武昭が敵達に向かってるのを痩身の男が気付いて黒靄の人物に声をかけた。
「ん?なぁ、あのガキ一人で来てるぞ……」
「どうしますか死柄木?あの少年を始末しますか?」
痩身の男〔死柄木 弔〕が黒靄の人物〔黒霧〕と話していた。
「いや……オールマイトを殺す前に教えてやろうぜ あのガキに
自分がどれだけ無謀な事をしてるかをよ………」
「そうですか、射撃隊!あの少年を狙え!!」
「へっ!くらえ!一斉射撃!!」
「そんな攻撃じゃ無理だよ!岩鉄壁!!」
「なっ!?岩の壁だと!!」
「ふん!悪いがすぐに終わらせてもらう!
鳴り響くは招雷の轟き……天より落ちて灰燼と化せ……」
武昭が岩の壁の上にあがって右手を空に掲げると体から発電していた。
「チッ!何をしようが俺達みたいな異形型に効く訳がないだろう!」
「それはどうかな!?くらえ!レイジングボルト!!」
「グワァァーー!!」
武昭が右手を振り下ろすと複数の雷が落ちて敵達を感電させた。
「ガ……」
「安心しろ、殺しちゃいないよ まぁ暫くは入院する事になるけどな」
「オイオイオイ、なんなんだよあのガキ………
あんな奴がいるなんて聞いてないぞ!」
「まさか、あれだけの数を一瞬で無力化するとは……」
「おい…脳無!あのガキを殺すんだよ!!」
死柄木が叫ぶと横にいた脳みそ丸出しで筋肉質の人物〔脳無〕が武昭に襲いかかった。
「へっ!自分の思い通りにならないからってキレてたら、そこら辺のガキと同じだぜ」
「うるさいうるさいうるさい!脳無!そいつを早く殺せ!!」
「悪いがコイツも直ぐに倒させてもらうよ! 鉄竜棍!!なんだと!?」
武昭が右手を鉄の棍に変化させて殴るが特に効いてる様に感じなかった。
「だったら!コイツでどうだ!鉄竜槍!
なるほど……そう言う事か………」
「ほう………気付いたみたいだな……
その脳無は対オールマイト用の個性を持ってるんだよ………
そうだ、お前を殺した後は
そうすれば、お前やオールマイトも淋しくないだろう………」
「あ?テメェ……今、何て言いやがった?皆を殺すって言ったのか?」
「あぁ……オールマイトが来た時にお前らが死んでたら凄い絶望するだろうからなぁ……
脳無!早くそいつを始末しろっ!!」
「そうは……させねぇよ!!」
「なっ!?脳無を一撃で殴り飛ばしただとっ!?」
「テメェらが皆を殺すって言うなら……俺が皆を守ってみせる!!」
武昭が叫ぶと同時に武昭の体から炎が燃え上がり竜を形作った。
「なんだよアレ?………炎が竜みたく見えるぞ………」
「あぁ、俺もそう見えるよ………それに何か鱗みたいなのが………」
「あれは、まさか………」
「ねぇ、百ちゃん?もしかして武昭ちゃんの
上鳴と切島が話してると百が心当たりがあり、それに気付いた蛙吹が話し掛けた。
「えぇ…以前に武昭さんから聞いた事があるのですが……
武昭さんのアレは竜迎撃用の魔法である滅竜魔法と呼ばれてる物で
そして、あの状態は滅竜魔法の最終形態のドラゴンフォースだと思われます」
「滅竜魔法の最終形態………ドラゴンフォース………」
皆は武昭を見ていた。
「オイオイオイ!何だよアイツは!!ムカつく事ばかりやりやがって!!脳無!!」
「そいつの個性はショック吸収か無効!そして超再生だろ!?
だったら、それ以上の攻撃を加えれば、どんな個性だろうと関係ない!!」
武昭は右手に炎を纏うと、そのまま脳無に殴りかかった。
「火竜の鉄拳! 鉤爪! 翼撃!嶮角!砕牙! 握撃!」
「その魔法……竜の鱗を砕き 竜の肝を潰し 竜の命を狩りとる…
滅竜魔法……その奥義………」
武昭は炎を纏った両腕を振るうと螺旋状の炎の一撃を脳無に叩き込んで天井から叩き飛ばした。
「何………だと?………クソクソクソ!何で思い通りに行かないんだよ!!」
死柄木が悔しがってると入り口からオールマイトが来た。
「くっ!ここでオールマイトが来るとは!!死柄木!今は一旦引きますよ!!」
「あぁ……分かったよ黒霧………オールマイト……それにクソガキ………
今度会う時は必ずぶっ殺してやるからな!!」
死柄木と黒霧は黒靄で、その場から姿を消した。
「チッ!今一歩だったか………だが、ありがとう創史少年……
君がいなければ君だけでなくクラス全員に被害が及んでいたかもしれない……
その心はヒーローとして大切な物だ!」
「そんなに言われる様な事はしてませんよ………
俺は只、皆を守りたかっただけですから………あ、アレ?」
「むっ!?創史少年!!どうしたんだ!!」
オールマイトにお礼を言われた武昭が急に気絶した。
「武昭さん!?」 「おいっ!創史!!」 「どうしたんだよ!?」
「チッ!おい!急いでリカバリーガールの所へ連れて行け!!」
「相澤君!私が連れて行こう!!」
相澤が指示を出すとオールマイトが武昭を保健室に連れて行った。