帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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最後の方は書きながら…


60、自分たちで決めたこと

前回

 

3年生が卒業した後μ'sをどうするか、大会が終わるまで話さないと決めていたが結局話し合うことに。

 

果たして1.2年生たちが出した答えとは!

 

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「よーし、遊ぶぞ〜!」

 

「遊ぶ?」

 

「いきなり日曜に呼び出してきてなにかと思えば」

 

「休養するんじゃなかったん?」

 

とある日曜日、μ'sのメンバーが10人集まっていた。理由は遊ぶためだが3年は訳も知らずに呼び出されていた。

 

「そうだけど気分転換も必要だろ?」

 

「それに楽しいって気持ちをたくさん持ってステージに立った方がいいし!」

 

「そ、そうですよ!」

 

「今日暖かいし」

 

「遊ぶのは精神的休養になるって本で読んだことあるし!」

 

「そうそう、家に引き込もっててもしょうがないでしょ?」

 

みんな次々と言っていく。

 

「何よ、今日はやけに強引ね」

 

たしかに絵里の言う通り強引だな。

 

「それにμ's全員で遊ぶってことはそんなになかったでしょ?」

 

「だから大会前の休日にって思ってな」

 

「その原因は穂乃果と達也が、練習終わった後や休みの日に2人で出かけるからが1番の要因かと…」

 

「「うっ」」

 

う、海未よ、今それを言う必要はないだろ。

 

「でも遊ぶって言っても何するのよ」

 

「遊園地行くにゃー」

 

「子供ね、私は美術館」

 

「私はアイドルショップに」

 

うん、さすがμ'sのメンバーだ。見事に行きたいところがバラバラだ。

 

「う〜ん、じゃあ全部!」

 

『えぇーっ!?』

 

「みんな行きたいところ一つずつあげて全部行こう!」

 

まさかの全部発言!時間的に一つ一つに回れる時間は少ないな

 

「なによそれ」

 

「でもちょっと面白そうやん!」

 

「よ〜し!それじゃあしゆっぱ〜つ!」

 

穂乃果の合図でみんなで遊びに行き始める。全部行くとは思わなかったけど楽しそうだな。

 

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最初に来たのはアイドルショップ

 

「すごい!これ全部μ'sだ!」

 

「恥ずかしすぎです!」

 

「伝伝伝のBlu-rayの完全予約特典は…」

 

いつの間にかμ'sのグッズばかりになっていた。本戦に出場決めたからだろう。

 

 

次に来たのはゲームセンター、にこと穂乃果がアポカリプスモードエクストラで勝負をしている。

 

「負けた…」

 

「ふふっ、これで宇宙ナンバーワンダンサーは私よ」

 

今回はにこの勝ちみたいだ。というか前負けたの悔しかったんだな…

 

「それよりも…」

 

「えっ、なにこれ?」

 

絵里と希がエアホッケーで対戦中なんだが、パックが宙に浮いたりしている。

 

「とりゃあ!」

 

「でぇぃやぁ!」

 

「エアホッケーってこんなんだったっけ?」

 

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次は動物園。

 

穂乃果とことりごペンギンの真似をしていた。もちろん写真を撮ったぞ。

 

そしてフラミンゴスペースでは…

 

「さすが片足立ちのプロ」

 

みんながフラミンゴと同じように片足立ちをしていた。というかプロとかあんの?

 

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次はボウリング、絵里は初めてらしいのだが…

 

「あはっ!ボウリングってた〜のしい!」

 

『ハ、ハラショー…』

 

全部ストライクって何それ?イミワカンナイ

 

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次は美術館

 

凛が展示物の真似をしているところに

 

「お静かに!」

 

と真姫が注意したが、真姫の声の方が大きく逆に

 

「「しーっ!」」

 

「ヴェエ!?」

 

2人に注意された。というかそれ久しぶりだな。

 

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次はアヒルボートレース場

 

「行くよたっちゃん!」

「おう!」

 

2人1組、穂乃果と組んでレースに臨む

 

「やったー!」

「よしっ!」

 

結果は1位、でもすぐ後ろに花陽と凛のペアがいたからギリギリだった。

 

