個性把握テスト
第4種目:反復横とび
「ひゅううう」ポコポコポコ
頭に丸い物を着けた男子生徒が頭から取った丸い物を線の両側に置いて
それで跳ね返りながら計測していた。
峰田 実(みねた みのる)
個性【もぎもぎ】頭から取った丸い物はあらゆる物にくっつくが峰田自身にはくっつかない。
「コイツに関しては特に出来そうな奴は無いな」
「いやいや、それだけの数を出してるじゃない」
葉隠が言うと武昭の記録はクラス3位だった。
第5種目:ソフトボール投げ
「俺はさっきの記録があるから、やらなくて良いんだよな」
「おいっ!女子でも∞が出たぞ!!」
武昭が見ると茶髪のオカッパの丸顔の女子が自身の個性でボールを浮かせて
落下してこなかったので∞の記録になった。
麗日 お茶子 (うららか おちゃこ)
個性【
指先に付いた5つの吸盤で触れるとあらゆる物を無重力状態に出来る。
「ふーん、結構やるもんだな……ん?」
武昭が周りを確認してるとモジャモジャの緑色の髪でソバカスがある生徒の順番だった。
「何か緊張してるみたいだな……」
「緑谷君は、このままだと除籍するぞ……」
「あったりめぇーだ!アイツは無個性の雑魚だぞっ!!」
「無個性だって!?彼が入試の時に何をしたのか知らないのか!!」
「あぁーっ!?」
離れた所では飯田と薄い金髪で三白眼の男子が言い合いをしていた。
爆豪 勝己(ばくごう かつき)
個性【爆破】掌の汗腺からニトロの様な物質を出して爆発を起こす。
(無個性だって?……確かに個性を最初から持ってたなら、あんな風に怪我を負わない筈だ………)
武昭が出久の計測を見てるとボールが47mと出久が意図しない結果が出た。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
「な……今確かに使おうと………」
「個性を消した……つくづくあの試験は合理性に欠けるよ………
お前みたいな奴でも入学させちまうんだからな………」
相澤が首に巻いていた物を解くとゴーグルが見えて、それを見た出久が何かを思い出した。
「個性を消した?……あっ!あのゴーグルは………抹消ヒーロー……イレイザーヘッド!!」
「イレイザーヘッド?聞いた事あるか?」
「いや、聞いた事無いけど………」
「アングラ系ヒーローかしら………」
(どうやら、緑谷に最終勧告を出したみたいだけど………
緑谷は何とかするんだろうな………
武昭が出久を見てると指一本に力を集中させてボールを投げる一回目とは違い700m程飛ばしていた。
「先生……まだ………やれます!」
「こいつ………」
「どーいう訳だ!言えっ!デク!!」
「うわっ!?」
爆豪が出久に詰め寄ろうとした時に相澤が首に巻いていた物で束縛した。
「なんだ、この布!?……固っ!!」
「そいつは炭素繊維に特殊合金を編み込んだ捕縛武器だ………
あまり俺に個性を使わせるな………
俺は“ドライアイ”なんだよ………」
皆が同じ感想を思った時に武昭が出久のそばに来た。
「おい緑谷、その傷を見せてみろ」
「えっ、創史君、何を……うわっ!?」
「これでよしっと……痛みは無いか?」
「う、うん………無いけど………創史君て、こんな事も出来たんだね……」
「まぁ、まだテストがあるのに、そんなのじゃいい記録も出せないだろうからな………
ほら、次の競技が始まるぞ」
「う、うん……そうだね……」
(創史武昭か……中学2年の時に血狂いマスキュラーとの戦闘を行う………
奴は逃げ出したが………それなりの傷を負わせた………一体、アイツは?……)
相澤は出久と一緒に移動する武昭の背中を見ていた。
第6種目:上体反らし
「ホッホッホッ……ふぅ時間か………」
「創史………アンタって体が柔らかいので」
武昭オカッパで耳たぶがプラグの女子が話しかけてきた。
耳郎 響香(じろう きょうか)個性【イヤホンジャック】
耳たぶのプラグで自身の心音を流したり微細な音を聞き取る事が出来る。
「あぁ、普通に体は鍛えてるから柔軟性も、それなりにあるんだ」
第7種目:立位体前屈
「ケロ……こんな所かしらね…」
黒いロングヘアで目のパッチリした女子が体を前方に倒した後更に舌を伸ばして記録を出した。
蛙吹 梅雨(あすい つゆ)個性【蛙】
蛙っぽい事なら、なんでも出来る。
「さすがに俺でも、あれを越えるのは無理だなぁ………」
「なんだ……魔法が使えても、それは無理なのか………」
武昭の後ろに鳥顔の男子がいた。
常闇 踏影(とこやみ ふみかげ)個性【
自身の姿と似たモンスター黒影を操る。
「そこまで、魔法だって万能じゃないんだよ」
「ふむ……人が使いしモノだからこそ、出来ぬ事もあるというのか………」
第8種目:持久走
「さてと、これで終わりだから頑張りますか」
「最後にこれかよ………俺苦手なんだよな……」
砂糖 力道(さとう りきどう)個性【シュガードープ】
糖分を摂取すると一時的に強力なパワーを出せる。
(そんな事言わないで……最後なんだから頑張ろうよ……)
口田 甲司(こうだ こうじ) 個性【生き物ボイス】
声に意志を乗せて生き物を操る。
そんな中……
「皆さん、頑張ってますね」
「けど、百は乗り物に乗ってるじゃないか」
百が原付で走ってると武昭が普通に並走しながら話していた。
「まぁ、武昭さんですから……横にいても驚きませんけど、何故普通にしてるんですか?」
「うーん………俺だから?」
そう聞いた百は、この話をそれで終えた。
その後……
「んじゃパパッと結果発表だけど、トータルは単純に各種目の評点を合計した物で
口頭での説明が時間の無駄だから一斉開示するぞ」
(トータル最下位が除籍……記録らしい記録はボール投げだけだし………
創史君に怪我を治してもらっても……)
相澤が機械を操作すると中空に全員の成績が映し出されたが最下位は緑谷だった。
「あっ………やっぱり……」
「ちなみに………除籍は嘘だからな………」
相沢が言った言葉にクラスの何人かがキョトンとした表情になった。
「最下位が除籍って言うのは全員の本気を出す為の合理的虚偽だ」
「少し考えれば分かる事ですわ……それにしても…武昭さんには勝てませんでしたわ」
「まぁ、女子の中では1番だから良いんじゃないか?」
「今回は、そう言う事にしておきますわ」
「なぁ……ちょっといいか?」
武昭と百が話してると赤と白の半々の髪で左目に火傷の跡がある男子が話しかけてきた。
轟 焦凍(とどろき しょうと)個性【
右から氷を出し左から炎を出す。
「あぁ、良いけど……どうしたんだ?」
「ちょっと聞きたい事があってな……お前の個性は何なんだ?」
「テストの時も言ったけど俺の個性は魔法だよ」
「………そうか、邪魔したな……」
「一体何だったんだ?」
「確か彼は私と同じ推薦入学者ですわ」
「百と同じ推薦入学者か………グギュ〜〜」
「あら、早く教室に戻った方が良いですわね」
百は軽く微笑むと武昭と一緒に教室に戻った。
今回は所々にクラスメイトの説明を入れてみました。
説明が無い生徒に関しては、どこかでは入れたいと思います。
それでは