インフィニット・ストラトス ~Inside out~ 作:kageto
この作品の完結ってどこだろう・・・
さて、自己紹介の時間が終わると、息つく間もなく入学式に放り込まれた。小中ずっと思ってた事なんだが、なんで式の時って学校とそんなに関係のないお偉いさんが長々と話をするんだろうな。
あとあれだ。百数十人の女子の中に男一人だと、周りの女子の香りに酔う。
いや、わからなくもないんだ。将来の薔薇色生活の為に百合の園に飛び込んだと思ったら、なんか男が一人いるんだけど!ってなったらそりゃ張り切るよな。おしゃれするよな。
でも香水は自粛して?きっとひとりひとりは仄かに香る程度なんだろうけどね。塵も積もって大和撫子が玉梓だよ。呪われそうだよ。
教室に戻る途中で聞いた話なんだが、うちのクラスに入学式中ずっと立ったまま寝てたつわものがいたらしい。何その素敵スキル。教えを請いたいわ。
大天使山田先生(何が大かは心に秘めておこう)曰く、「式が早く終わったので、3限の授業開始までは休憩してていいですよ」らしい。初日からナチュラルに授業とかIS学園はスパルタすぎるだろ。
「い、一夏。ちょっといいか…」
学園の教育方針は横に置きつつ隣の席の子から件の立寝の猛者について詳しく聞こうと思ったら、反対側から声をかけられた。
黒髪ロングポニー。凛とした目鼻立ち。これで高校一年とか反則ボディ。箒が立ってた。
「よう!箒。久しぶりだなぁ。昼休みにでも声をかけようと思ってたんだが、先に声かけてもらって悪いな」
数年ぶりに会う箒は、はっきり言って美少女だ。しかもうちの姉と同じクール系美女になることが約束された、かっこいい系女子に成長してた。いや、昔からその片鱗はあったんだけどさ。
「う、うぅ。ほうき。そうなんだよぅ。私の名前は箒なんだよぅ。うわぁぁぁぁん」
で、なぜか泣かれた。しかも俺の胸に飛び込んできての大号泣。あまりの急展開にクラス中の視線を二人占め状態。胃に穴が開きそう。だけどそれ以上に。
「よし。箒。泣きやめ。な?話きくからさ。大丈夫だ。相談のってやるって。だからお願いちょっと離れて。その晩白柚サイズのたわわ様が俺のお腹でつぶれてるから。俺ドキッってしちゃうから」
「織斑君。それはない」
「ギルティ」
「ギルティ」
「判決。有罪」
顔を真っ赤にした箒が胸を隠しながら一瞬で離れた。そして下される有罪判決。
「まて!ちょっと考えてほしい。もし自分だったらどうなのかって。イケメンで体も引き締まってて、普段クールな幼馴染が周りの目を気にすることなく自分の胸に飛び込んで号泣する。背中に回された腕。お腹に当たる胸筋。どうだ!」
「ノットギルティ」
「ノットギルティ」
「執行猶予付き有罪」
くっ。まだ完全無罪にはならないか。
「ならこれだ!普段はすぐに涙目になったり、服の裾をつまんできたりする守りたくなる系の子犬系男子が、いつもなら大号泣しそうなところなのに心配かけまいと涙目を隠しながら気丈にふるまおうと背中を向ける様!そう、ギャップだ!」
「ノットギルティ」
「ノットギルティ」
「口頭注意付き無罪」
よし。無罪を勝ち取った。だが、鼻を押さえながら若干危ない目をしてるヤツは今後注意しよう。
で、この微妙になった空気どうするよ。
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