インフィニット・ストラトス ~Inside out~   作:kageto

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本日3話目。これで今日は終わりかなぁ。
これを書きながらラウラまでの展開はざっくり考えました。
会長とかかんちゃんとかは未定。

束さんは決まってる。


第04話

 

 IS学園は実質女子学園である。

 

 まぁ女性しか起動できない物の為の学園なんだから仕方のない話だ。ちなみに整備なら男でもいいのだが、男性IS整備士の為の学校は存在しなかったりする。各企業が自身の工場で育成する方が建設的だというのが理由だったりする。ブラックボックスや機密の塊だからな。そういうものなんだろう。

 

 話を戻そう。女子学園。女子高。そうなると学食のメニューは基本的に少量。ヘルシー。ときどき甘味だ。定食系のメニューもサラダの比率が大きかったりする。男の俺に足りるわけがないのだ。定食にもう一品付ける覚悟を財布の中を考えながら覚悟していたのだが、券売機のボタンに

 

『織斑 ¥500』

 

 ってのがあった。買ったさ。食券を渡す時にサムズアップされたから何が出てくるかと思ったら、大盛りご飯・豚の生姜焼き・冷や奴・お新香・味噌汁。そしてトレイにそっと置かれたごはんおかわり1回券。メニューは毎日変わるらしい。IS学園の対応力すごい。感動のあまりに「ありがとうございます。おねえさん」といったらプリンがおまけされた。神を見た。拝んだ俺は間違ってない。

 

 箒やのほほんさんたちと食事をおえて、教室でだべってたら声をかけられたんだが。

 

「歓談のところ失礼致しますわ」

 

 腰に手を当てて、でこぽん(特大玉)を見せつけるように胸をそらし、こちらを上から見下ろすように立っている金髪縦ロールがいた。

 

「わたくし、セシリア=オルコットと申しますの。織斑一夏さん、少々お話よろしくて?」

 

 いや、話するのは構わないんだけどさ。

 

「なんでそんなに上から目線よ?」

 

「ごめんあそばせ。わたくし少々殿方を苦手としておりまして、この話し方でないと会話どころか殿方の視線に入ることもできませんの」

 

 はい、待った―。ちょっと待ったー。

 

「せっしー。こっちに座って。大丈夫だから」

「一夏。セシリアの視線に入らない位置に移動しろ。だが真後ろはダメだ」

 

 のほほんさんと箒の言葉にうなずいて、ゆっくりとセシリアの横側に離れ気味に移動する。俺が視界から消えたからだろう。セシリアが大きく息を吐いた。

 

「お気遣いありがとうございます。それでお話なのですが…」

 

「その前にお前の話を聞かせてくれセシリア。私たちはクラスメイトの味方だ」

 

 男前な箒の言葉にセシリアの語りが始まった。箒はきっと二代目ブリュンヒルデになるな。

 

「わたくしの家。オルコット家はイギリスでもそこそこ歴史のある家です。歴史ある貴族家と言えば分りやすいでしょうか。父と母とわたくし。そして多くの使用人たち。幸せな生活でしたのよ。父と母が列車事故で死ぬまでは」

 

 うちのクラスは過去に重い何かを背負ってないといけないんだろうか。胃にきつい出だしなんだが。

 

「未成年のわたくしが家を継ぐのにもかなりの邪魔が入りました。ですがわたくしは両親の愛した家を守る為に努力を惜しみませんでした。そうすると次はわたくしに取り入って家を乗っ取ろうとする輩や、伴侶の地位を狙う輩が姿を見せたんですの。慣れない社交の場。わたくしの隙をついたように結託する殿方たち。飲み物に薬を入れられてたのでしょう。気が付いた時にはベッドの上で服を脱がされ、周りにはオルコット家を狙う殿方が複数」

 

 セシリアの背中が小さく見える。震えてるからか、精神的なものなのか。

 

「戻らないわたくしを心配した運転手が運よくそのタイミングで踏み込んできて下さり、わたくしの純潔は辛うじて守られました。ですがその運転手はわたくしを助ける際に男の何人かをひどく傷つけてしまい、罪に問われました。貴族の権力に物を言わせた行いでしたわ。所詮なりたての当主である小娘のわたくしでは力がおよびませんでしたの」

 

「わたくしも心の方に消えない傷を負ってしまいまして、極度の男性恐怖症。殿方の前だと獅子の前の草食獣以下という有様。ですが貴族家として社交の場に出ない訳にはまいりませんもの。試行錯誤と努力の結果、先ほどのような態度を取ってさえいれば辛うじて話しができなくもないようになったんですの」

 

 はい。カウンセラー案件ですね。権力社会怖すぎだろ。

 

「おりむー」

「はいはい」

 

 のほほんさんの呼びかけに、自分の席に戻って荷物をまとめる。

 

「あ、あの?」

 

「せっしー後ろの方の席でしょ?おりむーは前の方だからせきこうか~ん。授業中くらい集中できるようにしなきゃだよ~」

 

 ということで席交換しました。うちの姉(担任)にはメールで連絡した。『了解した。よくやった』との返信あり。

 

 のほほんさんと箒の二人でセシリアの頭をなでている。このクラスはきっとのほほんさんを中心に回ってくんだろう。お姉さんポジションだわ。

 

 

 

「そろそろ織斑さんへの要件をお話ししてもよろしいでしょうか?」

 

 セシリアの話が衝撃的すぎて忘れてたわ




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