今回は凛回で1話にまとめました。
「最悪だ…」
何が最悪かって?今修学旅行で沖縄に来てるんだが台風が直撃していて大雨が降っている。
「なんで修学旅行の時にこうなるの〜」
「今台風直撃してるみたいだからね」
ほんとタイミング悪いよな…折角の修学旅行なのに
「逸れろ〜逸れろ〜」
「いや画面にやっても無駄だから」
「そっか!逸れろ〜逸れろ〜」
「外に向かってやっても同じです」
楽しみにしていた修学旅行だが台風のせいで憂鬱な気分になっていた。
仕方なく部屋でトランプをやっていた。
p r r r r r
部屋で遊んでいると穂乃果の携帯が鳴りだした。
「もしもし絵里ちゃん?」
どうやら電話の相手は絵里みたいだ。「嫌味?」と穂乃果が言ったあたり「楽しんでる?」みたいなことを言われたのだろう。
「もういいよ、それでどうしたの?」
電話の内容がわからん…
「そうだね、その方がいいかも。誰がいいかな〜あっ、ちょっと待って!たっちゃんは誰がいいと思う?」
「いやいきなり誰がいいと思う?って言われてもわかんないから!まず電話の内容を簡単にでいいから教えてくれ、それとできたらスピーカーにしてくれ」
いきなり誰がいいかと聞かれてもわかる人いないだろ。この状況でわかったら耳がよすぎる人くらい?
「えっとね〜私たちが修学旅行から帰った翌日にファッションショーのライブがあるでしょ?それまでは暫定的にリーダーを決めておこうって話だよ」
「達也もいるのね、達也は誰がいいと思う?」
そういうことか、スピーカーにしてくれたのか絵里の声も聞こえた。
そうだな…絵里や希は生徒会の仕事をやってくれているみたいだし2人は除く。にこがリーダーでもいいかもしれない。だが今後のμ'sを考えたら1年の方が良さそう、その中でリーダーとなると……
「凛かな」
「凛ちゃん?」
「やっぱり達也もそう思うのね、提案してみるわね」
花陽はリーダーとして指示とかは難しいと思うし真姫は…向いてなさそう。リーダーとなると凛が適任だろう…
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「えぇー!?凛がリーダー!?」
電話を切った後絵里と希はみんなを教室に集めて電話で話したことを言った。
「穂乃果たちが帰ってくるまでの暫定的にだけど、リーダーを決めておいた方がいいって穂乃果たちとも話して凛がいいんじゃないかってなったんだけどどうかしら?」
凛はやる気になれなかった。自分には向いてないと思い絵里がいいんじゃと言ったが
「私は穂乃果たちの代わりに生徒会の仕事やっておくから練習に出れる時間が減る。それに今後のμ'sを考えると1年生の方がいいのよ。達也も凛がいいって言ってたしそれは他のみんなも思ってるわ」
それなら真姫はとなったが…
「話聞いてなかった?みんな凛がいいと思ってるのよ?」
「でも…」
どうにもやる気にならない凛、にこも凛なら調子よく引き受けると思ってたらしく意外と思っている。
「凛、いきなりリーダーって言われても戸惑う気持ちもわかるわ。でもみんな凛が適任だと思ってる、その言葉信じてみない?」
「わかったよ、絵里ちゃんがそこまで言うなら…」
引き受けはしたがどこか暗い凛だった。
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「……っていうことがあったの…」
「そうか…凛なら向いてると思ったんだけどな…」
花陽から電話があり今日の練習とその帰り道のことを聞いた。
どうやら練習では口調が変わったりリズムを取る時途中ずれたり揉め事があってもすぐ決められなかったり…
帰り道では引き受けたからにはやるけど向いてるってことはないことを言ったらしい。どうやら昔スカートを履いて行った時に同級生の男の子にからかわれたのが原因かもと花陽は考えたみたいだ。
「どうにかしてやりたいけど今は沖縄だし無理だ…花陽が支えてやれ。1人じゃ無理なら真姫にも手伝ってもらったりしてさ」
花陽がμ'sに入ってきた時は真姫と凛が背中を押してあげていた。だから今度は花陽の番だと考えた。
