何時の間にか無限航路   作:QOL

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2017/10/10までに登場した艦船のまとめであります。


作中に登場する艦船と機体

 ●艦船●

 

 

・デイジーリップ級小型巡航艇デイジーリップ

 

 トスカが惑星ロウズに乗り込んでいた小型艇。全長約120mほどしかない小型輸送艇を元に、トスカが大幅な違法改造を加えたことで完成したカスタムメイド船で、ユーリの初めて(大気圏突破)を奪ったフネである。

 

 流線を多用した外板や増設された4基の反重力スタビライザー。船体軸線からやや左舷にズレた非シンメトリーな船首ブリッジ。さらに本来ペイロードである両舷の大型リングスラスターに強引に搭載された小型亜光速エンジン等々、もはや原型が残されていない。必要そうだから追加したという、如何にもトスカらしい場当たり的な改造を繰り返した結果である。

 武装も後付けであり、左舷のリングスラスターの上にシールドジェネレーター。右舷に艦載武装の連装レーザーキャノン砲とミサイルランチャーを搭載。これらの改造の結果、非常にピーキーなフネであり、このフネの癖を知り尽くしているトスカ以外では乗りこなせないとされている。

 現在はアバリスかユピテルの空いている方の倉庫に保管されている。

 

 

 

・アルク級駆逐艦クルクス(轟沈)

 

 ジュノー級と呼ばれる民間輸送艦を駆逐艦に改修したものを、更に改修した駆逐艦である。

 弱点だった耐久性もモノコックにすることで解消し、兵装も現政府のものを使用しているのでより戦闘艦らしい戦闘機動が可能となった。

 しかしながら、アルク級は元が輸送艦であった事に変りは無い為、その機能にはどうしても限界がある。唯一の利点は元が輸送艦だったが故のペイロードくらいであろう。まぁソレも最低クラスに位置しているのであるが・・・。

 

 ちなみにユーリ達の最初の旗艦であり、エピタフを質に入れた金で購入できるギリギリの値段のフネであったモノの、ロウズ自治領で使われていたフネはコレよりも性能が悪い為なんとかなった。現在では無人艦に改修され、敵を鹵獲した際の敵乗組員たちの収納艦にされている。

 そしてメテオストームにて、不幸にもデブリの直撃により轟沈した。

 

 

 

・バゼルナイツ級汎用戦艦 後の工廠戦艦 アバリス

 

 物語序盤に偶然手に入れた設計図を元に建造された大型戦艦。入手経緯は本編をどうぞ。

 

 設計図自体は大マゼランにあるアイルラーゼン共和国が長年愛用している主力艦。やや旧式艦ではあるが、設計元が群雄割拠に近い状態にある大マゼランなだけに、比較的安定した小マゼラン製のフネとは比較にならない性能がある。

 

 ロウズ自治領脱出の直前にロウズの警備艇を鹵獲して荒稼ぎした資金を元に建造し、その後しばらくは旗艦として運用され、後にマッド共による魔改造を受けて工廠戦艦に生まれ変わり、艦隊における修理を担うフネとなった。工廠艦であるが攻撃力・防御力の研究はされており、更新によって火力もいまだ一線級だったりする。

 特殊兵装としてケセイヤ製のガトリングレーザー砲というキメラ砲を搭載。

 

 

 

・ズィガーゴ級戦闘空母改ユピテル

 

 もとは大マゼランにいる残虐非道な海賊が作ったオリジナル戦闘空母である。

 動物のガイコツのようなシルエットをしており、船体各所にある空間部分が艦載機の発着口となっているのであるが、マッド達によって大幅な改修を受けた際に外殻整理の一環で無駄な穴が塞がれてしまった為、かなりスマートな船体となってしまった。両者を並べた場合、元が同じフネだとは誰も気がつかない程になってしまった。

 

 改修によって全長も増しており、元が1600mなのだがユピテルは2000mに増大。武装には元々ついていた兵器群に加え、ホーミングレーザー砲を左舷と右舷、片側40門ずつで計80門装備して居る。故にその攻撃に死角が存在しない。空母なので艦載機も搭載でき、最大艦載機数、200機を超える。運用できるかは別として。

 

 アバリスに続く艦隊の旗艦となったが、宇宙なまはげな某大海賊との大決戦で大破した。

 

 

 

〜艦隊を構成している艦〜

 

・ゼラーナS級×10隻(艦載機通常14機、エステは16機搭載)

 スカーバレル海賊団が艦隊旗艦として開発した全長280mゼラーナ級と呼ばれる駆逐艦にして唯一艦載機を搭載できる駆逐艦の設計図を、マッドの一人であるサナダさんがその才能に任せて色々と手を加えて造られた高速航宙機運用駆逐艦である。

 ゼラーナ級はもともとの設計がそれなりに優秀だったお陰か、攻防共に並ではあるがバランスは良く出来ており、駆逐艦だけに速度も優秀であった。そしてゼラーナの特色である艦載機運用能力を生かす目的で全長をやや引き延ばす設計が為された。

 

 ハード面では元から脆弱であった装備面はそれ程手を加えることなく、一部機能の効率化による性能の底上げ程度にとどめるている。それは搭載艦載機によって攻撃も防御も請け負って貰おうと言う判断によるものであり、それなら一々装備を変えずに元の装備をそのまま流用した方が手っ取り早いと踏んだ上での処置であった。故に防御力はともかく、攻撃力は艦隊でも底辺でしか無い為、砲戦では前に出すことはできない。

 

