《弓張》」

踏み込みながらの薙ぎ払いと突きから構成される二連続重攻撃《弓張》、一発目の薙ぎ払いは武器防御適応のため攻防一体のソードスキルになっている。とはいっても完全に防御できるのは一瞬で、防御しきれなった場合2発目の突きが失敗するため防御として使うには心もとない。

もっとも、今回は踏み込みの方がメインなので防御は関係ない。

「グォ……」

突きでHPを削り切ったトレントが消滅すると樹の上からエリスとノエルが降りてくる。

「いやーまさかあんなトラップがあるとは」

「念のため、ディアに見張ってもらって正解だったね」

二人が葉を摘もうと木に登った直後に先程のトレントが現れてディアは戦闘に入っていた。

恐らくは人数の少なくなったところにモンスターが、というトラップなのだろうが下に残っていたのはこのパーティで最も戦闘力の高いディア。しかも、10層で曲刀から派生したエクストラスキルで従来よりも戦い慣れたスタイルの。

「コイツの初めての相手としてはちょうど良かったがな。《太刀》スキルも大分上がってきたし、やはりこの方が馴染む」

カチリと、今までと異なる硬質な音と共にディアが武器を納める。曲刀と異なり細長く僅かな曲線を描く片刃の刃物、平たく言えば抜剣(カタナ)がディアの今の武器だった。アインクラッドでは《太刀》というカテゴリに分類される片手斬撃武器の一種で、曲刀から派生するエクストラスキルの一つだ。

「《斧槍》も早く慣れないと、足を引っ張ちゃうかな」

ノエルも片手槍から派生した斧槍(ハルバート)に乗り換えたが、重量配分が変わったことためやや振り回され気味でシステムアシストに頼っている。

「そこは時間が解決してくれますよ。ここまで最前線で戦ってこれたノエルなら5層くらいに行ってソロでスキル上げするのも楽ですし、慣らしがてら行ってみてはどうですか?」

クラインなどはその口で、5層に行ってクエストでコルを稼ぎながら《刀》のスキル上げをしている。

ディアは【仮面】のクエストの都合があるから難しいが、ノエルとエリスにはそういった心配もないのでいいかもしれない。

「それじゃあ、このクエストの間は私がモンスターの相手してもいい?」

うーん、とディアとエリスが唸る。レベルも装備も十分安全圏なのだが、アシストがあるとはいえ不慣れな武器のノエルに任せていいものか。

「俺やエリスが危ないと思ったらその時点でサポートに入る、それでいいのなら任せるが・・・・・・」

ディアが横目でエリスを見る。

「安全第一で無茶はしないこと、それが約束できるなら良いですよ。」

「当然だよ。強くなって上に行くために戦うんだもん、その前に死なないようにしないとね。だけどアブナイ時はタスケテネ」

流石に心細いのか最後の方が妙な片言になっていたノエルを先頭に次の花を探して森の中を探索する。

 

ブンッ、と勢いよく振り下ろされたかと思うと今度は重たそうにハルバートが薙ぎ払われる。そのせいでトレントの反撃に一瞬ガードが遅れるが、どうにかガードすると一度大きく距離を取る。

十分なレベルマージンを取っているとはいえ、慣れない武器に振り回される様は見ていて危なっかしい。

「大丈夫か?」

心配になり声ディアがをかけるが、その声に頷くとノエルは再びモンスターに向かって行く。

今度は勢いよく振り下ろされたハルバートより前に出るよう大きく踏み込むと身体全体を使うようにして一気にハルバートを薙ぎ払う。

「っと」

今度はしっかりと攻撃をガードするとそこから穂先での突き、柄尻での殴打、斧部分での縦斬りという3連ソードスキルを決めてトレントのHPを削り切る。

「よし、何となく分かってきたかも」

手に持った得物の向きを変えながら握りしめ、先程の感覚を反芻するようにして新しい武器の扱い方を身体に染み込ませていく。いくらシステムアシストがあるとはいえ、武器の扱い方はプレイヤー本人が覚えるのが一番いい。

