帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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途中までと最後の少しはオリジナル要素にしました。

そのためか5000字越えでいつもより多いです。


52、ラブソングのため

前回

 

最終予選の曲をどうするか悩んでいたμ's。そこで希の提案としてラブソングを考えてみることに。

だが上手く行かず諦めようとしたところで絵里がまだ頑張ってみようと言いもう少し続けることになり、次の日曜日に集まって考えることに。

 

しかし今回は前日の土曜日から話が始まる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とある土曜日

 

「はい、今日はここまで!各自ゆっくり休んで明日の午後は穂乃果の家に集合ね!」

 

『はい!』

 

今日は午前中に基本的なステップや体力トレーニングを中心に練習を行った。曲をどうするか決めてないからだ。

 

「たっちゃん行こ〜」

「まず着替えような?」

「あっ、待っててね〜」

 

練習終わったばっかっていうのに元気だな〜ん?なんか視線が…

 

「穂乃果とデートですか?」

「これは明日色々聞けそうだね〜」

 

なるほど、今感じた視線は海未とことりだった……のかと思ったけどみんなも同じ顔してたよ。

 

「これは明日の楽しみが増えるってことやね」

「今日の2人のことも参考にさせてもらいましょうか」

 

「……断る。そんじゃゆっくり休めよ!」

 

これ以上いると何言われるか分からないため屋上を後にした。

ちょうど穂乃果が階段を上がってきてたからそこで合流することができた。上がって来る必要あるか?

 

「今日どこ行く?あっ///」

どこ行くか聞いてきた穂乃果の方からぐぅぅ〜と音が聞こえ、穂乃果の顔が恥ずかしさからか赤くなっていた。

 

「今日も頑張ってたからな。まずは昼食べに行ってそこで決めないか?」

「それもそうだね!」

 

というわけでよくみんなで行くファミレスに行くこととなった。誰かに会う可能性高いけど…

 

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ファミレスを出てショッピングモールに向かっていた。ただ腕を組んで歩いていたため周りからの妬みの視線が多かった。

 

「このネックレス綺麗〜」

 

へぇ〜たしかにいいネックレスだな。星型か、穂乃果に似合いそうだな。値段もそこまで高くないし買えないことはない。

 

「これ私がつけたら似合うと思う?」

 

「このネックレスを?もちろん似合うと思うぞ」

「えへへ、ちょっと照れるね」

 

自分から聞いてきて照れるとは可愛いやつだ。ここは欲しいなら買うことにするか。

 

「穂乃果、これ欲しいか?」

「似合うって言ってくれたし欲しいかも…でも高くないかな?」

 

俺にとっては高くないた感じても、穂乃果にとっては高いと感じてるみたいだった。

 

「これくらいなら高くないって、なら穂乃果に買ってあげるからちょっと待ってろ」

「わ〜い!たっちゃん大好き!」

「おっと」

 

流石にここでいきなり抱きつかれるのは恥ずかしい…それに勢いあるからちょっと危ない

 

ネックレスをレジに持っていき、順番を待つために並んでいると隣の列の方に穂乃果がいた。

なんで?

 

「待ちきれなくなったか?」

 

「それもだけど私も買いたいの見つけたから」

 

「なら一緒に買うぞ?」

 

「私が買いたいから大丈夫だよ。そろそろたっちゃんの順番だよ!会計済んだら少し離れてて欲しいな」

 

何を買うか気になるけどここは穂乃果の言う通りにするか。ちょうど俺の番みたいだし…

 

「お待たせ〜」

「そんな待ってないし大丈夫だ。それより何買ったか気になるけどこれは穂乃果に」

 

さっき買ったネックレスを穂乃果に渡した。嬉しそうに受け取ってくれたから俺も嬉しくなるな。

 

「たっちゃん…つけてくれる?」

「っ、もちろん…ってその前にちょっと場所移動しようか」

 

「えっ?あっ…そうだね」

 

穂乃果に夢中で周りにいる他の客たちの視線を気にしていなかった。これは恥ずい…

 

人気の少ないところまで移動すると、穂乃果からネックレスを受け取り後ろからつけてあげた。こういうのかなりドキドキするな

 

「オッケー、つけたぞ」

 

「えへへ、似合ってる?」

 

「っ//似合ってるぞ」

 

穂乃果の笑顔+上目遣いって…威力ありすぎるし他のやつに見せられん!

 

「実は私からもたっちゃんに…プレゼント」

 

「俺に?開けていいか?」

「もちろんいいよ!」

 

なんだろ…って思って開けてみると色違いの穂乃果と同じネックレスだった。

 

「穂乃果これって…」

「えっとね、近くにこれの男性用っていうのがあって…お揃いがいいなって思って買ったんだ」

 

ち、近くにあっただと!?気が付かなかった……でも嬉しいな

 

「つけてくれるか?」

「うん!」

 

穂乃果に背を向けてネックレスをつけてもらう。つける時もドキドキしたがそれはつけてもらう時もだった。相手が穂乃果だからかな?

