TS転生してまさかのサブヒロインに。   作:まさきたま(サンキューカッス)

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「決着!」

 司祭、と呼ばれた男の半生を短く語ろう。

 

 彼は教会において若い白魔術師の筆頭であり、信心深い模範的な教徒として青年時代を過ごした。

 

 そんな彼は、ミクアルへ派遣されていた父親の戦死をきっかけに、ミクアルの里へと赴任する。王国とミクアルの里を繋ぐパイプの役割を、亡き父から引き継いだのだ。

 

 人類の最終防衛線、ミクアル。彼は亡き父への哀悼と、新天地への緊張と怯えと、僅かな期待を持ってその地に赴任した。今から、30年以上前の事である。

 

 そこで、彼は様々な経験をした。後の村長となる男と3日間ぶっ続けで殴り合いの喧嘩し、結局和解した事。隠していた幼女性愛(ロリコン)を酔った村長に暴露され、吹っ切れて里中の幼女を追いかけ始めたこと。里の女性、フィーユへ恋心を抱き、そして彼女の村長への気持ちを知り身を引いた事。

 

 その思い出の殆どが、司祭にとって無二の親友であった村長という男の関連であり。その全てが、色濃く記憶に刻まれた良い思い出だ。彼はいつしか王国の司祭ではなく、1人のミクアルの住人として生きていた。

 

 そして今。親友の忘れ形見を守るために。一族代々、勤め続けたミクアルの地を奪われないように。その半生をかけて習得した回復魔術の奥義を以て、彼は人族最悪の敵“魔王”へと闘いを挑んでいる。

 

「グワーッ!!」

 

 何度吹き飛ばされようと、司祭は何度も何度も蘇った。自分の“死”を契機に発動する無限回復魔術は、聖属性の素養が必要な為にフィオですら習得しきれなかった究極の回復魔法だ。

 

 だが決して、痛みを感じないわけではない。彼は、死ぬ度に文字通り”死ぬほど”痛い思いをしている。それでも彼は闘いをやめようとはしなかった。

 

 すべては、未来の為。自身が愛し、愛で、愛おしんだ次世代を担う子供達。彼らを逃がす時間が稼げるのなら、この命惜しくはない。

 

 司祭はロリコンである。

 

 だが司祭は決して、ただ穢れた欲望の対象として子供を見ているのではない。真剣に、真摯に、純粋に、子供を人間として愛しているのだ。里の未来を築き上げる、後世へ紡がれていく「子供達(きぼう)」を、何よりも大切に思っているのだ。

 

 その情熱は、紛れもなく本物である。

 

「・・・頑張るねぇ。」

 

 一方魔王は、そんな司祭に飽きていた。

 

 覚悟を決めてしまった人間を嬲るだけでは、自身の加虐性癖は満たされない。既に、下着をかぶせられコケにされた怒りは収まっている。目の前に司祭しかいないから、彼を相手取っているだけだ。

 

 四散しても、再生する。再生途中に攻撃しても、吹き飛んだ後に同じように再生が始まる。アンデットを相手取っても、神聖魔法で消滅する分まだやりやすいだろう。まるで、こびりついて取れない頑固な錆を淡々と磨き落とすような作業だ。

 

 幾ら殺しても暖簾に腕押し、豆腐に鎹。これでは面白くもなんともない。

 

「そろそろ新しい遊びをしようか、おじいちゃん。ロルバック、連れて来て。」

「御意。」

 

 連れてきて。その言葉にハッとなった司祭は、魔王の視線の先へと目をやる。そこには、先ほど逃がした子供達が、ボロボロになって魔族に捕まっていた。

 

 魔王には最初から、子供達を逃がすつもりなど無い。辺りに竜族で囲んでおり、逃げだした子供を捕らえろと命じていた。

 

 司祭が命懸けで稼いだ時間が無意味であったと嘲笑う為だけに、魔王は逃げる子供を見送っただけだった。

 

