帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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最終予選の回になります。




54、突然の緊急事態に…

最終予選当日、朝起きると雪が降っていた。

 

「雪か…曲を作った時も降ってたし、これは運命のいたずらってやつか?」

 

と達也は呟いていたがそれを聞いていた人が1人…

 

「何ロマンチックみたいなこと言ってるの?」

 

「っ!?おはよう美希。今日見に来るのか?」

 

達也の妹の美希だった。

 

「もちろんだよ。学校で説明会聞いてから雪穂や亜里沙と一緒に見に行くよ!というか今…話逸らそうとしたよね?」

 

「さすが美希、鋭いな。それじゃあ生徒会の手伝いもあるし行ってくる」

 

「もう〜ふふっ、行ってらっしゃいお兄ちゃん!」

 

美希に見送ってもらって家を出たのだった。

 

 

「うわー、真っ白」

 

達也が起きた頃、穂むらの店前では穂乃果の母親の桐穂さんが雪かきを、そこに雪穂が出てきた。

 

「見てないで手伝いなさいよ!」

「ええ〜」

 

雪穂が文句を言っている時穂乃果が起きた…のだがまた寝ようとしていた。

 

「お姉ちゃん!」

「はっ!?」

「今二度寝しようとしたでしょ!?」

 

どうやら穂乃果が二度寝しようとしていたことに気が付いたらしい。なんで?

 

「いよいよ今日だね!頑張ってね!うぅ…寒いもう無理!」

「あっ!?こら雪穂!?」

 

穂乃果にエールをした後家の中に入ってしまった。桐穂さんは怒ってたが…

 

「雪…神様のいたずらかな」

 

穂乃果も達也と同じようなことを呟いていた。

 

「おはようございます桐穂さん」

 

「あら達也くん、おはよう。穂乃果〜」

 

「あっ、たっちゃんおはよ〜ちょっと待っててね!」

 

着替える為か再びカーテンを閉めたから外で待っていると海未とことりもやってきた。

 

……というか穂乃果、まだ着替えてなかったんかよ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

穂乃果たちが家を出た後、絵里が髪をいつものようにしていると

 

「お姉ちゃん!」

「おはよう亜里沙」

 

亜里沙が部屋に入ってきたがどこか慌てていた。

 

「おはようじゃないよ!穂乃果さんたちはもう出たって雪穂や美希から聞いたよ!」

 

亜里沙は知らないみたいだ。穂乃果たちは学校説明会の挨拶のために学校に寄ってから行くことを。

 

それを知った亜里沙は落ち着いたが絵里を見つめていた。

 

「でもまさか…こんなに積もるとはね〜」

「お姉ちゃん…緊張してる?」

「えっ?」

 

どうやらバレエのコンクールの時と同じ顔をしていたらしい。

 

「大丈夫だよ。皆お姉ちゃんの味方だよ」

「亜里沙…」

「応援行くからね」

「ありがとね」

 

いい姉妹だ。するとピンポーンという音が聞こえた。絵里が出てみると希がいた。

 

「おはよエリチ、まだそんな格好?」

 

「あっ、すぐ着替えるからちょっと待ってて」

 

絵里が着替えるために部屋に入ろうとしたその時、希から「緊張してる?」と聞かれそれに「さっきまでね」と答え部屋に入っていった。

 

 

「にっこにっこに〜」

「にっこにっこに〜」

「にっこにっこに〜」

 

矢澤家ではこころ、ここあ、にこが元気よくにこに〜をやっている。ここあやこころ曰く、エールみたいだ。

にこは嬉しくなって2人を抱きしめた。

 

「ありがと〜最終予選絶対突破するからね!」

「そうですよね。お姉さまいてこそのμ'sですものね」

「一緒になったとは言っても、お姉ちゃんがセンターでしょ?」

 

2人の言葉に困ったような表情をにこはした。すぐに答えるが…

 

もう一度にこに〜をやろうとしたその時、ベランダの窓が勢いよく開けられた。

にこは驚いて手や尻餅をついた。変に手をつかなくてよかったな。

 

「こら虎太郎!もっと静かにしなさい!」

「できた」

「ほぇ?」

 

