というか結構説明回ってめんどくさいのな……
レイ・ウィンターグラウンドは麻帆良学園の学園長、近衛 近右衛門に聞かされた課題先を聞いて困惑していた。
「イ、イギリス清教ですか……?」
レイも魔法使いの村とはいえ、イギリスに住んでいる以上その名前は知っている。
世界で最も信者の存在する十字教の宗教組織で、同時に十字教三大勢力と数えられている巨大組織なのだから。しかし自分たち魔法使いには宗教というのは関係がなく何故そこが課題先なのかがレイには全く理解ができなかった。
「………あの、何故宗教組織何でしょうか?僕たち魔法使いにはあまり関係がないような気がするんですけど………?」
レイは少し考えた後、やはり理解ができず麻帆良学園長に質問した。追加で言うと、いつの間にかディムバーン校長はいなくなっていた。
「ふむ…レイ君。」
学園長は一拍置いた後、
「君は、『魔術』というのを知っておるかね?」
質問を質問で返してきた。
「え?ま、魔術ですか?確か魔法のもう一つの呼び名ですよね。ただあまりそう呼ぶ人は少ないそうですけど……」
レイは自分が質問をしたのに、逆に学園長からいきなり質問を投げかけられ、戸惑いながらも自分の知っている知識を答えた。
「ふむ、良く勉強しておるのぅ。しかし残念ながら外れじゃ。」
「えっ!?外れですか!?し、しかし……」
自分は憧れのネギ・スプリングフィールドに少しでも近づくためにしっかり勉強をしていて常識的なことについても、魔法のもう一つの呼び名のような豆知識的なことについてもしっかり覚えていた。だが外れと言われ、レイは学園長の言葉に驚いた。
「安心せい。レイ君の答えはテストなら丸が貰える答えじゃよ。実際、知らぬのも無理はない。このことは多くの魔法使いも知らぬ事じゃからな。」
レイはほとんどの魔法使いが知らないようなことを聞かれたことに学園長に少しイラっときたがそのことはすぐに頭から消して学園長の話の続きを聞き始めた。
「この世には魔法とは違う異能の力が二つほど存在しておる。レイ君も片方は小耳に挟んだことはあるんじゃないかの?」
「………一つは『超能力』っていう力でしょうか?日本にある麻帆良学園とは違う学園都市が魔力ではなく科学が開発したっていう。噂を日本に行っていた友人から聞いた程度なので、本当なのかは知りませんが。でも、もう一つっていうのは一体何なんですか?まさか、そのもう一つっていうのが……」
「そのとおり、そのもう一つというのが魔術のことじゃよ。」
ちなみに学園長も詳しくは知らないので話さなかったが最近は他の異能の力も一つだけ確認されている。
「………失礼ですが、聞いただけではいくら麻帆良学園の学園長の言葉とはいえ信用はできません。」
レイは学園長の言葉を素直に信用することはできなかった。それもそうだろう。魔法とはちがう魔術という力がいきなり存在すると言われたのだから。例えを出すのならこれから少し先の未来にレイと同じように魔術を知るツンツン頭の高校生と同じ心情だ。
それに学園長が言っている魔術が魔法とは違うということにレイは疑問を感じていた。
(魔法と魔術という力が違う力?)
