帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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本当は今日投稿する予定ではなかったですが予定を変更して今日も投稿することにしました


29、悲劇

穂乃果を止められず家に帰った俺を見て美希は驚いたがすぐにタオルを持ってきてくれた。

 

表情を見てか何も聞いてこなかったことはありがたい。

 

風呂に入る前に美希の携帯を借り雪穂に電話をし止められなかったことを謝った。

 

声の暗さから何かあったのかと思ったのか雪穂も何も聞こうとはしなかった。

 

正直助かった……

 

 

-----学園祭当日-----

 

天気はあいにくの雨…けれどライブはやるためヒフミたちとライブの準備をしていた。

 

「こんなもんかな」

 

「そうだね!」

 

ステージの準備はできたからあとは時間まで宣伝するだけだ。

 

「宣伝は私たちに任せて達也くんはみんなのところ行って!」

 

「任せちまっていいのか?」

 

「大丈夫だよ!ファーストライブの時からずっと手伝いしてるんだよ?」

 

「それに達也くんはみんなの支えなんだから言ってあげて!」

 

「っ…」

 

俺が支え?そんなこと……

 

でもまぁ反論して言い争っても仕方ないしみんなのところ行くか。

 

 

「入って大丈夫か?」

みんながいる雨天時の練習部屋の前でノックをし声をかけた。着替え中に入ったら命の保証は……

 

「大丈夫よ」

絵里が大丈夫と言ったのでそのまま部屋に入るとみんながライブ衣装でいた。いたんだが……

 

「穂乃果はまだか?」

 

「えぇ…達也何か聞いてませんか?」

 

「何も…」

 

「おはよ〜…」

 

まさか風邪引いたんじゃ…と思ったその時ちょうどドアが開いて穂乃果が入ってきた

 

「遅いわよ穂乃果!」

 

「ごめんごめん、まさかライブ当日に寝坊しちゃうなんて……おろろろろ」

 

「穂乃果ちゃん⁉︎」

 

入ってきたと思ったら急にふらついてことりの方に倒れていった。

 

ことりは受け止めたが明らかに様子がおかしい。

 

大丈夫か聞いて穂乃果は大丈夫と答えるが声がおかしいことに気がつく。

 

穂乃果はのど飴舐めておくと言ったが多分……

 

だからみんなが移動する前に穂乃果だけ残ってもらった。

 

「たっちゃん…昨日はごめん……」

 

「今そのことはいい…それよりお前…」

 

本心で言ったわけじゃないと信じて今は気になってることを聞いてみることにした

 

「風邪引いたんじゃないよな?」

 

「っ!?だ、大丈夫だって。声ちょっと変なだけだしのど飴舐めておくから」

 

今の慌てよう明らかにおかしい、やっぱり……

 

でもまた関係ないって言われたら……そう思い止められなかった。

 

「止めねえよ、つーか止めてもやるんだろ?だったら最後までやりきれ!いいな?」

 

「たっちゃん…うん、ありがと!」

 

俺と穂乃果もみんなのところに向かう。

 

……これでよかったんだよな?

 

 

みんなとは離れた位置で今はカメラの準備をしている。

 

「いたっ、達兄!」

「雪穂…」

 

ちょうどそこへ雪穂が来た。昨日穂乃果を止められなかったこともあって少し気まずい…

 

「雪穂…その、昨日はごめんな…穂乃果を止められなくて」

 

「達兄気にしないで…って言っても無理だよね。でも止められなかったのは私も一緒なんだよ?」

 

電話で聞いたが穂乃果が出る前雪穂も止めようとしたがそれはできずに穂乃果は神社に向かったみたいだった。

 

お互いが止められなかったと思っているが今は無事にライブが終わることを祈るしかない。

 

 

そうこうしてるとライブ開始時間となって9人が出てきた。

 

そして曲が流れライブが始まった

 

μ's:No brand girls

 

みんなで聞いた時に思った通りやっぱり盛り上がっている。

 

穂乃果もちゃんと動けてるしこれなら大丈夫と思いながら1曲目が終わるまで見ていた。

 

2曲目…そう思ったその時

 

バタン!

 

とステージの方で音がして音がしたところを見ると…

 

「穂乃果!?」

「穂乃果ちゃん!?」

 

………穂乃果が倒れていた

 

「お姉ちゃん!?」

「穂乃果!?」

 

雪穂と一緒に穂乃果の元に駆け寄るが穂乃果は意識を失ってしまい当然ライブも中止となった……

 

 

俺のせいだ……

 

 

無理矢理にでも止めておけば……

 

 

 

穂乃果を保健室に運んだあと俺と絵里は理事長に呼ばれ話が済んだためみんなが待ってる部室へと向かっている。

 

「…………すまん、俺が無理矢理にも止めていれば………」

 

「達也?……もしかして穂乃果の体調のこと」

 

「………体調が悪いんじゃないかって予想はしてた……」

 

隠すわけにはいかないため正直に話す。

 

「予想してたのに………それでも止められなかった……怖くて」

 

「怖いって……一体何が!?」

 

あぁそうか、昨日のことは誰にも話してないもんな……わかるわけないか

 

「後で話すよ……今はみんなのとこ行かないと………」

 

そう言って2人で部室に向かうがその間会話はなかった

 