「ディア、エリス! さっきの私どうだった?」

自慢げな顔でノエルが樹から降りてきた二人に駆けよってくる。

「まずまずといったところですね。ハルバートの扱い方は分かってきたようですが、まだ少し考えながら扱っている感があります。感覚でできるようになるまでは練習ですよ」

「エリスの言う通りだな、まだ動きがぎこちない。この後も戦闘は任せるから早く慣れろ」

厳しい意見だが、ノエルにもその自覚はあるのか力強く頷く。

「任せて! 今日でコレの扱いはバッチリにしちゃうからね!」

胸を張るノエルと次の場所に向かおうと歩きだしたその時だった。

「エヴェイユさん!」

「きゃあっ!?」

そう遠くないところから二人分の悲鳴が聞こえてきた。声の感じからして年の頃はノエルと同程度だろう。即座に顔を見合わせると頷き合い、その声の方へと駆けていく。

 

 

三人が駆けつけるとリザードマンと戦闘をしている二人の少女が見えたが、あまりよろしい状況ではない。索敵スキルを通して見える相手のネーム色はやや薄い赤、それはリザードマンのレベルがディア達より多少低い程度であることを示している。

その上少女のうち片方が大きなダメージを受けたのか、一人で戦闘をしている。

「少し手伝おう」

「へ?」

体術MODの一つである疾走によって一気に残りの距離を詰めたディアが間に割って入り、勢いをそのまま抜刀速度に乗せた居合い切りを放つ。

グレンテッセンもどきが直撃したリザードマンは軽く仰け反るにとどまるが、タゲはディアに映ったようで反撃はそちらを狙ったものだった。

「グオッ!」

ソレを鞘に納めたままの太刀で防ぐとカウンター気味の一撃がハルバートの重い薙ぎ払いと同時にヒットする。

「ナイスだノエル!」

「当然!」

連続攻撃で怯んだところにエリスが体術・片手剣複合ソードスキル《メテオブレイク》で追い打ちをかける。そこに元々戦闘をしていた少女がハンマーの、復帰した小柄な少女が大振りな短剣のソードスキルを浴びせると、リザードマンはポリゴン片と化して霧散した。

「ふぅ、助かりましたわ」

武器を納めた少女がこちらへと向き直る。

金髪をカチューシャで纏めており少し大人びた顔をしているが、身長や声の高さからしてノエルと同年代といったところだろうか。話し方やチョットした仕草から、俗に言うお嬢様のようにも見える。

「おじさん達、ありがとうねぇ」

「おじさんか・・・・・・」

見た目年齢なら一応は20代のつもりでいたのだが、どこか達観したような表情のせいか年齢以上の経験のせいか、ともかくもう一人の小柄な少女にはおじさんに見えたらしい。

「大丈夫だよ! ディアはおじさんじゃなくて、おにーさんくらいだから、変にしょげないで!」

ノエルが微妙に精神的ダメージを受けたディアのケアをしていると、エリスが二人に話しかけた。

「その二人はひとまず放っておいて、お二人とも無事なようですね」

「え、えぇ。おかげ様と言いますか、お助けいただきありがとうございました」

「お姉ちゃんたちも、ありがとぉ」

困惑したような表情で金髪の少女が礼を言い、小柄な少女は無邪気な笑みを浮かべてそれに続く。二人とも装備はそれなりな上に、あまりに疲れた様子も見せていない。

「もっとも、余計なお世話だったかもしれませんね。ディアさんも、そろそろ拗ねるのやめてくれませんかー?」

「別に拗ねてはいないんだがな、おじさんはショックだったが」

とはいえ、自分より10近くも年が離れていればおじさんと言われても仕方あるまい。

 

その後、簡単な自己紹介を済ませる。

金髪の方がベティ、小柄な方がエヴェイユといって二人とも攻略には興味が無いが自分が強くなることやゲーム安全な範囲内で楽しむことには興味があるらしく、時たま前線フロアで腕試しをしているらしい。俗にいう中層プレイヤーというものだが、最前線の10層まで来るのは中々珍しい。

「今回は少し上のフロアに来てみようと思いまして。それで周りに他のモンスターが居ないところで戦っていたのですが、エヴェイユさんがダメージを受けて気が動転して思わず大声を……」