何ができたのかとベランダを見てみると小さい雪だるまが10個できていた。

 

「これは…」

「みゅ〜ず…」

 

どうやらμ'sのつもりで作ったらしい。

嬉しくなりにこが両隣にいたこころと虎太郎の頭に手を置きながら

 

「お母さんに会場に連れてきてもらいないさい。にこがセンターで歌うから」

 

と言った。するとこころたちは嬉しそうにしていた。

 

「だって、μ'sはみんながセンターなんですから!」

 

するとインターホンが鳴ってドアを開けると絵里と希が立っていた。閉めようとしたが希に足を挟まれ閉められなかった。

……こんなことで怪我でもしたらどうするつもりだったんだろ?

すぐ準備するからと言って2人を部屋の中に入れて準備を始めた。

 

 

「うぅ…寒いにゃ〜」

「午後からは晴れるって予報だよ」

 

花陽と凛は今真姫の家の前にいる。1年3人で行こうと待っているところだ。

 

「お待たせー」

「遅いにゃー」

「冷たっ!?」

 

真姫が出てきたところで凛が手袋をつけたまま真姫の両頬に手を当てた。ずっと待ってたためか冷たくなっていた。

すると花陽が真姫が何か籠を持っていることに気が付いた。

 

「真姫ちゃん、それは?」

 

「ママがみんなにって…」

 

「「ママ??」」

 

「カツサンドよ!」

 

真姫が赤くなりながら言ってきた。この様子からして作ったのは真姫だろうと予想できる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うわあ〜」

「人がいっぱい」

 

学校説明会のために学校に来ていた穂乃果たちは、生徒会室から外の様子を見ていた。

すると外から冷たい風が入ってきたため急いで窓を閉めた。

 

「雪は嬉しいけど寒いのは嫌だよ〜」

「雪が降ったら寒くなるのは当然です!」

「それよりそろそろ移動しないと」

 

準備のため講堂へ向かい、その後来場者の案内もあるため移動し始めた。

 

「そういえばたっくんは?」

 

「たっちゃんなら雪かきしてくれてるよ。男手もあった方がいいからって言ってたからね」

 

達也は穂乃果たちと学校に来ていたが、雪が結構積もっているため雪かきをしている。もちろん他にもやってる人はいるが…

 

 

「1時間も遅れるんですか!?」

 

「仕方ないだろ、こんな雪じゃな」

 

この雪のせいで電車やバスなど公共の乗り物が遅れている。そのため説明会も1時間遅れで開始することになった。

すぐさま穂乃果は絵里に電話してそのことを伝えた。

 

prrrr…

 

穂乃果が通話を終わりにして案内に戻ってすぐ、電話が鳴り相手はさっき話してた絵里だった。

 

「何度は何?」

 

「ごめんなさい、今会場前にいるんだけど」

「大きいにゃ〜」

「当たり前でしょ!最終予選の舞台なのよ!」

 

簡単に言うと会場前に1年組と3年組が着いたのだが、想像以上の大きさに驚いたということだった。

 

そして「これは全員でないと」という声が電話口から穂乃果の耳に聞こえていた。

 

「とにかく終わり次第こっちに向かって!」

「わかった」

 

電話を切ると海未とことりが案内を済ませていた。そのため雪かきを手伝いしようと外に出た。

 

「お〜い!」

 

「「穂乃果!?」」

 

穂乃果たちを見て雪かきをしていた達也とヒデコは驚いていた。

 

「手伝うよ!」

「どこからやれば良いですか?」

 

「何言ってるんだ!?お前ら今日大事なライブの日だろ!」

 

「そうだよ!こんなところで体力使ってどうするの!?」

 

「そうだよ!最終予選だよ!?」

 

「ですが…」

 

「こういうことは私たちに任せて、穂乃果たちは説明会とライブに集中して」

 

穂乃果たちは手伝うつもりで外に出てきていたが達也とヒフミが怒って断った。

 

「ヒデコたちの言う通りこっちは任せろ。こっちより今は穂乃果たちは説明会に集中してくれ」

 