 ────子供を愛した老人の、絶望が始まる。

 

「この娘、僕に楯突いたんだよね。今思えば、貴方への援護だったのかなおじぃちゃん?」

「やめろ。」

 

 顔を打撲痕で青黒く腫らした、村長の忘れ形見メル。彼女は一人、ロルバックに首根っこを掴まれて左右に力なく揺れていた。その後ろにも、沢山の子供達が乱雑に積み上げられている。

 

「いっぱいいるよね、この子供達。ねぇ、取引しようおじぃちゃん。この僕に楯突いた馬鹿な娘を殺してよ。」

「やめてくれ。」 

「そしたらさ、他の子は解放してあげる。このクソ生意気なメスガキをさぁ、おじぃちゃん自ら殺すんだ。」

 

 魔王は、加虐主義者だ。他人の絶望で、慟哭で、悲哀で快楽を得る生粋の人格破綻者だ。

 

「ああ、ただ殺すだけじゃつまらないから、ナイフで皮を剥いで殺してね。皮は剥製に使うから、丁寧に切るんだよおじいちゃん? この娘は芸術品に仕立て上げてやるんだ。」

「あ、ああ、神よ、どうか。」

「それで、全身の皮を剥いた後、この娘は生きたまま塩漬けにしてやるんだ。きっと良い声を上げて泣くぞ、この女。僕に害意を向けた事、タップリ後悔させてやる。」

 

 そう言うと魔王は、優しく老人の肩を叩き、耳元で囁いた。メルを殺せば他の子供は見逃してあげる、と。

 

「他の子みーんな死んじゃうのと、1人死ぬだけで皆助かるの。どっちが良い?」

 

 ────悪魔。それは魔王の、魔族の間における呼び名。魔族にすら、畏怖と侮蔑を以て呼ばれる程の圧倒的な悪意。他人が絶望する様にのみ、性的興奮を覚える真性のサディスト。

 

 

 

 そんな生粋の加虐主義者である彼が、目の前の老人を長い時間いたぶった理由は3つ。

 

 1つ。老人にコケにされた報いを味わせたかった。

 

 2つ。長い時間苦痛を与えたことにより、司祭が命懸けで稼いだ時間が無意味に終わった絶望を、より大きくしたかった。

 

 3つ。老人の精神的疲労を溜め、味方殺しの敷居を下げさせたかった。正気に戻った後、少女を殺した老人を大声で嘲笑い、目の前で子供達を一人一人縊り殺すつもりだった。

 

 つまり全て、彼自身の下らない性癖に基づいた、大きな意味を持たない暴虐である。目の前の老人が絶望する顔を見たいがために、無駄に戦闘時間を長引かせてしまったのだ。

 

 

 

 ────その結果。司祭は、半日と言う時間を稼いだ。まさに大金星。

 

 貴重過ぎる、半日と言う時間。魔王が最初からその気ならば、ミクアルの里の住人を根絶やしにしてなお、お釣りの来る時間。

 

 彼はそんな途方もない時間を、裏切りの悪鬼(バルトリフ)が戦場に辿り着くまでたった1人で、一人も死者を出さずに守り抜いたのだ。

 

 彼は知らず知らず、心の底から護りたかった子供を守り抜いていた。

 

 

「────助けに来た。」

 

 司祭は震える手で、ぐったりと動かないメルを刻もうと手渡されたハサミを持ったその時。静かで怒気に満ちた、少年の声を聞く。

 

「貴方達に救われた、この僕が。今こそ10年越しに、恩を返そう。」

「おや、新手か? これまた随分と弱そうな援軍が来たな。」

 

 ローブを羽織った中性的な顔の少年が、たった一人で司祭と子供達を囲む魔王軍の正面に立ち、鬼の形相で魔王を睨みつけた。

 

「弱そう? それは君の方だろう、魔王。」

「・・・まぁ、否定はしない。でも、あくまで弱そうってだけであって僕は────」

 

