俺は古参プレイヤー   作:サンデイクローズ

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碧聖宮タイトルマッチ

 ここ最近BBSを賑わせている話題がある。それは『ハセヲは二階級制覇を成し遂げるか』という話題だ。紅魔宮のチャンピオンになった時には誰も考えなかったであろう可能性、しかし現在行われている碧聖宮トーナメントを見る限りハセヲチームは順調に駒を進めて決勝戦まで勝ち進んだ。そのせいか今現在チャンピオンである天狼に勝てるプレイヤーはハセヲしか居ない、などと言い出す輩も現れ始めた。

 さて、そんな順風満帆に見えるハセヲチームだが一つ懸案事項がある。それはヒーラー役のアトリちゃんの不在である。そのせいかBBS内はハセヲイケイケムードを出している集団と他の可能性を示す集団とで軽い論争が巻き起こっていた。

 

 まぁなぜこんなに議論がかわされているかと言うと今日、その碧聖宮タイトルマッチが行われるせいなんだけど。

 

「──みなさん調子の良いことで。他にめぼしい情報も無さそうだしログインして早めに席取りでもしますか。あんま関係ないけど」

 

 

 

 

 @HOMEに入ると俺以外のメンバーは既に揃っていた。

 

「遅いよーライ、揺光ちゃんが待ちくたびれてるよ?」

 

「すまんなちょっとBBS覗いてたんだわ。それじゃ行こうか?」

「はーいっ何だか遠足みたいですね」

 

「それはアンタの返事のせいでしょうが」

「ひっどーい、てゆーか揺光さんってライさん以外にデレませんよね〜」

「なっ!何言ってんのよアンタは!」

 

「あははは揺光ちゃんは図星だとほんと面白い反応するよね」

 

 走って逃げる欅を顔を真っ赤にした揺光が追いかけ、その二人を見てクビアが腹抱えて笑ってる。……なんだこの空間。

 

「揺光は本当に面白いね」

 

 お前もかエンデュランス。

 

 

 

 

 その後、どうにか揺光を宥めアリーナへと向かった。途中、クビアが飽きずに揺光を弄るいつものやつがはじまったりしたが無事アリーナに辿り着いた。

 

「さて、アリーナに着いたわけだけどまだ始まんないな」

 

「少し早く着いちゃいましたからね。その分いい席が取れて良かったんじゃないですか?」

 

 俺達が座った場所は実況席の下という実況くんが悲しむのがすぐに聞ける場所だ。正直彼の解説者運は底を尽きてると思う。それかCC社の人選が酷いのか。

 どうやら始まるらしい。実況席が慌ただしくなってきた。

 

『天狼、それは全天で最も輝く星。蒼き狼が吼える時大地は震え、未来に衝撃が走る!……今宵我々は知るだろう。チャンピオンという言葉の重みッ!』

 

『挑戦者ハセヲチームの登場だ!ハセヲ選手、クーン選手。そして紅一点パイ選手!ここでメンバーを変えてきましたハセヲチーム。果たして吉と出るか凶と出るか!?』

 

『挑戦者はもはや生贄の子羊か?チャンピオン、天狼チーム登場だ!』

 

 

 天狼チームが登場した時、まさしく衝撃が走った。天狼の後ろにいる二人組、その二人の姿はまるで蒼天のバルムンク、蒼海のオルカのように見えた。オルカさんの方は顔がフランケンシュタインみたいになってるけど、俺が見間違えるはずはない。

 

「なぁ欅、The WorldR:2ってあのタイプの顔作れたっけ?」

「さぁどうでしょう、何万通りも有るらしいですからもしかしたら、って感じでしょうか。それよりも試合、始まりますよ」

 

 そうして始まったタイトルマッチだったんだが、天狼以外の二人への攻撃が何故か当たらず、ハセヲチームは焦っているようだ。

 

「なによあの二人、まるで攻撃が通じてないじゃない」

「なんかつまんないよねー。欅、あれ、なんなのさ」

 

「ちょっと待って……えぇっとあの二人は実体がない幻みたいなものらしいですよ」

「幻……。もしかしてあの二人はAIDAが作り出したのかな?」

 

「エンデュランスの言うことが正しいとしてハセヲ達に勝ち目はあるのか?」

 

「AIDA感染者を倒す、これしかないよライ。それに彼を倒せばそのまま決着だしね」

 

 

 

 どうやらクビアが言った通りに天狼狙いにしたようで、天狼への攻撃がより激しくなっていた。

 突然、天狼が苦しみ出したと思ったら黒い球体が身体中から溢れ出てきてそれは闘技場の床を黒く染め上げた。

 

「……あれがAIDA」

 

 そう小さく呟いた揺光の瞳は恐怖に震えていた。

 

 

 その後はよく分からないが気が付いたら戦闘が終わっていた。エンデュランスが言うにはハセヲが碑文を用いてAIDAを消滅させたらしい。

 

「碑文使いって便利ぃ〜」

「そんな事言うライの方がヤバいの持ってるんだけどね〜?」

「ハハハ、何のことやら」

 

 

 闘技場内でさらに動きがあった。オルカさん(仮)とバルムンクさん(仮)が後ろから同じ人物に刺され、倒れ付したのだ。なにこれドッペルゲンガーイベント?あれ嫌いなんだよめっちゃ強いから。

 そして自身を刺した二人はいつの間にか消えていた。そして刺された二人の身体はAIDAで出来ていた。さすがエン様。

 

 その後天狼も正気を取り戻し万事解決した。たぶん。途中空中に棺桶に入ったカイトさん的なものが見えた気がしたけど、きっと気の所為だろう。そんなこと喜んでするタイプの人じゃないはずだし。

 そして相変わらず解説者は居なくなっていた。もはや恒例行事になってる気がする。

 

 

 全員で観戦が終わったあと、欅に話があると言われ月の樹本部へと全員で向かった。……相変わらずデカいギルドだな。そう見蕩れていたせいで欅が言ったことを理解するのに時間がかかった。いや、例えいつも通りの状態でもその意味を理解するのは時間がかかった事だろう。

 

 

「ライさん、率直に言います。僕を匿ってください」

 




エン様書いてると段々カヲルくんに成りそうで怖い。
そうなったら憑依転生ものってことにします。

とりあえず今日はここまで。



以下、読まなくても大丈夫です。

.hack//G.U. 完全設定資料集whiteが遂に届いたんですけどバル・ボル美術館の設定まったく違ってて笑うしかない
いや、このままにしますけど気が向いたら書き直しますね、うん。
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