 そして、一番の特徴である艦載機搭載能力によって搭載されるのは、以前トライアルで落されたプロトエステバリスのアッパーバージョンであるエステバリスである。

 この人型機動兵器エステバリスはプロトの時には実装はされていなかったデフレクターを搭載する事が可能となり、機動兵器としては異例の防御力を得るに至っている。

 またエステバリスの名からも解るように、元ネタとなった機体と同じくジェネレーターを搭載せずにエネルギーは母艦からの重力波により賄われている。これによりダウンサイジング化と高機動性と獲得する事に成功している。 

 それに加え、コックピットには人間の脳波をスキャニングしてそれを操縦にフィードバックさせる事がかのうとなっており、ど素人でもある程度訓練を積めば人間同様の動きが可能となるのも特徴である。

 この二つの機能により、エステバリスは艦隊の近接対空防御を請け負う事となっており、また器用な動きも可能という事で、戦艦修理の際にも運用される予定である。艦載機の搭載数は14機、それよりも小さいエステバリスは16機搭載できたらしい。

 

 

 

・ガラーナK級×10隻

 ゼラーナの改造版であるガラーナを、ケセイヤさんが悪乗りまでして改造と再設計を施したフネである。ガラーナK級の主力兵装は可動式の小型レーザー砲を二門、それと元々アバリスに搭載されていたリフレクションレーザーキャノンを解析し、更なるダウンサイジング化させる事に成功した砲を艦首に一門搭載している。

 

 更に特殊兵装として、ユピテルが近くに居る時に限りホーミングレーザーを発射する事が出来る発振体を特装砲として船体側面に一門ずつ、計二門搭載。ホーミングレーザーシステム自体のダウンサイジング化はどうやっても超級AIが搭載出来ないと言う事であった。また特殊な機能をさせる為のデフレクターを搭載するにはスペースが足りない上、出力が圧倒的に足りなかったのである。

 それならば、どうせ艦隊運用をさせる訳なのだから、それらの制御は艦隊旗艦たるユピテルに任せるという形にしたのである。つまりガラーナK級自体を砲撃ビットとして運用するという形を取ったと言う事なのだ。レーザー発振体自体は、ちょっと通常よりも高出力なだけの装置なので、駆逐艦にも搭載可能であったのも、この運用方法を決定した要因である。お陰で少し横に広がり、前方からの見栄えは恰幅が良くなった。

 

 そしてこのフネの特殊能力に、デフレクターの同調展開という機能がある。コレはそれぞれの艦の持つデフレクターの波長を同期させる事で、あたかも大型艦クラスの出力があるデフレクターフィールドを展開させる事が出来る様になった。また数が多ければ多いほど防御力は増す上、旗艦と同調して張る事が可能である為、防御に徹した場合どうなるかは不明な素敵機能なのである。

 

・オル・ドーネKS級巡洋艦×4隻

 

 オル・ドーネのKSは共同開発の意味。これがどういう事かというと、つまり彼女達はマッドどもが改修を加えた外見同じ中身別物のフネなのである。オル・ドーネは防空や対艦などオールマイティに、ガラーナはアバリスについて前衛を担い、ゼラーナはユピテルの近接防御を行って貰うという設計な為、中身の方が大分異なるのだ。

 

 これらの艦は艦隊の護衛艦として、機動力と防御力の上昇、武装の積み替えの他、ゲームでは出来なかった特権として、艦隊所属艦に搭載されたデフレクターの同調展開などの機能を有している。デフレクターの同調展開とは読んで字のごとく、複数のデフレクターを同調させる事で防御力を上げるというシステムだ。

 

 複数の艦艇を前に出させる為、砲火に晒されるのを考え、艦の防御力を上げるという発想が出たが駆逐艦では限界があった。その為デフレクターを搭載させたがいかんせん出力が低い。普通ならここら辺でデフレクターなどをオミットし、より軽く機動性と運動性を与えて、当らなければどうという事は無い仕様に変えるところだが、マッド共がそんな事をする筈は無い。

 

 なんというか初志貫徹といいますか、考えられたのがこの方法。デフレクターの同調展開であり、複数の駆逐艦が集結する事で、大型艦クラスに負けない程の防御を可能としたのである。このバカみたいにな防御力を盾に、前衛艦隊旗艦たるアバリスを守るのだ。勿論アバリスやユピテルとも同調可能な為、艦隊規模で防御に徹するとどうなる事か・・・。

 

 

***

 

 

 ●艦載機●

 

 

VF-0

・元ネタとほぼ同じ。ただし使われている技術は無限航路世界由来の物。

 

エステバリス

・同上

 

VB-0《モンスター》

・VF-0と大体同じ。

 

VE-0《ラバーキン》

・ラバーキンはVF-0を元に作業用に改造された機体である。本来ガンポッドを装備するマニピュレーターに作業用レーザートーチやアーク溶接機などを装備している。バックパックにはサブアームも取り付けられ、色んな物も運搬可能となっていた。その所為で見てくれは不恰好だがブサカッコいいという言葉もあるので問題ない。

 

RVF-0(P)/AEW《電子機器強化型VF、早期警戒機仕様》

・武装を全撤去し、背中に複合センサーのレドームを背負った機体。高レベルジャマーやステルスを搭載し、敵に見つからずに早期警戒を行う。形式番号の(P)はPhantom(ファントム)のPである。

 

VB-0AS《キーファー》

・キーファーはモンスターの系列に連なる派生機である。モンスターの特徴であるレールカノンを取っ払い、開いたペイロードを装甲に当てたキーファーは、敵艦への強襲接舷を敢行し、内部からフネを制圧する特殊な揚陸艇でもある。

 

 


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