これは穂乃果ちゃんの誕生日を記念して書いた話で本編とは関係ありません。
この話の季節は夏まで戻っています。
「おぉ〜お兄ちゃん似合ってるよ!」
「そうか?」
さっきまで穂乃果の家にμ'sのメンバーが集まり、穂乃果の誕生日会をやっていた。プレゼントも喜んでもらえてよかったな。
そして今は家で浴衣を着ている。何故着ているか、それは穂乃果と夏祭りに行くためだ。
「お祭りだからって穂乃果さんを襲っちゃダメだよ?」
「なんで襲うことになるんだ!?」
「冗談だよ〜キスくらいはしちゃっていいと思うよ?」
「っ、うっせ!」
達也は家を出る準備をしてるが、その間妹の美希にからかわれていた。
「美希も雪穂と行くんだろ?」
「亜里沙もだよ!」
「3人でか、楽しんで来いよ!」
「お兄ちゃんもね!」
そろそろ待ち合わせの時間なため達也は家を出た。
100mくらいしか穂乃果の家との距離はないためすぐに着いたがドアの前に
「雪穂じゃん!どうかしたのか?」
穂乃果の妹の雪穂がいた。
「あっ、達兄……だよね?」
「なんで疑問形?」
「だって新鮮なんだもん!」
まぁ普段から浴衣は着ないからな、仕方ないか。
「それより穂乃果いる?」
「お祭りデートでしょ?お姉ちゃん楽しみにしてたよ!今浴衣着せてもらってるところだよ」
「そっか、早く穂乃果の浴衣姿見てみたいな」
「へぇ〜」
ん?雪穂なんでそんなニヤニヤしてるんだ?不思議に思って見ていると…
「達兄声に出してたよ?」
「なっ!?ほ、穂乃果には内緒で…」
「何が内緒なの?」
雪穂と話しているとドアが開いて浴衣を着た穂乃果が出てきた。
穂乃果の浴衣姿を見るのは初めてだし、髪もいつとと違ってお団子にしてるためか、少しの間達也は見惚れていた。
「た、たっちゃん?そんなに見られると…恥ずかしい///」
「あっ、すまんつい…可愛すぎて見惚れてた///」
家の前で浴衣を着ている穂乃果と達也が見つめ合っているという謎の状況となった。雪穂がいるということを忘れて……
カシャ
「「っ!?」」
とある音が聞こえて2人は我に返ったのか音がした方を向いた。そこには携帯の向けていた雪穂が立っていた。
2人は雪穂がいたことを忘れていたのだ。
「ちょっ雪穂!?まさか今撮ったのか!?」
「そうなの!?」
「いや〜だってなんかこの辺甘い雰囲気になってたからね、じゃあ私も着せてもらおっと!楽しんで来てね!」
「あっ!?こら雪穂!?もう…」
「そういや美希と亜里沙の3人で行くって言ってたっけな」
「ぐぬぬ、後で撮り返してやる」
撮り返す必要ある?
「写真の件は置いておいて…穂乃果、すっごく似合ってるぞ」
「えへへ///たっちゃんも似合ってる。いつもだけどすっごくかっこいいよ!」
「あ、ありがとな///行くか?」
「うん!」
お互いに誉め合った後、2人は手を繋いで歩き出した。
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「うっわ〜さすがに人多いな…」
「そ、そうだね…」
隣駅の祭りに行くって言っても人多すぎだろ…1人で乗る分には構わないけど、歩いて行くわけにもいかないし…
「穂乃果、しっかり握ってろよ?」
「うん!人多いからって離さないでね?」
っ、上目遣いでそんな言い方されるとは…離す気はないけどさ。
5分くらい待つと電車が来てなんとか乗れた。乗れたが……
近い!?息が当たるくらい近付いてるぞ!?
ドア付近でなんとか穂乃果をドア側に立たせることはできてよかったけど。
乗り続けていると突然電車が揺れ他の乗客に押されしまった。そのため…穂乃果との密着度が上がった。というか俺の上半身に穂乃果の胸が当たって……って考えてる場合か!
「だ、大丈夫か?」
「う、うん//でもたっちゃんこそ大丈夫?結構強めに押されてたと思うけど…」
こんな状況で心配してくれるなんて、さすが穂乃果だ。
「俺は大丈夫だ。他の人に穂乃果を触らせたりしないから安心しろっ」
「っ///」
何気に恥ずかしいこと言っちまったな。でも俺が心配してるのは別のことでこの状況…理性失わないようにしないと。
なんてことを考えていたら駅に電車が着いたみたいだ。
「着いちゃったね」
「着いちゃった?」
どういうこと?祭りに来たんだし着いていいと思うけど…
「さっきみたく密着できないから…」
「っ!?」
外でそういうこと言うのはやめてくれ…我慢できなくなって襲っちまう可能性が。美希に言われた冗談が本気になっちまう。
「き、今日はこっちで我慢してくれ」
そう言って手を差し出した。手を握ってくると思ったら
「こっちがいい!」
えっ、ええぇぇ!?そこ手を握るとこだろ!?なんで腕に抱きつくんだ!?しかもまた胸が当たって…俺の理性失わせるつもりなのか!?