 

「できたよ!」

「サンキュー、どうだ?」

「似合ってる♪」

 

「「(え)へへっ」」

 

2人して見つめあって照れくさそうに笑い出した。

そういえばこんな風にお揃いにしたの初めてだな……みたいなことを思っていると、穂乃果が静かになって見つめてきた。見つめ返すと「たっちゃん」と顔を赤らめて目を瞑り少し顔を近づけてきていた。

 

何がしたいかわかったため俺も「穂乃果」と顔を近づけてそっと唇を重ね……ようとしたが急に声が聞こえたため、お互い慌てて顔を離した。

しかもその中で「破廉恥です」って声も聞こえたしあいつは絶対いるな。

 

「ねぇたっちゃん…今聞こえた声1人2人じゃないよね?しかも海未ちゃんは絶対いるよね」

 

「そうだな…他にもヒソヒソ話してる声が7人くらい聞こえたんだよな〜ここから」

 

『あっ…』

 

曲がり角で声が聞こえたからそっちを見てみたら…俺と穂乃果を除いたμ'sの8人がいた。

 

「何やってんだ?」

「何してるの?」

 

『えっと…』

 

ずっと見られてたのかよ…

 

「ずっと見てたわけ?」

 

あっ…穂乃果の声のトーンが低くなった。これは怒ってるな…

 

『ごめんなさい‼︎』

 

みんな一斉に頭を下げたが簡単に許しそうもなかった。実際俺もあんま許せないんだけどな…

 

「みんな酷いよ!ラブソングの参考にしたいって思っても跡をつけるなんて…たっちゃんとのデートだって久しぶりだったんだよ!なのに…なのに…!」

 

「ほんとな、いくら参考にしたいからって俺たちの時間潰すこともないだろ」

 

「すみません…」

「海未が謝る必要ないわ。私が悪いの、参考になるかもしれないからつけようって言ったのは私なの」

 

そうか絵里がか〜

 

「「それで反対した人はいるの(か)?」」

 

穂乃果と言うことが被ったし同時になるとは…そして反対した人は誰もいないみたいだった。

 

「もういいよ…たっちゃん、2人きりで出かけるのはまた今度にして今はみんなで遊ぼっ」

「いいのか?」

 

「本当は2人きりがよかったけど集まっちゃったからね…それにみんなで遊ぶこともあまりなかったし、次同じことしたら流石に怒るけどね」

 

いや怒ってたよな?って言うのはやめておいた方が良さそうだな。

 

「でも穂乃果はいいの?せっかくの2人きりだったのに」

 

いやいや、それお前が言う?って思ってたら「邪魔したの私たちですよね?」と的確なツッコミが海未から入った。

 

「たっちゃんもそれでいいかな?」

 

「まっ、μ'sみんなで遊ぶことは1回くらいしかなかったからな。穂乃果がよければいいんだけど…」

「けど?」

 

「次の機会の時は2人きりでいような」

「ひゃっ//うん、もちろん//」

最後のは他の人に聞かれないように耳元で囁いた。

 

そして結局この後はみんなでゲームセンターに行って色々遊んだ。穂乃果が欲しいと言ったぬいぐるみを取って上げたり、ダンスゲームでボロ負けしたり、穂乃果と2人きりでプリクラを撮ったりとしたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日の午後

 

「好きだ、愛してる!」

 

穂乃果が告白の時どうするか?という演技をしたが…女子はそんなこと言わなくない?

 

「あー、こんなんじゃないよねー」

 

「ま、まぁ間違ってはないよね…」

 

たしかに好きだって伝えるという意味では間違ってないな。

 

「ラブソングって難しいんだな」

 

「結局のところラブソングは好きって気持ちどう表現するかだから、ストレートな穂乃果には難しいわよね」

 

海で告白してその返事してくれた時はこんなストレートじゃなかったんだけどな。俺も嫌だけどみんなに聞かれるのは嫌なんだろうな。

 

「達也くん、気持ち伝えた時こんな感じだったん?これだと流石にストレートすぎだと思うんやけど…」

 

「いや?もっとちゃんとしてたぞ。多分みんながいるからこうなったんじゃないか?俺もそうなるかもだし…」

 

うんうんって穂乃果も頷いてるな。

 

「ちなみに達也くんはどんな告白の仕方だったん?」

 

あれ?なんか嫌な予感しかしないぞ?

 

「流れを言うとまず好きって伝えて、なんで好きなのか伝えて最後にもう一回好きって言ってから彼女になってくれって感じだったな」

 

『おぉ〜』

 

えっ、何これ?

