【エントリーナンバー11、音ノ木坂学院スクールアイドルμ's!】
ラブライブ本戦まであまり日がない。そして今、ライブの順番を決める抽選を行っている。
壇上に穂乃果が上がりそのままくじを…と思いきや
「にこちゃん!くじを引くのはにこちゃんだよ!」
「私!?」
「卒業までは部長でしょ?」
「最後くらいはビシッと決めてこい!」
「わかったわ…ん?最後くらいってどういうこと?」
「ほら、進行遅れるぞ?」
ちぇっ、にこならスルーしてくれると思ったんだけどな〜
「いよいよ来たのね」
「うん、ラブライブ」
【代表者、どうぞ前へ!】
司会の指示でにこが前に出る。あれ?穂乃果が壇上に上がる意味ある?
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「ふっふーん!」
ラブライブ本戦前日、にこが部長で勝ち誇ったようにしている。何故かと言うと…
「にこちゃんすごいにゃ〜」
「当たり前でしょ!私を誰だと思ってるの?大銀河宇宙ナンバーワンアイドル!にこに〜にこちゃんよ!
緊張した……」
あ〜はいはいって軽く流そうとしたら緊張したという声が聞こえた。にこでも緊張するんだな〜
「あんただって同じ立場から緊張するでしょ!?」
あれ?俺口にしてないよな?
あっ、ちなみににこが引いたくじは全グループの1番最後だ。
「でも1番最後、それはそれで緊張するわね」
「そこは開き直るしかないわね」
「まっ、でも最後なら投票の関係上たくさんの人に見てもらえると思うぞ?」
まぁ失敗したらしたで見てる人の記憶に残るけど、失敗を考える人はμ'sにはいないし問題ないだろ。
「たっちゃんの言う通り!それに私はこれでよかったと思うよ!念願のラブライブに出場できて、しかもその最後に歌えるんだよ!」
「そうやね、そのパワーをμ'sが持ってたんやね」
「ちょっと!?引いたの私なんだけど!?」
「はいはい」
「えらいにゃえらいにゃ」
「雑!?」
「それじゃあ練習行きましょうか」
『うん!』
本戦前日でもいつも通りだな。
「何よもう…」
「大丈夫だよ」
「花陽…」
「なんだかんだ言って、みんなにこちゃんに感謝してるんだよ?」
「というかにこもわかってるんだろ?」
「達也…えぇ、最後までμ'sらしくいようってことでしょ?」
さすがにこ、ちゃんとわかってるみたいだ。
「そういうことだ、それじゃあ俺たちも早く行こうぜ!」
「「うん!!」」
「よーし、行くよー!1.2.3.4.1.2.3.4!ジャジャーン!」
今回は凛のリードで踊っていた。みんなバッチリだな
「たっちゃんどうだった?」
「文句の付けようのないくらいバッチリだ!本番でもしっかりな!」
『はい!』
「それじゃあ少し休憩だ!」
ほんとに文句の付けようのないくらいできてて凄いんだよな。細かい修正の必要もないとは。
「ふぅ〜」
「お疲れ穂乃果」
「ありがとう」
日陰に移動していた穂乃果に飲み物を渡してそのまま隣に座った。
「随分あったかくなりましたね〜」
「そうだね〜」
海未も近くに来たみたいだ。穂乃果は…1年生や3年生の方を見てる。なんとなく考えわかっちゃうけど…
「寂しくなっちゃダメ」
ことりも側に来た、これで2年4人が揃った。
「うん………ぎゅー」
っ!?急すぎだろ!?
「急に抱きしめたくなった!」
「私もー!ぎゅー!」
「く、苦しい…」
「私もです…」
「ぎゅぎゅぎゅっ」
「ぎゅーーー!」
休憩が終わるまでこの状態で苦しかったのは内緒だ。
休憩が終わってから少し練習をして最後の練習は終わりとなった
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「もう終わりか〜」
「大会に疲れを残さないためだからな」
「そうだよね」
「それじゃあ明日、みんな時間間違えないようにね?」
「穂乃果の所には私が電話しますね」
「寝坊しないよ〜」
「なら俺が泊まればいいんじゃね?」
「その手があった!というわけで電話はいらないよ」
さりげなく泊まることを言って、あとはいつものやり取りをしながら歩いている。
そして信号が変わって再び歩き出そうとした時、
「あっ」
花陽があることに気が付いたみたいだ。
「もしかして…みんなで練習するのってこれが最後なんじゃ…」
「……そうね」
「って絶対絵里は気付いてたろ!?」
「ただ言わなかっただけなんでしょ?」
「ううん、私もちょっと考えちゃってたから」
みんながその場に立ち止まっていた。その中で最初に声を出したのはにこだった。
「ラブライブに集中!」
「わかってるわ」
「じゃあ行くわよ」
それでも誰も動こうとしなかった。まだみんな一緒にいたいと思う気持ちからだろう。
神社に移動して御詣りをする。
「これでやり残したことはないわね?」
「うん」
「でも、こんなにいっぺんにお願いして大丈夫だったかな?」
「平気だよ。だってお願いしてることはみんな一緒なんだから」
「えっ」
そうだな、だって…
「当然言葉は少しずつ違ったと思う。でも内容はみんな同じだろ?」
「そうね」
「じゃあ最後にもう一度!」
『よろしくお願いします!』
最後にもう一度お願いをしてそこで解散となった。
「やっぱり…まだ一緒にいたいよね」
2年生組で帰っているとことりが口を開いた。
「そうですね」
海未も同意
「戻ってみるか?なんだかんだ言いつつまだ居そうな気もするし」
「そうだね、戻ろっか」
俺の提案に穂乃果も賛同し戻ることとなった。
案の定まだ残っていたため、結局10人全員集まった。
そして……
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「できた!ぴったりー!」
学校にやってきた俺たち10人、急遽合宿をすることになったのだが、ぴったり?布団9枚しかないんだが…
「たっちゃんは私と同じ布団ね」
「なるほど、それならぴったりだな」
布団の問題は解決だな。
「でも本当に大丈夫なのか?」
「うん、お母さんが許可してくれたから大丈夫」
本当は2週間前には申請しないといけない決まり、だけど見落としてたってことにして許可してくれたのだ。他の教員にバレたらやばくない?
