「それでは!最終予選に進むグループの紹介をしたいと思います!まずは、音ノ木坂学院スクールアイドルμ's!」
そう言って9人にカメラのフラッシュなどが当たる。
……今秋葉のとある場所でラブライブ最終予選に進むグループの紹介を行なっている。俺は少し離れたところで見ているが。
「紹介は以上です!この4グループの中から本戦に進む1チームが決まります。それでは1チームごとにインタビューしていきましょう!まずはμ'sから!」
「は、はい!」
各グループにインタビューをということでまずはμ'sかららしい。予備予選4位グループからかな?というか緊張しすぎ…
「わ、私たちはラブライブ優勝を目標としていました。ですので」
穂乃果…まさかいきなり優勝宣言をするってことは……ありえるな
「私たちは絶対優勝します!」
言い切ったー!?さすが穂乃果…まぁでも、実際優勝目指してるし問題ないか。
「あ、あれ?」
「すすすす凄い!いきなり優勝宣言出ましたー!」
ハロウィンイベントの時テンション高かったアナウンサーもびっくりしたみたいだった。そして隣にいたA-RISEは笑みを浮かべながらμ'sの方を横目で見ていた。
「何堂々と優勝宣言してるのよ!?」
「い、いや〜勢いで…つい」
部室に戻りにこが穂乃果に問いただしている。別に問題はないと思うけどな〜
「でも実際目指してるんだし問題ないでしょ?」
「真姫の言う通り俺も問題ないと思うぞ?それにA-RISEも言ってたろ?最終予選は本大会に匹敵するレベルって。つまり俺たちのことを認められてるってことじゃないか?まぁ他に2グループあるが」
俺が言うと「そうだよね」とか「頑張らないと」という声が聞こえてきた。
その中でにこは「それでも…」とまだ文句を言ってきた。
「それににこ、穂乃果のおかげでテレビ局の人も注目してくれてテレビに映るようになるんじゃないか?」
「はっ!?それならありね」
テレビって聞いてからの態度変わりすぎ!?みんなチョロいって思ってるぞ。ついでにテレビの件は本当にあるかは知らん。
「それじゃあ曲決めていこうぜ」
「そうね、歌える曲は1曲のみだから慎重に決めないとね」
絵里の言う通り歌える曲は1曲だけ。今までの曲を歌うか新曲にするか、まずそこからだろう…
「私は新曲がいいと思うわ」
「おぉっ、新曲!」
「面白そうにゃ!」
ん?面白そう?面白さはどうでもいいよな?
「予備予選は新曲のみでしたからね。その方が有利かもしれません」
「でもそんな理由で決めるのは…」
「新曲が有利っていうのも本当か分からないでしょ…」
「それに無理に新しくしても、この前みたいなことになっても困るし…」
花陽、真姫、ことりの意見も最もだ。
「たしかに真姫の言う通り新曲が有利っていうのは本当か分からない。完成度で言ったら今までやった曲の中から選ぶのがいいと思う。ただ1度やった曲の場合前の方がよかったみたいな評価をされる可能性もある」
あくまで自分の考えだが思ってることを言っていく。
「新曲の場合は今までと違う評価を得られるし今までやらなかったジャンルなら当然評価も変わってくる。ただし下手したら酷い完成度になるかもしれない。
実際に歌うのはお前たちだ。だからどうするかはみんなで話して決めた方がいいと思うぞ」
自分なりに既存の曲と新曲の場合の考えをみんなに言ったし、あとはみんなに決めてもらうのがいいだろう。
「例えばやけど…このメンバーでラブソングを歌ってみるのはどうやろ?」
…………
『ラブソング!?』
「なるほど!」
一瞬の間があったがみんな意図的でないのに息を揃えて反応した。そして花陽、何がなるほどなんだ?
「アイドルにとって恋の歌即ちラブソングは必要不可欠!定番曲には必ずと言っていいほど入ってる曲なのにμ'sには今まで存在してなかった!」
これは…久しぶりに出たアイドルモードか?
