超包子にて
「美味しいね!良いお店を紹介してくれてありがとう。」と人誑しの笑顔でお礼をいうツナ。それを真正面から見てしまった二人は赤面してしまった。周りの客や店員も赤面して居るが、ツナからしたら何時ものことなので不思議に思うもスルーした。
「ツナさん。あまり笑顔をばら撒かないでください。」と呆れ気味のユニ。
「ツナヨシくんも悪い男だよね〜」と楽しそうな白蘭。
「なにが!?」と全くわかっていないツナ。
「三人はどういったご関係なんですか?」遠慮がちにきいてくる明日菜。
「そういえば、こっちの自己紹介をしてなかったね。ごめんね。俺は沢田綱吉。ツナって呼んでくれたら嬉しいな。ちなみに18歳。よろしくね!」
「私は沢田ユニといいます。ツナさんの妻で「従兄妹ね」従兄妹で明後日から麻帆良女子中等部に通う中学二年生です。よろしくお願いします。」
「僕は白蘭だよ〜。二人とは遠い親戚なんだ。よろしくー。」
「三人ともご親戚なんですね。通りで雰囲気が似ているわけです。」納得して頷く明日菜。
「ユニちゃんおないどしなんやが〜。私たちも麻帆良女子中等部に通う二年生なんよ。これからよろしくな〜。」と嬉しそうな木乃香。
さっきから殺気はないけど、観察しているような視線を感じるんだよなー。チラッとユニと白蘭をみると二人も俺の意図に気づいたのか頷いてくれた。「ちょっと失礼。」お手洗いに行く振りをして、気づかれないように視線の主の後ろに回る。すると黒髮で竹刀袋を持った少女がいた。あれは日本刀かな?いきなり斬りかかりはしないだろうけど警戒はしとこう。「ねぇ、君は二人の知り合い?」と声をかける。
「え?いつの間に・・貴方は一体。」あはは、もしかしてこの世界では実力者だったのかな。「俺は沢田綱吉。ツナって呼んで。君は?」笑顔で答えるツナ。その笑顔を見て警戒心が和らいだのか「私は桜咲刹那。木乃香お嬢様の護衛をしています。」護衛ねー。なんで遠くからしてるのかわからないけど連れていっちゃうか。うん。超直感も肯定してるし問題ないね。
「刹那ちゃんね。よろしく。もうご飯は食べた?良かったら一緒に食べよ!行くよ。」と半ば無理矢理手を取り席まで誘導する。「え?ちょっと、あの?」と刹那は急に手を握られて顔を真っ赤にし動揺していた。ツナは動揺している理由を理解はしていないがそれを好機と見て一気に連れて行く。
刹那が我に返った時には席に座らされていた。
「あ!せっちゃんや〜。ツナさんと知り合いだったん?」木乃香は嬉しそうに聞いてきた。刹那は動揺しながら、「失礼します!」と席を離れようとするが、「ちょっと待ってください。」とユニに止められた。ユニは刹那に真剣な眼差しで「きちんと自分の気持ちに向き合って行動しないと後悔しますよ。それに気づいているみたいですし、あとは少しの勇気だけです。木乃香さんなら大丈夫ですよ。」と、口には出さないがツナと白蘭も刹那に対し同様な気持ちでいることがわかる。そんな全てを包み込む大空三人の雰囲気に刹那は落ち着きを取り戻し席に着く。ポツリポツリではあるが自分の気持ちを語り出した。
「私の家系は神明流という流派で、代々近衛家にお仕えしております。木乃香お嬢様の護衛を頼まれておりましたが、幼少の頃に木乃香お嬢様が川で溺れた際に助けることが出来ずに力不足を感じ、一定の距離から守ることを誓ったんです。でも、また護衛関係なしにこのちゃんと仲良くなりたいです。」と泣きながら語っていく。
ちなみにこの光景はチェッカーフェイスからもらった霧の炎が入っているイヤリングで周りからは違う光景に見えている。
「せっちゃん・・うちはせっちゃんに嫌われたと思っとったんよ。でもせっちゃんとまた仲良くなりたいと思った。同じ気持ちで嬉しいわ。」泣きながら答える木乃香。「木乃香。桜咲さん。」つられてなく明日菜。
三人が泣き止むまで待ち。「良かったね。木乃香ちゃん、刹那ちゃん。とりあえずご飯でも食べな。明日菜ちゃんも」と笑顔の三人。
「「「はい!」」」と答える三人。
明日菜、木乃香、刹那は初対面にも関わらず、ツナ達の心が安らぐ雰囲気に魅力されていた。