「私が回復してる間ベティちゃんが戦ってたけど、一人だと大変だったのぉ」

「なるほど」

誰にでもあることだが、それに対して十分な対応ができなかったのは問題だろう。絶対が無い以上、何かがあってもソレに戸惑ったり動きを止めたりすればそこから先の動作はすべて遅れる。

そんなことはこの二人ならわかっていると思ったのか、今度から気を付けろの一言でディアは済ませたが、エリスは何か考えているのかたまに見せる思案顔をしていた。

「あのー、もし良ければお二人とパーティを組んでもいいですか?」

「私は良いよぉ、エリスおねえちゃん強いし優しいし、一緒に冒険しよう。ベティちゃんは?」

急なエリスからの申し出にエヴェイユ以外の3人は少しばかり驚いていた。エリスがディアたち以外のプレイヤーとパーティを組むことは珍しくないが、フィールドで会ったプレイヤーにいきなり申し込むのは稀だし、ベティも初対面から急な申し出を受けて戸惑っていた。

「ええっと、エヴェイユさんが良いのなら私も良いですけれど」

「それなら決まりですね! ノエル、ディアさん、クエストの途中で申し訳ないですが一時離脱します」

そう言うとこれまで集めたアイテムを二人に渡してパーティを離脱するが、ノエルが袖をつかんで小声で問いかける。

「どうしたの、エリスにしては珍しくない?」

「いやー、我ながら強引だとは思うんですけれど少しもったいなくて」

隣で聞き耳を立てているディアは何となく事情を察したようだ。

「あの二人、経験さえ積めばもっと強くなれると思って少しその手伝いをしたくなったんですよ」

中層プレイヤーの2人が最前線でも戦える程度まで強くなればそれをきっかけに他のプレイヤーも上に、そうして攻略組やそれに匹敵する層を厚くするのが狙いらしい。

「もっとも、それだけではなくてあの二人の戦い方で気になることがあったのも理由なんですけどね」

ナビゲーターとして、二人の戦い方に感じた違和感をどうにかしたいのもある、というかこちらの方が本題だろう。ともあれノエルとディアは花を探して森の奥に、エリス達はモンスターの弱い森の外周部へとそれぞれ場所を移した。

 

 

5人が分かれてから小一時間、《月光樹の葉》をすべて集めて、残りは《地樹の花》数個となったディアとノエルは花を探しつつ森の中で狩りをしていた。ノエルもすっかりハルバートの扱いに慣れたようで、ディアとの連携を意識した動きもできるようになっている。

「それにしても見つからんな」

「残り少しだと余計そう感じるね、ってアソコにイッパイある」

そうノエルが指差したところには《地樹の花》が複数集まって咲いてた。

「やったね」

「おい、ノエル」

トラップか、そうでなくてもエネミーの大量湧きでもあるかもしれないとディアが声をかけるがそれを聞かずにノエルは花の方に走っていく。

「大丈夫だって。花だけ摘んで、いざとなったらディアと逃げる」

そう言って花の群生に駆け寄った途端、ノエルが足元の沈み込むような感覚と軽い浮遊感を感じると不意に地面が上がった。

「って違う、私が落ちてる!?」

「クソッ」

慌ててディアが駆け寄って完全に落ちる前に腕を掴むが、拡がり続けた穴はディアがノエルを引き上げる前に二人を飲み込む。幸い穴の中にモンスターがいることは無かったが、スライダーのように滑らかな穴の中を二人は滑り落ちていく。

「キャアッ!?どこまで滑るのー!?」

「知らん!そんなことよりしっかり掴まっていろ、離れて別の穴に入ることがあれば最悪だ」

腕と肩を引き寄せるようにディアがノエルを引き寄せると、ノエルも必死にディアに捕まる。

密着状態とかそういうことを考える余裕も無く、二人は暗い穴を滑り落ちていく。

 

 

 




1話から通しで読んでくださった方は初めまして、更新をお待ちいただいた方はお久しぶりです。
イヤー、前回から大分間が開いてしまいました。
2クール目?の24話までには10層までの第一部を終わらせたいなーと考えておりますので、ちょいと長い10層のお話にしばしおつきあい下さい。

感想、お待ちしております。
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