帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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57、初詣

 

「すぅ…すう…」

 

穂むらの居間にて、達也の彼女の穂乃果は炬燵に入りながら寝ている。

テレビでは紅白がやっていた。

 

「はっ、見逃した!?どっち勝った!?」

 

「ピンク〜」

「ピンク?」

 

寝ていて見ていなかった穂乃果は雪穂に聞くのだが…雪穂も寝惚けているのかまともな答えが返って来なかった。

 

 

「穂乃果〜達也くんたち来たわよ」

 

「今行くー」

 

おっ、来た来た…ってその格好で行く気だったりしないよな?そして多分本人は気が付いていない

 

「明けましておめでとう!」

 

「まだ明けてないぞ」

 

「じゃあよいお年を?」

 

「それは別れの挨拶です」

 

この年最後もボケが出たか。そろそろ言うか

 

「なぁ穂乃果、その格好で初詣に行くつもりなのか?」

 

「えっ…あわわわわ、すぐ着替えてくるよ」

 

自分の外出するような格好でないことに気が付いたのか、慌てて部屋に戻っていた。

 

「やっぱり最後の最後まで穂乃果は穂乃果でしたね」

 

「来年もきっも穂乃果は穂乃果だよ」

 

「そうだね〜あっ…」

 

海未は呆れながら言って俺も特に否定しなかつた。そしてことりが時間を確認するために携帯を取り出して見てみると…

 

「年…明けたな」

 

「そうですね」

 

年が明けていたのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

年が明け、初詣のため神田明神に向かっている2年生4人組。その中で穂乃果は落ち込んでいる、原因は…

 

「うぅ…着替え中に年が明けるなんて…」

 

そう、着替え中に年が明けたのだ。

 

「出かける準備をしていないからです!」

 

「新年早々怒らないで〜」

 

これ毎年そうだったのかな?何年か俺はいなかったからわからんが…

 

「まぁまぁ、今はそのくらいにしておこうぜ?新年から怒りすぎるのもかわいそうだろ?」

 

「達也がそう言うなら…」

 

「たっくん優しい〜」

 

「さすがたっちゃん!」

 

「まっ、1番は穂乃果がちゃんとすることだけどな」

 

「うっ…」

 

俺だって甘やかしてばかりじゃないんだぞ?

 

「おっ、凛と花陽見つけた」

 

「ほんとだ!お〜い!」

 

「「あっ!お〜い!」」

 

穂乃果が呼ぶと花陽と凛が反応したけど…一応他にも人いるんだからな?というか真姫が見当たらないな。

 

「あけましておめでとう」

「おめでとうにゃ〜」

「今年もよろしくねー!」

 

随分軽く言ったな〜

 

「達也くんもおめでとう!」

「おめでとうにゃ!」

「おう!今年もよろしくな!」

 

あっ、これ人のこと言えないや。

 

「ところで真姫は?」

 

「真姫ちゃんはさっきまでいたんだけど恥ずかしいって言って…」

 

「恥ずかしい?」

 

なんでだ?ただ初詣に来ただけなのに?

 

 

そう思っていたら電柱に隠れていた真姫が姿を現した。その瞬間達也は花陽が言ってた意味がわかった。

 

 

「似合ってるじゃん」

 

「そ、そう?」

 

「真姫ちゃん照れてるにゃ〜」

 

お世辞抜きでほんとに似合ってるんだよな〜穂乃果が着たらどうなるかな、やっぱ綺麗って言うより可愛いって言った方が近いのかな〜

 

……ん?なんか視線が……

 

「穂乃果?」

 

「ああいう方が好きなの?」

 

「もしかして拗ねてる?」

 

「っ!?そんなんじゃないもん!」

 

可愛いやつだな〜こういうのはもっと弄りたくなるがやめておくか

 

「別に好きってわけではないな。穂乃果が着たところも見てみたいとは思うけどさ。

でも無理して着ることもないさ。穂乃果は穂乃果らしくいてくれた方が嬉しいから」

 

「たっちゃん…うん!」

 

よく表情変わるな〜それだけ素直ってことか。ん?何コソコソ話してるんだ?

 

「新年早々ですか」

「なんか暑くなってきちゃった」

「たしかに」

「凛もにゃ」

「私はこの格好だし余計暑いわよ」

 

「海未たち何話してるんだ?」

「わからない、置いていっちゃう?」

 

な、なんてやつだ。まぁでもなんか話してるみたいだしそれもありか。

 

 

穂乃果と達也が5人を置いていこうとしたら階段の上から「あら?」という声が聞こえ、その場にいた7人が上を方を見ると…

 

「A-RISE!?」

 

「行くよたっちゃん!」

「ちょっ!?」

 

腕組みながら引っ張るように階段を上るのは危ないぞ。躓かないように上がっていきA-RISEの3人の前に立った。

 

「あけましておめでとうございます」

「おめでとう」

 

まさかA-RISEと会うとは…って思ったけどよく考えたらA-RISEも地元だもんな。

穂乃果たちと話してる時も地元だからと言ってるよ。

 