 予定外の敵襲だったが、魔王は焦らない。もし援軍が来るとしたら、そろそろかなと考えてはいたからだ。彼はルートを見ていつもの様に、無造作に手に魔力を集めた。

 

 ラントを攻撃した時のように、彼は術式を用いず純粋な魔力をぶつける攻撃を好む。完全なノーモーションであり、上級魔法並の破壊力を秘めた透明な攻撃。

 

「この世界で最強だけどね!!」

 

 勿論、普通に術式を組んで魔法を行使した方が高い威力を叩きだすだろう。何故、彼はこんな燃費の悪い攻撃方法を選択しているのか? 

 

 その理由の一つは、彼の持つ魔力量が大きすぎる事。普通の魔法使いの数百倍、フィオやレイの様な王国トップクラスの魔法使いと比べても、軽く十倍以上の魔力を彼は保有している。多少燃費が悪かろうと、透明でノーモーションな攻撃方法の方が敵に当てやすいと言う実利的な理由。

 

 そしてもう一つの理由は、

 

「・・・お主。さてはあまり詳しく魔道を修めておらんな?」

 

 彼は、10に満たぬ子供である。まだまだ、魔法に関して初心者なのだ。

 

 何時から、そこに居たのか。魔王は驚く暇もなく、誰にも気づかれず接近していたバルトリフに横腹を思いっきり蹴飛ばされた。

 

 だが、その初撃は無意味に終わった。彼の魔王たる所以の一つは、一切の物理攻撃を受け付けない理不尽な防御力にある。魔王は、気配も無く現れたバルトリフに驚きはしたものの、自らの横腹でピタリと停止しているバルトリフの足を見てニヤリと哂う。

 

「・・・なんとも無粋な障壁よな。だが解析は終わったぞ、魔王────っ!!」 

 

 そして魔王が、見下した目でバルトリフを罵ろうとしたその瞬間。バリン、と何かが破ける音がした。

 

 戦場に、すさまじい轟音が鳴り響く。

 

 魔王を名乗る少年は、口を開き言葉を発する前に、バルトリフに数十メートル以上の距離を蹴飛ばされたのだ。

 

「物理障壁だけは、一人前に使いよってからに。だが、この物理障壁の術式はお主のモノではないな? 魔法の初心者が扱うには高度過ぎるのぉ、誰かに施して貰ったと言ったところか。」

 

 そう、生まれつき物理攻撃を受け付けない存在なんてあり得ない。魔王の言う物理無効の正体とはつまり、彼が常時展開していた有り得ない強度の物理障壁だったのだ。

 

 そしてバルトリフは、蹴り飛ばした少年に妙な障壁がある事を感知し、即座に分解したのである。以前、フィオの奥の手を破った時の様に。

 

 彼の十八番であり、彼を200年前から最強たらしめた、敵の魔法術式に介入し霧散させるその技法。バルトリフは魔法使いに対して、ほぼ無敵に近い存在なのだ。

 

「な、何の話だ? と言うか、お前は何をした!? 生まれてこの方、僕が打撃を受ける事なんて一度も無かったのに!」

「・・・ほう、自覚無しで展開しとったのか。成る程、その障壁を施した術者は中々の魔法使いだったらしいの。お主が魔力を込めるだけで発動する、魔法陣か何かを体に刻んだのだろう。」

「ッチ、気味の悪い奴め。魔族の癖に、この僕に盾突くとはいい度胸だ。」

 

 吹き飛ばされた魔王。彼は口元に血を滲ませながら、ふらりと立ち上がった。

 

「もう許さないからな・・・。」

 

 同時に、彼の周囲の空気が歪み、冷たい風が吹き荒れる。自分に届く刃を持つバルトリフに脅威を感じた魔王は、本気の本気で魔力を練り上げたのだ。その凄まじい魔力量は、疑いようもなくこの世界に存在するすべての生命の頂点。

 

