平沼の勘違い艦娘日記 作:ふぅーざ
ハロー、聞こえてますか?
あー、あー。
視界良好。感度良好。機能の不備なし。
本日天気晴天なれども波高し。青空いっぱいに視界を埋めて、俺は波打ち際で座り込んでいます。
そこは人っ子一人いない無人の島。略して言うなら無人島。
そこで1人、ぼうっと座って空を眺める俺がいて。
うん。本当にさ。
一体どうしてこうなった。
み
その日は、俺にとって最悪の一日だったに違いない。
俺には小さい頃からの友人がいた。幼馴染とも言えるほどの腐れ縁で、小学、中学、高校と一緒にバカをやったものだった。
趣味が趣味(オタク系)だったので結構ハブられつつも楽しくやっていた。
俺が二年に上がる頃、俺は何故かいじめの対象に選ばれた。
理由はわからない。正直俺をいじめて来た奴ら全員、ただのクラスメートで顔もあんまり覚えていない様な奴らだったのだ。まあオタクってだけでそう言う対象になるのはよくある事なので、深い意味はなかったのだろう。
当然、俺と一緒につるんでいた友達も度々嫌がらせを受けたらしい。
そしてその日、事件は起こった。とある階段のある隅の方で、俺は友達であるそいつに裏切られた。
いや、裏切られた、と言うより裏切りをさせられた、と言うべきか。何が「俺、お前のこと友達だと思った事ねえから」だ。目に涙溜まってるし、声も震えていた。元々臆病だったの、俺知ってんだぞ。
いじめの主犯格はそんな俺たちを見て笑っていた。楽しかったらしい。
流石にイラついたので主犯の鼻を折ってやった。更に女子のクラスメートの髪をちぎって顔をボコボコにして、俺を止めに来たガタイのいい男子の足を潰して顔に蹴りを入れてやった。油断してたんだろう、面白いほど全部上手く入ったので気持ちが良かった。
そこまで来て、俺の視界がいきなり大きくぶれた。見て見ると、最初にぶん殴った奴が鼻から血を出しながら椅子を振り抜いているのが見えた。
俺が吹っ飛ばされた方向は、丁度階段の方で。
最後に見た幼馴染の顔は、驚きと絶望の表情に彩られていた。
視界がものすごい衝撃とともにフラッシュして、一瞬で暗転。俺の意識はそこでぷっつりと途絶えたのだった。
み
そして起きたらここにいた、と言うわけだ。
…いやどう言うわけだマジで。
前は海、後ろは小さな無人島。
船なんかの便利な器具はあるわけがなく、また俺自身も服以外は全て素寒貧。ハードモードにもほどがある。
更に肝心の服はと言うと。
なんと、女の子用の和風の巫女服もどきだった。
うん、俺も目を疑ったね。だって巫女服だよ?白を基調にした振袖付きの服に巫女服の下の袴に見せかけた黒いプリーツスカート。
俺、無意識のうちに女装癖が!?と最初は思ったものだが、なんとよくよく調べて見ると実はそうでもないらしい。
非常に衝撃的で、信じられないって言うかむしろ信じたくないわけだが。
おら、女子になってました。
無かったんです。そしてかすかにあったんです。何がとは言いませんが。
髪の毛は真っ白なロングヘア。髪飾り系は流石に無かったが。
なんかごちゃごちゃ言ったが、つまり『女体化して無人島スタートIn巫女服』って事だよ。
これから俺どうすりゃ良いんだよマジでえええ!
小さいロリで戦艦って…どうですか?
諸事情でセーラー服から巫女服に変更させていただきます。