「言われなくてもそのつもりよ」
「真姫もいたのか」
真姫かいたことには驚いたが言わなくてもそのつもりだったみたいだ。
電話を切ろうとしたら山田先生が部屋に入ってきてあるこもを告げられた。それは……
「「「「帰れない?」」」」
「「えっ?」」
電話の向こうで花陽と真姫が驚いているのがわかった。帰れない理由としては台風で飛行機が欠航になるからだった。
飛行機が欠航では仕方ない…花陽と真姫はまだ電話中だったからすぐ伝えることができ、穂乃果はすぐさま絵里に電話をかけていた。
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「えぇー!?帰れない!?」
達也たちが帰れないことを聞いた凛は案の定驚いた。
「そうなの、台風で飛行機が欠航するみたいで…だから当日は6人でやることになるわ」
「そんな……」
「台風なんだし仕方ないでしょ、今はこの6人でのフォーメーションとか確認しないといけないでしょ」
にこのいう通り6人でやることになったならその6人のフォーメーションを確認する必要がある。
「それでライブの衣装なんだけど……」
ファッションショーだから衣装は向こうで決められていてセンターはみんなと違う衣装を着ることになっている。
「これを…着るの?……凛が?」
「穂乃果がいないんだしリーダーはあなたでしょ?凛」
「これを…凛が…あは、あはははは」
衣装はウェディングドレスだった。それを見た凛はおかしくなってしまい雨天時の練習場所の部屋から出ようとした。
鍵がかかっていてテンパリすぐには鍵を開けられなかったがにこに捕まえられる前になんとか逃げ出せた。すぐに捕まったが……
「凛がセンターなんて無理にゃ…凛には似合わないにゃ」
凛は無理と一点張りだ。μ'sのためにはセンターは自分じゃない方が良いとまで言っている。
「でも実際衣装は穂乃果ちゃんに合わせて作ってあるんやし凛ちゃんやと手直しが必要やね」
「そうね…この中で穂乃果と同じくらいの体型と言ったら…花陽?」
「私?」
まぁ同じくらいの体型の人を選ぶなら花陽になるか。実際に着てみたがぴったりだ。
凛も花陽が着ることに賛成してるが花陽は自分でいいのか?と思っている。
「凛ちゃん…本当にいいの?」
「いいに決まってるにゃ」
「本当に?」
「………もちろんにゃ」
最後ちょっと間があったが凛は花陽がセンターの衣装を着ることに賛成している。
「……じゃあセンターは花陽ね」
「少し脇を絞った方が良さそうやね」
「そうね。さっ、あとは私たちでやっておくからみんなは先に練習してて!」
「よーし!今日も練習頑張るにゃー!」
絵里と希で衣装を軽く手直しするみたいで他のメンバーで先に練習することになった。
部屋を出る時凛は花陽の方を見ていた。見ていたのは衣装なのか衣装を着ている花陽なのかはわからない…
だが花陽と目が合うと笑って誤魔化し部屋を出て行ってしまった。それを花陽と真姫が心配そうに見つめていた。
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「天気?相変わらずだよ。そっちはどう?」
穂乃果は絵里と電話中。海未はトランプタワーを作っている最中でことりは見守っているが崩れてしまった。
「花陽ちゃんが?……そっか」
花陽?何かあったのか?ことりは海未を慰めている。
「ううん、なんでもないよ」
そう言って電話を切ったが、穂乃果の表情が気になったため聞いてみると花陽がセンターをやることになったみたいだ。
「ちょっと部屋出るな」
一言声をかけて部屋を出て行って人がいないところに出た。ここなら大丈夫かな
「たっちゃん」
「穂乃果!?」
「花陽ちゃんに電話するんでしょ?今回は私にさせて?女の子同士の方がいいかもしれないじゃない?」
たしかに…その方がいいかもな。ということで電話は穂乃果に任せることにした。
「……それで私がセンターをやることに」
「そっか…」
そういう理由でか…
「穂乃果ちゃんと達也くんはどうしたらいいと思う?」
あれ?俺まだ一言も声出してないし穂乃果もいるなんて言ってないぞ?