「でも〜なんでμ'sにはラブソングがなかったんだろ…」
穂乃果が疑問を口にしたがその理由は簡単。作詞をする人がそういう詩を書かなかったからだ。
ことりが「それは…」と呟いてみんなの目線がある一点に集中していた。そう、海未の方に…
「な、なんですかみなさん!?」
「だって海未ちゃん恋愛したことないやろ?」
「何故決めつけるんですか!?」
決めつけて聞きに行ったが海未、その反応だと…
「「あるの!?」」
ほらな……穂乃果とことりが言い寄っていったぞ…
「あるの!?」
「あるにゃ!?」
「なんで貴方たちまで…」
海未の言う通りなんで凛とにこまで…
「どうなの!?」
「答えて海未ちゃん!」
「うぅ…ありません」
「なんだ〜変に溜めるからドキドキしたよ〜」
「大体穂乃果とことりは知ってますよね!?」
「「うっ」」
「まぁみんな知ってるんやけどね」
えっ、そうなの?みんな頷いてるし知らないの俺だけ?
「それは置いておくとして今から新曲は難しいんじゃない?」
真姫のやつバッサリ切りやがった。新曲は難しいというのもわかるが…
「で、でも諦めるにはまだ早いんじゃない?」
「絵里?」
絵里の様子……いつもとなんか違う?
「そうやね、曲作りに大切なのはイメージや想像力やと思うし」
「まぁ今までも経験したことだけを詞にしたわけではないですが…」
「でもラブソングに関するイメージを想像するの難しいと思うぞ?」
「そうやね〜……ん?」
『そういえば…』
ん?みんな俺と穂乃果を見てるけど……まさかそんなこと……
「みんな達也と穂乃果の2人を捕まえるのよ!」
『うん!』
「「えぇー!?」
予想通りになってしまった。μ's内のカップルである俺と穂乃果から色々聞き出すつもりだ。
部室で逃げられないようにされ色々聞き出し初めてきた。
当然逃げ道はないため答えるしかなかった…
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「「うぅ…」」
部室にて色々なことを聞き出されていた俺と穂乃果。軽くダウン状態だ。
「それじゃあみんな移動しよか、いくつかシチュエーション試した方がイメージ膨らませられるかも知れへんし」
希の言ってることは最もな気がするが…自分が楽しんでるだけじゃないか?カメラ持ってるし…
カメラを持って歩いていると廊下の曲がり角から1人の少女が現れた。
「あ、あの…受け取ってください」
飛び出してきたのは花陽だ。そしていきなりプレゼント(簡単に包装した物)を差し出してきた。
「これでイメージを膨らませられるのですか?」
「そうや、こういう時咄嗟に出てきた言葉は結構重要なんや」
まぁ希の言ってることも一理ある。用意した言葉よりは気持ちが伝わるだろう。演技じゃなければ…
カメラが必要なのか?というにこの質問にはこう答えていた。
「カメラがある方が緊張感あるやろ?それに男の子に対して渡す方がより実践的や。穂乃果ちゃんには悪いけど…」
「μ'sのためだし今は我慢するよ…」
穂乃果には後で何かしてあげるとして、ここまでは希の言ってることは正直当たってる気がする。ただ…本当なそれが本音か?後で見て楽しむためじゃなくて?
「それに記録に残ると後で見て楽しめるやん」
「それが本音ね…」
同感だにこ…
「まぁまぁ、じゃあ次は真姫ちゃんや」
「なんで私が!?」
「いいからいいから」
というわけで次は中庭に移動して真姫がやることになった。
「はいこれ。早く受け取りなさいよ。べ、別にあなただけにあげたんじゃないからね!勘違いしないでよね!」
おぉ〜これが生ツンデレ…
「パーフェクト、完璧です」
「漫画で見たことあるにゃ〜」
「どうや達也くん?ドキドキした?」
「もしフリーだったらこれは落ちてるな。まっ、俺には穂乃果がいるから落ちないけどな」
「いきなりそれはズルい///」
いきなりと言われても…ジト目で見られてたしな〜
「ふん!何調子乗ってるのよ!」
「別に乗ってないわよ!」
「じゃあ次にこっちやってみる?」
「まったくー!しょうがないわね〜」
………絶対待ってたよな?というわけでアルパカ小屋の中に移動したが…なんで小屋の中?