「2人とも早いね」

「愛のパワーかにゃ?」

 

「そんなところだな」

「恥ずかしいよ///」

 

うん、俺も言ってて恥ずかしい

 

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次は雷門

 

「スピリチュアルやね」

 

希と俺以外のほぼ全員が煙を頭にかけていた。必死そうにやってたのが穂乃果と凛、あとにこも必死に胸に煙を……

 

まっ、効果ないだろうな

 

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次は遊園地

 

『わぁーっ!』

 

観覧車からみんなで遠くの景色を見ていた。

 

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「さて、あとは穂乃果と達也の行きたい場所ね」

 

「俺たちが行きたい場所は一緒なんだよな」

 

「うん、私たちは…海に行きたい」

 

「海!?」

 

「うん、誰もいない海で、10人だけがいる場所で10人だけの景色を見たい」

 

「穂乃果…」

 

「賛成にゃ!」

 

「なんだか冒険みたいでワクワクするね」

 

「今から行くの?」

 

「行くだけ行ってみようぜ!」

 

 

これから海に行くことになった。この時1.2年生は全員「そこで言うつもりなんだ」と思ったのだった。

 

 

「これです!」

 

「みんな乗ってー!」

 

なんとか電車に乗れたな、駆け込み乗車は危ないけど…

 

「穂乃果、心の準備できてるか?」

 

「うん」

 

穂乃果の隣に座って他の人には聞こえないように聞いてみた。どうやら大丈夫そうだ。

 

 

海に着いたのはちょうど夕日が海に沈む頃だった。うん、いい景色だな

 

『わぁーっ!』

 

「ちょうど日が沈むところにゃー!」

 

「スピリチュアルパワーのおかげやね」

 

「日頃の行いが物を言うのよね」

 

みんなが砂浜に駆け出して行き、俺と穂乃果はその光景を見ている。

 

10人でいられるこの光景を…

 

「穂乃果」

「うん、行こっか」

 

俺と穂乃果も手を繋いでみんなの方に歩いて行く。そして穂乃果がことりの、俺が海未の繋いで海の方を見ながら並んでいた。

 

するとみんなも手を繋ぎだし一列に並んだ。

 

「合宿の時もこうやって朝日を見たわね」

 

「そうやね」

 

こうやって並んでいると合宿の時のことを思い出す。

 

そして…

 

「あのね…」

 

遂に言うことになった。μ'sをどうするかの答えを…

 

「あのね、私たち話したの。あれから7人で集まってこれからどうしていくか、絵里ちゃんと希ちゃんとにこちゃんが卒業した後μ'sをどうするかを。

 

一人一人が自分の答えを出して行ったらみんな同じ気持ちだったの。だからみんなで決めたの、そうしよって。

 

言うよ。せーっ…ごめん、言うよ」

 

一度言うのを止めてしまった。でも

 

「せーのっ!」

 

『大会が終わったら、μ'sは!おしまいにします!』

 

ちゃんと言い切った。

 

誰もいない…この10人しかいない海に響いていた。

 

「もちろんスクールアイドルは続けるよ。

でも…やっぱりこの10人なんだよ。この10人がμ'sなんだよ」

 

「誰かが抜けて、誰かが入って、それが普通なのはわかっています」

 

「でも私たちはそうじゃない」

 

「μ'sはこの10人」

 

「誰かがかけるなんて考えられない」

 

「1人でもかけたらμ'sじゃないの」

 

「だから俺たちは、μ'sはこの10人だけのものにしたいんだ」

 

1.2年生全員がそれぞれの想いを言っていった。

 

「そう……」

 

「絵里!?」

 

「ウチも賛成や」

 

「希!?」

 

「当たり前やそんなの…ウチがどんな思いで見てきたか…どんな思いで名前を付けたのか…

 

この10人しかいないんよ、ウチにとってのμ'sは」

 

「そんなのわかってる。わかってるけど…私だってそう思ってる!でもっ!でもだって!」

 

「にこ…」

 

3年生も反対はしない。にこもわかってはいるけど言わずにいられない。

 

「私がどんな想いでスクールアイドルやってきたかわかるでしょ?3年になって諦めかけてた…それがこんな奇跡に巡り会えたのよ!こんなに素晴らしい仲間に巡り会えたのよ!