「はいお待たせ〜家庭科室のコンロ火弱すぎじゃないの?」
「ご飯も炊けました!」
「凛はラーメンも!」
どうやら料理ができたみたいだ。というか学校なんだし火強すぎても困るだろ。凛は凛でいつの間にかラーメン用のどんぶりも持ってきてるし。
部室に移動してみんなで楽しく食べた。料理美味かったな。
「ねぇ、今って夜だよね?」
「そうだけど?」
「わぁー!」
急に叫ぶと窓を全開にした…ってなんで?
「寒いわよ!?」
「夜の学校ってさ、なんかワクワクしない?いつもと違う雰囲気で新鮮で」
「そ、そう?」
絵里?あっ、そういえば絵里って…
「あとで肝試しするにゃー!」
「えぇー!?」
「おっ、いいやん。エリチ大好きやもんね〜」
「希!?」
うわっ、絶対わざとだ。すると電気が急に消えた。消したのは真姫みたいだ。
「ひっ!?」
「いたっ!?痛いよ絵里ちゃん」
「離さないで離さないで」
「もしかして絵里ちゃん…」
「怖いの苦手とか?」
「新たな発見やろ?」
これは絶対わざとだな。
電気をつけようとした真姫を穂乃果が止め、屋上に行くことになった。
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「うわぁ〜」
屋上から見た景色は家やビルの光で輝いていた。高い所から見るとこんな景色なんだな
「凄いね」
「この一つ一つがみんな誰かの光なんですね」
「その光の中でみんな生活していて、喜んだり悲しんだり」
「この中にはきっと、私たちと会ったことも話したこともない、触れ合うきっかけすらなかった人もたくさんいる」
「でも繋がった。スクールアイドルを通して」
「偶然流れてきた私たちの曲を聴いて何かを考えたり、ちょっぴり楽しくなったり、ちょっぴり元気になったり、ちょっぴり笑顔になったりしてるかもしれない」
「だからスクールアイドルは最高なのよ」
『わぁ〜!』
満月が現れると穂乃果が少し前に出て
「私、スクールアイドルをやっててよかったーー!」
急に叫び出した。
「急にどうしたんだ?」
「だってそんな気分なんだもん!みんなに今伝えたいの!今のこの気持ちを!
みんなー!明日精一杯歌うから、聴いてねー!」
もう一度穂乃果が言うと、みんなが顔を見合わせ
『みんなー!聴いてねー!』
と同じように言った。
………苦情来ないといいけど
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「あんまここにいても冷えるしそろそろ戻るか」
「そうですね」
みんなが戻り始めると穂乃果だけその場に残っていた。
「たっちゃん…少しだけ話いいかな?」
「いいけど冷える前に戻るようにするからな?」
「うん、わかってる」
急にどうしたんだろ?
「ありがとね、私たちのマネージャーになっていつも手伝ってくれて」
「何を今更…」
「ずっと言いたかった。でも言う機会がなかなか見つけられなくて、このままじゃ言えなくなっちゃうんじゃって思っちゃって」
「穂乃果…」
「最初はね、手伝ってもらって嬉しいって思ってたけど、途中から無理矢理手伝わせちゃってるかなって思うようになっちゃってね」
う〜ん、どっちかって言うと逆なんだけどな。
「たっちゃんの様子見てると楽しいそうにやってるし、嫌々手伝ってるんじゃないってわかってるんだけど…改めて言うとなると言いにくくて、だから…今までありがとね、それと最後までよろしくねたっちゃん」
そんな風に思ってたんだな穂乃果は…まったく
「そんな心配してたんだな。確かに最初は拒否権なしみたいな感じだったよ。というかなしだったよな?」
「あはは…」
「でもさ、俺は穂乃果たちが頑張って、それに楽しそうにやっていくのを見て本気で一緒にやっていきたいって思ったんだよ。
だから俺の方からも言わせてもらうけどさ、俺をみんなと一緒にやらせてくれてありがとな穂乃果」
「たっちゃん…大好き」
「俺もだ穂乃果」
自然と2人の顔が近づいていき、そのまま唇が重なった。
少しの間見つめあった後、みんながいるところに戻り同じ布団で寝て、ラブライブ本戦の朝を迎えるのだった。
次回はラブライブ本戦の話。
前にポピパはもう出さないと感想を書いてくれた人に言ったのですが、少しだけ出すことにします。達也たちとの絡みはありません。
この「帰ってきた幼馴染と女神たち」も後少しで完結となります。最後まで楽しんでくれると嬉しいです。