「たっちゃん…ヒデコ、フミコ、ミカ…ありがとう」

 

3人は校舎内に戻り、達也たちは雪かきを続けていた。

 

そして1時間後、学校説明会が始まった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

達也side

 

-----穂乃果たちの移動後-----

 

「とりあえずこんなものか」

 

「そうだね、少し休もっか」

 

さすがにずっとやってたしちょい疲れたな。穂乃果たちに手伝わせなくてよかったが…この3人もいつも手伝ってくれてるんだよな。

 

「ほんといつもありがとな、手伝ってくれて」

 

「えっ…何急に」

「なんかこんな風に言われると」

「少し気持ち悪い…」

 

「酷っ!?」

 

さすがに酷くない?

 

「でも素直に受け取っておこうかな」

 

いや…もう素直ににはなってないような……

 

「私たちはやりたくてやってるだけ」

「だから改まってお礼を言わなくていいんだよ?」

 

全く…そんなに素直じゃないじゃん。

 

「そっか、でもありがとな。そんじゃ、雪も強くなってきたしそろそろ続きやるかヒフミ!」

 

「「「そこは略すな!!!」」」

 

なんとなく略してみた。雪かきを再開しようもしたが………電話?しかも美希?

 

「もしもし?どうした?」

 

「大変だよお兄ちゃん!交通機関全部止まっちゃった!」

 

「なっ!?」

 

「お父さんもお母さんも仕事だしこのままじゃ!」

 

どうする……そうだ穂乃果の父さん!?

 

「美希!近くに桐穂さんいるか?家に穂乃果の父さんいるかき…「家にいるって!」わかった。車出せないか聞いてみる。こっちのことはなんとかするから美希は説明会の方に集中してくれ!」

 

「わかった!」

 

くそっ、なんでこんな時に…

 

「慌ててたけどどうしたの?」

 

「交通機関全部止まっちまったみたいなんだ!」

 

「えっ!?」

 

「穂乃果の父さんに頼んでみるから悪いけど3人で続きやっててくれ!」

 

「「「わかった」」」

 

急いで電話をかけて頼んでみたが、この雪じゃ危なくてダメらしい。

ならどうする、走るか?でもこの雪じゃ弱くなっても道が…さすがに生徒に頼むわけには……

 

「達也くん!」

「ヒデコ?……えっ」

 

どうするか考えてる時にヒデコに呼ばれ振り向いたらそこには……音ノ木坂の生徒が来ていた。しかもこの人数ってまさか…

 

驚いているところに説明されている。そういうことか。

 

「……だから後は私たちに任せて!」

 

「ありがとな、頼んだ!」

 

みんなに任せて俺はまず絵里に電話をして状況を伝えた。それで最後に「絶対間に合わせるから!」と強く言って電話を切った。

 

そして講堂の舞台袖に移動しようとしたけど……生徒会役員だけしか入れないと山田先生に言われため、舞台袖の入り口で待機していた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

説明会終了後

 

「あれ?たっちゃん?」

「なぜ達也がここに?」

「雪かきしてたはずじゃ…」

 

舞台袖から出て来た3人は達也がいることに驚いていた。しかし達也はそれに答えている余裕がなかった。

 

「時間がないから簡単に言うぞ。交通機関が全部止まって電車もバスも使えない。穂乃果の父さんに車出せないか頼んでみたがその時は危険だから無理って言われた。それで今はその時よりも強くなってるから車は無理」

 

「「「そんなっ」」」

 

「あまり体力使わせたくなかったけどこの状況じゃ仕方ない。走っていくぞ!」

 

「走って…」

「でもそれしかなさそうです」

「行こう!穂乃果ちゃん、海未ちゃん、たっくん」

 

4人は走っていくことになった。

 

・・・この時達也は1つ言わなかったことがある。

 

音ノ木坂の皆が協力してくれているということを・・・

 




途中から全部オリジナル要素になってましたね。端末のメモから貼り付けてから気が付きました。

アニメの最終予選の回は次回で終わります。

その後は穂乃果ちゃんの誕生日回を書き終わったら最終予選以降の執筆を始めます。
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