プチファンタジー・ストーリー   作:クリステリアン

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第9話 サンクに魔物が

 それから数日は、2人はあちこちの町にいきギルドで依頼を受け報酬を得ながら生活した。

 ギルドで稼ぐ金で生活には困らなかった。宿代はやたら安かった。たまにギルドに宿泊所があり、ただで泊まることもできた。

 

 サンクはもちろんエスプの修行を続けていたが、相変わらず成果はなく、技はなにひとつ使えなかった。フィリナは見かねて「この杖を使って技を出してみたら?この杖はエスプを増幅することができるの」とサンクに杖を渡した。サンクは杖を持ち、「ライトアターック!」と叫んだ。すると……杖の先がほんの少しだが、ポウッと白く光ったのだ。サンクは目を見張り、「つっ杖が光った!」と驚いた。目を疑い何度も確かめる。「見てみろよ!ほら!」とフィリナにも確認させた。「あら、ほんとだわ」サンクははじめてエスプができて感動していた。「よかったわね」とフィリナもいう。「ああ!」

 サンクは、もしかしてこの杖はよほどすごいものなのかと思って、フィリナに杖のことをきいてみた。フィリナによると、杖は地元のエスプ道具店で親に買ってもらった、たいして高くはなく、さりとて安くもない杖だそうだ。

 「よーし!この調子でエスパー技を使えるようになるぞー!」とサンクは叫んだ。

 

 

 

 そして2人は立ち寄った町で、ギルドにいき依頼を受けることとなった。なんでも、ゴルゴリ山という山にいき、そこにしかはえていないきのこがほしいというものであった。そのゴルゴリ山というのがかなり険しく、霧も立ち込める怪しい山であったが……。

 

 そして2人は山へ出かけた。山までは草原をしばらく歩いていかなければならなかった。

 すると……「あら?」フィリナはふとなにかに気づいた。

「なにか鳴き声のようなものが聞こえない?」

「え?」

 サンクも耳をすませてみる。すると、たしかにキュウキュウという鳴き声のようなものが聞こえたのだ。

「こっちのほうみたいだぞ」そして2人は、「いってみよう!」といってみた。

 

 すると、そこには罠にかかった翼の生えた小さなドラゴンのようなものがいた。

「魔物だわ」

 その魔物は罠から抜け出せなくてもがいている。

「誰かの仕掛けた罠にかかったんだな。かわいそうに」

 2人はしばらく眺めていたが、罠から逃れたくてないているドラゴンを見て、助けてあげることに決めた。罠をはずすサンク。ドラゴンはふたたび自由になれて嬉しそうに飛びまわった。

「よかったな」とサンクはいい、2人はまた歩いていった。ドラゴンはそんなサンクたちを眺めていた。

 

 

 

 やがて2人はゴルゴリ山に着き、登り始めた。山を登りながら2人はきのこを探したがなかなか見つからない。そのうちに2人は疲れてしまった。だがそのとき、しげみの向こうから見るからに恐ろしい顔をした男たちが現れた。

 男たちは、「へへへ、またおれたちのカモがきたってわけか!さぁ!有り金全部出しやがれ!」サンクは、「なんだお前ら!」と叫ぶ。「おれたちゃ山賊よ!おれたちにあったら命はないものと思え!」そして山賊はフィリナを見、「おっ、なかなかかわいい娘じゃねえか。そんなガキよりおれたちと仲良くしようぜ」と近づかれ、フィリナはたじろいだ。「やめろ!」サンクは前に立ちふさがり剣を出した。「なんだ!?こいつ!」「やる気か!?」

 山賊の1人が斧を取り出し、サンクと山賊は戦った!サンクは剣を振り、ポロは噛みつく!が、サンクの剣と山賊の斧がぶつかり合い、山賊のバカ力に勝てずにサンクは一撃で倒されてしまった。「ひひひ、10年早いってことよ」と笑う山賊。ポロは他の山賊たちに攻撃してダメージを与え、山賊たちは嫌がっていた。「情けないわ」フィリナはいい、杖を取り出した。

「シャインストーム!」フィリナは山賊に技を出した。「うわっ!なんだ!?」と山賊に光が降り注ぐ!ポロも山賊に体当たり!サンクは起きあがり、「おれってやつは……」とガックリしていた。

 そのとき、うしろから1匹の魔物が現れ、山賊たちに向かっていった。「あれは!!」なんとさっき助けたドラゴンのような魔物だったのだ。「ついてきてたのか!」とサンク。

 ドラゴンも山賊に火を吹く!「あちちち!」サンクは立ちあがり、「おれたちを助けてくれるのか!よーし!その山賊たちにもっと火をはいてやっつけてやれ!!ポロも体当たりだ!!」

 そしてフィリナのエスパー技、ポロの体当たり、ドラゴンの火の息により山賊たちはコテンパンになりのびてしまった。

「これでいいわ」フィリナは山賊をロープで縛った。「どうするんだ?こいつら」「ほっておいたらまた悪事をするわ。牢屋に引き渡しましょう」とフィリナ。

 サンクはそばのドラゴンを見て、「それにしてもこの魔物、なんだっておれたちのあとをついてきたのかな?」ドラゴンはサンクを見上げて「ギャッ」とないた。「なつかれてるみたいね」とフィリナ、「それじゃ、お前もおれたちと一緒にくるか?」とサンクはきく。「ギャッ!」ドラゴンはよろこび、サンクに飛びつき、サンクはよろこんで抱きとめた。「それじゃ、きのこを見つけなくっちゃね」とまたきのこを探し始める。

 そのうちにきのこが見つかり、2人はよろこんだ。

「それじゃ、町へ戻りましょう」フィリナはテレポートをし町に戻り、牢屋の兵士に山賊を引き渡した。

 

 2人はギルドにいき、きのこを渡し、報酬を受け取ることができた。

 

 しかし、サンクはきょうの出来事でもっと強くなりたい!!とますます思ったのだった。

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