 彼はその恵まれた魔力を強大な塊として空高く練り上げて、そのまま地上に叩き落す。これではバルトリフだけではなく、ミクアルの子供達や、味方の竜族をも巻き込んでしまうだろう。それはまるで、癇癪を起こした子供の様な攻撃。

 

「・・・凝縮が甘いわい。経験が足りん。」

 

 だがその一撃は、バルトリフにあっさりと防がれる。攻撃をいち早く察知した彼は魔王の攻撃を容易く躱し、ミクアルの子供や魔王軍といった最低限守るべき存在だけ障壁を張って守った。

 

 必要最低限の魔力だけで、魔王の渾身の鉄槌は防がれてしまったのだ。

 

 何せ降ってきたのは術式も何も組んでいない、ただの魔力の塊。せっかくの膨大な魔力が泣いている。きちんと魔道を修め、正当に魔法を行使されたら防ぎようが無かったというのに。

 

 

「魔王ごっこはもう終わりだ、人族の魔王よ。おとなしく頭を垂れ、無残に死ぬが良い。」

「気に入らない。本当に気に入らないよ、魔族の裏切者め。貴様には生まれたことを後悔させてやる。」

 

 人族側の切り札たる、裏切りの魔族。魔族の切り札たる、人族の魔王。

 

 魔王は憎しげにバルトリフを睨み、バルトリフは飄々と魔王を眺めている。そのまま両者は、時が止まったかのごとく睨み合った。

 

 ────だが彼らの闘いは、実にあっさりと決着する。

 

「ああ、残念だ。貴様の弱点は見えたぞ、老いぼれ魔族。ロルバック! ミクアルの連中はどうでも良いから、その裏切者の魔族を殺せ!」

「・・・ほう?」

 

 魔王も、決して頭の回転が悪いわけではない。彼は少しバルトリフと交戦しただけで、既にバルトリフと言う魔族の存在を分析し、見抜いていた。

 

「貴様は相当に魔力の扱いが上手いが、魔力量そのものはかなり乏しいだろ? さっき僕の一撃を防いだ時、お前自身は躱していたな。あそこでお前も障壁で防いでいたら、僕に反撃できた位置に居たのというのに。魔力を惜しんだだろ?」

「うむ、肯定しておこう。今の我は全盛期の魔力量には程遠い。」

「そう、お前の乏しい魔力では僕の一撃を躱すしかなかった。お前の弱点は継戦能力。おいロルバック、僕は今から何度も何度も魔力を叩きつけるから、お前はその老いぼれを足止めしてろ。僕には絶対にその魔族を近付けるなよ、それで僕の勝ちは揺るがない。」

「おお、聡いの。その通りだ、今代魔王。それで汝の勝利は揺るがないだろう。」

「何を余裕ぶってる。待っていろ、お前はこの世で最も無残な方法で処刑してやるから────」

「ただ、他者の心の機微を知らぬ。部下はモノではないのだ。あんまり好き勝手をすれば”裏切者”が出るかもしれぬぞ?」

 

 バルトリフはそう言って。ニッコリとボロボロの少年の傍に控える、ロルバックに笑いかけた。

 

「ロルバック、貴殿に命ずる。そこの魔王を名乗る人族を、殺すがいい。既に障壁は破ってある。」

「────は? 貴様、何を、」

「────了解した。死ね。」

 

 バルトリフのその”命令”に従って。ロルバックは魔王の背後から、人族の脆弱な肉体を拳で突き破った。

 

 目を見開いた魔王の口から、ゴポリとどす黒い血が垂れる。

 

「お前さん、部下を労わったこと無いじゃろ。お前が魔王たり得た理由は、単にお前さんが強かったからにほかならん。」

「ロル・・・バック、貴様、何を・・・。」

「お前は我に負けを認めた。我に一人では勝てぬことを悟り、情けなく部下に助けを求めた。そんな雑魚に部下が付き従うモノか。」

「違う・・・、僕は、貴様に勝つ為に、コイツさえいう事を聞いていれば、」

「我に障壁を破られ、血反吐を垂らし、部下に頼った時点で貴様は魔王の座を失っているのだ。お前さんが慕われてさえいれば話は変わっただろうに、哀れよな。とどめを刺せ、ロルバック。」