 

「みんなノート進んでないみたいね」

 

「それじゃあ参考までに恋愛映画でも見てみる?」

 

ことりの提案で恋愛映画を見ることになった。とりあえず何日か前みたくしつこく聞かれずに済んでよかった。

 

 

映画を見始めると開始3分で穂乃果が寄りかかってきた。見てみると寝ていた……早いな

 

なんだろこの状況…ことりと絵里と花陽はテレビの前で感動しているのか泣きながらテレビを見ている。

 

「何よ…安っぽいストーリーね」

 

とにこは言っているがかなり泣きながら見ていて、それを真姫は呆れながら、希は苦笑いしながら見ている。

 

穂乃果は俺に寄りかかって寝ているしその近くで凛も寝ている。

 

そしてもう1人泣いているがこれは感動してというわけではなさそうだ。

 

なぜなら……

 

海未が部屋の隅で座布団を被りテレビを見ないようにしているからだ。

 

「おい…なんでそんな隅にいるんだ?」

「怖い映画じゃないよ?」

「そうよ…こんな感動的なシーンなのに…」

 

「それはわかってます!わかってますが……恥ずかしい……」

 

いやいや、どんだけ海未は耐性ないんだよ。さすがに驚くぞ。

 

「あぁ…ああぁぁぁっ!?」

 

海未の叫び声と同時にテレビの画面が消え、部屋の電気がついた。

 

「恥ずかしすぎます!破廉恥です!」

 

そ、そうか?映画だしこんなもんじゃないか?途中集中して見れてなかったけど…

 

「そうかなあ?」

 

海未を疑問に思うのは俺だけじゃないみたいだ。というか起きてた人みんなだった。

 

「そうです!そもそもこういうことは人前でするものではありません!」

 

「そうだな、実際にするなら結婚式とかそういう時くらいだろうな」

 

「そうです!」

「で?それを覗こうとしてたのは?」

 

「………とにかく人前でするべきではありません!」

 

誤魔化したな…というか

 

「これは映画でみんなに見てもらうやつなんだから…「それはどうでもいいです!」…いやよくないだろ…」

 

ダメだ手がつけられん…これは放置するのが1番の対処法だな。

 

部屋の電気がつき海未が騒いでいると寝てた2人が起きた。よく寝てたな〜

 

「終わった?」

 

「穂乃果ちゃん開始3分で寝てたよね」

 

「あはは、のんびりしてる映画だなって思ったら眠くなっちゃって〜」

 

「でも可愛い寝顔だったぞ。いつも授業中見てるけど」

 

「っ//今言わなくていいじゃん!」

 

いやだって事実だしな〜授業中に見れてるってこともおかしいけどな…

 

「なかなか映画のようには行かないわよね、じゃあもう一度みんなで出し合って……」

 

「まっ…「待って!」………」

 

あっ…また遮られた。でも多分言いたいことは同じだろうな。

 

「もう諦めた方がいいんじゃない!?今から作って曲も振り付けもこれからじゃ完成度が低くなるだけよ!」

 

「真姫の言う通りだ。これだけやってダメなんだからそろそろ諦めた方がいいと思うぞ」

 

「でも…」

 

なんだ?いつもの絵里なら止めそうなんだけどな……

 

「実は私もそう思ってました。ラブソングに頼らなくても私たちには私たちの歌があります」

 

「そうだよね…」

 

「相手はA-RISE、下手な小細工は通用しないわ」

 

「でも……」

 

「みんなの言う通りや。今までの曲で全力を注いで頑張ろ!」

 

「希?」

 

ほんとに絵里どうした?

 

「今見たらカードもそれがええって」

 

「待って希、あなた……」

 

「ええんや、1番大事なのはμ'sやろ?」

 

「お前らどうかしたのか?」

 

「ううん、何でもない。じゃあ今日は解散して明日からまたみんなで練習や!」

 

結局今日は解散となった。でも絵里と希の様子が何かおかしい。跡をつけてみるか…

 

「じゃーね〜」

「また明日な!」

 

穂乃果の部屋から2人で見送った。下から真姫の「花陽、凛、先帰ってて」という声が俺の耳に聞こえた。

 

「やっと2人きりになれたねたっちゃん」

「穂乃果」

 

たしかにやっと2人きりだけど…正直今そんな気分じゃ…

 

「って言いたいんだけど…絵里ちゃんと希ちゃんの2人の様子が気になるんでしょ?私でも気になるくらいだったし」

 

バレてた?

 

「多分真姫が追いかけて行ったし大丈夫だとは思うけど」

 

「たっちゃんも行って!μ'sのために!」

 

「穂乃果…わかった。俺も行ってくる!」

 

「頼んだよ。頼りになる私のたっちゃん!」

 

「っ、任せろ!」

 

頬にキスされお返しになったかわからないけど、軽く穂乃果の頭をポンっとして絵里たちを追いかけて行った。

 




2期の8話は次回で終わりにする予定です。

基本的にタイトルをどうするか本文の後に決めてますが、次回のタイトルはすぐ決まりました。

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