例えば゙手から火を出す人間゙
例えば゙体が異形に変化する人間゙
例えば゙ビルの様な構想建築物程まで大きくなる人間゙
……など様々な能力を身につけた人間
それらば個性゙と呼ばれ、その個性を使う者達を……
人々を助ける者達を゙英雄(ヒーロー)゙と呼び……
色々な犯罪行為を゙敵(ヴィラン)゙と呼んだ……
これは、そんな世界に生まれた一人の人物の物語である……
始まり
日本のとある街で数人の男達が逃げていた。
「ハァハァハァ………ここまで逃げりゃ大丈夫だろ………」
「へっ、ヒーローなんて言っても俺達の‘個性’の前には意味が無いんだよ」
彼らは、この街にある銀行から強盗をした者達だった。
「けど、このまま逃げるにしても、もうちょっと保険が欲しくないか?」
「保険って言っても何があるんだよ」
「あれを見てみろ………」
男達の一人が指差した先には一人の少年が歩いており、それを見て怪しげに笑った。
それから、暫くして………
「おいっ!このガキを無事に帰してほしかったら逃走用の車を用意しろ!!」
「くそっ!下手に手を出すと人質の少年が危ない……」
銀行強盗達が一人の少年を人質に取っていた。
「ねぇ、おじさん……俺を放して「そんな事する訳無いだろっ!」ですよねー」
「まぁ、君には悪いけど俺達が無事に逃げるまで一緒にいてもらうよ……」
「そうですか………だったら俺が、何とかしますか……」
少年は面倒臭そうな態度になっていた。
「あぁん?悪いがあんまり抵抗しないでくれるかな?
俺もガキを傷付ける様な事はしたくないんだ〔ガリボリゴリ〕はっ?………」
強盗の一人が持っていた拳銃で少年の頬を叩いていると変な音がしたので見ると少年が拳銃を食べていた。
「なっ!?テメェ!何をしてやがる!!」
「遅いよ!鉄竜の咆哮!!」
離れていた強盗の一人が少年に向かって発砲しようとする前に少年の口から多数の鉄の破片が飛び出して強盗の体を切り裂いた。
「チッ!よくもやりやがったな!!」
「へっ、鉄の体に、そんな豆鉄砲が効くか!鉄竜棍!!」
「くそっ!だったら俺のコイツはどうだ!!」
残った強盗の一人が体を大きくしていた。
「幾ら鉄の体だろうと、これだけの大きな拳で殴られれば無事ではすまねぇだろう!!」
「おいっ!少年を助けるんだ!!」
「はぁ……あんまり疲れるから、やりたくないんだけどなぁ!」
強盗の攻撃をかわした少年は頭上にジャンプすると同時に両手を合わせて剣に変化させた。
「くらえっ!滅竜奥義!業魔・鉄神剣!!」
「ぐわぁ!!!」
少年の攻撃を食らった強盗は吹き飛ばされて気絶した所をヒーロー達に取り押さえられた。
その後……
「コラッ!幾ら個性を持っているからと言って危ない事をしてはいかんぞ!!」
「はい、すいませんでした………」
「まぁ、君も無事だったし強盗も捕まえたから良いけど………」
「そう言えば、君の名前はまだ聞いてなかったね」
「あぁ、俺の名前は創史 武昭(そうし たけあき)って言います」
少年はヒーロー達に名乗ると、その場を離れたが………
風が吹いて袖が捲れた時に左上腕部に英語のFの様な虹色の紋章が見えた。