「御意。」

 

 腹に穴が開き、血反吐を垂らす魔王だった人族の少年。そんな彼を前にして、ロルバックの瞳に憎しみが燃え上がる。

 

「妻の、息子の、俺の家族の、仇!!」

 

 最期に魔王の顔に浮かんだ表情は、恐怖。

 

 魔王を名乗った人族の少年は、竜族の長ロルバックにより顔面を踏みつぶされ、そこであっけなく息絶えた。

 

 闘いは、決着した。

 

「・・・ロルバック、と言ったか。魔族は、どの程度生き残っている?」

「残り僅かです。魔族領に帰っても、もうほとんど・・・。」

「左様か。生き残った連中に通達せい、撤退すると。我が、魔王を継ごう。我が、生き残った魔族を纏めよう。この惨敗ぶりでは、もはや魔族の勝利はない。退くぞ。」

「・・・分かりました。我ら竜族は、貴方を王と認めよう。貴方に従おう。」

「うむ、それでよい。」

 

 竜族達は皆、バルトリフに跪く。現魔王を打倒したバルトリフは、晴れて魔王となる権利を得たのだ。ロルバックも、このまま少年を魔王と立てて付き従うよりバルトリフに寝返ったほうが魔族の未来にとって良いと判断した。

 

 そもそもロルバックが人族の少年に従っていた理由は、彼が魔王だったからに他ならない。魔王たる立場を失った少年は、ロルバックにとってただ憎いだけの家族の仇。

 

 それを、魔王だった少年は読み切れなかった。

 

「と、言う訳だルート。我は、生き残った魔族を纏めねばならん。人族としては嬉しくないだろうが、彼等もまた我が同胞である。ここは見逃してはくれんかの?」

「・・・人族側としては複雑だけれど、うん、魔族が退くなら追わないよ。そもそも僕達はミクアルの人達を救助しないといけない、君達を追撃する余裕は無い。」

「感謝する、我が親愛なる人族ルート。・・・いつか、互いに歩み寄れる日が来ると良いの、人族達よ。では、さらば。」

 

 バルトリフはそう言い残し、竜族を率いて立ち去った。彼が魔王の座にいるうちは、きっともう人族領に魔族が攻め込むことは無いだろう。

 

 ルートは、呆然としているミクアルの子供達へと近付く。魔王を倒す際にこそ何もしなかったが、彼の仕事はこれからなのだ。

 

「・・・司祭、さんだっけ。さぁ、今から忙しいよ。」

「私は、夢を見ているのか? 魔族に助けられて、魔王が死んで、勇者ルート殿がここに、あれ?」

「混乱するのも無理は無いけど、今はそんな余裕はない。僕と一緒に、埋まったミクアルの住人の救出を手伝って貰う。要救助者の探知は僕がやるから。」

「・・・おお、おお? だが我らが故郷は、蒸発して、もう────」

「生きているよ、皆さん。咄嗟に危機を察知して、逃げたり障壁を張ったりしたみたい。瓦礫の下深くに埋もれてはいるけどほぼ全員無事かと。」

「・・・なんと、流石は我が故郷の住人達。」

 

 我に帰った司祭は子供たちの治療を始め、その間にルートは精霊術によって埋もれた人々の位置を割り出していく。

 

 これにて、人族と魔族の戦争はひとまず決着となった。今後しばらくは、魔族が侵略してくる可能性は限りなく低いだろう。

 

 残る問題は、流星魔法。ルートは空に燦然と輝く流星を眺めながら、仲間を信じてミクアルの住人の救助を続けるのだった。




最終話まで、あと2話。
次回更新日は、10月31日17時。

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