平沼の勘違い艦娘日記 作:ふぅーざ
毎週月曜に続きをかけたらいいなぁ…とか思ってますが、基本不定期亀更新です。
1日目、晴れ
無人島の植生はどうやら日本のそれと殆ど同じらしく、食えるものと食えないものの区別は容易にできた。
更にビニールや空き缶と言った漂流物を使う事で真水を得る事に成功、今や火を起こして野菜を焼く程度の調理法をなんとか編み出すまでになっていた。以前厨二心の赴くままに読み込んだ『どきっ、可愛い子だらけの無人島サバイバル指南!』。まさかあの知識が本当に役に立つ日がこようとは夢にも思わなんだ。
2にちめ、晴れのち曇り
無人島はかなり狭かった。平らにして両端にゴールを設置するとちょうどサッカーが出来るかな、程度の広さだ。
こんなでは植物と鳥、後は虫なんかしか生息していないようで、必然的に食えるものは限られて来る。限られて来ると食える量もその分減って来る。
腹が減っては何とやら。俺は近いうちにこの島からの脱出を試みなければ行けないようだ。まだ、満足に動ける今のうちに。
虫の中にも食えるものはある。ミミズとか、イナゴとか。イナゴは流石にいなかったけどミミズはいた。食わなきゃ死ぬので覚悟決めて食ったりした。
まずかった。泣きながら食った。
3日目、晴れ
鳥の狩猟に挑戦して見たが、これが意外にもうまくいった。投げた石が鳥の頭を派手にザクロの様に破裂させて地面にめり込んで小さなクレーターを作った。
俺ってもしかしたらもう人間じゃないのかもしれないとその時初めて思った。髪も真っ白だし、もしかしたら妖怪とか魔物、もしくはここが異世界で異世界の住人なのかも…?
でもなんで巫女服なんだ…?
4日目すぎて5日目、雨のち晴れ
昨日は雨が降ってろくに作業もできなかった。
今日の午後には晴れたので、島の真ん中まで食い物を探しに出て見ると、いつの間にか島の真ん中の窪地に池ができていた。
本当にいつも間にかって感じで、気付かなすぎてその池の水面の上を歩くほどだった。
うん、何がどうなってるんだこれ。
だって地面と同じように歩けるんだもん。気付いた時には池の真ん中に俺はいた。恐る恐る飛び跳ねて見ると、じゃぼんじゃぼんと波が立って水面が跳ねる。しかし俺は沈む事がなかった。
俺は気づかない間に忍者になっていたのか…?
…でもなんで巫女服…?
6日目、晴れ時々曇り
分かった。艦娘だ。
そう気付いたのは、俺がご飯の名前も知らない果物(味がしないし硬い)をなんとか腹に収め終わった直後のことだった。
艦娘。それは艦これに登場する人類の味方であり、過去の戦争で活躍した戦艦の魂を宿らせた少女達の総称である。種類は色々あって、駆逐艦、軽巡洋艦に重巡洋艦、航空母艦に軽空母、戦艦や潜水艦などなど。
なぜ分かったかと言うと、水面の上を歩く少女なんて忍者と艦娘の他にそうはおるまい、という半ば当てつけのような理由だったりする。
忍術は出なかったが試しに艤装を出して見ると普通に出た。ごつい感じの、俺の体躯が隠れてしまうんじゃないかってほどのでっかい艤装だった。どことなく榛名といった金剛型の艤装によく似ている。ちなみにまだ怖くて撃ったことはない。
身体的特徴を言えば駆逐艦なんだが、艤装のゴツさはまるで戦艦のそれ…そもそも俺の身体を水面を鏡にして見て見たが、俺の記憶が確かならこんな艦娘いなかったように思う。
謎の艦。名前は自分もわからない。
とりあえず前の俺の名前…はさすがにゴツすぎなので、上の名前の『平沼』と呼称する事にする。
流石に地味か。
セーラー服から巫女服に変更しました。