終わっちゃったらもう…」

 

「だからアイドルは続けるわよ!」

 

「真姫…」

 

にこも自分の想いを言う。それに答えたのは真姫だ。

 

「絶対約束する!何があっても続ける!でもっ!μ'sは私たちだけのものにしたい!にこちゃん達がいないμ'sなんて嫌なの!私が嫌なの!」

 

「俺もだ。にこ達がいないμ'sでμ'sを名乗り続けていくのは嫌なんだよ!それは俺や真姫だけじゃない、みんなも同じ気持ちなんだよ!」

 

「達也…」

 

俺も伝える。やっぱりこの10人じゃないとμ'sはダメなんだよ。

 

「かよちん泣かない約束なのに…凛頑張ってるんだよ…なのにもう…」

 

花陽と凛は既に泣きそうになってる。いや、ここにいるみんな泣きそうだ…

 

「あーーーっ!」

 

「穂乃果?」

 

「時間!早くしないと電車が無くなっちゃう!」

 

その言葉と同時に走り出した。でも泣きながら走っていた。それに気が付いた俺はなんとなく電車の件は嘘だと思った。

 

 

『はぁ…はぁ…』

 

駅についたみんなは息を切らしていた。全力で走っていたから仕方ない。

 

すると絵里がまだ電車があることに気が付いた。

 

「あのままだとみんな、泣いちまって涙が止まらなくなる。そう思ったからだろ?」

 

「えへへ、ごめん」

 

「穂乃果に一杯食わされたわね」

 

「もう、全力で走っちゃったじゃない!?」

 

「そうよ、体力温存って言ってたのに使ったじゃない」

 

「もうちょっと海見ていたかったにゃ」

 

「でもよかったです。10人しかいない場所に来られて」

 

「そうね、今日あの場所で海を見たのは私たちだけ、この駅で今こうしているのも私たちだけ」

 

「なんか素敵だね」

 

「ねぇ、記念に写真撮らない?」

 

「携帯あるよ」

 

「そうじゃなくて」

 

穂乃果が見てる方に何が……ってまじ?それ1人用の証明写真撮る機械だぞ?

 

「せ、狭い…」

 

「そりゃそうだ……複数で撮る機械じゃないんだから」

 

「始まるよー」

 

狭い中でなんとか写真を撮れた。みんなその写真を見て笑いながらホームまで降りていった。

 

すると…

 

「ぐすっ」

 

花陽の目から涙が出てきた。

 

「かよちん泣いてるにゃ…」

 

「だって…おかしすぎて涙が…」

 

「泣かないでよ…泣いちゃやだよ…せっかく笑ってたのに…」

 

「2人ともやめてよ…やめてって言ってるのに…」

 

凛も真姫も一緒になって泣き始める。しかし泣いているのはこの3人だけじゃない。

 

「みんななんで泣いてるの……変だよ……そんなの……」

 

「穂乃果ちゃん……」

 

穂乃果もことりも泣いている。穂乃果は笑顔を崩さないようにしているが泣いている。それは見てられない…

 

「穂乃果……リーダーだからって我慢する必要ないぞ……」

 

「たっちゃん……」

 

俺がそういう風に声をかけると声を上げて泣き出した。俺も泣いているが…

 

海未は絵里に泣きついていて、絵里の目からも涙が溢れている。

 

にこは最初泣かないつもりだったけど、希が抱きつくと声を上げて泣き出し、希は声を上げず泣いている。

 

 

ホームには……10人全員の泣き声が響いていたのだった。

 

 

 

 

「これでよしっ!それじゃあ練習に行こっ!」

 

『うん(おう)!!』

 

ホワイトボートに証明写真で撮った写真を貼りその側には

 

 

【ファイトだよっ!ラストライブまであと一週間!】

 

と書かれていた。

 




「海」と「海未」を間違えて変換しそうになりますね。

アニメはあと2話となりました。

オリジナル要素を入れることはあっても、オリジナル回を入れることはμ'sの方ではないと思います。

あと明日は多分投稿なしになると思います
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