「「それは花陽(ちゃん)が決めることだ(よ)」」
「えっ?」
「うん、花陽ちゃんが決めるべきだよ」
俺も穂乃果も同じこと思っているみたいだな。
「花陽、お前はどうしたい?凛に着てほしいって思ってるか?」
「私は……うん、やっぱり凛ちゃんに着てほしい!」
「そっか、ならちょっと強引な手段だけどこんなのでどうだ?」
花陽がもし自分がセンターやりたければやらせるつもりだった。けど凛に着てほしいって言うなら手段を伝えることはできる。
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「それじゃあ着替えたら最後にもう一度合わせるにゃ」
「「「「「はい!」」」」」
とうとうイベント当日。控え室でμ'sのメンバーは着替えて合わせようとしている。
花陽は昨日達也に言われたことの準備を整えている。
「凛ちゃんの衣装そっちね」
「うん……あれ?これって……かよちん衣装間違ってるよ。えっ?」
凛が見た衣装は花陽が着るはずだった衣装。しかし間違ってはいない。今回着るのは凛なのだから…
「間違ってないよ」
「あなたがそれを着るのよ」
「だってセンターはかよちんで行くって」
「大丈夫、今朝みんなで合わせたから。凛がセンターで歌えるように」
そう、これは達也が言っていた方法だ。まず衣装は凛用に手直しをする。そして凛がセンターで歌えるようにみんなで合わせる。
時間は短いがみんなならできると信じて出した案だった。
「そんな…冗談はやめてよ」
「冗談で言うわけないでしょ?」
まだ凛は戸惑っている。そこで花陽が凛に話しかけた。
「凛ちゃん。私ね、凛ちゃんが困ってると思ってセンターを引き受けたの。でも思い出したんだよ。μ'sに入った時のことを」
花陽は凛の手を握りながら続ける。
「凛ちゃん、凛ちゃんは可愛いよ。抱きしめたいって思っちゃうくらい可愛いよ!はっ!?」
「えっ!?」
「花陽の気持ちもわかるわ。見て見なさいよあの衣装。凛が1番似合うわよ」
そう言って花陽と真姫が凛の後ろに回り、花陽がμ'sに入った時みたく軽く背中を押した。
μ'sの出番となりステージにセンターの衣装を着て上がったのは凛だった。
「みなさんこんにちは。音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sです」
凛にスポットライトが当たると甲高い歓声が上がり、自己紹介をすると可愛いという声が聞こえた。
凛は照れながらもお礼を言った。
「え、えっと。本来は9人で歌う私たちですが今日は都合により6人でやらせていただきます。でも…残りのメンバーの想いを込めて歌います。それでは!1番可愛い私たちを見て行ってください」
凛の挨拶が終わるとステージ袖から5人が出てきてスタンバイが終わると曲が流れ始める。
μ's:Love wing bell
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俺たちがいなくてもライブは大成功したみたいだ。
沖縄にいる時に穂乃果の携帯に写真付きのメールが送られてきた。大成功の報告として。
そして学校に戻ると生徒会のことで絵里から軽く怒られていた。どうやら生徒会の書類が部室にあったみたいだ。そりゃあ怒られるな…
そしてその日の練習時、各自ストレッチをしていると凛が新しい練習着で顔を出した。スカートを履いてきたのだ。
似合ってるじゃん。
「よーし、今日も練習頑張るにゃー!」
すっかり昔のトラウマを乗り越えた凛。そしてμ'sの練習は今日も始まる。
次回はハロウィン回。
そして再びバンドリキャラを登場させる予定です。1話にまとめる場合は次回ですが2話に分ける場合は次回に出るか未定です。
1グループはポピパことPoppin'Party、もう1グループはグリグリことGlitter☆Greenの予定です。