「どうしたかって?分かるでしょ?」
ツインテールを結んでいるリボンを解くにこ。ほんとスイッチの切り替えすげぇよな〜そこは尊敬するよ。
「ダメっ…恥ずかしいから見ないでっ…」
うん、スイッチの切り替えは凄いけどなんていうか……あざとい?感じしかしないな。後ろから冷たい視線を感じるぞ。
「もう…しょうがないわね…ちょっとだけよ…髪…下ろした方が好きって…言ってたでしょ?だからあげる…」
ん?なんかどんどん近付いてきて…なんで胸元のリボン外してるの?
「にこにーから……ひっ!?」
ん?何怖がってるんだ?と疑問に思うと、とある音が聞こえた。
「あっ、バッテリー切れた。つーかにこは何に怯えたんだ?」
後ろにいるのはμ'sだけだよな?後ろを向いてみたが……なるほど、穂乃果が凄い顔して睨んでるからか。
「に〜こ〜ちゃ〜ん!」
「ごごごごめんなさい…」
穂乃果の迫力に押され土下座したにこだった。すんのはいいけどここアルパカ小屋の中だぞ?
この後色々話し合ったが上手くいかずに下校時間が来てしまった。
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「結局全然決まらなかったな」
「難しいものですね…」
あの後下校時間が来るまで色々話し合っていた。しかし結局は何も決まらなかった。
「やっぱり最終予選は無理しないで今までの曲がいいんじゃない?」
「そうですね、最終予選は今までの集大成。今までのやってきたことを精一杯やりきることが1番大事だと思います」
「俺も2人の言う通りだと思うぞ」
ほぼ全員今までの曲でやる方が良いという空気になった中…
「でももう少しだけ頑張ってみたいと思うわね」
絵里だけが反対意見を出した。いつもの絵里なら今までの曲って言いそうなんだけど…
「何か理由あんのか?」
「理由って言うか…ラブソングは強いと思うのよ。それにそのくらいないとA-RISEに勝てない気がするのよね」
絵里の言い分も分からなくもない。ラブソングがどのくらい強いか俺には分からない。今までやらなかったジャンルの曲だし、上手く仕上げれば高評価をもらえることは間違いないだろう。
でも…中途半端な完成度だと間違いなく低評価になるだろう。だから難しいところだ。
「それな希の言うことはよく当たるからね」
それは否定できない。
結局今度の日曜日の午後に穂乃果の家に集まり話し合うこととなった。
帰り道…海未とことりとも別れ穂乃果と2人で帰っているんだが…かなり不機嫌な様子なんだよな。
「穂乃果やっぱりラブソングは反対?」
「違うもん!そういうんじゃなくて…ラブソングの為で仮とは言っても…みんながあんな風にたっちゃんにプレゼントと言葉用意するなんて…」
なるほど…今日はずっとどこか元気がない様子だったからな。
「そっか…それは悪かったよ穂乃果」
「わわっ!?///」
腕組んで歩いてた状態からいきなり肩を抱き寄せたんだ。それは驚くよな。というか初めてかも…
「明日練習午前だけだし午後出かけないか?」
「ほんと!?うん!行こ行こっ!」
穂乃果一瞬で元気になったな。でもやっぱり穂乃果には笑顔が似合う。
「明日楽しみだな〜」
「練習頑張ってやるんだぞ?そうじゃなかったら行かないからな?」
「私が手抜きすると思う?」
「思わないな」
穂乃果が練習は手抜きするとは思えない。勉強もそれくらいやってくれたらいいんだけどな〜というかむしろ…
「やりすぎないかの方が心配なんだよな」
「その場合は頼りになるたっちゃんが止めてくれるもん♪」
そう言って俺の肩に頭を乗せてきた。更に顔近くなって嬉しいのと恥ずかしいのがあるけど1番は……歩きにくい
次回は少しオリジナル要素入ります。
そして新たに高評価をしてくれたデク勇樹さん、ありがとうございます。