 

--------------------------------------------

 

部室について理事長に言われたことを絵里が伝える。

 

そして考えたこと……ラブライブ出場を辞退しようということを話した。

 

全員辞退はしたくなかったが今回のことがあり辞退することになった。

 

 

……みんな悲しんでいる。俺が無理矢理にでもとめていればこんなことに……

 

「達也…もしかして穂乃果の様子がおかしいことに気付いていたのですか?」

 

さっきから黙って俯いている俺に海未が聞いてきた。

 

「何があったの…さっき後で話すって言ってたけど…」

 

「実は……」

 

昨日あったことから話し出した。

 

関係ないと言われたこと……

 

そして今日…様子がおかしいことに気が付ついいた……

 

それでも……

 

また言われることを恐れて止めなかったことを……

 

 

「みんなごめん…俺が無理矢理にでも止めていれば……関係ないなんて言われることを恐れずに止めてれば……」

 

みんなに何を言われてもいい…非難されてもいい…グループを抜けることになってもいい……

 

それでも頭を下げ謝るしかできなかった……

 

「達也…」

 

「あんたバカじゃないの!」

 

びくっと体が動く、そうだよな…文句を言われても

 

「何自分だけが悪いみたいな雰囲気になってるのよ!私たちは気付けもしなかったけど、入ってきた穂乃果の様子を見て気付けたはずなのよ!」

 

にこ……

 

「っ、いいから頭上げなさい!」

 

「ぐっ」

 

ちょっにこさん!?そのやり方は!?

 

まさか髪を掴まれるとは思っていなかったためさすがに驚いた

 

「悪いのはあんただけじゃないのよ!自分1人が悪いみたいに思うのはやめなさい!いい!?」

 

やっぱり3年生だな。こんなこと言ってくれるなんて…でも少しは楽になった

 

「ありがとうにこ…」

 

「全く何を1人で抱え込んでるんですか」

 

「私たちは同じグループの仲間やん!」

 

「グループの問題はグループで解決しないと…でしょ?」

 

「海未…希…絵里…」

 

「そうだよたっくん」

「1人で抱え込まないでください」

「そうにゃそうにゃ!」

「ほんとよ、自分1人で抱え込むなんてイミワカンナイ!」

 

「みんな……ありがとう」

 

涙を流しながらお礼を言う。ほんといいグループだなμ'sは……

 

--------------------------------------------

 

数日経ち穂乃果の体調も良くなってきたため見舞いにいけることとなりみんなで穂乃果の家に行った。

 

1年は外にいて2年組と3年組で家に入っていった。

 

絵里が代表して今回のことを謝ったが桐穂さんは怒っていなかったしむしろ自分の娘が迷惑かけたと思っているみたいだった。

 

上がっていってと言われたので穂乃果の部屋に入るとプリンを食べていた。

 

「あっ、みんな!」

 

「思ったより元気そうね」

 

「風邪だからプリン3個まで食べていいって!」

 

その理屈はよくわからん…まぁでも絵里の言った通り元気そうでよかった。

 

「たっちゃん…学園祭の前日はごめんなさい。普段たくさん支えてもらってるのに関係ないだなんて言って…」

 

俺が部屋に入ると穂乃果はあの日のことを謝ってきた。たしかにショックは受けたし本心で言ったわけじゃないって思ってるし

 

「もう過ぎたことだし気にするな、もう無茶しないようにな?」

 

「うん…ありがと」

 

ここは許すことにした。

 

「はいこれ、真姫がリラックスできるようにって」

 

絵里は真姫から預かったCDを穂乃果に渡した。そして穂乃果が窓を開けて大声でお礼を言ったが海未に怒られたのは言うまでもない。

 

「ねぇ、今度ライブできないかな?この間の埋め合わせってわけじゃないしラブライブ参加決定までもう少し日にちあるじゃない?だから短いのでいいからやりたいって思うんだけど…」

 

 

穂乃果からライブの提案があったがみんな暗くなる。それもそうだ…

 

ラブライブのエントリーは取り消したのだから……

 

「穂乃果よく聞け…俺たちはラブライブに参加しないことにした」

 

「えっ…」

 

穂乃果は目を大きくして驚いた。当然の反応か……

 

「穂乃果が倒れたあの日…理事長に言われたんだよ。

無理してたんじゃないか、こんな結果招くためにやってたのかって……」

 

「もちろん私たちはそんなつもりでやってたわけではないわ、でも見てる人からすれば…」

 

「しかも陽菜さんは理事長で学校のことを考えないといけない立場だからな…それで俺たちは話し合って決めたんだよ」

 

穂乃果が休んでいた間に話し合ったことを代表して俺が伝えた。

 

絵里たちにこんな辛いこと話させたくなかったからな……

 

これは手伝いであり気付いていながらも止めることができなかった俺の役目だ…

 

 

 

 

 

 

・・・雨の学園祭のライブは穂乃果が倒れるというアクシデントにより失敗に終わった。

 

 

 

 

そしてラブライブのエントリーも取り消すこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしこの時達也はもう1つ重大なことを忘れていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、ことりの留学についての話をこの時忘れてしまっていたのだ・・・

 




本当は12話の終わりまで書くつもりでしたがやめました。

次回は12話の終わりまで書きます。
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