「もしかして……ダメ……だった?」
「っ、ダメなわけないだろ//それじゃあ行くか!」
「うん!」
そんな聞き方もその上目遣いは反則だ。なんだその可愛さは!?
穂乃果の可愛さにやられそうになりつつも、祭り会場へと向かった。
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「屋台がいっぱーい!」
「祭りだからな」
「反応冷たいよ〜どこから回ろう!」
反応冷たいって…他にどう反応すればいいんだ?
「あっ、たっちゃんこれやりたい!」
「ん?どれだ?」
入って最初に指差したのは射的だった。何か欲しい景品でもあるのか?と思って見たら…
「イチゴ味の飴目当て?」
「さっすがたっちゃん!正解!」
「やっぱりか、おじさんとりあえず1回分」
「はいよー」と言いながら店の人は代金を受け取った。ちなみにここのは1回で3発まで挑戦でき、200円でできる。
「えっ、自分で払えるのに」
「今日は気にすんな!俺が穂乃果の分も払いたいだけなんだからさ」
「ありがとたっちゃん!」
「っ、い、今…」
「えへへ」と照れながら射的を挑戦し始めた。ちなみに何されたかと言うと…頬にキスされたのだ。
「当たらないよ〜」
3発中2発撃って当たらない。残るはあと1回だ。
「もうちょっと上で構えて見たらどうだ?えっと〜これくらいかな」
「た、たっちゃん?///」
「ん?どうし……ご、ごめん穂乃果//」
「ううん、大丈夫//」
射的はある程度やったことあった。だからどれくらいの高さで構えたらいいか教えようとしたら自然と後ろから抱きしめる形になってた。それに気付いたためとっさに離れたが…
「あっ、わからなくなっちゃった。もう一回さっきみたく……教えて欲しいな///」
今日の穂乃果可愛すぎるぞ!本当に襲うことにならないか心配だな。もちろん断ることはせずに教えた。
「この辺かな、撃ってみ?」
「うん……やった当たった!」
「よかったな嬢ちゃん、景品だよ」
見事命中させたため、景品のイチゴ味の飴をもらうことができた。
「えへへ、ありがと!あっ、あれ食べた〜い!行こっ!」
「おっとっと、そんな引っ張らなくても」
穂乃果に引っ張られて並んだのは綿あめの列だ。そんなに並んでる人はいないためすぐに買うことができた。
ここのはよく見る白い綿あめとイチゴ味の綿あめがあり、2種類あって穂乃果はイチゴ味を買っていた。ほんとイチゴ味好きだよな〜
「美味しい〜」
「ほんとにな、そっちのもも〜らい!」
「あぁー!?」
歩きながら食べていて、いきなり穂乃果の食べている綿あめを一口食べてみた。うん、美味いな。
「むぅ〜スキあり!」
「あっ」
さっきのお返しか俺の分も食べられたけど…俺より食った量多くないか?
「えへへ、美味しいな〜……あっ//」
「穂乃果?どうした?」
「えっと……間接キスになっちゃったなって///」
そうだな、むしろ穂乃果とだからそれもしたいって思ったんだよな〜
「俺とじゃ嫌か?」
「嫌じゃない…ってもしかしてわざと?」
「まぁな、そういうのもしたいって思ってさ」
わざとだったことに気が付いたみたいだ。それもするのはよくても言うのは照れくさい。
「もぅ〜」と膨れながら食べ続けていたが…この可愛さはやばい。
2人とも食べ終わると今度は近くに見つけたたこ焼きを食べたいと言ってきた。10個買って5個ずつ食べることになって最初の1個ずつは自分で食べた。
だが2個目からは
「たっちゃんはい。あ〜ん///」
「えっ!?」
ちょっ!?えぇっ!?いきなりすぎなんだけど!?
「食べて……くれないの?」
「い、いただきます」
その聞き方も上目遣いも反則だ!(2回目)
食べさせてもらったが……恥ずかしすぎて味がわからん。
「私にも…頂戴?」
「っ//ほ、ほら、あ〜ん」
「あ〜ん//うん、美味しい//」
可愛すぎる。穂乃果も食べた……なんでもない。
その後と食べさせ合い味がわからないという事態が続いたのだった。
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あの後たこ焼き以外にも焼きそばを食べたりかき氷を食べたりと……って結構食べたな!?