「ふむ。聞いただけでは……それはつまり何かしらの証拠を見せてくれということかの?」
「はい。」
「………儂もただ話されただけで信用してくれというのも無理な話じゃからできれば魔術を見せてやりたかったんじゃが、生憎儂は魔術が使えなくてのう。」
学園長が魔術が使えないと言った後、レイは自分の頭にずっと引っ掛かっている疑問を学園長に問いただすことにした。
「学園長一つ聞きたいことがあるのですが。」
「なにかね。」
「学園長は魔術という力は魔法とは違うと仰りました。ですが魔術という名前を聞くとどうしても魔法と同じように魔力を使う力を連想してしまうんですが、魔力を使うということは魔法と全く同じになってしまいます。となると魔術は一体何の力を使って使用するのでしょうか?」
「いや、魔術に使う力は魔力じゃよ。正確に言うと魔法の魔力とは少し違うがの。」
「違う、魔力?」
レイは魔力に違うもなにもあるのかと思い、首をかしげた。
「あの、それはいったい…」
「言葉通りじゃよ。魔法と魔術に使う魔力は種類が違う。人間は魔法と魔術を使うための原石を皆一つ持っておる。しかし人間の体とは不便でな、人生で初めて魔法か魔術どちらかを使った時、その原石がどっちかしか使えぬ魔力に変化してしまうんじゃよ。そして練成できるのもどちらかの魔力だけになるんじゃよ。儂に魔術が使えぬのは人生で初めて使った力が魔法じゃからじゃな。」
レイは心の中で納得した。違う魔力というのはそれぞれの異能の力に合うように変化した魔力だと。だがレイはまたいくつかの疑問を感じていた。特に何故このことを自分に話したのかということを教えてほしかった。
「学園長何故そのこ「おっと!そういえばレイ君は何故宗教組織が課題先なのかが聞きたかったんじゃったな!」
「え、は、はい。」
いきなり学園長が話を元に戻したので聞くタイミングを逃してしまい、レイは返事はしたものの何かモヤモヤしていた。
(ハァ~危ない危ない。これ以上説明したら、あの女狐にいろいろうるさく言われるところじゃったわい。儂としてはしっかり説明して、レイ君が納得したら言ってほしかったんじゃが……まぁ、しかたあるまい。しかし希少な才能を持つと聞いておるが、やはりこんな子をあの女狐の玩具にするのはなかなか心が痛むのう)
「何故宗教組織が課題先なのかというとな、宗教組織はさっき説明した魔術を使う魔術師の本拠地じゃからじゃよ。」
「魔術師の本拠?」
「魔術は魔法と違って神話などに関係するものが多くての。それで神のことを知り魔術を使いこなすために宗教に入るものが多いんじゃよ。表では宗教組織と呼ばれておるが裏では魔術結社と呼ばれておるな。」
魔術師ではなく魔法使いである学園長の説明は間違いも多いが今は宗教組織は魔術師の本拠地とだけレイが分かればいい。
「魔術師が宗教組織に関わっていることはわかりました。ですが僕も学園長と同じで魔法使いですよ。僕が宗教組織に行っても意味がないと思うんですけど?」
「普通の魔法使いならば、そうじゃのう。しかしレイ君、お主には特殊な才能があるらしいんじゃよ。」
「僕に特殊な才能?」
レイは学園長に特殊な才能があると言われても全く身に覚えがなく、頭にクエスチョンマークを浮かべた。レイは今まで普通に学園の同級生たちと同じように授業を受けたり、魔法の特訓などをしていたが、別に自分が変わった能力など持っていた記憶などは全くないのだ。
「僕には全く身に覚えがないんですけど……」
「それはお主が気づいてないだけじゃよ。しかしお主しは必ず普通の人間が持っていない技術がある。これは儂が保障しよう。そしてイギリス清教に行けばその能力がわかることもな。」
レイは学園長の言葉を聞いた時、心音がバクンバクンと早くなるのを感じた。
「さて、イギリス清教に行ってくれるかのう?」
「わかりました。僕はイギリス清教へ行きます。」
そしてレイしっかりとした返事を返した。
「うむ。さて、儂はそろそろ失礼するぞ。」
「え、お帰りになるんですか?」
レイとしてはまだ魔術の話を聞いたときに頭に浮かんだ疑問を片付けたかったので学園長にはまだ少しだけ帰ってほしくはなかった。
「うむ。飛行機の時間が近いのでな、安心せい、魔術のことでまだいくつか聞きたいことがあるようじゃが、イギリス清教に行けばそんなことはいくらでも聞ける。もしかしたら聞きたくないことまで聞かされるかもしれんのう。」
「わかりました。」
レイが返事をした後、フォッフォッフォと笑いながら学園長は校長室を出て行った。そして校長が戻ってきた後、校長にお辞儀をしてレイも校長室を出ていった。
レイの性格が安定しないし
文章が何か変な気がする……
というか第三者目線って難しい……レイ目線にしようかなぁ
変な所や文章を追加したほうが良いと思うところがあったら教えてください