説明が終わって武昭達が集合すると全員違う場所だった。
「どうやら……同じ中学の人達で協力させない為に……
会場が違うみたい………」
「あぁ、俺と唯は連番なのに違うからな………」
「まぁ、何があっても頑張れば良いだけだ、そうだろ武昭?」
「そうだな尾白の言う通りだ」
「皆ー あのバスに乗るみたいだよ」
葉隠の言った言葉に武昭は動きが止まった。
「どうした?武昭」
「何か固まってるけど?」
「い、いや何でも無いよ………じゃあ皆、また後で……」
「う、うん……後で……(頑張って……武昭……)」
皆は、それぞれのバスに乗ると指定された会場に向かった。
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バスが会場に着いて……
「ウップ……何とか……近くて良かった……」
「おいおい、見ろよアイツ……」 「あぁ、乗り物酔いしてるぜ……」
降りた皆が武昭を見て陰口を叩いていた。
「ふぅ……何とか落ち着いたか………(ん?何か気配が……)」
〔オイオイオイ!実戦じゃカウントなんて無いんだぜぇー!!〕
「なっ!?しまった!!」 「早く行かないと!」
他の受験生達が慌てて会場に入ろうとした時に音がしたので見ると………
「おいっ!アイツさっきの乗り物酔いの奴だぞ!!」
武昭が仮想敵を倒しているのが見えた。
「いつの間に!?」 「そんな事よりも、俺達もやるぞ!」
他の受験生達も仮想敵の相手を始めた。
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一方………
「校長………
「あぁ……特待生を断った創史武昭君だよ………」
会場の監視室の様な場所で以前武昭と会った根津と数人の人物が話していた。
「それにしても、凄いスピードですね……」
「あぁ、気分が悪かったみたいだけどスタートの
「それでいて、個性が無いと………」
1人の男性が武昭の書類を見ていた。
「けど、彼には何らかの個性があるみたいだよ………」
「微かに体が光ってるのが、それなのかしら………」
「いや、腕を鉄の槍に変化させているぞ」
「一体、彼の個性は何なのかしらね?」
モニター内では武昭が仮想敵を破壊しているのが写っていた。
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会場では………
「へっ、これで40体目って所か………」
武昭は一旦休むと持っていた水を飲んだ。
「ふぅ……取り敢えずは、これ位倒しておけば良いだろうけど………
まだ、何かある様に感じるな………(
「ウワァー!逃げろー!!」 「あんなのに勝てる訳がないだろっ!!」
武昭が休んでると他の受験生達が逃げ戸惑っていたので原因を探してると巨大仮想敵が見えた。
「なるほど……あれが説明にあった0Pの仮想敵て奴か………ん?」
武昭が状況を確認してると巨大仮想敵の進路に瓦礫に足を挟まれている女生徒が見えた。
「あのままじゃ、危ないな」
「おいっ!あんたも逃げた方が良いぞ!!」
「あぁ!あんなの相手にしても意味ないんだから!!」
「ふん、関係無いね、俺は俺がしたい事をするだけだ!」
武昭が腰を下ろすと体中が軽く輝いた。
「それに、どんな相手でも立ち向かうのが俺なんだよ!
「なっ!?なんて速さだ!!」 「そんな事よりも早く逃げるぞ!!」
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一方……
「うーん………この大きさじゃ、私の酸でも直ぐには溶かせないか……」
ピンク色の肌で瞳の白黒が反転した頭から触覚の生えた女生徒が瓦礫を退かそうとしていた。
そんな中、仮想敵が歩いてきて頭上から瓦礫が落ちてきた。
「くっ!……「テイクオーバー!ビーストソウル!!鋼亀(こうき)!!えっ?」
女生徒が何が起きたか確認すると自分の上を金属の甲羅を背負った巨大な亀が庇っているのが見えた。
「おいっ!大丈夫か!?」
「え?う、うん……足が挟まった以外は………」
「そうか、少し待ってろ………ホラ、これで良いだろ」
亀は瓦礫を持つと女生徒を助け出した。
「骨は折れてないけど、歩くのは無理かもな……仕方ない」
「ふえっ!?き、急に何を!!」
女生徒は武昭にお姫様抱っこをされて顔を赤くした。
「ケガに負担をかけない為にこうするんだ、ちゃんと掴まってろよ高速!」
「キャッ!!あ、あれ?あの人は……」
女生徒が周りを見ると先ほどの場所から離れた場所にいた。
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女生徒を避難させた武昭は巨大仮想敵の前に立っていた。
「さてと……これで周りに誰もいないから思う存分出来るぜ!」
〔モクヒョウ、ハッケンクチクスル〕
「へっ!そんな攻撃なんか食らわないよ!アイスメイク!
武昭は両手から多数の氷の槍を放った。
〔ガッ……キノウテイカ………〕
「食らえっ!滅竜奥義!!
武昭が両手を合わせると巨大な剣に変化し巨大仮想敵を切り裂いた。
それと同時に試験終了のブザーが鳴り響いた。