まぁそれは置いておいてもうすぐ花火が打ち上がる時間、周りに人がいなく花火がよく見える位置にあるベンチに穂乃果と座っている。
「もう少しだね」
「そうだな。でもまさか4月に戻って来た時は、穂乃果とこんな風に2人きりで花火見ることになるとは思わなかったぞ」
「それは私もだよ」
穂乃果もか、まぁそうだよな。
「多分これからもいっぱい迷惑かけちゃうと思うけどよろしくね?たっちゃん//」
「もちろんだ!あっ、でも毎回そういう言い方とか頼み方はやめてほしいかも…」
「なんで?」
なんでってそりゃあ一つしかないだろ…
「可愛すぎて襲っちまうかもしれないからさ…//」
あ〜顔逸らしたけど、多分今顔赤くなってるな…でも事実だし仕方ないだろ
「たっちゃんになら…いつでもいいよ///」
ぐはっ!?だからそれをやめてって…軽く襲いそうになった途端花火が上がった
「あっ、始まったよ!」
「そ、そうだな」
危なっ、花火がなかったら真面目に襲ってたかもしれないな…
それは置いておいて…綺麗だな
花火も…
それ以上に穂乃果も…
穂乃果はずっと花火を見ていたが、達也は途中から穂乃果に見惚れていた。
視線に気が付いたのか穂乃果も達也の方を向いた。
「綺麗だね」
「そうだな、でも…穂乃果の方が綺麗だ//」
「えっ//」
やっぱりやりたいことを我慢するなんてできないな。
穂乃果の頬に手を添えると穂乃果はビクッとした。いきなりだもんな…
「穂乃果」
「たっちゃん」
少しずつ顔がお互いの顔が近付いていく。
そして
「ずっと一緒にいてくれ//」
「もちろんだよ//」
花火の光に照らされながら、2人の唇が重なった。
2人のキスは花火が終わるまで続いていたのだった。
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花火も見終わり達也と穂乃果は帰宅中。帰りも電車を使ったが行きよりは混んでいなかったため、行きの時と違って腕を組みながら乗れていた。
そして最寄り駅について腕を組んで歩いている。
「今日は楽しかった〜誕生日パーティ開いてくれてその上たっちゃんとお祭りに行けて!」
「俺もだ!穂乃果と一緒に祭り行って花火見て、綺麗は浴衣姿の穂乃果も見れて」
「っ、もぅ!何回照れさせるつもりなの!」
仕方ないだろ、本心なんだから。それに俺にしか見せないようなところもっと見てみたいんだからさ。言わないけど…
「嫌か?」
「嫌じゃない!私もたっちゃんの照れてるところとか見れたからね」
「うっ、穂乃果にだから見せてるんだからな?」
「もぅ〜あっ、家着いちゃうね。もっと一緒にいたいけど明日練習あるし…」
俺も一緒にいたいけど…さすがに泊まりは許してくれないよな…すると
「あれ?達兄とお姉ちゃん?」
「穂乃果さんとお兄ちゃんだ!」
穂むらから浴衣姿の美希と雪穂が出てきた。
「2人ともまだ行ってなかったのか?」
「そんなわけないじゃん!雪穂の家に泊まることになったから先に挨拶をって思って」
なるほど、それで浴衣姿で…
「ねぇたっちゃん…美希ちゃんが家に泊まるならさ、私はたっちゃんの家に泊まっても……いいかな?//」
「…………えっ」
今なんて?泊まる?
「えっと……ダメ?」
「お、俺はいいけどさすがに…」
「あら?穂乃果は泊まりに行く方なのね、迷惑かけないようにするのよ?」
中から話を聞いてたみたいに桐穂さんが出てきた。みたいって言うかこれは聞いてたな。
「いいの?お母さんありがとう!」
えっ、いいの?
「な、なんか簡単に言ってますが本当にいいんですか?嬉しいですけど」
「ええ、達也くんなら穂乃果を任せられるからね」
そう言って中に入っちゃったけど…俺も男だぞ?もしかしてそう見られてない?
「じゃあすぐ着替えて準備してくるから待ってて!」
「お、おう……って早っ!?」
返事の前に行っちまった。なんて行動の早さだ。
着替えて準備ができたのかお泊まりセット?を持ってきて俺の家に向かった。すれ違った美希に朝みたく「襲っちゃダメだよ?」と言われたが…
・・・穂乃果の家に美希が、達也の家に穂乃果が泊まるという謎の展開になった。
達也も穂乃果もいつもより少し遅い時間まで起きて話していた後、穂乃果の要望で同じベッドで寝ることになった達也と穂乃果。
しかし……1人用のベッドで2人が入ったため距離が近すぎた。
そのため…2人とも緊張しすぎなかなか寝付けず、次の日の練習に2人揃って遅刻して怒られることになったのはまた別の話・・・
以上誕生日記念回でした。
次回以降ですが、1話もしくは2話にまたがりオリジナル回を挟んで本編に戻ります。
ちなみにオリジナル回と言っても少しだけスクフェスにあるストーリーを参考にしてあります。
最後に…新たに高評価をしてくれた あおぴ〜さん、ありがとうございます