「それじゃあもう行くわね」

 

「もうか?」

 

「ええ、ねぇ」

 

『?』

 

階段を降りていくのを見送っていると急に振り返ってきた。

なんだろ…

 

「ラブライブ、優勝しなさいよ!」

 

そんなこと言われるまでもないな、こいつらだって

 

『はい!』

 

こんなにやる気なんだから

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「やっとか、やっぱ人多いよな〜」

 

「そうですね、まだまだ人はたくさんいますし早く済ませましょうか」

 

「そうだな」

 

神田明神にはたくさんの人が初詣に来ているため、並んだら自分たちの順番になるまでに時間がかかる。

 

「かよちんは何お願いしたの?」

「秘密だよ〜ことりちゃんは?」

「もちろんラブライブ優勝だよ!」

「さっ、他にも人はいますし早く……穂乃果?それに達也も」

 

みんながお願いを終わってその場から離れようと思ったら、穂乃果と達也の2人はまだ続けていた。

 

「2人とも長すぎにゃ!」

「どうせ欲張りなお願いしてたんじゃないの?」

「いや、たっくんと穂乃果ちゃんのことだからいつまでも一緒にいられるように…みたいなことかもよ?」

 

こいつら…俺たちのことどんな風に思ってるんだ?

 

「ことりの言ったこともお願いしたけど1番は…」

「10人みんなで最後までやれますようにってお願いしたんだよ」

 

「それでも長すぎにゃ〜」

「大切なことだもん!だから念入りに…」

 

「さすがにこれ以上は長い……花陽は?」

「あっ、いました!」

「花陽ちゃんが流されてる!?」

 

ダレカタスケテ〜と叫びながら花陽が人混みに流されてしまった。すぐに回収できたが…

 

 

「いたっ!希ちゃ〜ん!」

「あっ、みんな来たんやね」

 

花陽を回収後神社の裏に回った。目的は希に会うためだ。

 

「あけましておめでとう!」

「おめでと!」

 

「毎年こんな人多いのか?」

 

「そうやね〜でも今年は手伝いがいるから」

 

手伝い?この場にいないμ'sは絵里とにこ、まさかな…

 

「希〜これそっち〜?」

 

あっ、まさかだった…

 

「にこちゃん!?」

 

「げっ!?」

「おっと!?」

 

まさかにこが巫女服を着てるとは、というか驚きすぎてダンボール落としそうになってるよ。

 

「ほら、落とすなよ」

 

「悪いわね」

 

「ねぇねぇ、真姫ちゃんとにこちゃんで和風ユニットできそうじゃないかにゃ?」

 

たまたま晴れ着と巫女服着てるからってその発想はないだろ…

 

「それだ!」

 

「「それだじゃない!」」

 

でも息ぴったりだし案外やれそう?

 

「皆来てたのね」

 

やっぱり絵里もいたか。にこがいるんだしにこより似合いそうな絵里がいないわけないよな。

 

「たっちゃん?絵里ちゃんに見惚れてない?」

 

「いやそんなことはないぞ?たしかに似合うなくらいは思ってるけどさ」

 

「そこは同感だから許してあげよう」

 

えっ?許すって何を?

 

「ほな穂乃果ちゃんも来てみる?」

 

「いいの?じゃあ今度来て写真撮ってたっちゃんに見てもらおうかな〜」

 

いいのか?そんなことのために来させて…でもな〜

 

「来てくれるのは嬉しいけど…写真じゃなくて生で見たいかな」

 

「そ、それは恥ずかしい…でも、たっちゃんになら着た姿見てもらおうかな」

 

 

今この場にはμ's全員が揃っている。だが達也と穂乃果の雰囲気に周りは居づらくなっていた。

ただ1人を除いて…

 

「全くこの2人は新年早々…にこ、希、そろそろ戻らないと終わらないわよ!」

 

「そうやね、じゃあまたね」

 

そう言って3年生の3人は仲良く歩いて行った。

 

「仲いいよな」

「なんだか姉妹みたいにゃ」

 

同感だ凛、あの3人だとにこが末っ子なのは迷う必要ないな。

 

「でももう3ヶ月もないんだよね…」

 

「花陽…それはラブライブが終わるまで話さないと約束したはずですよ」

 

「わかってる…でも」

 

花陽の気持ちもわかる。でもライブに支障がないように話さないと約束したのだ。

 

「3年生のためにもラブライブに優勝しようってここまで来たんだもん!最後まで頑張ろう!」

 

「うん!」

 

さすがだな穂乃果、暗い空気になったところを元に戻した。さすがリーダーだ。

 

 

・・・この時達也は口にすることはなかったが迷っていた。本当に話さなくていいのだろうかと…むしろ3年生の卒業後どうするか、ちゃんと話し合った方が良いと思っていたのだ。

 

年始の始め3日間を休みとし、その次の日はまだ冬休みだが、ラブライブに向けて今までみたく練習を行った・・・

 

 




いつもより文字数少なくなったと思ったらそんなに変わりませんてした。
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